侑「魔法学校ニジガサキ?」
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侑「でも私…決めた」
侑「絶対に私は殺されたりしない…っ!そして、この世界も消えさせない!」
歩夢「ゆう…ちゃん…」
侑「約束…しちゃったからね」
侑「誰も悲しまなせない結末にする、って」
侑「歩夢…… 一緒に、来てくれる?」
歩夢「もち…ろんだよっ!ぐすっ…」
侑(ミアちゃん… エマさん…そしてニジガサキのみんな……!待ってて!)
侑(私が必ず、救ってみせる──っ!) 今日はここまでにします。
明日書けることを祈って寝ます…! Safariからなら今まで通りだから今日も好きなだけ書いて♡ ──────
────
──
彼方「ここも始まってる……世界の崩壊が…」
彼方「──1%、『修復』ッ!」
彼方「はぁ、はぁっ…」
彼方(やっぱり…これじゃ体が持たない…)
ザッ…
果林「彼方、久しぶりね…」
彼方「果林ちゃん…?」 彼方「どうして、ここに…」
果林「『奇跡の子』の居場所を特定するために、璃奈ちゃんがエネルギーを観測していてね」
果林「その中で、不自然なエネルギーの揺らぎがいくつかあったの」
果林「やっぱり貴女だったのね…」
彼方「ふふっ、バレちゃったかぁ…」
彼方「でも彼方ちゃんももう限界。こんなのいつまでできるか…」
果林「彼方……お願いがあるの」 彼方「…聞かなきゃ、ダメ?」
果林「…………」
果林「こんなことは本当は言いたくないけれど」
果林「あなたには、責任を取る必要があると思う」
果林「…ニジガサキに戻って来て」
果林「そして……」
果林「今年の『大魔導師』になって欲しいの」 ──────
────
──
侑「ぐぬぬぬぬ…」
歩夢「頑張って!侑ちゃん!」
エマ「集中だよぉ〜〜!」
侑「ご、50%……!」
侑「ウィ、ウィンガーディアム…レヴィオーサ…?」
歩夢「…………」
歩夢「もう!真剣にやってよっ!」プンスカ 侑「でも、魔法のイメージなんて湧かないよぉ…」
エマ「うんうん… 私も最初はそうだったなぁ…」
エマ「とにかく、何回もやって想像力を鍛えるしかないね」
エマ「具現化の力は想像力そのものだから」
侑「うぅ……」
侑「歩夢は、どうやって自分の魔法を作ったの?」
歩夢「私?」 ─ 6年前・とある森の中
サスケ「グルルル……」
歩夢「あなた!大丈夫!?」
サスケ「クゥン………」
歩夢「ひどいケガ………!」
歩夢「ど、どうしよう……血を止めなきゃ…!」
歩夢(何か包帯になりそうなもの…… 私の服をちぎれば…!)
歩夢「え、えいっ!」ブチッ 歩夢「これで……なんとかっ!」グルグル
サスケ「グォォン………」
歩夢「よしっ」
サスケ「……………」
歩夢「これでケガは大丈夫そうだけど…まだ元気がないみたい… お腹が空いてるのかな」
歩夢「ど、どうしよう…何か食べ物…今は冬だから果物は取れないし…」
歩夢「……!」ハッ 歩夢「そうだ……魔法!」
歩夢「魔法を使えば、冬でも木に果物をつけられるかも……!!」
歩夢「よ、よしっ……」
歩夢(………実がなるのをイメージして………)
歩夢「……………っ!!」
歩夢(お願い…………っ!!)
パァァァァァ……
歩夢「あ……れ…?」
歩夢(花が一面に……咲いた!?) 歩夢「く、果物は……ない…」
歩夢「失敗……かな」
サスケ「ギャオオオオ!!」
歩夢「!」
歩夢「ありがとう、って…言ってくれてるの…?」
サスケ「ギャオン!」
歩夢「ふふっ、それなら…よかった!あははっ」
──────
────
── 歩夢「とまあ、こんな感じで… 最初の魔法は失敗だったんだけどね」
エマ「素敵な話…!」
侑「うんうんっ!」
侑「私にも教えてよ!花の魔法!」
歩夢「お、教えるって言っても… 私も実際どうやってるのかはわからなくて…」
エマ「誰かのために……とか、そういう強い気持ちが大事なのかも」
エマ「侑ちゃん、歩夢ちゃんを喜ばせるために…魔法を使ってみて?」 侑「歩夢を…喜ばせる…」
侑「わかった!やってみる」
侑「ぐぬぬ……!!!!」
侑(イメージしろ……一面の花畑を……!)
侑「50%───!花魔法…っ!」
侑「うおおおお!!!」
ポンッ!
エマ「おおっ!」
侑「さ、咲いた……!」 侑「歩夢!咲いたよ!!」
歩夢「侑ちゃん!やったね!」
侑「歩夢の喜ぶ顔を想像したんだよ…!はい、どうぞっ」
歩夢「侑ちゃん… ありがとう…!」
エマ「……感動的なところ、悪いんだけどっ」
エマ「侑ちゃんっ!!」
侑「は、はいっ!」
エマ「侑ちゃんは、世界を救いたいんだよね?」グイッ エマ「世界を救うような、すっごい魔法を使いたいって」
エマ「そう言ったよねっ!?」グイグイッ
侑「エマさん… ち、近…」
エマ「一輪、お花を咲かせたくらいで… 喜んでていいのかなぁ〜〜?」
侑「ぅ… そんなぁ…」
エマ「時間も限られてるし… これは最短で修行しなきゃだね」 侑「最短?」
エマ「そう!最短!」
侑「最短って… そんな方法があるなら早く教えてよ!」
エマ「私なんかより、もっといい先生がいるんだよ!すぐには呼べなさそうだから言ってなかったんだけど…」
侑「なるほど… その人はどんな人なの?」
エマ「ふっふっふ〜!と〜ってもすごい人だよ」
エマ「侑ちゃんが世界を救うには彼女に会いに行くしかない…」
エマ「────世界最強の魔導師、彼方ちゃんにね!」 ──────
────
──
彼方「なんとなく…そんな気はしてたよ」
彼方「去年歩夢ちゃんを大魔導師に推薦したとき…悪い予感がしたんだよね」
果林「ええ… その予感は的中よ」
果林「今はランジュが『私が歩夢の代わりに大魔導師をやる』って、意気込んでいるけれど…」
果林「貴女や歩夢の魔力に比べると…」
彼方「…………」
果林「お願い……できるかしら?」 彼方「…いや、って言ったら?」
果林「────3%、『雷魔法≪スパーク≫』ッ!!」
ドゴォ!
果林「力ずくでも、来てもらうわ」
果林「次は当てるわよ」
彼方「………ふぅん」
彼方「…果林ちゃん、私に勝てると思ってるの?」 果林「私は本気よ」
果林「貴女が行方をくらませてからの一年… ニジガサキの教師として、鍛錬を重ねてきたわ」
彼方「………」
果林「私だけじゃない… ミアもエマも… それぞれ自分の役目を果たしてる」
果林「この世界を救えるのは… 貴女しかいないのよっ!!彼方!」
彼方「………わかったよ」
彼方「やるよ!やればいいんでしょ!」
彼方「みんな彼方ちゃんに辛いこと押し付けて…」
彼方「でもそれが役目だ、ってそう言うなら」
彼方「使うよ… 悪魔の魔法を──っ!」 また明日更新します。
三連休で頑張って完結させます ──────
────
──
侑「それで、彼方さんにはどうやったら会えるの?」
エマ「それがねぇ… わかんないんだよね…」
侑「ええ!?」
エマ「彼方ちゃんは去年の魔導祭以降行方をくらませちゃって…」
歩夢「私たちも必死に探したんだけどね…」
歩夢「責任、感じてるんだと思う」 ──────
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──
侑「それで、彼方さんにはどうやったら会えるの?」
エマ「それがねぇ… わかんないんだよね…」
侑「ええ!?」
エマ「彼方ちゃんは去年の魔導祭以降行方をくらませちゃって…」
歩夢「私たちも必死に探したんだけどね…」
歩夢「責任、感じてるんだと思う」 侑「そう、なんだ…」
コンコンッ
エマ「あれ?お客さんかな?」
エマ「緊急の患者さんかも!はーいっ」
璃奈「…あれ、開いてる」
璃奈「こんにちは」
果林「お邪魔するわね」 歩夢「!」
歩夢「璃奈ちゃんに…果林さん!!」
歩夢「侑ちゃん!私の後ろに!」
歩夢「どうして…ここが」
璃奈「侑さんのエネルギーは私が観測してるから… 大体の位置はわかる」
愛「ちなみに、愛さんもいるよ!」シュン
侑「な!?」
侑(一瞬で私の後ろに愛ちゃんが…!?) 愛「歩夢、さっそくだけどこの子渡してもらうね」
歩夢「くっ…」
歩夢「つ、連れて行ったところでどうするの!?」
歩夢「私は大魔導師として魔法を使う気はない…」
歩夢「侑ちゃんを連れて行ったって無駄だよ!」
歩夢「だから… 侑ちゃんを離して」 璃奈「それは大丈夫」
果林「彼方が来るわ」
果林「今年の大魔導師は… 彼方にやってもらうことにしたの」
侑(彼方さん…!?行方がわからなかったんじゃ…)
璃奈「そういうことだから」
璃奈「…こっちは愛さんと果林さんの2人」
璃奈「歩夢さん、抵抗は無駄」 歩夢「──5%、『薔薇の剣≪ローズ・ブレード≫』ッ!」
シュッ!
愛「おっと」ヒョイ
愛「不意打ちは卑怯だよ!」
果林「…3%、『雷魔法≪スパーク≫』」
ドゴォ!
侑「歩夢ッ!」 歩夢「ぐ…….っ…」ビリビリ
歩夢(だめだ……5%なんかじゃ……!)
歩夢(やらなきゃ…!)
歩夢「0.1%────っ!!」
果林「いいのかしら?」
歩夢「!」
果林「目の前のその子のために… 大きなエネルギーを使う」
果林「誰かのために、誰かを犠牲にする…」
果林「それって、私たちがしようとしていることと何も変わらないでしょう?」 果林「歩夢、これは自然なことよ。地球の生命だって、他の生命から奪うことで成り立っている」
歩夢「…………っ!」
果林「………愛っ!!」
愛「OKっ!」
愛「10%、『強化魔法≪アーム≫』っ!」
ドン…ッ!
歩夢「か………はっ……」
愛「歩夢…… ごめんね…」
──────
────
── ─魔法学校ニジガサキ・とある教室
侑「……はっ!ここは…」
ジャラ…
侑「て、手錠…!」
侑(そうだ、私愛ちゃんと果林さんに捕まって…!)
ミア「目が覚めたかい」
侑「ミアちゃん!」 侑「あ、歩夢は無事!?」
ミア「…無事だよ。彼女も同じように捕まっているけど」
侑「そんな…」
ミア「ボクも拘束まではしなくていいんじゃないか、って言ったんだけどね」
ミア「危険だから、ってさ」
侑「…………」
侑「ミアちゃん、お願い。私を逃してほしい」
侑「私、歩夢を助けなきゃ…!」 ミア「残念だが、それはできない」
侑「どうして!」
ミア「言っただろ、ボクは責任を感じているって」
ミア「ニジガサキを裏切るようなことはできないんだ」
侑「なら!」
侑「一つだけ…最後のお願いを聞いて」
ミア「………」
ミア「…なんだい、聞くだけ聞くよ」 侑「…彼方さんに会わせてほしい」
侑「エマさんに言われたの!彼方さんに魔法を教われば、この世界を救えるようなすっごい魔法を使えるようになるかもって!」
ミア「ダメだ」
ミア「彼方には去年のことがある。キミに情が湧いたらどうするんだ」
侑「………っ!」
ポンッ
ミア「な…っ!花…?」 侑「ミアちゃん… 私、魔法使えるようになったんだよ」
侑「みんなの、おかげで……っ!」
侑「約束する!絶対みんなを救うって!だから…」
侑「だから…… お願い……っ」ポロポロ
ミア「………泣き落としは卑怯だよ」
侑「わかってる……ぐすっ…」
ミア「…彼方は明日の魔導祭に向けて魔力を高めている最中だ。必ず来るとは約束できない」
ミア「彼方が会わないと言ったら、それまでだ」 侑「ミア……ちゃんっ!」
ミア「…まったく。お人よしすぎて自分が嫌になるよ」
侑「ありがとう…!本当に!」
ミア「ああ」
ミア「それと… この花、大事にするよ」
ミア「──必ず世界を救えよ!ベイビーちゃん!」
──────
────
── 今日はここまでです。
三連休で終わらなくて申し訳ない… 愛さんなんのためらいもなくぶん殴ってるのくさはえる 「侑ちゃーん、起きて〜!」
「ぱっちん!だよ!」
侑「……ぁ、れ… いつのまにか、寝ちゃってた…?」
「やっと起きてくれた… 聞こえる?」
侑「!」
侑「この声… 彼方さん!?」
「うん。ミアちゃんにお願いされてね」
「直接会いに行くのは難しそうだから… こうやってテレパシーでの会話になっちゃうけど…」 侑「ううん、ありがとう!」
侑「それでね、私──」
「その前に、これを見てほしいの」
キィィィン…
侑「…っ!」
侑(映像が、頭に流れ込んでくる…!)
「これは、今の世界の状況」
「もう半分くらいは消えてなくなってしまっているの…」 侑「世界が、消える…」
「うん。崩壊は加速的に進んでる。もってあと1日…ってところかな」
「だから、タイムリミットは明日の魔導祭まで」
「それまでに侑ちゃんが答えを見つけられなかったら… 私は魔法を使うしかない」
侑「……わかってる」
侑「必ず!見つけてみせるよ!」
侑「だから、彼方さんが知っていることがあるのなら… 教えてほしい」 「うん」
「私が教えられるのは1つだけ… 侑ちゃんがどうやって魔法を使えているか、だよ」
「本来、魔法を使うにはホノカの加護を受けて、地球からエネルギーを取ってこなきゃいけない…」
「それはこの世界の住人しかできないことのはずなの」
侑「えっと…じゃあなんで私は魔法を使えたんだろ?」
「これはあくまで仮説なんだけど…」
「侑ちゃんはおそらく、自分の持っているエネルギーを使って魔法を使っているんだよ」 侑「!」
「だから、侑ちゃんがこの世界を救うには…」
「自分の可能性を信じること」
侑「私の…可能性…!」
「侑ちゃんの可能性はきっと無限大だよ」
「それを形にできれば… きっと…」 「ごめん、魔力を消耗しちゃうから… そろそろテレパシーを切るね」
「侑ちゃん、私は…信じてるよ」
プツン
侑「彼方さん…っ!」
侑(私の中に、眠っているのかな…)
侑(この世界を救えるような…奇跡の力…!) 更新滞っててほんとにすんません!!
もう少々お待ちください、、、 ─魔導祭・当日
せつ菜「はぁ… はぁ…やっと見つけた…」
歩夢「せつ菜ちゃん!」
せつ菜「また… 会えましたね!」
せつ菜「スカーレットストォーム!!」ボゴォ!
歩夢「!?」
せつ菜「これで拘束は解けました!」ペカー
歩夢「もうちょっと優しい解き方はないの…?」 せつ菜「私はこれ以外の魔法が使えませんので!」
せつ菜「それより… 急ぎましょう!もう時間がありません」
せつ菜「侑さんを助けに… 屋上、ホノカの祭壇へ!」
歩夢「うん!」
果林「──行かせないわよ」
歩夢「…っ!」
愛「歩夢… お願いだから。ここで大人しくしてて」
歩夢「果林さん、愛ちゃん…っ!」 せつ菜「やはり、見張りがいましたか…!」
せつ菜「歩夢さん、ここは私に任せてください…!!」
せつ菜「───10%スカーレットストォォォォム!!」
ドォォン!!
せつ菜「さらに倍ぃっ!」
ドォォン!! ドォォン!!
果林「な!?」
果林「あなた、学校を破壊するつもり!?」 せつ菜「学校1の火力バカですから!めちゃくちゃにやってやりますよ!うおおおお!!!」
ドォォン!! ドォォン!! ドォォン!! ドォォン!!
せつ菜「歩夢さん!今のうちに!」
歩夢「わかった──っ!」
愛「行かせないっ!15%強化魔法≪レッグ≫ッ!」ヒュン
せつ菜(早い──っ!でも!)
せつ菜「5%×10ッ!炎魔法≪スカーレットストーム≫連弾っっっ!!!」
せつ菜「数打ちゃ……当たれぇぇぇええ!!」
ドドドドドドドドドド‼︎‼︎‼︎‼︎ 愛「くっ…!」
歩夢(愛ちゃんが怯んだ…っ!)
歩夢「30%── 花粉爆弾«フラワーボム»ッ!!」
ボンッ!
歩夢(これで…振り切る…っ!!)
歩夢(待ってて…… 侑ちゃん……!!)
タッタッタッ
──────
────
── ─屋上
歩夢「侑ちゃんっ!!」バァン
侑・彼方「………すぅ……すぅ…」zzz
歩夢「……え?」
歩夢(侑ちゃんと彼方さんが…お姫様みたいなベッドで…寝てる…!?)
歩夢「えっと………」
侑「むにゃ……彼方さん……えへへへ……」
歩夢「なんだろう…なんかすっごく許せない……」 歩夢「侑ちゃんっ!!起きてっ!!」
侑「……はっ!!歩夢!?」
歩夢「もう… これからエネルギーの結晶にされちゃうかもしれないのに…」
歩夢「なんなの…この緊張感のなさは…」
侑「いやぁ〜 いざ魔導祭をやるぞっ、て時に彼方さんが眠たくなっちゃったみたいで…」
侑「なんか一緒に寝る流れに…」
歩夢「あ、危なかった… おかげで間に合ったよ…」
彼方「むにゃ……侑ちゃん、起きた…?」 彼方「はっ!」
彼方「歩夢ちゃん!?」
歩夢(まずい…っ!)
歩夢「40%、薔薇の棘≪ローズニードル≫ッ!」
パァン!
彼方「──80%、聖なる護り≪ホーリー・シールド≫………」
歩夢(防がれた……っ!"80%"の魔法で……!!)
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