1月14日 18時29分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180114/k10011288861000.html

スーパーコンピューターの開発をめぐり、国の助成金をだまし取ったとして社長らが逮捕されたベンチャー企業には総額35億円以上の助成金の交付が認められていました。東京地検特捜部は、巨額の国費投入が決まった詳しい経緯について確認する必要があるとして、所管する経済産業省の当時の担当者から事情を聴き説明を求めたことが関係者への取材でわかりました。

スーパーコンピューターを開発した東京のベンチャー企業「PEZY
Computing(ペジー・コンピューティング)」の社長齊藤元章容疑者(50)らは、経済産業省が所管するNEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構から技術開発の助成金をだまし取ったとして今月4日、詐欺の疑いで東京地検特捜部に再逮捕されました。

助成金は国の予算からNEDOを通じて交付され、この企業には5つの事業で少なくとも総額35億円以上の助成金の交付が認められていましたが、特捜部は巨額の国費投入が決まった詳しい経緯についても確認する必要があるとして、経済産業省の当時の担当者から事情を聴いたことが関係者への取材でわかりました。

この企業には8年前からNEDOの助成金が交付されましたが、その額は年々増加し、昨年度から今年度にかけての事業では少なくともおよそ12億6000万円の交付が認められていました。

特捜部は、助成金の決定の経緯や審査の状況などについて、経済産業省の担当者から詳しい説明を求めたものと見られます。