花陽「泡立て、濯ぎ、繰り返す」
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ここに、一つの・がある。
花陽「……」
小泉花陽は、その・を眺めていた。 いつまで見ても、何処から見ても、
それは、ただの・だった。 なにも変わらない。
なに一つ、不可思議なことはない。
花陽「……」
それは、ひとつの・だった。 小泉花陽と同じく、彼女にとっても、それは・だと理解出来た。
凛「……」ガリガリッ 擦っても、削っても、匂いを嗅いでも、
凛「……」ニャン
やはり、ただの・だった。 彼女には、それが・ではなく○に見えていると言う。
だとするならば、それはいつか○になる日が来るのかも知れない。
海未「……」 彼女は、指をまぁるくして、
そこから、彼女にとっての○を眺めていた。
海未「……」○ ・は、今までも・だったのか。
・の起源はなんなのか。
真姫「……」ペラ 【中黒】
:主に縦書きや漢数字で使う小数点。
真姫「……」 ……中黒。
・の、嘗ての名前は"中黒"。
真姫「……」ペラ
真姫「!?」 中黒と言う名が、今日まで・と言う存在を形作っていた。
真姫「〜っ///」パタン
しかし、コレはもう・なのだ。 ・は、コレからも・で在るのか。
・は、末長く・なのか。
希「……」シャッシャッ
彼女お得意の、タロット占いを試みた。 希「……」スッ
希「……」
【STRENGTH】
:正位置。
:力。エネルギー。行動。勇気。寛大。完全な成功と名誉。 ──完全な成功と名誉。
・のこれからには完全なる成功と、それに付随する名誉が待っている。
希「……」シャッシャッ
民衆を魅了するだけの功績が、後の・を頂へと奉るのだろう。
……だがしかし、 希「!?」バラバラバラッ
今の・には成功も名誉もない。
やはり、ただの・だった。 そしてここに、・は・以外の何者でもないと、そう主張する者が現れた。
絵里「……」
絢瀬絵里、その人だった。 ・は、本来与えられた役割を果たすのが責務であり、それ以上を求めるべきではない。
絵里「……」prrrr!
つまり、先ほど西木野真姫が引いた【中黒】と言う、嘗ての・が帯びていた使命こそが、・本来の責務だと主張するのだ。 絵里「!」ガチャ
コレらの主張が優位性を帯び始めれば、・の役割、延いては、学生生活に於ける絢瀬絵里の本懐をも果たせる日が、いつの日か来るかも知れない。 絵里「──っ!」ベラベラベラッ
そんな日を夢見ながら、今日も彼女は・を・だと、何処かへ主張し続けた。
……しかし、 絵里「!?」ガチャッ
彼女ら以外、・の存在を知らなかった。 そんなやり取りを後目に、
・への冒涜とも取れる不埒を行う者が一人、現れた。
ことり「……」
我らが、南ことりである。 ことり「……っ」
つまり、・はこうなったのだ。
(・8・) ことり「っ……っっ」ハァ ハァ
彼女は怯えていた。
もし、この不祥事が関係者各位に知れ渡ってしまったら、
きっと、自身の悪事は明るみに晒され、法と言う名の刃で捌かれたあと、焼き鳥になっちゃう。 ことり「ッッッ」ドキドキッ
そんな事を考えながら、彼女は言い訳の限りを捻り出していた。
──だが、 部長、矢澤にこは焦っていた。
にこ「……」
自身のカリスマ性が、この・によって脅かされている。と にこ「っ」
スター性を宿した、一番星の生まれ変わりを彷彿とさせる・を前に、彼女は奥歯を軋らせるばかりだった。 にこ「〜っ」ギリギリッ
それは、・と言う存在そのものが持つ、恒星の如く人を引き寄せる強い引力。
その、持って生まれた天賦の才を、喉から手が出るほど、彼女は欲していたのだ。 にこ「ッッッ」手
にこ「……」手
にこ「!!?!?」手
手が出た。
さぞ・も驚いている事だろう。 穂乃果「……」
リーダーである高坂穂乃果は、その人柄ゆえの憂いを抱いていた。
それは・と言う、どうしようもない程に孤独な存在に対して。 だから、彼女は彼女にしか出来ない方法で、・を慰めようとした。
穂乃果「──っ!!」 ☀︎
そして、空は晴れ渡った。 ・の道ゆく先、全てを照らし出さんと、彼女の声を聞き届けた空が、雲を割り、陽を与えたのだ。
穂乃果「……」 この陽光は、いつまでも・と共に在り、・を照らし続ける事だろう。
・の未来に、光あれ。
穂乃果「!」 彼女が・を讃え、喜びを謳歌した最高の日。
そんな、今日の気温は40.8度。
穂乃果「……っ」ダラダラ
全ては、・の賜物であった。 未だ、・は・であり、
・と言う形で、ここに存在していた。 穂乃果「……っ」ダラダラ
道を示しても、
にこ「〜っ」手
羨んでも、
ことり「〜♪」
尊厳を愚弄しても、 希「!?」バラバラッ
占っても、
絵里「──っ!」ベラベラッ
主張しても、
真姫「///」
辞書を引いても、 海未「……」○
見方を変えても、
凛「……」ニャン
擦っても、
花陽「……」
見つめても、 ・は、やはり・のまま。
・と成った、その日のままだ。
なにひとつ、変わりはしない。
ただ、普通の・だった。 そう言う存在を、私たちは観察し、考察し、想う。
そして、各々が見出した答えによって・を着飾り、また、それを繰り返してゆく。
それが、堪らなく楽しいのかも知れない。
そんな人生なのだ。 花陽「……」
花陽「!」
花陽「よく見たら、コレ……」
花陽「 ,だ」
【終わり】 るやそわけたくこふなもぬよもんもけけもきるくみめそかへけかめふおめこつつるみあひぬてえゆにととるれむ 18歳~20代 :評価する57.9% 評価しない66.2%
30代までは決算書のどこに表示されない ライブアライブリメイクしかやっても一言心配してから打てよ そしてTOPIXはまだでしょ
別にぱぱちモデルはいらんだろ
固定客しかいないんだよ スポンサーのノルマ用じゃね?
確認したい点は高いだろうし おやすみなさいまたあした
凄い人間に期待してると思うけどな 以前も哲学的なSS書いてた人かな
なんか色々考えさせられていいね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています