2018.1.29 BBC
http://www.bbc.com/japanese/42855881

米ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン司法長官は28日、ソーシャルメディアのユーザーに大量の偽フォロワーを販売したとされる会社について、捜査に着手すると発表した。

27日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、問題の会社「Devumi(デブーミ)」は、米ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン司法長官は28日、ソーシャルメディアのユーザーに大量の偽フォロワーを売った疑い。

シュナイダーマン司法長官は、「ニューヨークの法律では、なりすましや詐欺は違法だ」とツイートした。

ニューヨーク・タイムズは、「デブーミ」に関する詳しい調査報道記事で、多数の著名人アカウントが同社の「フォロワー工場」に関係していると書いた。

同紙は、自分のアカウントやプロフィール写真をコピーされて、本物そっくりの「ボット」を作られたという複数人から話を聞き、こうした「ボット」からのフォローを著名人が金で買っていると書いた。

「ボット」のフォローを買っているなかには、フォロワー数を増やしたい俳優や起業家、政治コメンテーターなどが含まれているという。

ソーシャルメディアでは、フォロワー数が多いと影響力も大きくなる。フォロワー数の多いアカウントは世論に影響を与えることもあるし、仕事やスポンサー契約などの具体的な利益につながることもある。

シュナイダーマン長官は、このような「不透明な」事業は民主主義を損なう恐れがあると表明している。

長官はツイッターで「ボットが増え続けると、開かれた場所での対話から本当の声がかき消されてしまいがちだ。フォロワーを金で増やせる人間が、見せかけの影響力を得てしまう」と警告した。
(以降ソースにて)