2017/6/29 15:07

首相になった日本新党の細川護煕代表(中央)と小池百合子氏(1993年6月、東京・高輪の党本部)

 1993年の都議選告示は6月18日。国会では宮沢内閣不信任案が可決されて衆院は解散。自民党は結党以来の大分裂を起こし、東京では衆院選と都議選の「ダブル選挙」の様相を呈していた。

 主役を務めたのは日本新党だった。4年前の都議選とは違い、米ソ冷戦の終結による国際情勢の激変、PKO法案をめぐる牛歩や議員辞職戦術などが嫌気され、野党第1党である社会党の支持は低下。「自民党ではない保守政党」への期待が高まっていた。

 日本新党は公認だけで20議席を獲得する大勝利で、都議選選対本部長を務めていたのが小池百合子氏だった。小池氏は直後の衆院選で参院からくら替えして当選。自民党は野党に転落し、小池氏が属した日本新党の細川護熙代表が首相になる「非自民連立政権」が誕生した。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK27H0V_X20C17A6000000/