9日午後9時半から始まった奈良市長選と同市議選の開票作業は大幅に遅れ、市長選の開票終了は翌10日の午前2時22分、市議選は同5時49分までずれこんだ。

票の行方を見守っていた候補者の陣営関係者からは、「いつまでかかるんだ」「説明しろ」と怒号も飛び交う事態となり、市選管は「根本的なシステム改善が必要」としている。

市長選・市議選の開票は9日午後9時半、奈良市法蓮佐保山のならでんアリーナで開始。職員約440人が作業に当たった。

市選管は作業終了目標時刻を市長選は10日午前1時、市議選は同2時としていたが、

市長選の開票が終わったのは参院選とのトリプル選だった前回(平成25年)の次に遅い同2時22分。市議選に至っては、過去最悪の同5時49分だった。

市選管は遅れた理由を、「投票先の判別が難しい『疑問票』の処理に時間がかかった」「職員や立会人が作業を慎重に進めすぎた」などと説明。

だが、これまでの各選挙でも作業の遅さは問題視されており、 市選管事務局の峠弘局長は「開票事務に精通した職員を育成するなど、根本的にシステム自体を改善する必要がある」と話した。

2017.7.11 08:01 産経新聞
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/170711/plt17071108010015-n1.html