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2017/07/14(金) 17:48:51.21ID:CAP_USER97月8日に、国連でまさかのピコ太郎氏「PPAP」?(大西連) - Y!ニュースという記事をアップしました。
その後、ピコ太郎氏は岸田外務大臣と面談し、実際に現在ニューヨークの国連本部で開催されている「HLPF(持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム)」にピコ太郎氏自身が参加すること、日本政府主催のレセプションでSDGs版「PPAP」を披露することが発表されました。
アンジェリーナ・ジェリーさんの前でピコ太郎氏が躍動する予定の17日は、日本政府が「自発的レビュー」といって、自国の取り組みを発表する日でもあります。(いやぁ、アンジーは一緒に踊ってくれるかなぁ。大丈夫かなぁ……)
日本の国連で発表するレポート内容
さて、17日の「自発的レビュー」での日本政府の発表内容(レポート)が公開されました。(全文英語ですが。。。)
全文
概要を簡単に解説すると、
・日本政府はSDGs推進のため総理大臣を本部長とした推進本部を作った
・推進本部はすべての閣僚、各省庁が参加したもので、さまざまなステークホルダー(産業界、学者、NGO等)が参加する円卓会議を開催し、実施指針を策定した
・実施指針はSDGsの日本国内の取り組み、国際協力の両輪について明記し、8つの優先分野と140の具体的な施策を紐づけた
・今後、SDGsの各ゴールの達成とデータの提示による取り組みの見直しや確認をおこなう
というような内容になっています。
政府の推進本部
政府のSDGs実施指針
持続可能な開発目標(SDGs)を達成するための具体的施策(付表)
また、すべてを紹介すると膨大な量になってしまうのですが、具体的には、「一億総活躍」の文脈で議論されている「働き方改革」や「子ども貧困対策」「女性活用」などについて、SDGsの各ゴールを達成する一つのアプローチとして紹介されています。
ちなみに、「一億総活躍」って、英語で「Japan’s Plan for Dynamic Engagement of All Citizens」なんですね。。。なんかダサい(笑)
そもそもSDGsって?
といっても、そもそも「SDGs」ってなんだ?って人がまだまだ多いと思います。
前回の記事で、
・SDGsとは、2015年9月の国連総会で採択された新しい国際目標である。
・「貧困」や「環境」、「男女平等」や「インフラ整備」など、17のゴール、169のターゲットを盛り込んでいる。
・すべての国が2030年までに目標達成を目指す。
ということは紹介しました。
子どもや孫の世代に安心して渡せる「経済」や「環境」、「社会」に地球レベルで変えていく、というものだということ、「誰一人取り残さない(no one will be left behind)」というメッセージが発信されているということが重要なポイントです。
全文はこちら
日本語
英語
もちろん、日本は先進国ですから、このなかの目標ですでに達成しているもの、達成しつつあるものも多くあります。
では、日本のSDGsの達成状況はどうなっているのでしょうか。
日本のSDGs達成状況
さきほど紹介した日本政府のレポートでも、日本の現在の「立ち位置」が触れられています。
(この「日本の立ち位置」について政府のレポート内に入れるように政府の「円卓会議」の委員として提言していたので反映されていて良かったです。)
政府のレポート内では、2016年のSDSNとBertelsmann財団によるレポートが紹介されていますが、日本は、「(目標1)貧困」「(目標5)ジェンダー」「(目標7)エネルギー」「(目標10)不平等」「(目標12)持続可能な生産と消費」「(目標13)気候変動」「(目標14)海洋資源「(目標15)陸上資源」「(目標17)実施手段」が弱いとされています。
最新の2017年度版のレポートが発表されたのが7月6日だったので、政府のレポートは1年古いものが掲載されているのですが、では、最新のレポートをもとに日本の「立ち位置」を見てみましょう。
日本は世界で11位(157か国中)
SDSNとBertelsmann財団による各国の取り組み状況を調査した最新の2017年版レポートによると日本の達成状況は157か国中の11位。(OECD35か国中でも11位)
レポートの全文はこちら。