県議会の特別委員会は11日、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事の差し止めを求める裁判を起こすために必要な議案の採決が行われ、与党の賛成多数で可決されました。
議案は、今月14日の議会最終日の本会議で採決が行われ、可決されれば県は、速やかに裁判を起こすことにしています。

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐり、県は、「漁業権が設定されている漁場では県に海底の岩礁を壊す許可を得る必要があるにもかかわらず、
国は工事を進めようとしている」として、工事の差し止めを求める裁判を起こす方針で、必要な議案を県議会に提出しています。

これについて、11日、県議会のアメリカ軍基地に関する特別委員会が開かれ、野党・自民党からは、「漁業者がクレームをつけるのはわかるが、漁業権を持たない県が問題提起するのは異常だ」といった指摘が出されました。
これに対し、県の謝花知事公室長は「海はつながっているので、水産資源保護法の観点から無許可の岩礁破砕を放置することはできない」などと説明しました。

このあと採決が行われ、共産党など与党の賛成多数で可決されました。
議案は、今月14日の議会最終日に開かれる本会議で採決が行われ、可決されれば県は速やかに裁判を起こすことにしています。

07月11日 18時57分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5094922193.html