【.】
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あ
ついこのスレ書き込んでるIDでそっちにも書いててなおかつ地域表示も同じだから同一人物扱いしちゃった
でもそっちの考えだとそれは正しいことなんだよね 謎弁護過ぎて図星だっただけにしか見えんわこいつ
キモすぎるから茸は全部NGで良いよ >>179
>>181
いいよね確認もしないで攻撃するだけなんだから 関係ないところから中途半端な情報で好き勝手言ってどうなっても我関せず 普通は他人なら荒らしたりせずに無視するからな
荒らした時点でお前が悪い ――自分も女の子の扱いは得意じゃない と笑う
さっきのニュースの件が効いているのか、栞子は少し元気がないように感じられる。
怒られることを恐れての前置きの様なものではあったが、
自分から話してくれたし……とあなたは考えて「自分も女の子の扱いは得意じゃない」と冗談っぽく言って笑った。
「……笑えないです」
笑うあなたをじっと見た栞子のぼそりと呟かれた言葉で笑い声が途絶える。
誘拐された女の子が、
誘拐犯に女の子の扱いが得意じゃないと言われて笑えるわけがないのは当然と言えば当然だろう。
ははは……とあなたが笑うと、彼女はあなたから目を逸らして。
「優しくしてください」
大人しい声で言うと、
もう一度あなたを見た栞子は「優しくして欲しいです」と繰り返した。
扱いが得意じゃないと言うあなたに、少なくとも自分に対しては。とでも思ったのか。
「酷い扱いを受けて喜ぶ人はたぶん……いません」
そういう趣味嗜好も0とは言い切れないし、それを全否定しない優しい言い方だ。 当たり前だろうけどフリートークはうまく行かないなw 「そう言えば……初犯、ですよね?」
誘拐監禁のことか? と訊ねると、
彼女は「それ以外にありますか?」と不思議そうに首をかしげた。
他にどんな罪を犯していたとしても、ここで聞かれるのは流れ的にそれしかないかと首を振る。
そうだったら? と聞くと、栞子はふと息を吐く。
「環境が整っているので、そうではないかもしれないと」
連れ込むときの手際も悪くなかったとまで彼女は言う。
あなたの犯罪の手腕を被害者が称賛するのは間違っている気がする。
栞子は気が滅入っていてちゃんと考えられていないのだろうか。
「……あなたの要求に応えたら解放してくれる……みたいなことはありますか?」
雰囲気がサービス提供を確認するお客様の様に感じられて、
何の気もなしに「オプションか何か?」と言ってしまうと、彼女は小さく笑った。
「そうですね。そう……かもしれません」
正直、彼女の要求に応えたからと言って解放する必要はまったくない。
約束をしたうえで反故にするのは容易いし、
約束をせずに自分の要求だけを強引に突き通すことだって出来る。
なにより。と、あなたは考えて。
解放したら否応なく、全てが明るみに出るのではないかとあなたは問う。 黙っているから解放して欲しい……というのはこういうことにありがちな話だ。
それで解放される流れになるのを見聞きした記憶はないのだが、
例え、本人にその気はなくたって周りが気付いたりして詰められ、話さざるを得ない状況に陥ってしまうことはないとは言い切れない。
栞子の心は決して脆くはないが、弱っていたら吐露してしまうことだってあるだろう。
特に、あの同好会の面々の気遣う姿勢は毒にしかならないはずだ。
「……かもしれません」
栞子は、そんなことはないと嘘はつかなかった。
「好き勝手出来るのに、要求に応えるから解放して欲しいだなんて言われたところで、それを叶えてあげる理由がありませんよね」
栞子は、あなたの要求に応えなければ真っ当に扱って貰えなくなると言うリスクがある。
けれどあなたは彼女の要求に応えるも応えないも自由。
そういった立場にある。
「……性行為、したいですか? 私と」
栞子はあなたとまっすぐ向かい合い、自分の胸に手を当てて訊ねてきた。 性行為って単語が栞子ちゃんの口からまっすぐ出てくるのやばいね 今日は媚薬を仕込んでいないし、昨日の分は効果が切れているはず。
つまり、今の栞子は素の状態で性行為をする意思はあるのかと聞いてきているということだ。
どういう意図で聞いてきているのかは分からないが、
話を遡る限りでは、自分の身体を明け渡すことを条件に解放して欲しいということはなさそうな気がする。
助かることを諦めて、全部捨てて楽になりたいとでも考えているのだろうか。
「……」
栞子はあなたのことを見て、答えを待っている。
今までの行動を思えば、答えなんて明白だろうに……。
したいと答えればしてくれるのだろうか。
したいと答えても、したくないです。と言われて終わるのか。 ――どう答えたものか。
1、普通に、したい と答える
2、当たり前だ と勢いよく答える
3、栞子が良いなら と、あくまで気遣う
4、昨日のことは忘れるのでは? と話を逸らす
5、無理矢理は好きじゃない と答える
6、少し落ち着こう と宥める
7、栞子の身体に触れる
8、栞子はどうか と逆に確認する
↓2 本人の気持ちはまあ…やりたくないって散々言ってるわけで ――無理矢理は好きじゃない と答える
彼女と性行為したい気持ちはある。
それは隠せないし、そこで嘘をつくだけ無駄な話だ。
けれど彼女の意図が分からないということもあって、、
あなたは答えるのが少し怖く感じられて慎重に言葉を選ぶことにした。
……無理矢理は好きじゃない。と。
「誘拐と監禁は、無理矢理ではないと……?」
彼女の疑問にあなたは首を振る。
誘拐と監禁は言い逃れが出来ない無理矢理な行為だし、否定する意味がない。
けれど、ここまでの道程はともかくとして、性行為に関しては無理矢理は好ましくないとあなたは答えた。
女の子の身体は防衛本能だか何だかで、
気持ちよくなくたって濡れてくれて、挿入しやすくなることがあると聞いたことがある。
仮にそれがなくてもローションとかを使えば無理矢理することは容易い。
けれど、泣き叫んでいる彼女を無理矢理組み伏せながらする性行為はあまり興奮できそうにない。
辛そうな顔や、泣きそうな顔、苦しそうな雰囲気。
そういったものは少しくらいスパイスにならないでもないが、過度なものは、あまり。
栞子はあなたの答えを悲しげな表情で聞いて。
「無理矢理でしか、出来ないと言っても?」
困ったことを聞いてきた。 元々会話をしたいと言ったのはあなただが、少し調子に乗っているような感じがしなくもない栞子の質問の連続。
だが、表情は図に乗っている子のそれではない。
栞子はずっと「性的なことは」と言うような感じで拒む姿勢を見せていた。
これからも変わらないから、無理矢理でしかできないという意思表明のつもりなのだろうか。
それとも、何かもっと別の……。
今まで「性的なことは嫌だと言ってたよね」とあなたが確認すると、彼女は軽く頷く。
「そうですね……その意志は変わらない、はずです……」
栞子は意外と自信がなさそうに見える。
媚薬による影響だと気づいていない昨日の件が、栞子を悩ませているのかもしれない。
「それでも、無理矢理しないのですか?」
彼女は改めて、確認してきた。 ――。
1、しない と答える
2、無理矢理が好みなのか と確認する
3、するといったらどうするのか と確認する
4、少し落ち着こう と宥める
5、キスをする
6、体に触る
↓2 自分から求めることが絶対に無いってことに自信をなくしかけてるから、いっその事あなたに無理やりされてしまった方が良いとか考えてるとか? ――無理矢理が好みなのか と確認する
彼女の意図が分からない。
性的なことは嫌だと言っているのに、今も変わらないと言っているのに
無理矢理……言い換えれば、襲ってくれないのかと詰め寄ってきているようなものだ。
セックスレスに陥った関係であれば分かるが、
そんなはずがないあなたと栞子にとっては、意味不明な流れでしかない。
しかも、被害者であるはずの彼女が作り出した流れと言うのが余計に混乱を招く。
あなたは少し戸惑いながらも「無理矢理が好みなのか」と問う。
散々嫌がってきたのはその布石で、
しびれを切らして無理矢理滅茶苦茶にしてくれるのではないか……という期待。
所謂、破滅願望のようなものがあったのではないかと。
であれば、最初の頃の苦痛に満ちた感じが違和感あるが……。
「好み……」
栞子は呟く。
その言葉を重く受け止めているかのように。
「……言わせないでください」
彼女はそう言って、顔を背けた。 無いならないと言えばいいのに、
そう言わずに「言わせないでください」は何か裏がりそうな気がしなくもない。
あるけれど言えないか、
無いけれどあると見せかけるためか、
いずれにしても、少し様子がおかしいように感じる。
ここはやっぱり――落ち着かせた方が良い。
あなたはそう考えて「少し落ち着こう」と声をかけた。
今は朝だし、朝っぱらから性的な行為に耽るほど爛れた関係にまで落ちていったわけではないのだから。
彼女が逃げ出せない環境にいるというのは特殊だが、そういった関係にある人達とは話が違う。
「昨日、満足させてしまったからですか?」
手淫のことかとすぐに察して首を振る。
今ここで強引に捻じ伏せてあげれば、
今の彼女の状態は解決しそうだけれど余計な問題に発展するとしか思えない。
「私は……」
落ち着こう。と声をかける。
「優しく……しないでください……」
けれど彼女は、さっきと真逆のことを言って断った。 ――どうしろと。
1、頭を撫でる
2、今は【】を出てあげる
3、朝食を持って来てあげる
4、媚薬を盛った朝食を持って来てあげる
5、一緒にご飯を食べよう。と誘う
6、分かった。と答えて抱きしめる
↓2 何かしら変化があるのはいいことだな
盛るか手を出すかの2択でしか進展がないのも困るし ――一緒にご飯を食べよう。と誘う
このまま話していたって、栞子は性的な行為をあまり良くない形で求めてきそうな気がしてならない。
媚薬も悪いと言われればそれまでだが、性倒錯に陥りそうなこちらの方がよろしくない。
そう考えて「一緒にご飯を食べよう」と誘うことにした。
「……」
栞子はすぐには答えなかった。
暫く黙り込むと、悲しそうに頷く。
「すみません……そうですね。お願いします」
自分がおかしなことを言っていた自覚はきっと、あるだろう。
今は媚薬が効いていないし、他の何かの影響を受けていたわけでもない。
あなたを誘うような言葉は全部、彼女の意思で吐き出されたものだ。
とりあえず、彼女は襲われるのは諦めてくれた……と、思う。 ――サービスしようか。
1、サービスでリビングに連れていく
2、普通に【】で食べる
↓1 最初の方は蹴飛ばすみたいな選択肢あったのに
あなたくん随分やさしくなったな ――サービスでリビングに連れていく
脱走を図られるリスクがないわけではないが、栞子は少し精神的に不安定になっている。
風呂場を除けば様変わりしない【】にずっといさせられるというのも影響している可能性があるし、
今日は時間を気にすることなく一緒に居られるから、せっかくだ。
行こう。と栞子を手招いた。
「え……」
当然、驚いた彼女にもう一度手招きして、手を差し出す。
自分勝手に出歩かせることはできないから、手は取っておかないといけない。
その意を酌んでくれたわけではないだろうけれど、
栞子は戸惑いながらもあなたの手を取って立ち上がった。
「お風呂は早いですけど……」
そう呟いた栞子を連れて【】を出る。
特別複雑ではない道のつくりを覚えられないよう、顔は伏せさせてリビングへと連れて行った。 「……ここ」
リビングに連れ込んで「もういいよ」と顔をあげさせると、
栞子は部屋を見渡して驚いたように呟く。
栞子の行動範囲は【】と浴室の二つしかなかったから、
早いとは言いつつも、お風呂に連れていかれるとでも思っていたようだ。
いや、もしかしたら昨日のようにお風呂で応えてくれると思ったのかもしれない。
「どうして、ですか?」
不思議そうにあなたに目を向けた彼女に笑みを返して、一緒にご飯を食べようと言ったはず。と答えてあげる。
別に【】でもよかったが、せっかくだから連れてきたと。
「……逃げ出すとは思わないんですか?」
【】と違ってリビングには窓があるため、
もし鍵がかかっていたとしても勢いで叩き割って逃げ出せるかもしれないし、
それでなくても出入り口がある。
彼女はそうしてもいいのかと窺っているようだが……。
逃げるの? と聞くと、
彼女は「機会があれば」と正直に答えて、困ったように笑みを浮かべる。
そんな機会なんて訪れないとでも言いたげだ。
もちろん、そうならないようにするつもりではあるが。 ――念のためだ、購入しておいた手錠を使おうか
1、使う
2、使わない
↓1 二人とも逃げられないって分かってるだろうしもはやプロレス ――使わない
今の栞子なら手錠の一つくらい受け入れてくれそうな感じはするが、
せっかくそこまで受け入れてくれる状態なら、逆に、手錠をせずにいてみても面白いのではないかとあなたは思う。
もちろん彼女が逃げ出さないという保証はないが、賭けてみてもいい。
リビングに置いてあるソファを指さして、大人しく座っているようにと彼女に言う。
「……何か、手伝えることがあれば」
彼女はなぜかあなたを手伝ってくれる気があるようで、
大人しく座っててと言ったのにも関わらず、その場であなたをじっと見る。
その気持ちは嬉しいが。
包丁とか危ないものがあるから。と首を振る。
隙を見て武器を手にしてあなたを襲う……なんて恐れがあるからだ。
「残念です」
彼女自身、受け入れてくれると思っていなかったらしい。
残念と言いつつも、当然だと言った様子で笑みを浮かべてソファに座った。
手足が自由で、あなたとの距離もあるのに彼女は大人しい。
まだ、様子を見ていると言ったところだろうか。 「……」
栞子はソファに座って、窓の外をじっと見ている。
今日は少し雲が出てはいるが、晴れていると言って差支えがない良い天気だ。
普段、外なんて見ることが出来ない、外の空気を吸うこともできない部屋に閉じ込められている彼女にとっては、
数日振りの空を、窓を通してとはいえ見ることができたのは嬉しいことではないのだろうか。
「……」
けれど、せっかく外を見ているのにその感想がない。
ただ黙って、じっと見ているだけだ。
まるでそう……籠の中の鳥のようにさえ感じる。
外の空気を吸いたいから窓を開けて欲しい。くらいは言うのではないかとも思っていたのだが……。
思っていた以上に、栞子の心は消耗していたのかもしれない。 ――さて。
1、時短で冷凍食品
2、あまり目を離せないからカップラーメン
3、せっかくだから普通に作ろう
↓1 ――せっかくだから普通に作ろう
ちょくちょく目を離すことにはなってしまうが、今の彼女の状態ならたぶん問題はないはずだ。
少し考えて冷蔵庫を開き、中身を確認する。
朝からがっつりというのも少し違う気がするが……2日続けて魚は少し微妙な感じがしてしまうし、
どちらかと言えばお肉を使ってあげる方が良いだろうか。
……簡単にサンドイッチでも作ろうか。
残ってもお昼に回せるし、朝食べても悪くない丁度良い料理だ。
料理……と、言っていいレベルのものかは微妙だが。
「サンドイッチですか?」
サンドイッチでいいかと聞くと、
栞子は同じ言葉を繰り返し呟いてから「大丈夫です」と穏やかに答えてくれた。
嫌だと言われてもサンドイッチだったのは言わないでおく。
「手伝いますか? せめて、挟むくらい」
挟むくらいなら包丁の危険は無いし、
その工程だけテーブルで行えば不意を突いて武器を手にするという心配もないだろう。
そう考えて、その時になったらお願いするかもしれない。と答えておいた。 定番ともいえるタマゴサンドを作るべく、1パック丸ごと茹で卵にするために鍋に水を張って沸かす。
その水が沸く前に卵とレタスと鶏もも肉を冷蔵庫から取り出して、
レタスの芯を押し込むようにして取り除き、芯の抜けた側から一枚ずつばらばらにしてボウルに分けてさっと水洗いして新しい水に浸しておく。
肉用のまな板を用意して鶏もも肉の皮目を下に置き、
厚みのある部分に包丁で切り目を入れて広げてからひっくり返し、皮目に薄っすらと切り込みを入れる。
ビニール袋に広げた鶏もも肉を入れて全体に行き渡る程度に片栗粉を投入して軽く揉みこんで端に置き、
その間に沸いた鍋に、底に穴を開けたタマゴを1つずつ投入して茹でる。
タマゴを10個鍋に入れたら大体8分ほどのタイマーをかけて、
フライパンを用意し、フライパンの面が沈まない程度の量の油を注ぐ。
ビニール袋から片栗粉塗れの鶏もも肉を取り出し、余分な粉を叩いて落としたら、
火をかける前のフライパンに皮目を下にして広げて、中火で焼く。 卵10個はなかなか
まあ一回で食べ切らなきゃいけないわけでもないか 「……手伝い、本当に大丈夫ですか?」
ガタガタとやっているからか、
心配そうに尋ねてきた栞子に「大丈夫」と答えつつ、
みりんと醤油、あとは砂糖を全て同量くらいを目測で計ってカップに入れて混ぜて照り焼きのたれを作る。
タマゴの茹で時間が残り5分程度になったらレタスをザルに空けて、
手で押さえながら水気をある程度切り、数枚ずつまとめて千切りながらザルに戻す。
それが終わる頃合にフライパンの様子を見て、皮目が程よく焼けていたらひっくり返して身の部分をしっかりと焼き、
タマゴのゆであがりのアラームが鳴ったら鍋の火を止めてお湯を捨て、ボウルに氷水を張ってタマゴを沈める。
それからフライパンを傾けて流れてきた油をペーパーか何かに吸わせて、代わりに照り焼きのたれを皮の上からさっと回しかけて、火を弱めて蓋をする。
3分ほどタイマーをかけたら、
タマゴの殻を剥いてボウルに乗せていき、全部向いたら照り焼きの様子を見て、
たれが泡立っていたら火を止めて蓋をしておく。
平気そうならタイマーが鳴るまで煮詰めておき、
その間に卵を泡立て器で程よく潰し、マヨネーズ回しがけて、塩と胡椒を2回振ったら混ぜて、2回振ったら混ぜてタマゴサラダを用意し、
味をしみ込ませていた照り焼きチキンを少し薄めに切って皿に乗せる。
これでサンドイッチの具材は良いだろう……と考えて、一応、トマトも切って、ハムも取り出す。
掛かってもせいぜいが20分かそこらの簡単なものだが、
朝食と昼食分と考えれば、悪くはないだろう。 「……多くないですか?」
栞子に手伝って貰ってテーブルに運ぶと、彼女は困った様子で呟いた。
タマゴサンドだけでもよかったが、
せっかくなら色々あった方が良いし、お昼にも回せる。と言うと、
彼女は納得してくれたようだった。
「分かってはいましたけど、お料理されるんですね」
栞子は【】にいた時と比べてかなり落ち着いた声色だった。
リビングに連れてきたのは間違いではなかったと思っていると、彼女と目が合う。
暴走しかけていたのが嘘のように穏やかな目だ。
「……私が挟んだサンドイッチ、食べますか?」
彼女はあなたが栞子の挟んでいるサンドイッチを気にしているとでも思ったのだろうか。
おもむろに、可愛らしい表情で訊ねてきた。
作ったのは自分なので味が変わらないのは分かっているのだが……。 ――どうするか。
1、食べる と答える
2、食べさせて と言う
3、味は変わらないよ と笑って断る
4、自分で食べていいよ と言う
5、何企んでるの? と疑う
↓2 ――食べる と答える
この場で彼女が何か仕込めるとしたら、唾液か血か爪か髪の毛か
少なくとも身体に害があるような危険なものを仕込むことはできないから、
その心配はいらないだろう……と思って「食べる」と答える。
「では、どうぞ」
ちょっと期待はしたが、残念ながら流石に食べさせてはくれないようだ。
お皿に乗せられた栞子の小さな指の後がちょっとだけついている特別で何もかwらないサンドイッチを一口食べる。
マヨネーズが塗られ、レタス多めでチキンが挟まったチキンサンド。
味はいつも自分が食べているのと何も変わらない。
「……どうですか?」
けれど、
横に座ってあなたの様子を窺ってくる栞子の姿が見えると、少し甘味が強いような……錯覚を覚えてしまう。
彼女とキスをした時みたいな感じだろうか。
自分で作ったんだけど。とあなたが言うと、彼女は少し困り気味の表情を浮かべた。
「それはそうですが……いえ、そうですね」
挟んだのは自分だから。ということだろうか?
だとしたらなんて……。 ――さて。
1、ありがとう とお栞子の頭を撫でる
2、いつもより美味しいよ と答えてあげる
3、急にどうした? と勘繰る
4、食べていいよ。とお皿を差し出す
5、食べていいよ。とサンドイッチを差し出す
↓2 ――ありがとう と栞子の頭を撫でる
さっきまでの鬱々としていた雰囲気とは打って変わって、
物腰が柔らかで優しい感じに落ち着いた栞子はただ可愛らしく感じられる。
自分が作ったものだというのは置いておこう。
ありがとう。と、彼女に囁いてそうっと頭を撫でた。
「っ……」
撫でられるとは思っていなかったらしく、
びくりとした栞子は手を止めたが、じっと止まってあなたの手を受け入れてくれる。
栞子はあなたに好意を抱いているわけではない。
そのはずではあるが、やはり、少し様子がおかしいと感じて嫌がらないのかと聞いてみる。
「……怒られるよりは、良いので」
それはそうだ。
「まだ、撫でますか?」
いつまで撫でるのだろうと言いたげな栞子の視線にちょっとだけ笑って、
頭から手を離す。
怒られるよりはいいけれど、別に嬉しいわけでもないと言う感じだろうか。
それもそうだ。と、少し安堵してサンドイッチを作りつつ、朝食を取った。 「残りはお昼ですね……あなたの」
栞子はまだまだたくさん残っているサンドイッチが盛られているお皿を見ながら、
大変そうだと眉を顰める。
あなたはまさかこれを一人で全部食べるとでも思っているのかと笑って。
もう一人いるから平気だろう。
と、彼女の頭を軽く撫でるように叩いて誰のことかを教えてあげる。
もう一度こうしてリビングに連れてくるとは限らないけれど、昼が無くなるわけではない。
今日は栞子も手伝ってくれたし、昼抜きなんて意地悪は可哀想だ。
「……早く向こうの部屋に戻りませんか?」
栞子はなぜか、それについて喜んだりすることなく
【】に戻して欲しいとあなたを急かすようなことを言いだした。
あなたを見つめている瞳は切実だ。
どうかしたのだろうか。 ――栞子は戻りたいらしいが
1、戻ろうか と頷く
2、トイレなら、手洗い場使わせてあげても良い と言う
3、トイレ? と聞く
4、どうして? と聞く
5、リビングの方が過ごしやすくないか と聞く
6、もう少しここに居よう と拒否する
↓2 ――トイレなら、手洗い場使わせてあげても良い と言う
せっかくリビングにまで出てきたのに早く向こうに戻りたいだなんておかしな話だ。
向こうに戻ってゲームをやりたいのかと思ったが、
彼女はそんな怠惰な人間ではないはずだから違うだろうし、
リビングで手に入れた脱走道具……なんてものもないはずで。
他に【】でなければならないことは何かと考えれば答えは一つと考えて。
トイレなら、手洗い場使わせてあげても良い。と、彼女に歩み寄ってあげる。
二転三転していたが、女の子の扱いが得意じゃないと言ったあなたに優しくして欲しいと言っていたというのもあるからだ。
しかし、栞子は「ありがとうございます……」と浮かない表情だ。
トイレじゃなかった? と聞くと、彼女は首を横に振る。
「行っておきたいです」
笑みを浮かべてはいるが、喜んでいる感じではない。
もしかしたらトイレではなかったのかもしれない。
とはいえ、じゃあやっぱりトイレはなしでとは言うわけにもいかない為、
彼女を手洗い場に連れて行ってあげることにした。 手洗い場はリビングを出てすぐ横の場所にあり、ごく普通の家と同じく扉一枚を隔てただけで便器がある。
幸いと言うべきか、和式ではなく洋式でもちろん水洗トイレだ。
換気扇はあるが窓とかはなく、個室から出られるのは扉のみ。
とはいえ、
自分だけ先にリビングに戻ってるね。なんてことはあり得ない。
そんなことをしたら彼女はリビングに戻らずまっすぐ玄関を探して逃げ出すだろうから。
トイレの反対側の壁に寄りかかって、彼女をトイレに誘導する。
「……良いんですか?」
そう問われて、一人で入れても逃げ出せないからと答えると、栞子は「違います」と答えた。
逃げ出すのではないなら何のことだと不思議に思うあなたに、
彼女は衝撃的な言葉を口にした。
「私の……見たくないですか……?」
何を。とまで問う必要はないだろう。
トイレで見せるものなんて一つ……いや、二つしかない。
それを自分から見たくないかとは、何を考えているのだろうか ――慎重に答えた方が良いだろうか
1、見たい と答える
2、見たくない と答える
3、どうしたんだ と聞く
4、止めてくれ と拒否する
5、嫌がってただろう と顔を顰める
6、何を企んでる と訝しむ
↓2 ――見たい と答える
見たいか見たくないかで言えば、もちろん見たい。
正直にそう答えると、栞子は安堵しつつも、悲し気に笑みを浮かべて見せた。
「……そうですよね」
あんなにも嫌がっていたことなのに栞子は見たいと言われてもそこまで動じていない。
本当に見せてくれる気なのかと疑うあなたをよそに、
彼女はトイレの扉を開いて、あなたを見た。
「どうぞ」
デパートなどのトイレと比べれば狭苦しい個室だが、2人いても余裕があるくらいの広さはある個室に、彼女とあなたの2人が入る。
栞子はあなたの目の前で寝間着のズボンと下着を下ろし、
便座に座ってあなたと向かい合った。
本気かと問うと、栞子は静かに頷く。
「……緊張、しますけど……」
彼女はあなたの前で足を開いて陰部に手を触れる。
割れ目を優しく開いて尿道口を露出させて。
「んっ……」
滴る程度の薄い液体が漏れ出てきたかと思えば、
それはだんだんと勢いをつけて、彼女の尿道から流れ出てきた。
「っ……」
彼女の顔は紅くて、
自ら言い出したことではあるものの、決して、恥ずかしくないわけではないのだということが鮮明にわかった。 「っふ……はぁ……」
ぜんぶ出し切った彼女は軽く息を吐いて自分の陰部から手を離し、
ティッシュを少しだけとって、優しく叩くような感じで拭う。
「終わりました」
薄っすらと黄色くなったティッシュを便座の中に落とすと、
彼女はまず下着を引き上げて履き直し、次にズボンを履いて便座から立ってあなたの前で並ぶように立つと、手を洗って。
小さくて華奢な栞子は、見上げるような形であなたの様子を窺っている。
「出ませんか……?」
不思議そうに言われて、そうだと頷いて扉を開ける。
彼女を背にして無警戒になってしまったと遅れて気付いたが、
彼女から何らかの反撃は行われることなく、普通に廊下に出ただけだった。
「……」
彼女は逃げ出すような素振りを全く見せない。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています