12月4日 16時01分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171204/k10011245871000.html


福島第一原発事故の除染事業をめぐり作業員の宿泊費を水増しし、福島県内の自治体からおよそ7600万円をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われている準大手ゼネコン 安藤ハザマの社員2人の初公判が開かれ、2人はいずれも起訴された内容を認めました。
準大手ゼネコン 安藤ハザマの社員、茂呂吉司被告(50)と山下雄一被告(48)は、平成25年に福島県田村市から受注した除染事業で、作業員の宿泊費を水増しするなどした領収書を市に提出し、およそ7600万円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。

4日、東京地方裁判所で初公判が開かれ、2人は「間違いありません」と述べて起訴された内容を認めました。

このあと検察は冒頭陳述で、「作業に先立って放射線量を測定したところ、除染が必要な面積が大幅に減少し、業務委託料が目標の30億円を下回る見通しとなった。東北支店の担当者から対応策を協議するよう指示され、2人は宿泊費を過大請求することを決意した」などと事件のいきさつを指摘しました。