10/23(月) 4:18配信
民進・前原代表、辞任へ…「方向性決めた上で」

 今後の焦点は、民進系勢力を中心とした野党再編の動きだ。

 自民1強に対抗するためには、再び「野党で大きな固まりを作る」(岡田克也・民進党元代表)しか活路を見いだせないのが現状だ。無所属での当選組や民進党の参院議員は、躍進した立憲民主党との連携を模索している。

 民進党の前原代表は23日未明の記者会見で、「参院や地方組織をどうするか、方向性を決めた上で責任を取る。辞任は当然だ」と述べ、代表を辞任する意向を表明した。前原氏は当初、参院議員らを含めた党全体で希望の党に合流する考えだったが、「希望を中心に大きな固まりを作ることは、いったん見直さないといけない」と語った。自らは代表辞任後、希望入りする考えも明らかにした。

 47人いる民進党参院議員の多くは希望への合流に否定的で、民進党の存続を求める声が強まっている。

 岡田氏や野田佳彦・前首相ら無所属組は、今回の選挙戦で情報交換や相互支援のネットワークを構築し、民進出身者のサポートに回った。選挙後もまとまりを維持し、野党再編を後押しする考えだ。近く今後の対応を協議する。

 民進党の再結集を一時示唆していた同党の小川敏夫参院議員会長は、「自民党に対抗するリベラル勢力結集の必要性を述べただけで、民進党への再結集とは述べていない」と軌道修正した。その上で、立憲民主や無所属組との連携には前向きな姿勢を示している。

 一方、立憲民主の枝野代表は民進党への復帰は否定しつつ、「我々の旗の下、同じ考え方の皆さんと勢力を広げたい」として党勢拡大には意欲を見せる。

 立憲民主は衆院解散に伴って結成されたため、参院議員は福山幹事長1人しかおらず、参院議員が多く残る民進党との連携は国会活動でも利点がある。民進関係者の間には「立憲民主との合流に違和感はない」と期待が広がっている。

 立憲民主側には「選挙直後の再合流は支持者の理解を得られない」(幹部)と警戒感があるが、民進党が24日にも開く両院議員総会では統一会派結成を求める声も上がりそうだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171023-00050064-yom-pol
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