<都議選>自公協力なら自民12議席増 毎日新聞試算

7/5(水) 21:05配信

毎日新聞

2日投開票された東京都議選で公明党は自民党との連携を解消し、小池百合子知事が率いる都民ファーストの会と選挙協力した。
党の「地力」が問われた自民党は23議席の歴史的惨敗だったが、毎日新聞の試算によると、
今回も自公協力が続いていた場合、自民党は12議席増えた可能性がある。

 都議選の42選挙区のうち、自民党候補が全員当選した選挙区と、自民、公明両党の候補が競合した選挙区を除く15選挙区を対象に、
昨年7月の参院選比例代表で公明党が都内で獲得した票(区市別)を使って分析した。
この「公明票」を都民ファースト候補の得票から引き、自民党候補の得票に加えた。
都民ファーストか自民党の候補が2人いる選挙区では、公明票を均等に配分した。

 その結果、自民党の落選者は12選挙区で当選圏内に入り、都民ファーストは10選挙区で落選者が出た。
民進党と東京・生活者ネットワークも当選者が1人ずつ減った。

 都議選の「1人区」(定数1)では、「島部」選挙区を除く6選挙区で都民ファーストが自民党に勝利した。
しかし、自公協力があれば、中央区、青梅市、昭島市、小金井市の4選挙区で自民党が都民ファーストを逆転し、
全体で「自民党5勝、都民ファースト2勝」に変わっていた可能性がある。

 また、「2人区」(定数2)のうち渋谷区、三鷹市、府中市など7選挙区では、落選した自民党候補がトップ当選。
逆に「北多摩4」選挙区では、トップ当選した都民ファーストの公認候補が、次点だった都民ファーストとネット推薦の無所属候補を下回り、4位に転落した。
同選挙区では、公明票の下支えが大きかったことがうかがえる。

 ただ、自公両党が協力していたとしても、自民党の議席は35にとどまり、2013年以前の都議選で最低だった38議席(1965年、09年)に届いていない。
同党は相次ぐ失策で強い逆風にさらされており、「公明票」頼みはそもそも通用しなかったとみられる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170705-00000091-mai-pol