■作品の一貫したテーマとなってきた「反戦」

小冊子「熱風」に掲載された文章で、宮崎監督は物心ついた時には敗戦がもたらした
暗い影を感じ始め、愚かな戦争を起こした祖国を恥ずかしいと感じてきたことや、
特に日本が中国大陸で行ったひどい暴行を知って、
「馬鹿なことをやった国に生まれてしまったと思って、本当に日本が嫌いだった」ことを
明らかにしている。

■平和憲法の改正に反対、「憲法改正などもってのほか」

宮崎監督はこの文章の中で、厳粛な政治の話題についても触れ、
日本の政治家が平和憲法を改正しようとしていることについて反対の立場にあることを
明確に表明するだけでなく、「憲法を変えることについては、反対に決まっている」と明言している。
このほか、「選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて、
思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほか」として、
「考えの足りない人間が憲法なんかいじらないほうがいい」と綴っている。
さらに歴史感覚や定見のない政府や政党のトップに対して、
「国家の基礎を乱すべきではない」と痛烈な批判を述べている。

http://j.people.com.cn/206603/8358890.html