安倍首相、20年までの改憲に意欲=対北朝鮮「圧力を継続」―内外情勢調査会
2017-12-19 13:38
http://sp.m.jiji.com/generalnews/article/genre/politics/id/1938898

安倍晋三首相は19日午後、東京都内で開かれた内外情勢調査会で講演し、「(東京)五輪が開催される2020年、日本が大きく生まれ変わる年としたい。
憲法について議論を深め、国のかたち、在り方を大いに論じるべきだ」と述べ、20年までの新憲法施行に改めて意欲を表明した。
来年9月に想定される自民党総裁選への対応に関しては「通常国会のことで頭がいっぱいだ。それが終わってから考える」と述べるにとどめた。

首相は対北朝鮮政策に関し「対話を求めてくるまで圧力をかけ続ける」と力説。
北朝鮮の挑発行為を念頭に「厳しい現実に真正面から向き合い、国民を守るために真に必要な防衛力のあるべき姿を見定めていきたい」と述べ、防衛力整備に万全を期す方針を示した。
日中関係については「新たな段階へと引き上げていきたい」と、改善への決意を強調。
ロシア外交に関しては「4島の帰属問題を解決し、平和条約を締結するために一歩一歩前進していく」と語り、北方領土問題の解決に全力を挙げる考えを強調した。

首相は内政に関し、「来年、労働制度を70年ぶりに改正する法案を提出したい」と述べ、残業時間の上限規制などを盛り込んだ労働基準法改正案を来年1月召集の通常国会に提出、成立を図る意向を示した。
先の衆院選について、首相は「北朝鮮の脅威、少子高齢化という国難に挑戦するため総選挙に挑んだ」と説明。
「責任の重さを胸に刻み、約束した政策を一つ一つ実行に移し、結果を出していく」と述べ、公約実現に努める意向を強調した。
[時事通信社]