テロ等準備罪 自民がきょうの採決提案 民進は拒否
6月14日 12時42分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170614/k10011017291000.html

「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案をめぐって自民党と民進党の参議院国会対策委員長が会談し、自民党が参議院法務委員会での採決を省略して14日の本会議で中間報告を行い採決したいと提案したのに対し、民進党は「到底、応じられない」と拒否しました。
自民党の松山参議院国会対策委員長と民進党の榛葉参議院国会対策委員長は14日昼前、参議院法務委員会で審議が行われている、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案の扱いをめぐって協議しました。

この中で松山氏は「委員会での審議時間も十分積み上がってきているうえ、金田法務大臣の問責決議案も提出されており、委員会で審議を続ける状況にはない」として、法務委員会での採決を省略して14日の本会議で中間報告を行い、採決したいと提案しました。

これに対し榛葉氏は「審議時間はまだ全然足りておらず、乱暴に中間報告して本会議で採決するのは許されない行為だ。到底応じられない」として拒否しました。これを受けて松山氏は党に持ち帰って協議する考えを伝えました。

自民党は「テロ等準備罪」を新設する法案を今の国会で成立させるため14日中にも採決したい考えなのに対し、民進党などは法案を廃案に追い込むため内閣不信任決議案を提出する構えを見せていて、来週18日の会期末を前に与野党の攻防が激しくなっています。