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12月22日にTBSラジオ「荻上チキ・Session22」に出演したジャーナリストの池上彰氏が、安倍政権になってから報道への抗議が増えていると明かし懸念を示す場面がありました。

この日の回は「池上彰さんと荻上チキが語り合う〜2017年ニュース対談!」というテーマで進行していましたが、池上氏の発言が飛び出したのはリスナーからの質問に答えた際のことでした。

「近年、政権によるメディアへの圧力が強くなっていると聞いている。池上さんはそのような圧力を感じますか?」という問いに対し池上氏はまず自身の番組について「少なくとも私が関わってるものに関しては何にもないですよ」と否定。

しかし、続けて「ただ、他のところを見ているとですね」としてこのように述べたのです。

池上「安倍政権になってから、何かこうニュースなどで報道したことに対して本当に細かいところまでひとつずつ抗議してくるんですね。安倍政権の、安倍総理自身ということじゃなくて周囲の人が本当に細かく抗議してくるんですね。」

メディア側ではそうした動きを撥ね付けてはいるものの「抗議が来て撥ね付けてるってことをどんどん繰り返しているうちに、取り上げなければ抗議が来ない、みたいなことがちょっとあちこちで起きているような気がします」と指摘、池上氏は安倍政権の周辺による度重なる抗議が報道に影響を与えつつある、との見解を示していました。

またその後、自身のテレビ番組を振り返った際にも「実は数日前に、テレビ東京の池上の質問にどう答えるかという対策会議が官邸で開かれたという話を聞いておりますので」とも語り、安倍政権が報道対応に入念な準備をしているといった様子も窺わせていました。