http://www.sankei.com/politics/news/171206/plt1712060007-n1.html

福岡市の高島宗一郎市長は5日、姉妹都市である韓国・釜山(プサン)市の日本総領事館前に設置された慰安婦像に関し、年内にも市幹部を派遣し、懸念を伝えると正式発表した。両市の折衝の経緯をたどると、当初は日本側の反発を軽視していた釜山側が、福岡市の度重なる懸念表明によって、徐々に認識を改めたことが分かる。(中村雅和)


 日本総領事館前に昨年12月28日、民間団体が慰安婦像を設置した。

 福岡市は、像をきっかけに両国間で嫌悪感が高まることを心配した。

 特に、両市で実施する交流事業でのアクシデントを警戒した。「(日韓両国の)参加者が、現地でデモに巻き込まれたり、誹謗(ひぼう)中傷を受けることは、万が一にもあってはいけない」(高島氏)。釜山に派遣している福岡市職員などを通じて、設置直後から、懸念とともに像撤去に釜山市が尽力するよう求めた。

 ■「福岡市だけ」

 釜山側の反応は鈍かった。

 「他の姉妹都市からは、言われたことがない。福岡市だけです」

 釜山市は、山口県下関市など日本の2道県・8市町と姉妹都市協定を結んでいる。その中で、慰安婦像問題で「異議」を突きつけたのは、福岡市だけだった。

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