安倍政権を揺るがす「もり・かけ」問題のキーマンが10日、証言に立った。学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題で、文科省の前川喜平・前事務次官が国会の閉会中審議で、決定の背景に官邸の関与があったと主張した。来春の大学開校こそが「総理のご意向」だと指摘したが、政府側の答弁とは真っ向から対立。今回の審議でも疑惑は解明されず、いよいよ安倍晋三首相の予算委員会開催の是非が、焦点となる。

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 前川氏は、文科省の文書表面化に、自身の関与を問う自民党の指摘に肯定も否定もしなかった。「まさかそんなことはないですね」と指摘され、「お答えを差し控えたい」と発言。「さまざまな文書が出ている。誰が、どんな経路で誰に提供したか臆測はあると思うが、私が明確な答えをすべきではない」と述べた。事務次官の立場で今回の問題を指摘しなかった理由については、「在職中の内部告発の選択肢もあったと思うが、難しかった。黙っているのがいいか考えたが、国民は事実関係を知るべきと思った」と主張した。

7/11(火) 10:17配信 
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