485の、無知蒙昧を絵に描いたお方へ。
憲法とは公権力を縛るものという根本を理解しない輩とは、憲法をめぐる議論は成立しない。
公権力を縛らないなら、そもそも憲法など設ける意味がない。
ハンムラビ法典の昔からある法律があれば済むことだ。
その法律も公権力も無制限では国民の自由と権利を守れないから憲法という仕組みが編み出された。
その始まりはジョン・ロックではない。1215年のマグナ・カルタだ。
マグナ・カルタは王権を制限し、貴族の権利を国王が勝手に奪えないよう国王に認めさせたものだ。
そして欧米の市民革命を通して、市民の自由と権利を守るために公権力を縛る仕組みとして近代憲法が生まれた。
権力を縛るものではない、などと言ったら中国憲法や北朝鮮憲法と同じで、もはや立憲主義に基づく憲法ではない。
法律なら古代からあった。憲法とは単に法律の親分ではない。
法律は国民を縛るが、憲法は法律を制定し執行し裁きをする公権力を縛るから存在意義があるのだ。