9日投開票された那覇市議選は県内各政党が公認、推薦候補を擁立し、県内の最大有権者数を抱える県都の足場固めに臨んだ。市政与党は過半数に届かなかったものの城間幹子市長を支える決意を語り、野党は市政奪還への手応えをそれぞれ口にした。

 自民党県連の照屋守之会長は「改選前の議席から伸ばすことができた。一方で、与野党中立が拮抗(きっこう)する状況は市政が評価されていない証拠で、市政を取り戻す環境が整いつつある」と結果を歓迎した。

 社民党県連の崎山嗣幸副委員長は「当選した公認3人は当選回数を見ても中堅の議員。市議会勢力が拮抗する中で城間市政を安定させることが重要で、議員の資質と力量を発揮してほしい」と期待した。

 共産党県委の鶴渕賢次委員長代理は「自民が大敗した都議選のように正面から自民・公明の政権与党を批判した共産に有権者の期待が集まった。『オール沖縄』は政権への反発の受け皿となり得る」と分析した。

 公明党県本の上原章幹事長は「大きな支持をいただき、公認7人全員が当選した。市政には是々非々の立場に立ち、政策面で市民に寄り添った市政運営となるよう議会に臨み那覇市の発展に取り組む」と喜んだ。

 社大党の当山勝利副委員長は「公認2人の当選は、市政と県政を支えることを期待されたということだ。与党過半数に届かなかったが、野党の議席増は一定にとどまり市政も一定の評価があった」と受け止めた。

 維新県総支部の下地幹郎顧問は「予算の効率化、教育費無償化、高齢化社会の安心の3大改革の実現が課題だ。那覇の良いところは伸ばし改善しなければならない点を変えることに力を注いでほしい」と激励した。

 自由党県連の宮城浩副幹事長は「2人を推薦し1人当選にとどまった。当選した議員とは今後は全県的な選挙でリベラルな立場で協力する考えだ。与党議員には市政をしっかりサポートしてほしい」と期待した。

 民進党県連の清水磨男幹事長は「2議席獲得ならず厳しい結果を真摯(しんし)に受け止め、地道に地域の政策を訴え子育てや公共施設老朽化など山積する課題に正面から挑む。今後の政局は県民の覚悟を支える」と述べた。

7/11(火) 8:30配信 沖縄タイムス
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