<衆院予算委>岩田副総裁、矢面に 物価2%上昇目標未達で

2/5(月) 22:27配信

毎日新聞

 政府・日銀が目指す2%の物価上昇目標を巡り、5日の衆院予算委員会で日銀の岩田規久男副総裁が厳しい追及を受ける一幕があった。
3〜4月に正副総裁が任期満了を迎えるのを前に、5年間の評価を巡る議論が激しさを増している。

 岩田副総裁は1月31日の記者会見で「金融政策は一生懸命やったが、他の政策が逆風をかけては、はねのけることができない」と述べ、
2014年の消費税増税が目標未達の主因との考えを示していた。これについて津村啓介議員(希望の党)は、
岩田氏が13年の就任時に「(目標未達時の)最高の責任の取り方は辞職」「達成できなかったとき言い訳しない」と発言したことを取り上げ、
「副総裁の言葉はそんなに軽いのか」と追及した。

 岩田氏は「この5年間、自分としては説明責任を果たしてきた」と釈明。
「長い間デフレを続けてしまったので、マインド転換に時間がかかっている」と理解を求めた。
一方、31日の記者会見に先立つ講演で「私は再任されないと確信している」と自身の進退に言及したことをただされ、
「適切ではなかった。副総裁人事は政府・国会で決定されると承知している」と弁明した。
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