【コペンハーゲン=原川貴郎】安倍晋三首相は10日夕(日本時間11日未明)、デンマークの首都コペンハーゲンの首相府で、ラスムセン首相と首脳会談し、日本と欧州連合(EU)が大枠合意に至った経済連携協定(EPA)の早期締結に向けて、協力していく方針で一致した。

 両首脳は、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の脅威について意見交換し、「対話でなく北朝鮮への圧力強化が必要」との認識を共有した。中国が進出を強める東・南シナ海情勢も議論し、法の支配の徹底に向けた緊密な連携を確認した。

 両国が今年、外交関係樹立150周年を迎えた節目を踏まえ、北極海での資源開発や再生可能エネルギー、保健・医療などの分野で協力を強化し、戦略関係を深めることで合意した。

 首相は九州北部の豪雨に対応するため、予定を1日早めて11日午後に帰国する。

http://www.sankei.com/smp/politics/news/170711/plt1707110020-s1.html