TBS News i 2017年6月28日 18時50分 (2017年6月28日 20時10分 更新)
 
 再び、問題発言です。稲田防衛大臣は発言を撤回しましたが、波紋は広がっています。この発言、都議選への影響はどうなんでしょうか。政治部の岩田官邸キャップに聞きます。
 自民党にとっては深刻なダメージになりそうです。少し振り返りますと、自民党がどうして通常国会を延長しなかったのかといえば、この2週間をまるまる使って加計学園の問題などでの悪いムードを切り替えて都議選に臨むためだったわけです。

 ところが、閉会の翌日19日には文部科学省で萩生田副長官の名前が書かれた新しい文書が見つかり、22日には豊田真由子議員の秘書に対する暴言や暴行の問題が報道されました。そして27日は稲田大臣の問題発言ということで、ムードを切り替えるどころか、どんどんムードが悪くなるという全く逆の展開になってきているんです。

<Q.安倍総理が稲田大臣を交代させるという選択肢はなかったんでしょうか>

 稲田大臣は安倍総理の秘蔵っ子と言われるくらいで、防衛大臣にも安倍総理が抜擢して就任させたという経緯があるので、稲田大臣を更迭すれば、任命した総理自身の責任はどうなんだという問題に直結してくるので、慎重に対応せざるをえないという事情もあるんです。

 ただ、交代させなかったことで、野党側は都議選の当日までこの問題を引っ張ることになるわけですから、自民党にとっては本当に厳しい選挙になりそうです。(28日17:58)

http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20170628/Tbs_news_95092.html