安倍内閣の支持率が時事通信調査で3割を切ったことについて、民進党の蓮舫代表は「国民の感覚を如実に表す数字」、共産党の志位和夫委員長は「安倍政権の体質、政治姿勢への嫌悪感を表している」との受け止めをそれぞれ示した。

 両党など4野党は、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐる疑惑追及などで政権への対決姿勢を一段と強める構えだ。

 蓮舫氏は14日、取材に対し、「安倍晋三首相は自分を忖度(そんたく)してくれる周りの人しか見ていないのではないかという(国民の)思いが数値で表れた」と指摘。さらに、「(加計問題で)首相は説明責任を果たすと言いながら、ずっと逃げてきた」と非難した上で、「私物化する政治をただすための中心に立ちたい」と強調した。

 志位氏も取材に「憲法を壊す強権政治、お友達は優遇するが、自分が敵とみなしたら徹底的に攻撃する首相の姿勢に対し(国民の)嫌悪感がある」と語った。「国民の怒りは渦巻いている。(支持率は)回復できない、先のない数字だ。衆院解散に追い込む戦いが必要だ」として、解散・総選挙で国民の信を問うよう求める考えを示した。

 一方、日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は「本来の政策とは違うところで内閣への信頼が疑われていると思う。説明責任を首相自身がきちっと果たすべきだ」と述べた。 

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