毎週金曜夕に札幌市中央区の道庁前で脱原発デモを行っている任意団体「北海道反原発連合」の30代の男性スタッフが、デモ参加者から募ったカンパ(寄付金)を着服していたことが13日、分かった。金額は2年半で約170万円に上るとみられる。同連合は5年間毎週続けた道庁前デモについて、次回の14日以降、当面自粛する。

 道内有志による同連合は東京電力福島第1原発事故翌年の2012年7月、道庁前で初めてデモを実施し約800人を集めた。その後も毎週金曜日に数十〜数百人規模でデモを行い、今月7日で255回を数えた。

 同連合によると、着服した男性スタッフは15年1月から担当。その直後からカンパの入金が途絶えた。不審に思った同連合側が男性スタッフにただしたところ、着服の事実を認め、金額が「170万円ぐらいになる」と説明しているという。使い道などは不明。

07/13 17:00、07/13 17:05 更新
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0420568.html