政府・与党は「最後のヤマ場」みたいに軽く考えていたようだが大間違い。学校法人「加計学園」(加計孝太郎理事長)の獣医学部新設をめぐる「疑惑の闇」の真相解明は、いよいよこれからが本番だ。

 都議選惨敗が“引き金”になったとはいえ、与党側が10日、前川喜平前文科次官らを参考人招致して閉会中審査を行うことに合意したのはワケがある。6月23日に日本記者クラブで開かれた前川氏の会見で、「これ以上、政権を直撃するような隠し玉はナシ」(自民党国会議員)と見たからだ。

「日本記者クラブの会見前、詰め掛けた記者たちが『政権が吹っ飛ぶメガトン級の爆弾を明かすといわれているけれど、何か知っている?』なんて話す場面が会場のあちこちで見られました。実際、質疑応答でも前川氏に『知っている話はまだあるのか』との質問が出たのですが、前川氏は即座に否定。この答えに政府・与党はホッとしたらしい」(与党担当記者)

これまでに表沙汰になっている疑惑以外の情報を前川氏が持っていないのであれば、参考人招致しても逃げ切れる――。いかにも自民党らしい卑怯な考えだが、これに「冗談じゃない」と待ったをかけたのが、今治市の市民団体「今治加計獣医学部問題を考える会」だ。

 7日付で、加計理事長に対して公開質問状を送付。獣医学部校舎の建設工事費が1坪約150万円とベラボーに高い理由や、その建設費をもとに算出された補助金要求額の不自然さ、加計学園の財政状況などについて回答を求めたのだ。考える会の共同代表、黒川敦彦氏があらためて言う。

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