来月3日軸に内閣改造=稲田氏交代論強まる―党要職に甘利氏起用も
7/8(土) 18:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170708-00000090-jij-pol

 安倍晋三首相は、8月上旬で調整していた内閣改造・自民党役員人事について、同3日を軸に行う方向で検討に入った。

 政府・与党関係者が8日、明らかにした。東京都議選での歴史的敗北で首相の求心力は低下しており、人事を刷新して速やかに政権の立て直しを図る必要があると判断した。
 野党から罷免を求められ与党からも資質を問う声がある稲田朋美防衛相、改正組織犯罪処罰法の国会審議で不安定な答弁が目立った金田勝年法相については、与党内で交代論が強まっている。政権を中枢で支える麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官は続投させる方向だ。

 一方、首相の信頼が厚い甘利明前経済再生担当相について、党要職で起用されるとの見方がある。建設会社からの金銭授受問題で昨年1月に閣僚を引責辞任した甘利氏は麻生、菅両氏と共に第2次政権発足当初から、「創業」メンバーの1人。都議選投開票日の2日夜も首相を含む4氏は会食し、今後の政権運営について協議した。
 首相は2020年の改正憲法施行を目指し、年内に自民党案を国会提出する考えを示している。その際、党内の意見集約や他党との折衝に当たる政調会長ポストが鍵になるとみられ、首相の判断が注目される。