立憲民主党の枝野幸男代表は4日の年頭記者会見で、民進党が目指す立憲民主党と希望の党との統一会派結成構想を受け入れない姿勢を重ねて示した。「終わった話だと思っているので、われわれを巻き込まないでいただきたい」と述べた。

 立憲民主党は昨年末、政策が異なるとして希望の党との統一会派結成を拒否したが、民進党は改めて協議を求めていた。枝野氏は会見で、民進党との2党による統一会派結成についても「残念ながら希望の党と統一会派が組めると思っている方とは理念、政策が違うのではないか。そうした皆さんと果たして会派を一緒にできるのかというと大きな疑問符がつかざるを得ない」と指摘した。

 一方、安倍晋三首相が年頭記者会見で「今年こそ新しい時代の憲法のあるべき姿を国民にしっかりと示したい」などと憲法改正に改めて意欲を示したことに対し「国民の多くが望んでいる改正ならば積極的に対応したいが、現時点でそうしたものがあるとは感じていない。安倍さんの趣味ではないか」と批判した。

 また、改憲の賛否を問うための国民投票法について「広告、宣伝規制などの問題で大きな欠陥がある」として早ければ通常国会での改正案提出も視野に党内議論を急ぐ考えを示した。

2018.1.4 18:42
http://www.sankei.com/smp/politics/news/180104/plt1801040021-s1.html