自民党の「失策」が続いたにもかかわらず、存在感を示すことができなかった民進党。東京・永田町の党本部はテレビの開票速報が始まっても閑散としており、関係者からは「現有議席を確保できれば万々歳」とあきらめに近い声も聞かれた。

 党本部5階に設けられた開票センター。夕方ごろから報道陣が集まり始めたが、党関係者の姿はまばら。ある関係者は「現有7議席を取れればいいが、実際は3、4、5議席くらいか…」。小池百合子知事の支持勢力が圧勝との見通しを伝えるニュースを、数人のスタッフが言葉もなく見つめた。

 民主党時代にあった平成21年の都議選で大勝したものの、前回13年は一転して惨敗。今回は小池知事が率いる「都民ファーストの会」に注目が集まる中、選挙戦開始前から「離党ドミノ」が止まらず、公認候補も36人から23人に減少するなど組織のほころびが目立った。

http://www.sankei.com/politics/news/170702/plt1707020042-n1.html