臍帯血バンクの実態調査を開始 厚労省、無届け問題受け
6/30(金) 11:16配信 朝日新聞デジタル
 東京や大阪、福岡のクリニックで、他人の臍帯血(さいたいけつ)を無届けで患者に移植する治療をしていた問題で
、厚生労働省は30日、臍帯血の民間バンクの実態調査を始めたことを明らかにした。

 臍帯血バンクには、善意で提供されて白血病などの治療に役立てる公的なものと、提供者自身や家族のため自己負担
で民間企業が保管する民間バンクがある。

 厚労省によると、無届け治療では経営破綻(はたん)した民間バンクから流出した臍帯血が使われていたとみられる
。民間バンクは2012年時点で全国に4カ所あり、現在2カ所あるという。厚労省は全国の産科婦人科がある医療機
関にアンケートをし、ほかにも民間バンクがあるかを調べる。

 また5、6月に、臍帯血移植の再生医療を一時停止する緊急命令を出した12カ所のクリニックについて、厚労省は
再生医療安全性確保法違反の疑いで刑事告発することを検討している。
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170630-00000038-asahi-pol