2017年12月19日 23時19分

 河野外相は19日、韓国の康京和カンギョンファ外相と東京・麻布台の外務省飯倉公館で会談した。

 韓国側が外相直属の作業部会で検証作業を進める慰安婦問題を巡る日韓合意に関して、河野氏が着実な履行を求めたのに対し、康氏は今月27日に発表する検証の進行状況を説明するにとどまった。一方、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対しては日韓や日米韓で圧力強化に向けて連携することを確認した。

 韓国外相の来日は昨年8月の尹炳世ユンビョンセ外相以来で、今年5月の文在寅ムンジェイン政権発足後では初めて。会談は昼食会を含め、約3時間行われた。

 日韓両政府関係者によると、河野氏は会談で、日韓合意について「慰安婦問題の『最終的かつ不可逆的』な解決を確認したものだ」と履行を迫った。康氏は作業部会が今月27日に検証結果を発表することや、それを踏まえて文政権として合意の扱いを最終判断することを伝えたが、合意の履行は確約しなかった。

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