松野博一文部科学相は25日、加計(かけ)学園に国家戦略特区での獣医学部新設をめぐる課題を伝えるために文科省職員が作った文書と、文書が添付されていたメールを公表した。24日の衆院予算委員会で、松野氏が文書の存在を認めていた。松野氏や常盤豊高等教育局長(当時)の指示を受けた職員が作成し、内容を電話で学園側に伝えたという。

 文書は「加計学園への伝達事項」というタイトルで昨年11月に作成された。「『既存の獣医師養成でない構想を具体化』(略)という観点から、差別化できるよう、よく検討していただきたい」「国際性の特色を出す具体的な取組」などと、学園側への助言ともとれる内容が記されている。

 また、学部新設の申請手続きに向け「必要な教員確保や施設整備、資金計画など、万全な準備を行っていただきたい」との記載もある。学園側から相談を受けるなかで文科省内で作成された。

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