民進、修羅場の都議選総括「受け皿どころかはけ口にも」
朝日新聞:2017年7月15日05時00分
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都議選をめぐる民進党(旧民主党)獲得議席の変遷

 東京都議選の敗北を受けて民進党が進める総括会議は、執行部の退陣論にとどまらず、解党や分党を求める声までが飛び交う修羅場と化している。
国政での野党第1党はなぜ敗れ、政権批判の受け皿にもなり得ていないのか――。
議論をたどると、再生には険しい道のりがうかがえる。

 同党が地域ブロックごとに開いている総括会議は、14日でひとまず終了。
参加できなかった議員からのヒアリングを18日に行い、25日にも衆参両院議員懇談会を開いて取りまとめる。

 14日までに開かれた会議は計5回。
いずれも非公開だったが、蓮舫代表や野田佳彦幹事長に対し、
「我々の歴史的役割はもう果たされた。解党すべきだ」
「受け皿どころか、はけ口にもなっていない」などと辛辣(しんらつ)な言葉が続いたという。

 会議では「政権時代の失望の払拭(ふっしょく)」を求める声が上がった。
旧維新の党の議員と合流し、民主党から名前を変えたものの、初代代表は副総理を務めた岡田克也氏。
2代目の蓮舫氏も「仕分けの女王」と呼ばれた政権時の看板議員だ。

 野田氏にいたっては首相として消費増税を主導し、党内にはいまだに「政権転落のA級戦犯」との批判がある。
若手や中堅議員からは「執行部を若手に譲り、ベテランは国会対策などの裏方として活躍してほしい」との声が上がる。

 会議では「憲法、社会保障、原…

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