2017年12月12日 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/219364/1

 弟夫婦が姉を斬殺した富岡八幡宮事件で注目されているのが同神宮の莫大な資産だ。

 富岡八幡は周辺に多数の不動産物件を所有し、借地権代やビルの契約料、テナント料などの年間収入は数十億円といわれる。これにさい銭や寄付などを加えると総額がいくらになるか見当もつかない。この巨額の資産を手にするとみられているのが富岡茂永容疑者(56)に殺害された長子さん(58)の長男だ。

 地元関係者が言う。

「長子さんは20歳そこそこで結婚し、その後離婚。バツイチですが、30代後半のひとり息子がいるのです。息子さんは神職に就いていないものの、いずれは資格を取って長子さんの後継者になるかもしれない。それ以前に長子さんの唯一の法定相続人です。長子さんの個人資産は現金だけでも10億円といわれています。長子さんが亡くなった今、この長男が巨額の資産を引き継ぐことになりそうです」

■長子さんと茂永容疑者の“妹”も浮上

 ただし、大金が絡む話のため、今後ひと波乱起きる心配もなくはない。

「長子さんの個人資産は長男が相続するでしょう。問題は、神社が持つそれ以外の資産や権利の行方です。長男が宮司になったとき、現在の執行部、つまり長年いる神職の人たちが『今さら乗り込まれるのは困る』と拒絶するかもしれない。そうなると富岡八幡は長子さんの長男を支持するグループと、拒絶するグループに分裂するかもしれません」(前出の地元関係者)

 実際、こんな驚きの人事プランが浮上している。実は事件の2日後の9日、富岡八幡の神職や氏子ら役員による緊急会合が開かれた。長子さんと茂永容疑者の下には50代の妹がいる。この人を担ぎ出すというのだ。妹は富岡の運営にはタッチしていない。


「会合で役員たちから、妹さんを説得して長子さんの後継としてワンポイントリリーフにしようという意見が出たのです。さらにビックリなのが妹さんが退いたあと、茂永容疑者の30代の息子を神職に迎える案まで出たこと。この息子は神職の資格があり、真面目な性格。地元での評判も良好なだけに実現する可能性があります」

 要するに、被害者の息子と、加害者の息子が、後継候補に立っているわけだ。悲惨な殺人事件が奇妙な対立を生み出そうとしている。

(関連スレ)
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1512914163/
【日本会議/神社本庁】来月には初詣 富岡八幡宮の後継者選びと神事はどうなる?[12/10]

https://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1512694120/
【神社本庁問題】富岡八幡宮司、切られ死亡 襲った?弟と知人女性も死亡[12/08]