連合の神津(こうづ)里季生(りきお)会長は13日、安倍晋三首相と首相官邸で会談し、専門職で年収の高い人を労働時間の規制から外す「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」について、働き過ぎを防ぐ対策を手厚くする修正を求めた。連合は高プロに強く反対してきたが、要請が受け入れられれば、容認に転じる。

 今回の要請は、連合のナンバー2の逢見(おうみ)直人事務局長らが主導したが、突然の方針転換に組織内や過労死遺族の団体などから強い反発が出ている。労働組合の中央組織である連合の存在意義が問われそうだ。

 高プロを含む労働基準法改正案は2015年4月に国会に提出されたが、野党や連合が「残業代ゼロ法案」などと猛反対。一度も審議されずに2年以上たなざらしになっていた。

 政府は連合の修正要求を受け入れる方針。19日までに経団連も交えた3者で「政労使合意」を結び、今秋の臨時国会に労基法改正案を出し直す見通しで、改正案は成立へ向け大きく動き出しそうだ。

7/13(木) 18:59配信 
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