日本とASEAN保健相会合 高齢化に備える共同宣言
日本放送協会:2017年7月15日 17時56分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170715/k10011060471000.html

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日本とASEAN=東南アジア諸国連合による初めての保健大臣会合が東京都内で開かれ、急速な高齢化に備え2030年までに誰もが負担可能な費用で必要な医療や保健サービスを受けられるシステムの構築を目指すなどとした共同宣言を採択しました。

日本とASEAN10か国による初めての保健大臣会合は15日、東京都内のホテルで開かれ、議長を務める塩崎厚生労働大臣も出席して、午後、議論の成果をまとめた共同宣言を採択しました。

共同宣言では、アジア各国で急速に進む高齢化に備え健康的な社会を構築するため各国が協力していくことで一致し、2030年までに誰もが負担可能な費用で必要な医療や保健サービスを受けられるシステムの構築を目指すとしています。

具体的には、国によっては把握できていない出生数など人口動態統計のデータのシステムをWHO=世界保健機関などと連携して整備することや、
介護予防や健康維持に向けた共同研究を進めること、医療現場のニーズに応じた医療機器の共同開発を促進することなどが盛り込まれています。

塩崎厚生労働大臣は会合のあとの記者会見で、
「ASEANは日本と同じか、それを上回るペースで高齢化が進んでいくとみられる。日本が主導して先を見越した手を打ち、持続可能な社会の構築に向けて各国と連携していきたい」と述べました。