《公明党の大橋章夫府議の『小学校建設を強引に進めた』との追及に対し、籠池泰典氏は全面的に否定。

 『優れもん』の小学校には生徒が集まると強調した》

 大橋氏「(小学校の)建設工事の契約は平成27年12月。そのときは資金の裏付けはあったのか。小学校建設を強引に進めたのでは」

 籠池氏「先ほども申し上げたが、学校は開校すると人数が増えてくる。私の学校は優れもんの学校なので、全国津々浦々から生徒が来る。とっかかりが早ければ満杯になったはずで、資金の推移もいいようになったはず。そこには保護者や全国の好意者の寄付もあっただろうし、順調に物事は進んだはずだ。軽はずみに物事は進めていない」

 《『なったはずだ』と楽観的にも思える発言を繰り返しながらも『軽はずみに進めてはいない』と説明する籠池氏。開校できなかったのは松井一郎知事のせいだと改めて皮肉った》

 大橋氏「府の設置認可がおりて、今年4月から学校がスタートしても、5月に(校舎を建設した)施工業者に金を払う対応はできたか」

 籠池氏「すでに銀行では10億円の融資枠があった。寄付金もあったので、施工業者への支払いは滞りなくできたはず。松井知事のぶら下がり(取材での発言)で、銀行が融資を止めてしまった」

 大橋氏「結果的に森友学園は債務超過になり、民事再生に至っている。前理事長としてどうお考えか」

 籠池氏「これはもう私自身の不徳のいたすところ。物事の先のこと、周りのこと、どういう手のひら返しがあるのか、ちゃんと判断しないといけなかった。責任は私にあると認識している」

 大橋氏「今回の問題で少なくとも寄付をしていた人や児童、保護者の気持ちを裏切ったことは深刻に受け止めるべきだ。児童にとって小学校での時間は、先生や友に出会い、多くのものを学ぶかけがえのない場所だ。われわれもこのことを肝に銘じ次に進みたい」

 《午後1時すぎに始まった参考人招致は午後3時50分に終了。籠池氏の主張はこれまでと変わらず、疑惑の核心についてはほとんど答弁がなかった》

2017年7月10日 17時52分 産経新聞
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/13318027/