現閣僚が最後の閣議後会見 金田勝年法相「答弁の一貫性に気をつけた」、加藤勝信拉致担当相「痛恨の極み」…
産經新聞:2017.8.1 21:33更新
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記者会見する菅義偉官房長官=1日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)

 安倍晋三首相が3日に内閣改造を行うのを控え、現内閣の閣僚は1日、最後の閣議後の記者会見に臨み、それぞれの1年間を振り返った。

 学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画の問題で矢面に立たされた山本幸三地方創生担当相は「岩盤規制改革は徹底してやるという覚悟で臨んだ」と述べ、政策判断の正当性を改めて訴えた。
加計問題に加え、天下り斡旋問題の対応にも追われた松野博一文部科学相は「区切りがついた時点で話をさせていただきたい」と述べるにとどめた。

 菅義偉官房長官も加計問題に関し
「政府の説明が二転三転するなど国民の皆さんの政府への不信を招いたことも事実だ」と述べ、政府の説明や対応に問題があったことを率直に認めた。

 加藤勝信拉致問題担当相は「拉致被害者の帰国の道筋を示す状況に至っておらず、痛恨の極みだ」と語った。

 松本純防災担当相は「国民の安全・安心を守っていく責任を担ってきた。この1年間、緊張感を持ち続けてきた」と振り返った。
また、被災地をめぐる失言で務台俊介政務官が3月に辞任したのは「被災者への思いをよく考えた上での判断だ」と説明した。

 金田勝年法相は、テロ等準備罪を新設した改正組織犯罪処罰法の国会審議で不安定な答弁を追及されたが、
「答弁の一貫性は非常に気をつけ、重要に思って対応してきた1年だった」と強気を通した。