「復興は進んでいる」首相が第一声 福島1区
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171010/k00/00e/010/149000c.amp

 安倍晋三首相は、東京電力福島第1原発事故からの復興が続く福島市の福島県営あづま球場近くで第一声を上げ、「復興は間違いなく進んでいる」と訴えた。

 近くの農業、佐藤弘美さん(69)は「ここにも原発事故の風評被害が残る。首相に現状を見てもらえるのはありがたい」と話した。同球場は2020年東京五輪の野球・ソフトボール会場となるため、「周辺のインフラ整備も進めてもらいたい」と期待した。

 一方、原発事故で「帰還困難区域」に指定された福島県浪江町津島地区の自営業、三瓶春江さん(57)は「票欲しさに『福島を忘れていない』とアピールしているのではないか」と批判。現在も同球場から約5キロ東の同市上鳥渡で避難生活を続けており「次の世代のため、原発のない社会にしてほしい。各党は被災地の実態を直視し、もっと真剣に原発政策の議論をしてほしい」と望んだ。【金森崇之、土江洋範】