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かのん 「>>3 に電話しようかな」
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0001名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:17:29.69ID:Lom5abGF
安価、初チャレンジです。

かのん 「>>6って言ったらどんな反応するかな」 ニヤニヤ
0003名無しで叶える物語(しうまい)
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2023/05/28(日) 19:17:56.71ID:JK+COE8X
メイ
0007名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:20:22.11ID:Lom5abGF
かのん 「メイちゃん、出るかな」 プルルルル

メイ 「かのん先輩!?」

かのん 「うわっ! 出るの早っ!」

メイ 「珍しいですよね、かのん先輩が電話してくるなんて」

かのん 「そう?」

メイ 「いや普段はグループチャットじゃないですか。それに、毎日練習で会ってるし」

かのん 「確かに」
0008名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:22:38.37ID:Lom5abGF
メイ 「それでどうかしたんですか?」

かのん 「実はね……」

メイ 「?」

かのん 「散髪で失敗しちゃって」

かのん 「前髪がすごく短くなっちゃったの」 グスグス

メイ 「なっ!? それ本当か!?」

かのん 「うん……」 グスグス

かのん (ふふふふ、焦ってる、焦ってる)
0009名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:24:53.21ID:Lom5abGF
メイ 「そ、そんな……」

メイ 「スクールアイドルにおいて髪型が変わるのは致命的……!! キャラとしての印象が弱くなってしまう!」

かのん 「……そうだよね、どうすれば良いんだろう」

メイ 「こうなったら……」

かのん 「……」

メイ 「四季に頼んでみます」

かのん 「えっ?」

メイ 「四季、最近カブトムシの毛について研究してるんです! それを応用すれば……」
0010名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/05/28(日) 19:27:09.91ID:cQ+2PF8k
メイってタメ語じゃないのん?
0012名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:28:41.63ID:Lom5abGF
かのん 「か、カブトムシの毛……」

メイ 「かのん先輩のピンチは絶対私がどうにかしてみせます!!!! だから安心してください!!!!」

かのん 「い、いや、あの!」

かのん (まずい!! カブトムシの研究を応用されるのも普通に怖いけど、そもそもメイちゃん以外に話が広がったら収拾がつかない。ここは仕方ないけど、ネタバラシを……)

かのん 「あのね、メイちゃん」

メイ 「なんだ、先輩」 ポチポチ

かのん 「……ポチポチ聞こえるのは何?」

メイ 「今、電話はスピーカーにして、四季にチャットを送ろうとしてるんだ」 ポチポチ

かのん 「ええっ!?」
0013名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/05/28(日) 19:29:40.02ID:sahLC24W
0014名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:31:05.15ID:Lom5abGF
かのん 「ダメっーーーーーーーーー!!!!」

メイ 「えっ」 キィィーーーン

メイ 「って急に叫ぶから違う内容を送っちまった!」

かのん 「違う内容!?」

メイ 「ああ、『かのん先輩が困ってるんだ。実はかのん先輩は>>16なんだ』って」

かのん 「よ、より困ったことに……!!」
0016名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/05/28(日) 19:33:49.75ID:sahLC24W
ハゲ
0018名無しで叶える物語(はんぺん)
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2023/05/28(日) 19:34:15.73ID:uljDU6GN
ハゲって書こうとしたら書かれてた
0019名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:37:26.39ID:Lom5abGF
四季 『そんなわけないでしょ』

メイ 「あっ、すぐに否定された」

かのん 「ふー、良かった」

四季 『だって、かのん先輩の髪の毛は本物だって証明してる』

四季 『こないだDNA分析したから間違いない』

メイ 「だそうです」

かのん 「へー……」

かのん 「……」

かのん 「!?!?!?」
0020名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:40:17.97ID:Lom5abGF
かのん 「なぜにDNA分析!?」

メイ 「……まあ、四季ならよくあることだし」

かのん 「よくあるの!?」

メイ 「じゃあ四季にも電話繋いでみます?」

かのん 「あっ、グループ電話ってやつだね!!」

メイ 「四季に事情を聞こう」 ピピピ

四季 「おはようございます、かのん先輩。メイ」

かのん 「夜だけどね」

四季 「ごめんなさい時差を意識してなかった」

かのん 「同じ日本だよね」
0021名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:43:44.70ID:Lom5abGF
かのん 「ところでなんで私の髪の毛を分析したの、四季ちゃん!!」

四季 「……ついに聞かれる時が来たか」

メイ 「ほら、健康診断とかだろ? 前に私もそれで四季に髪の毛一本渡したし」

四季 「……」

四季 「……」

四季 「そう、健康診断」

かのん 「いや何その間!?」

四季 「今は髪の毛一本で、あらゆる病気の潜在性を調べることができる。素晴らしい。だからそれを建前にしてメイから髪の毛を拝借したんだった。思い出した。思い出した」

メイ 「なっ? だから健康診断なんだよ、かのん先ぱ……」

メイ 「おいちょっと待て」
0022名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:48:43.13ID:Lom5abGF
かのん 「やっぱり健康診断じゃないんだよね……?」

メイ 「まさか、全然違う目的があって、それに私のみならずかのん先輩まで巻き込んだっていうのか……!?」

四季 「……exactly」

四季 「ある重大な問題を確認するためだった」

かのん 「……重大な問題」

四季 「かのん先輩。あなたには信じられない秘密がある」

かのん 「えっ!?」

四季 「そしてメイの髪の毛は全く別で私の趣味」

メイ 「えっ」
0023名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:50:55.77ID:Lom5abGF
四季 「その問題にはもう一人呼ばなくちゃいけない。>>24を呼んで、メイ」

メイ 「えっ、なんでその名前が」

四季 「早く」

メイ 「わ、分かった……!」

メイ (こんなに焦ってる四季、初めて見たかもしれない!!)

四季 「今カップラーメン三分経ちそうだから早くしてほしい」

メイ 「カップラーメンかよっ!!」
0025名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 19:59:39.90ID:Lom5abGF
夏美 「それで急になんですの? 夜中に電話なんて非常識ですの」

メイ 「悪い悪い、実は四季から重要な話があるらしいんだ」

四季 「そう、実は」

かのん 「……」

かのん (なんで夏美ちゃんがここに……? 私の重大な秘密と一体何の関係が……)

四季 「夏美ちゃんとかのん先輩は」

四季 「血が繋がってる」

夏美 「……」

かのん 「……」

夏美・かのん 「「えっ」」
0026名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 20:02:10.30ID:Lom5abGF
夏美 「じょ、冗談はよしてください! なんでかのんさんと私の血が繋がって……」

かのん 「そ、そうだよ!! 夏美ちゃんとはこの学校で初めて出会ったんだよ!?」

四季 「……」

四季 「私はこの結果しか知らない。それがどんな因果によって起こったのかは説明できない」

夏美 「……」

かのん 「……」

夏美 「……かのん、お姉ちゃん?」

かのん 「いやいやいや!」
0027名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 20:11:59.18ID:Lom5abGF
メイ 「おいおい、四季! それ間違いだったりしないのかよ」

四季 「間違う確率は皆無に等しい」

メイ 「そ、そんな」

夏美 「で、でも、夏美とかのん先輩は似てません!!」

メイ 「そうだよ、血が繋がってたら多少なりとも似てるはずだろ!」

四季 「髪型とかを合わせれば案外似てるかも」

メイ 「そんなわけ」

メイ 「そうだ!! かのん先輩、今散髪に失敗して前髪が短くなってるんだよね? 奇しくも夏美に近くなってる! 写真を送ってみてくれよ」
0028名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 20:12:57.95ID:Lom5abGF
>>27 誤字修正

メイ 「おいおい、四季! それ間違いだったりしないのかよ」

四季 「間違う確率は皆無に等しい」

メイ 「そ、そんな」

夏美 「で、でも、夏美とかのん先輩は似てません!!」

メイ 「そうだよ、血が繋がってたら多少なりとも似てるはずだろ!」

四季 「髪型とかを合わせれば案外似てるかも」

メイ 「そんなわけ」

メイ 「そうだ!! かのん先輩、今散髪に失敗して前髪が短くなってるんだよな? 奇しくも夏美に近くなってる! 写真を送ってみてくれよ」
0029名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 20:17:09.61ID:Lom5abGF
かのん 「えっ、う、うん、分かった」

かのん (メイちゃんを揶揄おうとして加工しておいた写真はあるけど……)

メイ 「……」

四季 「……」

夏美 「……」

メイ 「言われてみたら似てる?」

四季 「短髪のかのん先輩もBeautiful」

夏美 「……本当、なんですの?」

かのん 「いやいやいや!!!」
0030名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 20:21:32.94ID:Lom5abGF
夏美 「夏美、実は妹がいるんですの」

かのん 「ええっ!? そうなの!?」

四季 「かのん先輩はいきなり三人の妹を持つことに……!!」

メイ 「夏美とかのん先輩、似てる気がしたんだよな……」

かのん 「あ、いや、確定事項みたいに言ってるけどさ! 普通そんなわけないでしょ!」

夏美 「……もし、かのん先輩が生活のことを気にしてるなら」

夏美 「安心してください。そのためのバイトの日々でしたの」

夏美 「夏美、お姉ちゃんでしたけど、実はずっと」

夏美 「妹に憧れていたんですの……」 キラキラ

かのん 「……」

かのん (まずい、逃げられなくなってきた)
0034名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 21:44:39.76ID:Lom5abGF
夏美 「夏美にお姉ちゃんがいたなんて!」 キラキラ

かのん 「うっ……」

四季 「これは、かのん先輩、ちゃんと向き合う必要がある」

かのん 「えっ」

メイ 「当然夏美の期待に応えてあげるよな、かのん先輩!」

かのん 「あ、いや」

夏美 「かのんお姉ちゃん?」 ウルウル

かのん 「」 ドキッ

かのん (……覚悟を決めよう)

かのん (血が繋がってるってことは、お母さんかお父さんにとんでもない事情があるってことじゃん! だとか、もう色々と訳が分からないけど、夏美ちゃんの眼差しを見てたら下手なことは言えない)

かのん (私は、『お姉ちゃん』なんだ!!)

かのん 「一緒に住もうっ、夏美ちゃん!」
0035名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 21:46:31.78ID:Lom5abGF
どうやって収拾をつけようか悩んだ末、このような流れになりました。ここから『夏美・かのん一緒暮らし編』が始まります。また展開に悩んだときは安価に頼りたいと思います。安価は初チャレンジですが、頑張ります。
0038名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 21:54:45.66ID:Lom5abGF
〜葉月家〜

恋 「事情は聞いております。お二人ともどうぞ」 ニコニコ

かのん 「上機嫌だね、恋ちゃん」

サヤ 「お嬢様は大切な友達と過ごせる時間が増えて嬉しいんですよ」 クスクス

恋 「さ、サヤさん!///」

夏美 「色々話が進んでどうなることかと思いましたけど、まさか恋先輩のお屋敷に住めるとは思いませんでしたの」

かのん 「ふふ、そうだね。これからよろしくね恋ちゃん! サヤさん!」

恋 「はい!」

かのん (あの後、四季ちゃんのDNA分析について私の家族、そして夏美ちゃんの家族、みんなで話すことになった)

かのん (結論としては『よく分からない』)

かのん (浮気、なんてことはなく、じゃあ遠い親戚かと言われたらそれもよく分からなくて……)

かのん (でも、血縁関係があるのならば、他人のふりをするのは良くない、という共通認識だけはあった)
0039名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/05/28(日) 21:59:36.59ID:sahLC24W
今日かのんのSS多くて助かる
0040名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 22:01:39.25ID:Lom5abGF
かのん (その話し合いの末、まずは一緒に暮らしてみるって案が出たけど)

かのん (急に会ったばかりの人と一緒に暮らすのは、みんな抵抗があった)

かのん (そこでまずは、以前から交流のあった私と夏美ちゃんが二人で暮らすことになったんだけど……)

恋 「このお屋敷は部屋だけはやけにありますからね。お二人が困ってるなら部屋なんて全然貸します」

かのん 「あはは、ごめんね。お金だけでも払おうと思ったんだけど」

夏美 「夏美は払えても、かのん先輩がフリーライダーになっちゃうんですの」

かのん 「面目ない……」 ショボーン

恋 「ふふ、お金なんて要りませんよ。同じLiellaの仲じゃありませんか。それに」

サヤ 「食事はなるべく多くの人とした方が楽しいですから」 ニコッ

恋 「私やサヤさんはいつもリビングにいます。談笑などしたくなったらいつでも来てください!」
0041名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 22:13:16.02ID:eNj/y2tB
安価からのかのナッツ展開上手いぞ
0042名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 22:21:10.56ID:Lom5abGF
ガチャ

サヤ 「お二人の部屋はこちらになります」

夏美 「やっぱり、同じ部屋なんですね」

サヤ 「もう一つ用意しましょうか?」

かのん 「ううん、大丈夫だよ。元々この同居は、鬼束家と澁谷家の交流が目的だもん。同じ部屋じゃなきゃ」

夏美 「分かってはいましたが、緊張するんですの……」

かのん 「ふふ、まあ少しずつ、慣れていこう。私だって緊張してるもん。でも、大切な姉妹だからね、仲良くしていこう?」

夏美 「はいですの!!」

サヤ 「お嬢様。私はそろそろ買い出しに行ってきます」

恋 「ありがとうございます。お二人のことはしっかり私が見てますので安心してください」

恋 「では姉妹二人で、誰の邪魔もない時間を過ごしてください。何か困ったことがあれば声をかけてくださいね?」

ガチャ
0043名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 22:25:46.36ID:Lom5abGF
かのん 「……」

夏美 「……」

かのん 「……って言ってもやっぱり」

夏美 「……いまだに信じられないんですの」

かのん 「あははー、だよねー」

夏美 「そもそも四季も滅茶苦茶すぎですの! 勝手に友達のDNAを分析するなんて!」 ペラペラ

かのん 「さすがの私も驚いちゃったもん。ええっ!? って! それでまさか夏美ちゃんが妹なんてね〜」 ペラペラ

夏美 「これから交流を深めるって言ったって、夏美にとっては正直、先輩ってイメージからなかなか脱却できないですの」 ペラペラ

かのん 「私だって可愛い後輩であることには違いないけど、まさか可愛い妹でもあるなんて、漫画かよーって思ったよ」 ペラペラ

夏美 「あはは」

かのん 「あはは」

夏美・かのん 「「……」」

夏美・かのん ((何を話せば良いんだろう……))
0044名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 22:33:19.24ID:Lom5abGF
夏美 「そういえば、かのん先輩の妹」

かのん 「ありあがどうしたの?」

夏美 「夏美の妹になるんですね」

かのん 「あー、そうだね。そんなこと言ったら、夏美ちゃんの妹」

夏美 「冬毬ですね」

かのん 「私の妹になるんだ。私四姉妹の長女!」 ドヤッ

夏美 「……なんですの、その顔」

かのん 「長女は偉い!」 ドヤッ

夏美 「ステレオタイプですの」

かのん 「あはは、まっ、そうだよね。そもそも、今だって家でありあの方が発言力大きいし」

夏美 「ふふっ、かのん先輩は舐められてそうですの〜ww」

かのん 「うなっ! バカにしたな〜!」 バサバサ

夏美 「ちょ、髪を無理やり撫でないで〜!」
0045名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 22:37:22.84ID:Lom5abGF
夏美 「もう、かのん先輩ったら〜!ww」

かのん 「新しい姉妹にまで舐められちゃ大変だからね! おりゃ〜!!」

夏美 「うぎゃぁぁ〜ですの〜!」

ワイワイ

ワイワイ

夏美 (夏美の、スクールアイドルへの)

夏美 (Liellaへの、夢への)

夏美 (希望をくれた憧れの先輩!)

夏美 (そんな人がまさか私のお姉ちゃんだなんて……)

かのん (夏美ちゃんは一番最後に加入したのもあって)

かのん (なかなか分からないこともあった)

かのん (悪戯をしてきたかと思いきや、たまに申し訳なさそうに落ち込んでるし)

かのん (でも、姉妹になったら、もっと分かり合えるはずだよね! きっと! いや絶対!)

夏美・かのん ((今、本当の姉妹みたいだなぁ……))
0047名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 22:49:07.49ID:Lom5abGF
ワイワイ

ワイワイ

恋 「ふふ、問題なさそうですね」

チビ 「ワン!」

恋 「あ、そういえばチビの散歩を忘れてました。どうすれば」

恋 (サヤさんに私が見ておくと言った手前、ここを離れるわけには……)

恋 「閃きました!」

恋 「屋敷の庭で散歩を今日は済ませれば良いのです! 屋敷からは離れてないので約束は守られるはずです!」

恋 「行きますよ、チビ」

チビ 「ワン! ワン! ワン!」

タッタッタッ

ガチャ

かのん 「あれ、恋ちゃんいない」

夏美 「どこ行ったんですの?」

かのん 「うーん、ちょっと館の中探してみる?」

夏美 「冒険ですの!」 キラキラ

かのん 「ふふ、そう! 冒険だ!」
0048名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 22:59:00.68ID:Lom5abGF
かのん 「どこに恋ちゃんいるんだろう」

夏美 「この館、たくさん部屋があるからどこにいるか全然分からないんですの」

かのん 「うーん、とりあえず三つ扉があるから、このどれかから選んでみようかな」

夏美 「さっそく行くんですの! か、かのんお姉ちゃん……///」

かのん 「えっ」

夏美 「///」

夏美 (何度も冗談で言ってきたのに、なぜか今は恥ずかしいんですの……)

かのん 「……///」

かのん 「えーーーと! この扉だーーー!」 ガチャ

1 ゲーム部屋
2 大切な部屋
3 禁断の部屋

今から数分で、一番多かった数字の部屋に入りたいと思います。
0051名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/05/28(日) 23:02:36.92ID:sahLC24W
3 禁断の部屋
0053名無しで叶える物語(しうまい)
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2023/05/28(日) 23:03:48.35ID:I9p8SNF6
3やろ
0054名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 23:03:54.83ID:Lom5abGF
ありがとうございます。では禁断の(セカイ)部屋へ。
0055名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 23:10:39.70ID:Lom5abGF
かのん 「こ、これは……!!」

夏美 「なんですの? たくさんの本やグッズが置いてあるみたいですけど……」

かのん (恋ちゃんがかつて見ていた『禁断のセカイ』!)

夏美 「漫画、ですの」

かのん (それのコミカライズ!!)

夏美 「DVDもありますね。漫画と同じタイトルですけど」

かのん (アニメ化!!)

夏美 「こっちはフィギュアですの」

かのん (フィギュアまで!!)

夏美 「それにゲームソフトもありますね」

かのん (めっちゃマルチメディア展開してる!!)
0056名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 23:15:07.15ID:Lom5abGF
夏美 「むむ。あまり知らないコンテンツですが、ここまで事業展開していたらマニーは相当なもの! 知名度だってとんでもないはず!」

夏美 「たくさん調べてLiellaに活かさなければ!!」

かのん 「ちょ、ちょっと待って〜〜!!!」

夏美 「なんで止めるんですのかのん先輩!」

かのん 「と、とにかく、一旦落ち着いて!」

夏美 「Liellaの知名度を上げたくないんですか!?」

かのん 「めっちゃ上げたい! めっちゃ上げたいけど! 知名度よりまず対象年齢がもうちょい上がってからじゃないと!」

夏美 「何言ってるんですの!」

かのん 「お姉ちゃんとしてこんなもの見せられません〜!!」

チビ 「ワン!」

かのん 「ってチビ?」

恋 「……」

夏美 「恋先輩?」

恋 「……」

かのん 「立ったまま気絶してる……!」
0057名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/28(日) 23:25:20.17ID:Lom5abGF
恋 「あの部屋は二度と入らないでくださいね?」

夏美 「よく分かりませんが、分かったんですの」

かのん 「恋ちゃん、今もずっと見てたんだね。それにしても、今度劇場版やるんだね、大人気コンテンツじゃん。前売り券が置いてあったよ」

恋 「かのんさん、家賃を明日以内に」

かのん 「なんでもありません!!」

恋 「しっかり鍵をかけておけばよかったです。家の中だからと油断してました」

恋 「まあ、それはそれとして、基本的にどの部屋も入るのは問題ないので、今度は私に声をかけてからにしてくださいね?」

かのん 「はーい」

夏美 「はいはいですの〜」

恋 (お二人とも、さすが姉妹……そっくりですね……返事がナメてるところが……)
0062名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/29(月) 22:47:05.12ID:abyge6vc
ガチャ

恋 「あっ、サヤさんが帰ってきたみたいです!」

サヤ 「ただいま戻りました。早速晩ご飯の支度をしますね」

夏美 「晩ご飯……そういえば、慌ただしくて忘れてましたけど、そろそろそんな時間ですの」 グゥ

かのん 「あはは、夏美ちゃんお腹鳴ってるよww」 グゥ

夏美 「……」

かのん 「……///」

恋 「お腹空きましたね」 グゥ

サヤ 「ふふ、今日の食卓はもっと賑やかになりそうですね」

恋 「サヤさん、では私は何を手伝えば良いですか?」

サヤ 「もう、お嬢様ったら。私はメイドなんです。お料理はいつも任せてくれて大丈夫なのに」

かのん 「恋ちゃん、いつも料理手伝ってるの?」
0063名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/29(月) 22:57:10.90ID:abyge6vc
恋 「ええ。サヤさんにはお世話になりっぱなしですから。できることは手伝いたいのです。それに、一緒に料理を作った方が、より美味しくなるでしょう?」

かのん 「なるほど……考えたこともなかった!」

夏美 「まさかかのん先輩、お料理経験ないんですの?」

かのん 「食べる専門だから」 ドヤッ

夏美 「なんかお姉ちゃんなのに尊敬できる点が少ないんですの……」

かのん 「ええっ!?」 ガビーン

かのん 「で、で、でもラテアートは得意だから!! めっちゃ上手いから!! 実家カフェだから!!」

夏美 「料理の話をしてるんですの」
0064名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/29(月) 23:02:21.72ID:abyge6vc
恋 「……不思議なものですね。お二人はつい先日姉妹だと発覚したのに、まるでずっと前から姉妹だったかのような」

サヤ 「……ええ、とても仲良しに見えます」

サヤ 「時間も大切ですが」

サヤ 「時間の長さだけではないのかもしれませんね。たとえ期間は短くても、心に残る出会いはあるものです」

恋 「……」

恋 「……ふふ、ですね」

サヤ 「とにかくせっかくの友達が家に来てくれてるんです。今日はお嬢様はのんびりしてください」

恋 「しかし……」

恋 「……」

恋 「分かりました。よろしくお願いします、サヤさん」

サヤ 「はい、晩ご飯楽しみにしててくださいね」 ニコッ
0065名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/29(月) 23:09:57.66ID:abyge6vc
かのん 「るる〜♪ 晩ご飯楽しみだな〜」

かのん 「そうだ恋ちゃん! あの持ってきたの、今しても良いかな?」

恋 「大丈夫ですよ」

夏美 「持ってきたの……?」

かのん 「これだよ、じゃーーん!」 バッ

夏美 「ギターですの?」

かのん 「私の相棒! やっぱり、どんな場所にいても、これがないとねえ」 ジャララン

夏美 「おおっー! ぽいですの!」

かのん 「ぽいも何も私ギター弾けるんだからね!?」

夏美 「でも夏美、かのん先輩がギター弾いてるところ見たことないんですの」

かのん 「あー、私、みんなの前では作詞の姿しか見せてなかったかも」
0066名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/29(月) 23:18:22.42ID:abyge6vc
かのん 「じゃあ早速見せてあげよう。とっておきの歌を」

ポロロロン

かのん 「かふぇおれ〜♪ 焼きりんご〜♪ だいすきさ〜るるるる〜♪ トマトもたべたい〜♪ はんばあぐもいい〜♪ ふー!!」 ジャンッ

夏美 「……」

恋 「……」

夏美 「歌詞がそのまますぎるんですの!」

かのん 「ええっ!?」

恋 「ふふ、でも可愛らしいお歌でしたよね」

夏美 「……まあ、それは」

夏美 「でも最近の曲は難しいことを哲学っぽく連ねるのが流行りですの! Liellaもそこに乗っていかないと時代に遅れちゃうんですの!」

かのん 「うぅ……歌詞むずかしいよお……」

夏美 「……」

夏美 「……だけど大好きな気持ちをそのまま込める歌がLiellaと言われたらそれまでですの」

かのん 「どういうこと?」

夏美 「そのままで良いんですの」

かのん 「じゃあ今のくだりは何だったの!?」
0067名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/29(月) 23:28:40.93ID:abyge6vc
夏美 「あと正直、歌声が完璧すぎて文句のつけどころが見つからなかったので……」

かのん 「な、夏美ちゃん……!」 パァァ

かのん 「えへへ、そうかなぁ。やっぱり私ってすごいかなぁ」 ニヤニヤ

夏美 「なんか明らかに調子に乗り始めたんですけど」

恋 「かのんさんはこういうところがあるのです」

夏美 「でも、本当に素晴らしい声でした。それこそ、夏美には羨ましいくらい」

かのん 「夏美ちゃん?」

夏美 「……」

夏美 「一年生たちが二年生に追いつけなくて悩んでるのはもちろんですが、その中でも夏美には魅力が特にないんですの」

夏美 「四季もきな子もメイも、正直夏美には遠い存在で、先輩たちはもっと遠い存在で……だから夏美は自分のことが……」

ダキッ

かのん 「……それ以上は言わないで夏美ちゃん」

夏美 「……かのん先輩?」
0068名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/29(月) 23:36:27.84ID:abyge6vc
かのん 「自分で自分を傷つけちゃダメだよ。わかるんだ、私にもその気持ち」

夏美 「そんなわけ……! かのん先輩は」

かのん 「音楽科に落ちて、私は普通科に行った」

恋 「……」

かのん 「歌が大好きなのに、小さい頃から歌えなくなって、音楽科の試験でも失敗しちゃった。そのときに何度も私は責めたんだ、自分を。自分はなんでこんなにダメなんだろうって」

夏美 「……!」

かのん 「だけど可可ちゃんと出会って、すみれちゃんと出会って、ちぃちゃんとまた出会えて、恋ちゃんと出会って……そして今では可愛い後輩たちがいて」

かのん 「私は変われたんだ」

かのん 「いや実は変わってなかったのかもしれない。本来の自分を取り戻しただけなのかもしれない」

かのん 「でもわかるのは。自分を否定しなくても良いんだってこと」

かのん 「私を否定し続けてたら、きっと、今の私には気付けてなかった」
0069名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/29(月) 23:41:20.44ID:abyge6vc
かのん 「色んな出会いが、私を少しずつ、暗闇から助け出してくれた」

かのん 「そこからはまるでそう」

かのん 「大空を思いっきり飛んでゆく鳥のように」

かのん 「たくさんの風の中、遠くへ、遠くへ、夢を馳せてゆけたんだ」

かのん 「本当に色んなことがあったよ。ラブライブで悔しいって心の底から思ったし、練習きつかったし、歌をここまで歌える日が来るなんて思わなかったし」

かのん 「最近なんか妹まで増えちゃった」

かのん 「でもたくさんの意外も、自分への否定をやめてから始まった気がする。だから夏美ちゃんも大丈夫」
0070名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/29(月) 23:47:16.81ID:abyge6vc
ギュッ

かのん 「大丈夫。お姉ちゃんがついてるよ」

夏美 「……」 ポロポロ

かのん 「夏美ちゃんの良いところ、たくさんあるよ。私、きっと夏美ちゃんをまだまだ知らないんだと思う。そんな私でもたくさん言えるんだもん」

かのん 「優しいところ、みんなのムードメーカーになってくれるところ、頑張り屋さんなところ……」

かのん 「ね? もっと言えるよ」

夏美 「……か、かのんせんぱい」 ポロポロ

夏美 (急に綺麗な歌声を聴いたから、ちょっと情緒不安定になっただけですの……でも、それでも涙が止まらない……)

夏美 (先輩の方が、よっぽど優しいんですの)

恋 「うううっ、うっ、よがったですね、ふたぁりとも」 ボロボロ
0071名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/29(月) 23:57:00.29ID:abyge6vc
サヤ 「ご飯できましたよ〜」

かのん 「あっ、ご飯できたみたい! 夏美ちゃん」

夏美 「な、なんですの?」 グスッ

かのん 「だからね、少しずつ、少しずつ、自分に自信を持っていこう? そのために、Liellaがいるし、お姉ちゃんがいるんだから!」

かのん 「楽しい食卓は笑顔じゃないとね」 ニコッ

夏美 (……そうですね。泣くのは夏美らしくない)

夏美 「は、はいですの! 夏美はこれから誰にも負けないスクールアイドルになるんですの!」

かのん 「その意気だ!」

恋 「そ、そうですね、楽しい食卓ですし、泣くのはやめて食べましょう」 グスグス

かのん 「恋ちゃんが一番泣き止んでないんだけど」
0072名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/30(火) 00:02:18.25ID:lMDhI50H
サヤ 「お待たせしました。ハンバーグです」

かのん 「ハンバーグ!? やったーーーー! 私の大好物だ!!」

恋 「プロフィールを見たんですか? サヤさん」

サヤ 「あ、いえ、さっき楽しそうな歌声が響いてきましたので……」

かのん 「そ、そういえばそうだった」

夏美 「うーーーん! 美味しいんですの〜!」

かのん 「って夏美ちゃん! まだみんなでいただきますもしてないでしょ!」

夏美 「みんな遅いから先に食べちゃうんですの」

かのん 「もう!」

恋 「でもやはり挨拶は大事です。じゃあみんなで合わせて」

「「いただきます!」」

ワイワイ

ワイワイ





0073名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/30(火) 00:14:36.73ID:lMDhI50H
夏美 「ご飯も食べて眠いですの……」 ウトウト

恋 「きっと泣いてしまったのもあって、疲れてしまったんですね。ですがお風呂に入らないといけませんよ」

かのん 「じゃあ眠そうだから先に夏美ちゃんを……」

かのん 「はっ!?」

かのん (姉妹なんだから一緒に入るべきなのでは!?)

かのん (ウトウトしてる妹と一緒に風呂に入ってあげる……)

かのん (めっちゃお姉ちゃんっぽい!!!!)

かのん (いやしかし、流石に姉妹歴短すぎるのにそこまでチャレンジしていいものか……)

1 一人で風呂に入る
2 夏美ちゃんと一緒に風呂に入る
3 恋ちゃんと一緒に風呂に入る

今からしばらくの間、一番多かった数字の選択肢を選びたいと思います。
0077名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/05/30(火) 02:00:16.93ID:YuSzp66t
2で
0079名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/30(火) 23:05:22.91ID:lMDhI50H
かのん (当たって砕けろだ!!)

恋 「かのんさんどうかしましたか?」

かのん 「夏美ちゃんのことなんだけど、こんなに寝ぼけてたら心配だから私一緒に風呂入ってくるよ」

恋 「一緒にですか?」

かのん 「うん。変かな?」

恋 「いえいえ、姉妹なんですから、一緒に風呂に入ることもあります。葉月家のお風呂は大きいので広さに関しても問題ありません」

かのん 「ほら、夏美ちゃん、風呂入るよー」

夏美 「にゃ、にゃんで先輩が……?」 ウトウト

かのん 「いいから、いいから」 グイグイ
0082名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/30(火) 23:13:08.68ID:lMDhI50H
〜お風呂場〜

カコーン

かのん 「まるで旅館に来たみたいな広さだ」

夏美 「ぅーん、うーん」 ウトウト

かのん 「ってそろそろ目覚めないと危ないよ夏美ちゃん!」

夏美 「はいはい、わかったですの……ほら、お姉ちゃんが洗ってあげますから」 ゴシゴシ

かのん 「お姉ちゃんは私なんだけど!?」

夏美 「冬毬動かないで、ですのぉ」 ゴシゴシ

かのん (……冬毬。確か夏美ちゃんの妹の名前)

かのん 「今日は夏美ちゃんは妹なんだよ? だから」
0083名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/30(火) 23:24:11.51ID:lMDhI50H
かのん 「ほら、そこに座って」

夏美 「眠いですの〜……」 ウトウト

かのん 「すぐ寝れるようにチャチャっと洗っちゃお!」

かのん 「髪はお姉ちゃんが洗ってあげるから、体は自分でやってね」

夏美 「分かりました……」 ウトウト

夏美 「ゴシゴシですの」 シャワーーー

かのん 「目、覚めてきた?」

夏美 「少し」

かのん 「なら良かった。私もあまりに眠いと寝ぼけて風呂入っちゃう時あるけど、やっぱり風呂場って滑るし危ないからね。風呂から出たらすぐ寝るから、今は少し起きてね」

夏美 「……もう本当にお姉ちゃんみたいなこと言うのですね」

かのん 「……嫌だった?」

夏美 「……別に嫌とは言ってないんですの、ただ、適応が早いなぁと」

かのん 「……まあね」
0084名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/30(火) 23:32:17.32ID:lMDhI50H
夏美 「……」

かのん 「……」

夏美 (なんか目が覚めてきたら恥ずかしくなってきたんですの……!)

かのん (前、神津島で露天風呂に入ったけど、あのときはサニーパッションのお二人と可可ちゃんとすみれちゃん、五人で入ってたな……よくよく考えたらやっぱり二人っきりで入るのって、いきなり距離感近づきすぎたんじゃ……)

夏美 『かのん先輩、変態ですの』

夏美 『後輩で妹の私と高校生にもなって風呂に入りたがるなんて』

可可 『かのんには失望シマシタ……』

すみれ 『いや流石にそれはないわよ、かのん』

千砂都 『丸っ、じゃない!!!』

恋 『生徒会クビですね』

かのん 「うぎゃぁぁぁぁ〜〜!!」

夏美 「急に叫び出したんですの……」
0085名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/30(火) 23:37:31.52ID:lMDhI50H
かのん 「な、夏美ちゃん! 私のこと嫌いにならないでね!?」

夏美 「な、なりませんけど」

かのん 「私、別に変態じゃないからね!?」

夏美 「そう言われると、逆に怖いんですけど」

かのん 「じゃあさっさと髪の毛やっちゃおう!」

夏美 「あっ、夏美、もう目が覚めたから別に自分でできるんですの」

かのん 「やっぱり私のこと嫌になったの!?」 ガビーン

夏美 「めんどくさいですの〜!!」

カコーン
0086名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/30(火) 23:40:51.04ID:lMDhI50H
夏美 「かのん先輩がめんどくさくて危うくのぼせるところでした……」

かのん 「うう、ごめんなさい……」

カキンッ

サヤ 「やった!」

恋 「また負けました……さすがですねサヤさん……!」

かのん 「って、卓球?」

サヤ 「やはり風呂場の近くには卓球かなと」

恋 「ふふ、自慢じゃないですけどかのんさん、私は古今東西、あらゆるゲーム・遊びを極めたいのです!! 当然、卓球台だって持っています!!」

かのん 「おお、なんだか熱意は感じる」

夏美 「夏美、卓球得意ですの!」

恋 「夏美さん、眠かったのではないですか?」

夏美 「そんなの風呂入ったら直るんですの!」
0087名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/30(火) 23:50:01.34ID:lMDhI50H
かのん 「前、夏美ちゃんの卓球してる動画見たけど、空振りしてたよね?」

夏美 「なっ!」

かのん 「本当に上手いの? ふふ、もしかして私より下手なんじゃ」 ニヤニヤ

夏美 「あ、あの動画はバズるためにわざと下手くそに見せてるんですの!! それに仮にいくら下手だったとしても、かのん先輩よりは多分上手いんですの!!」

かのん 「どういうこと!?」

恋 「じゃあ試合してみますか?」

サヤ 「私が点数をカウントしましょう」

夏美 「絶対負けるはずがないんですの」 ゴゴゴゴ

かのん 「さすがになめすぎなんじゃないかな? 先輩の力、見せてあげる」 ゴゴゴゴ

次のレスのコンマが
偶数→夏美の勝ち
奇数→かのんの勝ち
0089名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/05/30(火) 23:58:08.50ID:lMDhI50H
カキーン

かのん 「そんなああああああああ」

夏美 「想像以上に弱かったんですの」

恋 「ふふ、かのんさんはまだまだ修行が必要ですね。サヤさんに教えてもらうのも良いかもしれません。サヤさんすごく卓球上手なんですよ」

サヤ 「いえいえ、お嬢様には負けます」

夏美 「先輩としての威厳皆無ですのww」

かのん 「く、悔しい〜!!!!」

夏美 「さらにはお姉ちゃんとしても威厳ゼロですのーー!」

かのん 「な、なんてイラっとする妹なんだ!」

恋 「そういえば知らなかったんですが夏美さん、卓球の動画出してたんですね」

夏美 「かなり前ですけどね。再生数も、下から二番目くらいの動画なので夏美すらも忘れてました」

サヤ 「それなのに、かのんさん見ていたんですね」
0090名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/31(水) 00:02:16.69ID:+oRQ3Ybh
かのん 「えっ」

夏美 「そ、そういえば」

かのん 「……」

夏美 「……」

かのん 「……大事な後輩が一生懸命作ったものだからね! そりゃ見るよ!」

夏美 「かのん先輩……」

かのん 「再生数もかなり低かったから見つけるの大変だったけど!」

夏美 「かのん先輩!?」

夏美 「やっぱりダメダメお姉ちゃんですの〜!!」 ポコポコ

かのん 「痛いよ!? なんで殴るの!?」
0091名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/31(水) 00:07:26.00ID:+oRQ3Ybh
キンコンカーン

恋 「ってもうこんな時間です。明日も早いんですから、そろそろ寝ないと」

かのん 「あ、そうだね。今日は日曜だったけど、明日は学校だもんね」

夏美 「学校……四季やメイになんて揶揄われるか、気が気じゃないんですの」

かのん 「私はすみれちゃんあたりにいじられそうだなあ」

恋 「ああ、それは問題ありませんよ」

かのん 「どういうこと?」

恋 「やはりかなりプライベートなことなので、知ってる人は最小限にしてるんです。家を貸してる私たち二人と、今回の話のきっかけになった四季さんとメイさんは知っていますが……」

恋 「可可さん、すみれさん、千砂都さん、きな子さんは知りません。なので明日聞かれたりはないと思います」

かのん 「そうなんだ……ふう、助かった〜!」
0092名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/31(水) 00:11:10.64ID:+oRQ3Ybh
夏美 「眠気覚めたつもりでも、いざ時間を確認したら眠くなってきたんですの〜。先に戻ってますね」 タッタッ

かのん 「あっ、ちょっと待ってよ! 夏美ちゃん!」 タッタッ

タッタッ

恋 「……」

サヤ 「……」

恋 「じゃあそろそろ私たちも寝る準備をしましょうか」

サヤ 「はい。それにしても、こんな時間まで起きてるなんて、そんなに卓球に熱中してしまったんですね」

恋 「それもありますが」

恋 「単純に楽しかったんですよ、今日が。明日からもきっと楽しいはずです。夜更かしに気をつけないとですね!」

サヤ 「ですね」 ニコニコ

サヤ (お嬢様、嬉しそうで良かった……)
0093名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/31(水) 00:15:19.07ID:+oRQ3Ybh
〜部屋〜

夏美 「……」

かのん 「……」

夏美 「隣にかのん先輩がいると、寝れないんですの」

かのん 「あはは、なんだか緊張しちゃうよね。私も眠いのに寝れないや」

夏美 「……あ、あのかのん先輩」

かのん 「なに? 夏美ちゃん?」

夏美 「急な質問で申し訳ないんですけど」

かのん 「うん」

夏美 「夏美たち、本当に姉妹なんでしょうか」

かのん 「えっ?」

夏美 「よくよく考えたら、四季が言ってるだけですし」

かのん 「確かに」

夏美 「正直、先輩がお姉ちゃんなんて、頭がパンクしちゃうんですの、だから姉妹じゃないならさっさとネタバラシして欲しいんですの」

かのん 「……」

夏美 「……もし、姉妹じゃないって後になって発覚したら、すごくショックなんですの」 ボソッ
0094名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/31(水) 00:21:29.77ID:+oRQ3Ybh
かのん 「……私たちが本当の姉妹かどうかなんて、よく分かんないけどさ」

かのん 「一緒に風呂に入ってた時、ほら夏美ちゃんって小柄でしょ? だから本当に可愛いなぁって思ったんだ。母性ならぬ姉性? ありあへの気持ちに似てた」

夏美 「……ロリコン?」 ビクビク

かのん 「違うよ!?」

かのん 「なんていうか、守ってあげたいっていうか、そういう気持ちだったんだよ」

かのん 「今日夏美ちゃんが泣いて私たちに本音を話してくれた時も、先走ってご飯食べちゃった時も、二人で冒険って言って恋ちゃんの部屋に入っちゃった時も、卓球勝負した時も」

かのん 「……その時間は本当の姉妹だった。時間なんてかけてなくても、分かり合えてた」

かのん 「もしいつか、望み通りじゃない事実が発覚しても、この幸せな真実は消えないと思うんだ」

かのん 「今はそれで良いんじゃないかな」

夏美 「……」
0095名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/31(水) 00:26:36.77ID:+oRQ3Ybh
夏美 「かのん先輩、よくわからないんですの」

かのん 「あはは、そうだよね」

夏美 「さすが作詞家ですの」

夏美 「えっと」

かのん 「?」

夏美 「……かのん先輩の書いた詞。夏美は大好きですの」

夏美 「だから今の言葉も、すごく嬉しかったですの」

夏美 「おやすみなさい。かのんお姉ちゃん」

かのん 「!」

かのん 「……おやすみなさい。夏美ちゃん」

かのん (こうして夏美ちゃんとの暮らしは始まった。初日なのもあって不安もたくさんあったけれど)

かのん (私は完璧なお姉ちゃんを演じられたか、そんな不安は寝る頃にはどっかに飛んでいってしまった)

かのん (だって、途中からは演技じゃなかったから)

かのん 「ふふ」
0096名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/31(水) 00:29:32.20ID:+oRQ3Ybh
とりあえず、初日は書き切りました。安価から始まったので、書き溜めもなく、かなり遅いスピードでの更新申し訳ないです。
そろそろ他のメンバーも出さないと展開が退屈かなと思ったので、学校の描写も増やしていこうと思います。
また展開に困ったときは安価に頼ってみます。
0098名無しで叶える物語(茸)
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2023/05/31(水) 01:01:28.01ID:e4P8F81b
最初の波乱からは打って変わっていい話だなぁ
でも長引くとそれぞれの姉妹嫉妬しそう
0101名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/31(水) 22:52:29.07ID:+oRQ3Ybh
〜翌朝〜

恋 「では行ってきますね、サヤさん!」

サヤ 「皆様お気をつけて」 ニコッ

夏美 「なんだかいつもと違う景色で新鮮ですの」

かのん 「通う道が違うからね〜」

夏美 「でもこれからしばらくは、この道が登校ルートになるんですよね。慣れるでしょうか」

恋 「ふふ、意外とすぐに慣れるものですよ」

かのん 「もう私なんて陽気に歌い出しそうなくらい、この道に慣れちゃったよ〜!」

夏美 「やめてくださいね?」
0102名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/31(水) 23:02:23.58ID:+oRQ3Ybh
夏美・かのん・恋 「「ペラペラ」」

メイ 「……」 ジッーーー

四季 「メイ」

メイ 「うわっ!? し、四季!? なんでここに!?」

四季 「メイがかのん先輩たちをストーキングしてたから」

メイ 「してねぇよ!!」

四季 「いやしてはいるでしょ」

メイ 「……っ、ほら、かのん先輩たちの今回の一連の流れは、私がきっかけだろ? もしこの一件で、不仲にでもなられたら、私は責任を取っても取りきれない」

四季 「それがなぜ電柱裏から覗き見ることに繋がるの?」

メイ 「上手くいってるか気になってな」
0103名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/05/31(水) 23:14:28.97ID:+oRQ3Ybh
四季 「……そう。まあメイが良いなら別に止めたりはしないけど」

メイ 「それにしても、先輩たちと夏美、順調そうだな! はあーーーー、良かったーーーー! 安心したーー!」

四季 「確かに順調そうに見える。でもここからが問題」

メイ 「どういうことだよ」

四季 「学校でもし、夏美ちゃんとかのん先輩の関係が発覚してしまったら、一気に情報は学校中に駆け巡り、どこでもいつでもそれについてばかり聞かれる。そしたらかなりのストレスフル……」

メイ 「それは、そうだな……」

四季 「ストレスは人から優しさを奪う。余裕がなくなった二人はやがて喧嘩ばかりになり、最悪の場合Liellaの活動に支障をきたすかも」

メイ 「……」

四季 「まあ奥の手として私の開発した広範囲記憶改竄装置があるとはいえ……やはり使わないに越したことはない」

メイ 「……今なんて?」
0104名無しで叶える物語(茸)
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2023/05/31(水) 23:33:27.64ID:R4ngI1Pt
いい物もってますね
0107名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/01(木) 23:46:10.60ID:VE7s9wiY
四季 「まあそれはともかく、二人の秘密がバレないようにしなくちゃいけない」

メイ 「えっと、知ってるのは私たち二人と恋先輩だけなんだろ?」

四季 「そう」

メイ 「恋先輩は同じ二年とはいえ、音楽科。かのん先輩のことはずっと見れないはず」

四季 「……そうだね。夏美ちゃんは私たちで注意できるけど、かのん先輩は心配」

メイ 「かのん先輩は口が滑るからな……」

四季 「でもかのん先輩も、この状況はよく分かってるはず。安易に口にしないと思う」

メイ 「まあ、そりゃ、そうだよな、いくらなんでも、流石に喋らないよな」
0108名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/02(金) 00:05:22.35ID:1Inp+zNw
夏美 「もう着いちゃったですの!?」

かのん 「恋ちゃん家は学校から近いからね」

千砂都 「うぃーす!」

恋 「千砂都さん、おはようございます!」

千砂都 「おはよう恋ちゃん!」

かのん 「ちぃちゃんおはよう!」

千砂都 「おはようかのんちゃん!」

夏美 「おはようですの〜」

千砂都 「おはよう夏美ちゃん! ってあれ、珍しいねこの三人」

かのん 「えっ?」

千砂都 「それに、かのんちゃんってあっち方面じゃないよね?」

かのん 「あ、いや、その」

次のレスのコンマ
ゾロ目→かのん、口が滑る
0110名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/02(金) 00:11:28.47ID:1Inp+zNw
かのん 「ほらちぃちゃん、知ってるでしょ? 私が朝練より前に個人練習してるって」

千砂都 「え、でも、それって」

かのん 「場所変えたんだ。気分転換にさ! そしたら恋ちゃんと夏美ちゃんと会って」

千砂都 「ふーん」

千砂都 「……」

千砂都 「……知らなかったなぁ」 ボソッ

千砂都 「ん?」

千砂都 (あの電柱裏にいるのって……)

メイ 「なんか千砂都先輩、こっち見てないか? 気のせいか?」

四季 「……視線の角度を計算したところ、間違いなく私たちに座標が合ってる。どうしたんだろう」

千砂都 (ふふ、あとでメイちゃんに聞けば良いんだね)
0111名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/02(金) 00:16:42.06ID:1Inp+zNw
可可 「みんな校舎の前で止まってどうしたんデスカ?」

すみれ 「ぼっーとしてたら、あっという間に練習の時間なくなっちゃうわよ?」

可可 「すみれと違ってかのんは一挙一動が練習になってるから問題ないデス」

すみれ 「一挙一動が練習って意味わかんないわよ!?」

きな子 「おはようっす〜」

かのん 「きな子ちゃんおはよう!」

きな子 「あれ? かのん先輩?」

きな子 (……何か秘密を隠してる時の人間の心音)

きな子 「何か秘密隠したりしてます? かのん先輩?」

かのん 「えっ!?」

夏美 「!」

千砂都 「……」
0112名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/06/02(金) 00:22:40.98ID:1Inp+zNw
かのん 「べべべべべ別に隠してないよ!?」

夏美 (いや動揺しすぎじゃない?)

きな子 「それなら良いんすけど……何か不安なことがあったなら力になりたくて……」

かのん 「きな子ちゃん……」

かのん 「ふふ、ありがとう。でも安心して。私に秘密なんかない。一人で不安を抱えてる、なんてことはないよ」

きな子 「……そうなんですね。なら良かったす!!」

メイ 「ででででででも! な、な、なんでかのん先輩が秘密を隠してるなんて思ったんだよきな子!!」

四季 (メイもバレバレすぎる。かのん先輩を口が軽いって言える立場じゃない)

きな子 「それは心音とかのいろんな分析かつ、直感。つまりなんとなくっす」
0116名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/03(土) 00:42:58.61ID:INd8WNOh
四季 「なんとなく、ふむ、興味深い……」

可可 「きなきなは確か動物の心も分かるんデスよね?」

きな子 「はい。今かのん先輩にしたのと同じ要領っす」

すみれ 「……ということはやっぱり秘密あるんじゃないの? かのん」

千砂都 「ないよお」

すみれ 「えっ?」

千砂都 「かのんちゃんが嘘つくわけないもん」

すみれ 「……そう? 意外としてない? しょうもない嘘」

千砂都 「それにきな子ちゃんのはおそらく」

ドキドキ

ドキドキ

千砂都 「メイちゃんの心臓の音があまりにうるさすぎて、かのんちゃんから聞こえた気がしちゃったんじゃないかな」

メイ 「!?」 ドキドキ
0117名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/03(土) 00:48:13.42ID:INd8WNOh
四季 「確かに心音がものすごく聞こえる」 スッ

メイ 「そりゃあお前が胸に耳当ててるからだろ!!! なにさりげなく胸触ってんだよ!!」

きな子 「確かにメイちゃんもものすごく動揺してるっすね〜。勘違いだったぽいっすかね……?」

可可 「メイメイはなぜそんなにドキドキしてるんデス?」

メイ 「えっ!?」 ドキドキ

メイ (まずい!! 私の拙い演技でかのん先輩の嘘がバレたら、私は償っても償いきれない!! ど、どうすりゃ)

メイ 「そりゃあ大好きだったLiellaがずっとそばにいるからだよ!!」

すみれ 「それなら普段の会話でもそんなバクバクしてることになるけど……」

恋 「みなさん、それくらいにしましょう。朝練の時間がなくなってしまいますよ」
0118名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/03(土) 00:53:30.60ID:INd8WNOh
可可 「それは大変デス!! スクールアイドルにとって、一回の怠慢がどれだけ後に響くか……」

千砂都 「じゃあ練習始めちゃおっか!」

かのん 「よ、よーし!! 頑張るぞーー!」

すみれ 「なんで棒読みなのよ」

恋 「……とりあえず誤魔化せましたね」

メイ 「さすが恋先輩っ!」

四季 「メイには、秘密を隠せる薬を作らなきゃいけない」

夏美 「……」

夏美 (この関係がバレてしまったら、困ることが多いのはわかります)

夏美 (でも、堂々と姉妹と名乗れないのはちょっと寂しいかも、ですの……)
0119名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/03(土) 01:06:29.36ID:INd8WNOh
〜教室〜

キンコンカンコーン

かのん 「練習も大変だけど、単純に勉強も大変だよね〜」

かのん 「可可ちゃんみたいに頭もそこまで良くないしなぁ」

千砂都 「かのんちゃん、もし分からないなら私が勉強教えよっか?」

かのん 「それはありがたいけど、うーん」

かのん 「なんか教えたい気分なんだよ。私って人に教えられるほど頭良いわけじゃないんだけど、いつも教えてもらってばっかじゃ自信無くしちゃうからさ」

かのん 「それでいて、教えてる気になってるうちに私も賢くなってる的な!」

可可 「なかなか面倒くさいタイプデス……」

すみれ 「素直に学べる人の方が伸びるわよかのん」
0120名無しで叶える物語(茸)
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2023/06/03(土) 01:09:31.78ID:vmZoiXrJ
実際かのちぃどっちの方が勉強できるんだろ
一期生ではくぅれんの次にすぅで更にその下ってイメージはあるけど
0121名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/03(土) 01:18:22.94ID:INd8WNOh
ガラッ

夏美 「呼んだんですの? かのん先輩!」

千砂都 「夏美ちゃん?」

かのん 「私が呼んだの」

千砂都 「どうして?」

夏美 「かのん先輩のチャット曰く、『勉強会一緒にやろうよ〜。私が教えてあげるからさ、分からないところ教え合おう? 昼休みに来てね』とのことでして」

すみれ 「いやいくら教えられる立場になりたいからって後輩呼ぶなんて」

夏美 「しかも、教えてあげるからさ、とマウントを取った後に、保険で教え合おう? とつけてるのがかのん先輩らしいんですの」

可可 「後輩に冷静に分析されてマスね」

?? (というか、この二人の距離近いような……こんなに近かったっけ?)

安価で次レスで指定してくれると。千砂都、すみれ、可可の誰かでお願いします。その人が、少しずつ勘づいていきます。
0124名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/03(土) 01:23:42.71ID:INd8WNOh
ありがとうございます。では千砂都ちゃんで。(ちなみにですが、書ける余裕があったらですが、恋ちゃんの部屋選択や、風呂に誰と入るか選択など、選ばなかった選択肢も後にまた選べる展開にする予定です)
0125名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/03(土) 01:26:55.86ID:INd8WNOh
千砂都 (……やっぱりおかしい)

千砂都 「それなら」 ボソッ

ポチポチ

ガラッ

メイ 「呼びましたか! 千砂都先輩!!」

千砂都 「来るの早いね、メイちゃん」

メイ 「それで来て欲しいなんて、急にどうしたんですか?」

千砂都 「少し教室を出ようか」

メイ 「えっ?」

夏美 「ここはこうするんですの」

かのん 「あー、なるほど!」

すみれ 「普通に一年生に教えられてるじゃないの」
0126名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/03(土) 01:32:33.18ID:INd8WNOh
メイ 「それでいったい……」

千砂都 「かのんちゃんと、夏美ちゃん」

メイ 「!」

千砂都 「今日登下校一緒だったよね。それに、元々仲は良かったけど、それにしたって急に距離が近づいた気がするよ」

千砂都 「メイちゃん、電柱裏でずっと見てたでしょ。もしかして、二人の事情も知ってるんじゃない?」

千砂都 「もちろん、メイちゃんに聞かなくても、私単独でも調べられたんだよ? でも、かのんちゃんがもしも隠したいなら、こっそりついて行くとかはやめようかなって」

メイ 「そ、それなら私に聞くとかもかのん先輩は困るだろ!」

千砂都 「……へえ」

千砂都 「やっぱりそうなんだ。メイちゃんは知ってるんだね」

メイ 「そ、それは!」
0135名無しで叶える物語(茸)
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2023/06/06(火) 20:25:12.57ID:XluxHdM/
ゅしほ
0136名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/06(火) 23:50:15.61ID:tEscOW2y
千砂都 「ふふ、先輩に隠し事?」

メイ 「あ、いや、その……!」

千砂都 「別に責めてるわけじゃないんだよ?」

千砂都 「メイちゃんが何か知っていても、知らなくても、かのんちゃんが私に隠し事をしていても、してなくても」

千砂都 「私はかのんちゃんがすることを支えたい。それだけだから」

メイ 「そ、それなら!」

千砂都 「でもね」

メイ 「!」

千砂都 「……かのんちゃんが一人で抱えちゃうことも、かのんちゃんがお人好しなのもよく知ってるから」

千砂都 「私の知らないところでトラブルに巻き込まれてないかも心配なんだよ」
0138名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/06(火) 23:54:20.22ID:tEscOW2y
メイ 「……」

千砂都 「……分かるでしょ?」

メイ (私はどうすりゃ良いんだ)

メイ (よくよく考えたら、千砂都先輩になら話して良いんじゃないか?)

メイ (夏美とかのん先輩の関係が知られたら、二人はたくさんの人から質問攻めにあってしまう。それを防ぐために、最低限の人にしか事実を伝えてないけど)

メイ (千砂都先輩は口が堅いように見える。特にかのん先輩が隠したいことなら一層)

メイ (それならむしろ伝えるべきなんじゃないか? 協力者を増やすべきなんじゃないか?)

四季 「メイ」

メイ 「し、四季? なんでここに」
0139名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/06(火) 23:57:41.62ID:tEscOW2y
四季 「今言おうとしてたでしょ」 フッ

メイ 「っ!?」 ゴボボボ

メイ 「四季〜〜!? 今私に何飲ませたんだよ!?」

四季 「コーヒー」

メイ 「な訳あるかい!」

四季 「……口が滑らないようになる薬」 ボソッ

メイ 「!」

四季 「千砂都先輩は信用のできる人。でも、今の千砂都先輩は少し怖い。安易に信じて良いものが」 ボソボソ

メイ 「それってどういうことだよ」 ボソボソ

千砂都 「二人で何話してるのかな」 ニコニコ
0140名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/06(火) 23:59:16.17ID:tEscOW2y
>>139 誤字修正

四季 「今言おうとしてたでしょ」 フッ

メイ 「っ!?」 ゴボボボ

メイ 「四季~~!? 今私に何飲ませたんだよ!?」

四季 「コーヒー」

メイ 「な訳あるかい!」

四季 「……口が滑らないようになる薬」 ボソッ

メイ 「!」

四季 「千砂都先輩は信用のできる人。でも、今の千砂都先輩は少し怖い。安易に信じて良いものか」 ボソボソ

メイ 「それってどういうことだよ」 ボソボソ

千砂都 「二人で何話してるのかな」 ニコニコ
0141名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/07(水) 00:05:07.45ID:meU3QVrV
四季 「別に大したことじゃありません、強いて言えば、私とメイの痴話喧嘩みたいなものです」

メイ 「痴話喧嘩ってカップルや夫婦がするやつだろ!!」

メイ 「……『そう、千砂都先輩は知らなかったかもしれないけど、実は私と四季は付き合ってるんだ。今は今度のデートプランについて話してた』」

メイ 「!?」

四季 「ブイ」

千砂都 「ええっ!? 二人とも付き合ってたの!?」

メイ 「???」

四季 「……口が滑らないようになる薬、つまり、私の思い通りに喋らせる薬」 ボソッ

メイ (はあああああ!?)
0142名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/07(水) 00:09:38.09ID:meU3QVrV
四季 「そうだ。メイ。良いお店見つけたんだけど、ランチメニューが何種類かあってどれを選ぶか話し合いたい。一年生の教室で」

メイ 「えっ、あ、うん、分かった」

四季 「……ああ、そういえば、千砂都先輩」

千砂都 「!」

四季 「今メイと喋ってましたよね? 割り込んでしまってすみませんでした。私、一旦離れたほうが良いですか?」

千砂都 「……」

千砂都 「ううん。大したことじゃなかったから大丈夫だよ」

四季 「なら良かった。行くよメイ」 タッタッタッ

メイ 「おいっ! ちょ、待てって!」 タッタッタッ
0143名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/07(水) 00:13:29.95ID:meU3QVrV
千砂都 「……二人行っちゃった」

千砂都 (正直メイちゃんと四季ちゃんの距離だと、付き合ってるって言われても驚かないくらいなんだけど)

千砂都 (今回はまあ、嘘だろうな。メイちゃんと違って四季ちゃんは手強いなあ)

千砂都 (そこまでして隠し通したいことは何?)

千砂都 (かのんちゃんも、一体どんなことに巻き込まれてるの?)

千砂都 (かのんちゃんの表情を見るに、そんなギリギリの状態ではないんだろうけど、やっぱり気になるよ)

千砂都 「うーん……」

千砂都 (どうしたら良いんだろう……な……)
0144名無しで叶える物語(茸)
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2023/06/07(水) 00:17:32.55ID:1WGLFONW
つよい
0145名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/07(水) 00:22:15.60ID:meU3QVrV
ガラッ

かのん 「夏美ちゃん……! いや夏美先生と呼ばせてください……!!」

夏美 「嫌ですの」

可可 「かのん、完全に先輩後輩逆になってマス」

すみれ 「へえ、あんた、意外と勉強できんのね」

夏美 「別に勉強が得意なわけじゃないんですの。会社の運営、動画の再生数、収益化。そういうものを毎日考えていたら、数字に強くなっただけで」

夏美 「英語も、海外のサイトやビジネス本を少し齧った程度ですの」

夏美 「……正直かのん先輩のレベルが低いだけで」

かのん 「ええっ!?」

すみれ 「まあそれは言えてるかも」
0146名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/07(水) 00:25:25.20ID:meU3QVrV
かのん 「すみれちゃんまで!!」

かのん 「ってあれちぃちゃん?」

千砂都 「……」

かのん 「大丈夫? 元気なさそうだけど……」

千砂都 「ううん。そんなことないよ! 少し考え事してただけ!」

かのん 「そうなの?」

千砂都 「うん!!」

かのん 「それなら良かった……あ、そう言えば勉強なんだけど、夏美ちゃんのおかげで結構分かったよ」

千砂都 「教える側にはなれたの?」

かのん 「なれなかったよ!」 ドヤッ

夏美 「なぜにそんな堂々と言えるんですの……?」
0150名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/07(水) 23:14:36.41ID:meU3QVrV
可可 「ナッツ。そろそろ教室に戻ったほうが良いのでは?」

夏美 「あっ、本当ですの! では先輩方、また放課後に!」 タッタッタッ

かのん 「いやー、昼休みまで勉強するなんて、私偉いね」

すみれ 「後輩巻き込んでね」

ガラッ

恋 「かのんさん、調子はどうですか?」

かのん 「恋ちゃん!」

恋 「……一応見にきましたが問題なさそうですね」

千砂都 (ん……?)

千砂都 (問題なさそう、ってどういうこと? それに、かのんちゃんにだけ様子を聞くのも変だよね)

千砂都 (今度は恋ちゃんに聞いてみるか?)
0151名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/07(水) 23:20:46.10ID:meU3QVrV
千砂都 (……いや、やめとこう)

千砂都 (私自分で言ってたじゃん。かのんちゃんが隠したいことなら、私が詮索するのも違うって)

千砂都 (でも。なんでだろう)

千砂都 (前まではかのんちゃんが幸せならそれで良くて、私はそのためなら自分すらも投げ打って行動できたのに)

千砂都 (登校中の夏美ちゃん、さっきの教室での夏美ちゃん、知らないうちにかのんちゃんとあんなに距離感が縮まった夏美ちゃん)

千砂都 (焦りを覚えてる。かのんちゃんに問いただしたくなってる)

千砂都 (かのんちゃんの意に反しても……)

千砂都 (なんでだろう……)
0152名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/07(水) 23:26:12.73ID:meU3QVrV
今から少しの間、一番多かった数字の展開にしたいと思います。

1 気持ちが暴走してかのんに会いに行く
2 気持ちが暴走してメイにもう一度会いに行く
3 気持ちが暴走して恋に会いに行く
4 冷静になる
0154名無しで叶える物語(茸)
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2023/06/07(水) 23:36:01.19ID:g2Q46FaR
冷静になる
0157名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/08(木) 00:28:40.38ID:WzDLogES
〜放課後〜

千砂都 「お疲れ様っーーー! 練習おわり!」

きな子 「疲れたっす……!」 フラフラ

メイ 「相変わらず先輩の壁は遠いっ。先輩たち、全然疲れてない!」

可可 「はぁ、はぁ、当然デス、可可たちはこの練習を何度も、はぁ、はぁ」

すみれ 「安心しなさいメイ。先輩たちもへとへとよ」

可可 「可可は全然へとへとなど……!!」

すみれ 「ほら水、要る?」 スッ

可可 「……要りマスっ!」 バッ

すみれ 「なんでbソょっと怒ってbフよ」

千砂都 「それとかのんちゃんは少し話したいことがあるから、残ってくれる?」

かのん 「え? うん、分かった」

かのん 「二人は先に帰ってて」 ヒソヒソ

夏美 「分かったですの」

恋 「了解です」

四季 「……」
0158名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/06/08(木) 00:34:18.33ID:WzDLogES
メイ 「いやーーー、疲れたな〜……さて、家に帰ってゆっくり休養を」

ガシッ

メイ 「ちょ、先に進めないんだが」

四季 「メイ。さすがにこの状況で帰ろうとするのは、危機察知能力が足りてない」

メイ 「……もしかしてかのん先輩の身に何か!?」

四季 「今はまだ起きてない。でも、千砂都先輩が動いた。今から何か起きる。こっそりでも、観察してないと」

メイ 「いやでも昼休みの時点で千砂都先輩も諦めてただろ? 別に気にしすぎじゃねえか?」

四季 「メイ。言い訳は要らない」

メイ 「なっ!? 言い訳じゃねえよこれは『分かった。四季。二人でかのん先輩を守ろう』」

メイ 「!?」

四季 「昼に飲んだ薬の効果はまだ消えてないよ」
0165名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/11(日) 03:22:46.51ID:gSjVya7V
ワイワイ

ワイワイ

ガチャ

千砂都 「よし! みんな帰ったね!」

千砂都 (念の為っ……と♪) スッ

千砂都 (……うん。扉の奥で聞き耳を立てたりはしてないね)

メイ 「なんで階段の途中にいるんだよ。二人を見るなら、扉から覗けばいいじゃないか」

四季 「今の千砂都先輩はかなり手強い。安易な行動は取れない」

かのん 「それでちぃちゃん、少し話したいってことって何のこと?」

千砂都 「単刀直入に聞いちゃおうかな」

千砂都 「ねえ、夏美ちゃんのことなんだけど」

かのん 「えっ?」
0166名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/06/11(日) 03:30:31.64ID:gSjVya7V
千砂都 「昨日今日で急に距離感が近づいたよね? まあそれ自体はいいことなんだけど」

千砂都 「何かきっかけでもあったのかなって!」

かのん 「そ、それは」

千砂都 「教えてよ♪」 ニコッ

かのん (……うーん、言ってもいいものか。いや、ちぃちゃんなら口も堅いって信じてるけど)

かのん (もし、万が一、情報が漏れたら)

記者 『えー、澁谷かのんさん、後輩である鬼塚夏美さんと同居してる事実は確かですか?』

かのん 『……確かです』

カシャカシャ

カシャカシャ

記者 『寝ぼけてる夏美さんにつけ込んで、一緒に風呂に入ったというのも?』

かのん 『えっ!? そ、それは!』

記者 『ちなみに北海道では風呂に入ってた夏美さんを、熊の姿で襲ったらしいとの情報が入ってきてますが』

かのん 『!?!?』

記者 『……この反応、本当だ! 特集だ、特集だ!!』

『澁谷かのん、後輩に手を出す。しかも姉妹関係であるようだ。変態オブ変態である』

かのん 「あわわわわわわ!」

千砂都 「……ふふ、かのんちゃん、また一人で暴走してるよ? 落ち着いて」
0170名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/06/11(日) 23:39:34.60ID:gSjVya7V
かのん 「そ、そうだね、落ち着くよ!」

千砂都 「深呼吸だよ。ほら私の真似して」 スーハースー

かのん 「う、うん」 スーハースー

千砂都 「……ほら落ち着いたでしょ?」

かのん 「ありがとうちぃちゃん!」

千砂都 「……うんうん。ところでかのんちゃん」

かのん 「何? ちぃちゃん」

千砂都 「落ち着かないような秘密でもあるのかな?」

かのん 「すーはーすーはー!」

メイ 「無理やり深呼吸してる……」

四季 「ダメそうだ……!! 子犬のようにか弱いかのん先輩と、弱肉強食を生き抜く鷹のような千砂都先輩じゃ、勝ち目がなさすぎる……!!」

メイ 「慌ててるかのんさんは最高に可愛いし、冷静に問い詰めてる千砂都先輩は最高にクールだぁぁぁ〜〜」

四季 「メイ! 呑気に見惚れてる場合じゃない!」
0171名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/06/11(日) 23:45:27.41ID:gSjVya7V
千砂都 「……別に良いんだ。かのんちゃんが私に秘密にしてることがあったって」

千砂都 「……かのんちゃんが幸せなら、大事な幼馴染に話してくれなくたっていい」

かのん 「うっ」 ズキッ

かのん (こ、心が痛む……!!)

千砂都 「それにメイちゃん話してくれたし」

かのん 「ええっ!?」

メイ 「ええっ!?」

四季 「メイ」

メイ 「言ってない! 言ってないからな!?」

四季 「知ってる。これはまずい」

かのん 「……なんだ、メイちゃん話しちゃってたんだね。そうだよ、ちぃちゃんに秘密にするなんて、私、どこか冷静じゃなかったのかも」

千砂都 「改めてかのんちゃんの口から教えてくれる?」

かのん 「うん。もちろんだよ。あれはつい先日のことで」

四季 「……っ」

四季 (どうする!? 私はどうすれば良い!?)

次レスコンマ
奇数→メイ・四季突入
偶数→かのん、口を滑らせてしまう
0174名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/06/11(日) 23:55:48.28ID:gSjVya7V
かのん 「ぺらぺらぺら」

千砂都 「……」

四季 「……I don’t know」

四季 「これが合ってるのか間違ってるのか、それは私には判断できなかった」

四季 (今の千砂都先輩は少し怖い。だから秘密にすべきと思った。でも、そもそもLiellaに隠し事をしてもいいのか、というところから話は始まるし、この決断が)

四季 (吉となるか凶となるか。それは経過を見ていかない限りは……)

千砂都 「それは確かに隠した方がいいかもね」

かのん 「えっ?」

千砂都 「……ごめんね、かのんちゃん」

千砂都 「私、メイちゃんから教えてもらってないんだ」

かのん 「そ、それはつまり」

千砂都 「かのんちゃんの秘密を知りたくて嘘ついちゃった」

かのん 「……」

千砂都 「……」

メイ (地獄みたいな空気に……!!)
0176名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/06/11(日) 23:58:31.83ID:gSjVya7V
千砂都 「少し時間を置いたほうがいいかもね。かのんちゃん、先帰ってもいいよ」

かのん 「あ、い、いや! 別に私はちぃちゃんのことを責めてなんか……!!」

千砂都 「夏美ちゃんと恋ちゃん、それとサヤさん。かのんちゃんを待ってる人がいるよ」

かのん 「ち、ちぃちゃ……」

かのん 「……」

かのん 「……また明日ね」

千砂都 「うん」

タッタッタッ

メイ 「や、やばい! こっち来るぞ!?」

四季 「メイ。透明になるマントがある」
0178名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/06/12(月) 00:02:43.95ID:N2NRZiyk
メイ 「くっつきすぎじゃ!?」 ギュウギュウ

四季 「仕方ない。マントからはみ出たら、心霊写真みたいに手だけ増えるとかになる」 ギュウギュウ

ガチャ

かのん 「……ちぃちゃんっ」

かのん (ここで別れてもいいのだろうか。私は怒ってない。だってそもそも隠してたのは私の方だから!)

かのん (だけど、ちぃちゃんが苦しそうだった。だから……)

タッタッタッ

タッタッタッ

メイ 「……」

四季 「……」

千砂都 「かのんちゃん、行っちゃった」 タッタッタッ

千砂都 「それで四季ちゃん」

四季 「!?」

千砂都 「下の方。足、僅かにはみ出てるよ」

四季 「……流石の観察眼」 バサッ
0179名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/06/12(月) 00:06:56.76ID:N2NRZiyk
千砂都 「メイちゃんと四季ちゃんには嫌な思いさせちゃったかな。特にメイちゃんには申し訳ないこと、しちゃったよね……」

メイ 「そ、そんなこと!」

千砂都 「怒っていいよ。メイちゃんはちゃんと、秘密を守ってたんだから」

メイ 「……」

千砂都 「……」

メイ 「じゃあこれで」 スッ

千砂都 「……紙?」

メイ 「サインください!!!!」

四季 「メイ、ブレない」

千砂都 「まーるっ、と」 カキカキ

千砂都 「これでいいかな?」

メイ 「ありがとうございます!!!!」 キラキラ

四季 「なんて無邪気な目。メイ、可愛い」
0180名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/06/12(月) 00:11:56.46ID:N2NRZiyk
千砂都 「……」

メイ 「……」

四季 「……」

千砂都 「夏美ちゃんと、かのんちゃんが姉妹か」

メイ 「……」

四季 「……」

千砂都 「私の髪、DNA分析したら、私も恋ちゃんの家に住めるかな」

メイ 「い、いや、それはちょっと難しいんじゃ」

千砂都 「ふふ、冗談だよ」

千砂都 「そう、冗談なようなもの。かのんちゃんだって、私だって、本気で嫌になったわけじゃない。本気でお互いに怒ったわけじゃない。それなのに、微妙なすれ違いが、今もつれてる」

千砂都 「……全然丸じゃないね、これじゃあ」

メイ 「千砂都先輩……」

四季 「……」
0181名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/06/12(月) 00:31:22.14ID:N2NRZiyk
四季 「私とメイも、素直になれなくて、一歩踏み出せないことがあった」

千砂都 「……」

四季 「いやきっと、千砂都先輩とかのん先輩にも、そんな壁は前にたくさんあって、そして、乗り越えてきたんだと思うから、野暮だとは分かってる。でも言わせて欲しい」

四季 「勇気を出して伝える。その準備はもう十分できてるって」

四季 「私もメイが伝えてくれて気づいた。私たちはとっくに心許し合える関係で、その土壌はできてたんだ」

四季 「千砂都先輩とかのん先輩は、あとは勇気を出して素直になるだけで、それ以外は何も考えなくてもいい。今までの時間が他の問題をノープロブレムにしてる」

千砂都 「……」

千砂都 「……ありがとう、四季ちゃん」

四季 「!」

千砂都 「ねえ、少し、無茶振りしてもいいかな?」

四季 「えっ?」
0182名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/12(月) 00:35:42.52ID:N2NRZiyk
〜恋宅〜

恋 「かのんさんはまだ部屋にひとりきりで?」

夏美 「……正直私まで気分が暗くなっちゃいそうなので、部屋に帰れないんですの」

恋 「せっかくの新生活、早速ピンチを迎えてます、どうしましょう……!!」

夏美 「千砂都先輩が呼び出した後に、ああなったので、きっと千砂都先輩関連ですの」

恋 「千砂都さん……! うう、ますます私では解決が難しい事態に……!」

ピンポーン

恋 「? どちら様でしょう?」

サヤ 「出ますね」

恋 「あ、いや、私が出ますから大丈夫ですよ」 タッタッタッ

ガチャ

恋 「えっ?」
0184名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/12(月) 00:41:12.38ID:N2NRZiyk
千砂都 「恋ちゃん!」

恋 「千砂都さん、急になぜ!?」

千砂都 「これ!」 スッ

恋 「はて、なんでしょう、その紙は」

千砂都 「一日限定DNA証明書!」

恋 「一日限定!?」

千砂都 「一日限定だけど、かのんちゃんと私は姉妹になりました!」

恋 「同い年では!?」

千砂都 「もし恋ちゃんが嫌じゃなかったら、一日だけお邪魔しちゃってもいいかな」

恋 「……」

恋 「……夏美さんとの交流が目的ではあるのですが、かのんさんがあの様子では計画が頓挫してしまいますし、今回は千砂都さんに頼らざるを得ません」

恋 「むしろ泊まっていただけませんか?」

千砂都 「……恋ちゃんは優しいなぁ。お言葉に甘えるね」
0185名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/12(月) 00:44:50.28ID:N2NRZiyk
夏美 「あっ、千砂都先輩……!」

千砂都 「夏美ちゃん」

夏美 「……えっと、もしかして、事情を把握しています?」

千砂都 「うん。えっと、ほいっ!」 ナデナデ

夏美 「ナッツ〜〜!?///」

夏美 「なぜ急に頭を撫でるんですの!?///」

千砂都 「一日限定のお姉ちゃんだからね!」

夏美 「意味が分からないんですの〜!!」

恋 「……千砂都さん、あの部屋に今かのんさんはいます」

千砂都 「! 分かった、ありがとね、恋ちゃん」
0186名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/12(月) 00:54:02.32ID:N2NRZiyk
トントン

かのん 「……ごめんね、恋ちゃん。私お腹空いてないんだ。焼きリンゴなら食べれそうだけど」

ガチャ

千砂都 「焼きリンゴじゃなくて、焼きタコ……じゃなかった、タコ焼きならあるYO!」

かのん 「ちぃちゃん!? なんで!?」

千砂都 「えっと、あのね、上手く言えないんだけどね」

かのん 「……」

千砂都 「そ、その……」 モジモジ

千砂都 (私はかのんちゃんに助けてもらって、今もずっと助けてもらって)

千砂都 (そして、かのんちゃんの助けになりたいって思った。かのんちゃんのできないことは私がやろうって)

千砂都 (それでもなかなか上手くいかないことがあった。だけど)

千砂都 (——あの日。二人で支え合おうってかのんちゃんが言ってくれて、私は本当の意味で『もっと強くなれた』と思う)
0192名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/14(水) 00:54:23.87ID:Y06TOjbb
千砂都 (そう、強くなれたんだ。だからこんなところで、言葉を濁して逃げる私なんかじゃない!)

四季 『勇気を出して伝える。その準備はもう十分できてるって』

千砂都 「……さっき、かのんちゃんにひどいことしちゃった」

かのん 「そ、そんな、私は!」

千砂都 「嫉妬、って気持ちなんだよね。これは」

かのん 「し、嫉妬……?」

千砂都 「私、夏美ちゃんに嫉妬した。かのんちゃんと急に仲良しになって、羨ましくて、焦った。大人気ないことをして、メイちゃんにもかのんちゃんにも、嘘をついた」

千砂都 「ごめんなさいっ」 ペコッ

かのん 「ちぃちゃん……」

千砂都 「……」

かのん 「……」
0193名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/14(水) 00:58:22.60ID:Y06TOjbb
かのん 「ありがとう、ちぃちゃん」

千砂都 「ありがとう……? 私は嘘をついたんだよ?」

かのん 「でも正直に話してくれた」

千砂都 「!」

かのん 「こうやって、家にまで来てくれた。それが嬉しいの」

千砂都 「……だめ」

かのん 「えっ?」

千砂都 「……かのんちゃんは優しいよ。メイちゃんも優しい。その優しさに私は甘えてばっかだ。それはダメだよ」

かのん 「ダメじゃないよ」

かのん 「それに、正直、良かったとまで思ってるよ。このすれ違いさえも」

千砂都 「それって一体……」
0195名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/14(水) 01:06:36.23ID:Y06TOjbb
かのん 「だってちぃちゃんが嫉妬なんて、初めて聞いたんだもん」

千砂都 「?」

かのん 「……それって私を特別だと思ってくれてるってことでしょ」

千砂都 「!」

かのん 「知ってたけど、やっぱり嬉しいなって」

かのん 「……だから良かったと思う。この経験さえも」

かのん 「ていうのは、ちょっと楽観的すぎるかな」 アハハ

千砂都 (……私、今、何て言うのが正解なんだろう。甘えてちゃダメなのに、かのんちゃんの言葉は優しすぎて)

千砂都 (それにしても、自分で言葉にして改めて気付くなんてね……私、嫉妬してたんだ。これが『嫉妬』。かのんちゃんの幸せに、自分も組み込みたいようになっちゃったんだね、いつのまにか)

千砂都 「かのんちゃん」

かのん 「なに、ちぃちゃん?」
0196名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/14(水) 01:13:17.73ID:Y06TOjbb
千砂都 「……私たち、結構付き合い長いよね」

かのん 「幼馴染だもん! 当然だよ」

千砂都 「それこそ、説明なんかいらないくらいだよね」

かのん 「うん!」

千砂都 「でも今日はもう一歩ワガママなこと言うね」

かのん 「ワガママなこと?」

千砂都 「これを読んでください」 スッ

かのん 「ん? えっと……『嵐千砂都と澁谷かのんは、一日だけ姉妹であることをDNA分析によって確定させます。若菜四季』!?」

千砂都 「姉妹歴としては、夏美ちゃんの後輩! ちょっと悔しい! だから今日くらいは私たちは姉妹ってことで!」 ニコッ

かのん 「ええっ!?」

< かのんちゃんの頭撫でます!

< ちぃちゃんどういうこと!?

< それにお姉ちゃんは全部私なんだから、撫でるのは私の方!

< かのんちゃん、自惚れはほどほどにね?

ワイワイ

ワイワイ
0197名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/14(水) 01:19:19.00ID:Y06TOjbb
恋 「……良かった。仲直りしたみたいです」

夏美 「……もしかして、昨日の夏美たちの会話もこんな感じで聞いてたんですの?」

恋 「……」

夏美 「……」

恋 「チビ、おいで」

チビ 「ワン!」

夏美 (明らかに誤魔化した……)

夏美 「ところで、今日私はどこで寝れば……」

恋 「千砂都さんとかのんさんと三人で寝れば良いのでは? もし部屋が狭いなら広い部屋へ案内しますし」

夏美 「あんなにイチャイチャしてる幼馴染の間には入りにくいんですの」

恋 「姉妹じゃないですか、仲良くしましょうよ」

夏美 「千砂都先輩は今日限りなんですの!!」
0198名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/14(水) 01:23:11.67ID:Y06TOjbb
恋 「では夏美さんの部屋をもう一つ用意しますね。大丈夫ですか? 寂しくないですか?」

夏美 「私、高校生なんですが」

恋 「……まだまだ子供ですよ。それに、寂しいという気持ちは、歳を経れば無くなるものではありませんし」

夏美 「そうなんですの?」

恋 「ええ」

夏美 「……まあ、部屋を用意してくれるなら問題ナッシング。じゃあ風呂にでも入ってくるんですの〜」

恋 「はい! 入りましょうか!」

夏美 「?」

恋 「?」

夏美 「入ってきますですの……?」

恋 「ええ、だから入りましょう? 一緒に」
0199名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/14(水) 01:29:19.17ID:Y06TOjbb
夏美 「恋先輩は別に姉妹でもなんでもないんですが!?」

恋 「ここは私の家です」

夏美 「理由になってないんですの!!」

恋 「本来なら姉妹水入らずで、かのんさんと入ってもらいたいのですが、一日署長ならぬ一日姉妹で、かのんさんは夏美さんと一緒に風呂に入れそうにないので」

恋 「そこで私の出番というわけです!」

夏美 「夏美が一人で入っちゃダメなんですの!?」

恋 「後輩でしょう! 素直に私の言うことを聞きなさい!」

夏美 「急に先輩ハラスメントですの! 権力には屈しないんですの!!」

サヤ (お嬢様、昨日の夏美さんとかのんさんが一緒に風呂に入ったのを見て、地味に憧れていたんですね)
0200名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/14(水) 01:38:29.18ID:Y06TOjbb
夏美 「困ったときはすぐに逃亡に限る!」 タッタッタッ

恋 「なっ!? 逃しませんよ〜!!」 タッタッタッ

夏美 「こうなったらどの部屋でも良いから、籠城するんですの! よしここ!」 ガチャ

ガチャ ガチャ

夏美 「……開かない!?」

恋 「夏美さん、追い詰めましたよ」

夏美 「!?」

恋 「残念でしたね。そこは禁断の部屋。昨日の反省から、鍵をかけているんです」

夏美 「ひぃ、恋先輩! 夏美が悪かったんですの! だからそんな怖い顔でこちらに!」 アセアセ

恋 「レッツ風呂っ……!!」 ニヤリ

ウギャーーーーーー

かのん 「なんか廊下が騒がしいような」

千砂都 「ねっ」
0201名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/14(水) 01:42:51.24ID:Y06TOjbb
かのん 「それにしても、ふぅ〜、熱いけど、やっぱりちぃちゃんのたこ焼きは最高に美味しい!」

千砂都 「丸さなら誰にも負けないからね!」

千砂都 「たこ焼きは丸さで決まる! その丸さが最高の味の秘訣だYO!!」

かのん 「丸さ以外にも美味しさの要素はあると思うけど……はむっ」

かのん 「……」 モグモグ

千砂都 「……」 モグモグ

かのん 「ねえ、ちぃちゃん。やっぱり仲直りなら、あれをしたいよね」

千砂都 「うんうん! あれだね!」

< せーーの!

かのん・千砂都 「「うぃーすっ!」」 ユビタッチ
0202名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/06/14(水) 01:45:36.00ID:Y06TOjbb
遅筆で申し訳ないですが、これにて二日目が書き終わりました。書き溜めしないで書いてるせいか、思ったよりも暗い展開になりそうで焦りました。
恋ちゃんの家がどんどん賑やかになってる中、他のメンバーは千砂都ちゃんのように気付くのか? 頑張って書いてこうと思います。
0205名無しで叶える物語(茸)
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2023/06/14(水) 06:24:21.73ID:jeMRmvs/
乙、終わりそうな雰囲気かと思ったが続くのかありがたい
尊い
好きなペースで書いてくれてええで
0211名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 00:38:51.10ID:ntZ5y/zh
〜翌朝〜

夏美 「……」

千砂都 「……」

夏美 (なぜこんなことに……)

千砂都 「良い天気だね、夏美ちゃん」

夏美 「で、ですね! 快晴ですの!」

千砂都 「……」

夏美 「……」

千砂都 「それにしても、まさか恋ちゃんもかのんちゃんも生徒会の用事で朝早く出るなんてね」

夏美 「ええ、ちょっと困るんですの」

千砂都 「えっ?」

夏美 「あ、いや、その! 千砂都先輩が嫌とかそんなことは全くなくって!」
0212名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 00:48:17.03ID:ntZ5y/zh
千砂都 「ふふ、ゆっくりで良いよ」

夏美 「あ、えっと、その、実は昨日、二人の会話。少しだけ盗み聞きしちゃったんですの」

千砂都 「そっか」

夏美 「……怒らないんですの?」

千砂都 「まあ。私も結構いろんな人に迷惑かけちゃったからね、人のこと言えないよ」

夏美 「怒られないなら少し安心ですけど……」

千砂都 「むしろ私が怒られても仕方ないよ、だってさ」 ナデナデ

夏美 「うなっ!? ま、また! 頭撫でたんですの!///」

千砂都 「後輩に嫉妬しちゃうなんてね、ちょっと気持ちのコントロールが自分でも下手だったかなって」 ナデナデ

夏美 「そ、そうなんですか?」

千砂都 「うん。こんなに可愛い妹に嫉妬してたなんて、お姉ちゃん失格だね〜私」 ナデナデ

夏美 「そもそも一日限定ですの」
0213名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 00:51:50.25ID:ntZ5y/zh
千砂都 「そんな寂しいこと言わないでよー! 一日だけでも姉妹になったんだからさ〜」 ナデナデ

夏美 「今はかのん先輩だけでお姉ちゃんは十分なんですの!」

千砂都 「……へえ。なんか嫉妬しちゃうかも」 ナデナデ

夏美 「うぅ、それは申し訳ないですけど、別に夏美が姉妹になるように仕組んだわけじゃないし」

千砂都 「こんな可愛い後輩が妹なんてなあ、かのんちゃんに嫉妬しちゃう」 ナデナデ

夏美 「えっ?」

千砂都 「なんでもない!」 ナデナデ

夏美 「それって……ていうかいい加減に頭撫でるのやめて欲しいんですの!///」
0214名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 01:05:58.81ID:ntZ5y/zh
〜理事長室〜

恋 「スール制度ですか?」

理事長 「ええ、姉妹制度とも呼ばれてるわね」

理事長 「ほら、無事一年生が入ってきて、きっとLiellaのおかげで来年もたくさんの人が入ってくるでしょう。せっかくですから、学年間の交流を盛んにしたいのです」

かのん 「す、スール? 姉妹?」

恋 「上級生と下級生が、ペアになって姉妹のように振る舞い、お互いにコミニュケーションを深めていく、そういう制度です」

かのん 「詳しいんだね、恋ちゃん」

恋 「それはまあ、よく私の好きなジャンルの漫画には出てくる設定なので……はっ!?」

理事長 「……葉月さん?」

恋 「ちちちちちち違うんですっ!」
0215名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 01:11:40.60ID:ntZ5y/zh
理事長 「別に何が好きでも問題ありませんが、学校のパソコンで怪しいサイトなど見るのはやめてくださいね?」

恋 「あれから一度もしてませんから!!」

かのん 「それにしても姉妹制度かあ……血が繋がってなくても、姉妹のように仲良くなれる。上手くいったら、すっごく楽しそうな企画だよねえ」

恋 「ええ、学校の交流を深めるのにまさにぴったりなアイデアです! さすが理事長!」

理事長 「ふふ、褒めても何も出ないわよ」

理事長 「内申点10点プラス」

かのん 「理事長若くて肌スベスベで、おしとやかで、なんていうか、完璧ですよね!」

理事長 「澁谷さんには冗談が通じなそうねえ」
0216名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 01:17:14.32ID:ntZ5y/zh
恋 「それにしても最近、姉妹って言葉をよく聞きます」

理事長 「あら、そうなの?」

恋 「ええ」

かのん 「いろいろあるんです、いろいろ」

理事長 「ふふ、そんなこと言われたら気になっちゃうわね」

かのん 「……そういえば理事長は知らないんだね」 ヒソヒソ

恋 「……私は話しても大丈夫だと思ったのですが、私の問題ではなくかのんさんの問題ですからね、安易な判断はできません」 ヒソヒソ

かのん 「スール制度かぁ、いや、まさかね?」

恋 「そのまさか、かもしれませんよ」 クス

理事長 「まあ近いうちに葉月さんには、全校朝会でその旨を話してもらおうと思います。その時はよろしくお願いしますね?」

恋 「もちろんです!」
0217名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 01:22:40.85ID:ntZ5y/zh
〜部室〜

かのん 「ってことがあってね」

きな子 「口軽いっすね〜かのん先輩〜」

すみれ 「そうなのよ、この子めちゃくちゃ口軽いのよ。だからきな子も安易に秘密とか教えちゃダメよ」

きな子 「はいっす〜」

かのん 「後輩に信頼されてない!?」

恋 「別に口止めはされてないので、話しても全然問題はありませんよ」

かのん 「そうだよ! 口止めされてないことを話して何が悪いの!? 私は口止めされたらそんなに口軽く」

すみれ 「……」 ジッーー

かのん 「……ずみ゙ま゙ぜん゙で゙じだ!」

すみれ 「わかればよろしい」
0218名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 01:28:24.37ID:ntZ5y/zh
メイ 「それにしてもスール制度かあ、もしLiellaの先輩方と姉妹になれたら……ぐへへ」

夏美 「アイドルがしちゃいけない顔してるんですの……」

メイ 「夏美は良いよなぁ、だって」

可可 「?」

メイ 「『夏美は良いからな』」

メイ 「!?」

夏美 「トートロジーですの?」

四季 「メイ、ちょっとは懲りるべき」

メイ 「す、すまん」

メイ (まだ薬の効果続いてんのかよ!!)
0220名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 01:37:08.35ID:ntZ5y/zh
すみれ 「ていうかあんたたち、距離近くなってない?」

かのん 「えっ?」

千砂都 「……そうかな?」 ベタベタ

夏美 「千砂都先輩が朝から距離が近いんですの」

メイ 「なっ! おまえ! おい! おまえ!」

四季 「メイ。焦りすぎて言葉が安直になってる」

かのん 「ちぃちゃん……? 夏美ちゃん……?」

四季 「かのん先輩の表情がボロボロに」

千砂都 「もうかのんちゃんったら! ほらおいで」

かのん 「ちぃちゃーーーーん!」 ダキッ

すみれ 「いやいや、かのん、あんた高校二年生よ? いじけて抱きつくって子供じゃないんだから」

夏美 「……」

すみれ 「ほら夏美だって、ちょっと引いてるわよ」

かのん 「うぅ……! でもちぃちゃんが……!」 メソメソ

夏美 「な、夏美もくっつくんですの!!」 ダキッ

すみれ 「ええっ!?」
0221名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 01:41:01.16ID:ntZ5y/zh
きな子 「じゃ、じゃあきな子も!!」 ダキッ

メイ 「下心なく私も!!」 ダキッ

四季 「私はメイに下心を持って抱きつく」 ダキッ

可可 「可可もかのんにくっつくデス〜〜!!」 ダキッ

恋 「わ、私もみなさんとおしくらまんじゅうしたいです!!」 ダキッ

すみれ 「子供がたくさんいるっ!?」

すみれ 「……ギャ、ギャラクシー」

すみれ 「じゃ、じゃあ私も///」 ペタッ

夏美 「いや流石に中心が暑すぎるんですの!!!」

千砂都 「丸の中心ってだけで幸せが止まらないね」

夏美 「そして隣が怖いんですの! 得体の知れない概念!」
0222名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/17(土) 01:48:28.83ID:ntZ5y/zh
千砂都 「夏美ちゃんには教育が必要かな。『丸』の」

夏美 「ひぃぃぃ!」

かのん 「あばばばばばばば!」

四季 「かのん先輩が何かを思い出したように急に顔面蒼白に!」

かのん 「丸怖いっ、丸怖いっ、あ、でも、丸素晴らしい、丸怖いっ」

千砂都 「ふふふふ」

可可 「なんだか千砂都とかのんの闇を見たようデス……」

恋 「幼馴染ですからね。私たちの知らない過去もたくさんあるでしょう。ふふ、素敵ですね」

すみれ 「ほんわかエピソードにしてはかのんの表情半端ないわよ」
0226名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/18(日) 02:04:04.58ID:GL2tbHp7
千砂都 「ではさっそく! 夏美ちゃん、丸って聞いたらまず何が浮かぶかな?」

夏美 「聞きたくない! 聞きたくないんですの!」

千砂都 「そうだよね、円周率だよね!」

夏美 「一方的な授業ですの!」

メイ 「千砂都先輩と夏美、仲良しだよなぁ。まさか昨日の一件から、こんな展開に落ち着くとは」

四季 「うん。わざわざ偽のDNA分析を発行した甲斐があった。そのかわり、私は滝に打たれに行くわけだけど」

メイ 「滝!?」

四季 「……仮にも科学者ならば捏造はしてはいけないこと。だけど千砂都先輩は悪くないし、私も後悔はしていない。だからこれは私自身のけじめ。気にしなくていい」

メイ 「お、おう」

メイ 「そ、その、あれだ。風邪引くなよ!」

四季 「……メイ。ありがとう」
0227名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/18(日) 02:13:29.70ID:GL2tbHp7
可可 「……」

恋 「可可さん? どうかしましたか?」

可可 「あ、イエッ、大したことではないのデス。ただ、姉妹制度と聞いて思うことがあって……」

恋 「思うこと?」

可可 「可可には姉がいるんです。姐姐が」

恋 「以前そう言ってましたね」

可可 「もう一人の姉妹。それは素敵なことデス。でも、実際に姉妹がいる人は少し気持ちが複雑かもと思ったのデス」

恋 「……なるほど。私では気付かない視点でした。確かに、学校での擬似的関係とはいえ、姉妹がもう一組できるというのは、悩む人もいるかもしれません。でも」

可可 「でも?」

恋 「なんとなくですが、上手くいくと思います。向き合おうという気持ちさえあれば、きっと……」

可可 「……レンレン。まるで体験談のように話しますね」

恋 「……気のせいですよ」
0228名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/18(日) 02:22:48.03ID:GL2tbHp7
千砂都 「良い質問だね!」

千砂都 「いつやるの? 今日でしょ!」

夏美 「うぅ、いくら聞き覚えのある言葉を使ってきても、夏美は騙されないんですのーーー!!」

きな子 「うーーーん」 ムムッ

すみれ 「きな子? 難しい顔してるけどどうしたのよ?」

きな子 「いや、かのん先輩のことなんっすけど」

かのん 「あはは、ちぃちゃん、夏美ちゃん困ってるよ?」

千砂都 「むむっー、でも夏美ちゃん可愛くてつい。そうだ、かのんちゃんもそろそろ円の授業、補習受けてみる?」

かのん 「そそそそそそれはやめておくよ!」

きな子 「いつも通り笑顔なのに、心音は焦ってるというか」

すみれ 「円の授業が怖いだけじゃない?」

きな子 「いや、夏美ちゃんと千砂都先輩が喋ってる時に特に反応するみたいで」

すみれ 「へえー……」

すみれ 「……」
0229名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/18(日) 02:29:38.86ID:GL2tbHp7
すみれ (かのんは姉らしくないし、可可は妹だし、恋は、まあ無邪気な子供みたいなものだし、千砂都も結構拗ねたり子供っぽいところあるし)

すみれ (で、後輩たちは先輩がそれこそ姉みたいに引っ張ってあげないといけないわけでしょ?)

すみれ (真剣に私がLiellaのお姉ちゃん的存在にならないと大変なんじゃ……)

すみれ 「きな子、何か困ったら私を姉だと思って頼りなさいね」

きな子 「あ、ありがとうっす!」

すみれ 「メイもね。四季もよ」

メイ 「私がすみれ先輩の妹なんてめめめめ滅相もない!」

四季 「……最近、やけにLiellaの先輩方が姉妹という概念に敏感になってきたような」

四季 「謙遜具合がすごいメイ、可愛い」
0230名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/18(日) 02:38:15.02ID:GL2tbHp7
千砂都 「……丸についてまだまだ語りたいけど、そういえば練習のことなんだけど」

すみれ 「そういえばって! どう考えても丸より練習の方が優先順位高いでしょ!」

千砂都 「すみれちゃん、補修決定♪」

すみれ 「なんか冷や汗が出てきたわ……」

千砂都 「実は最近新しい練習方法を考えてて、近いうちに導入するかもしれないんだ。四季ちゃんに協力してもらって!」

四季 「今のスポーツ選手は、データや機械による練習を多く取り入れてる。そういう時代。ならばLiellaにも当然その流れが来る」

千砂都 「ということでよろしくね! 一応報告! じゃあそろそろ練習再開しよっか」

一同 「「おおっーーー!」」
0231名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/18(日) 02:44:58.48ID:GL2tbHp7
〜帰り道〜

かのん 「ちぃちゃん、本当に良いの?」

千砂都 「うん! あくまで一日だけだから!」

かのん 「でもちぃちゃんと泊まって楽しかったし、恋ちゃんだって問題ないって」

千砂都 「かのんちゃん」

かのん 「?」

千砂都 「私と一緒で楽しかったのは嬉しいよ? それに、無理やり上がり込んだのは私の方だから、私が言えることではないかもしれないけど」

千砂都 「それでもかのんちゃんはお姉ちゃんなんでしょ?」

かのん 「……!」

千砂都 「ちゃんと妹を大切にしないと。可愛い妹が拗ねちゃうよ」
0232名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/18(日) 02:47:07.65ID:GL2tbHp7
かのん 「……そうだね。私、昨日は自分のことで精一杯で、お姉ちゃんなのに、夏美ちゃんをないがしろにしちゃった。そんなのダメだよ」

かのん (小さい頃、幼いありあにばかり構ってるお母さんに拗ねて怒っちゃったことを思い出した)

かのん (ありあにまで八つ当たりしようとしてしまった)

かのん (だけどありあが小さい手で私の手を握って、こっちをまっすぐな目で見たとき思ったんだ)

かのん (私はこの子のお姉ちゃんなんだって)

かのん (義務とかじゃない。私は自分のことを少し我慢しても、この子の笑顔のために頑張りたいって)

かのん (それは最近できた姉妹でも同じ。私はお姉ちゃんなんだ!)

かのん 「じゃあまた明日! ちぃちゃん!」 タッタッタッ

千砂都 「うん! かのんちゃん頑張ってね!」
0240名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 00:47:57.98ID:vNdalL7W
〜葉月家〜

サヤ 「……お二人、遅いですね」

夏美 「……仕方ないんですの。恋先輩は、スール制度の説明のための原稿を書いてますし、かのん先輩も色々と忙しくて」

サヤ 「活動的なのは素晴らしいですが、無理しないで適度に休んでほしいですね」

夏美 「それに関しては、かのん先輩も恋先輩も自己管理できてる人なので大丈夫なんですの!」

サヤ 「それならいいのですけど。ところで夏美さんはかのんさんをお姉ちゃんとはあまり呼ばないんですね」

夏美 「急にぶっ込んできたんですの……!」

サヤ 「数回程度しか把握できなかったのでつい気になってしまって」

夏美 「それはまあ、姉妹言えども最近ですし、やっぱり恥ずかしいというか……」

サヤ 「ふふ、お年頃なんですね」
0241名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 00:58:58.49ID:vNdalL7W
夏美 「なっ! 子供扱いしないで欲しいんですの! 夏美は単純に先輩が急に姉になったことに抵抗を感じているだけで、別に思春期特有のとかじゃないんですの!」

サヤ 「なるほど……失礼いたしました」

夏美 「あ、いや、サヤさんが悪いわけでもなくて、えっと、その……!」

サヤ 「?」

夏美 「はっきり言ってしまえば、かのん先輩はお姉ちゃんとは呼べないんですの! お姉ちゃん失格なんですの」

サヤ 「まあ。どうしてですか?」

夏美 「昨日は妹を放っておいて幼馴染に夢中でしたし」

夏美 「今日だって、千砂都先輩のことばかり。別に仲良しに越したことはないですが、それにしたって夏美の気持ちを全然分かってない!」

夏美 「……だからお姉ちゃん失格ですの」
0243名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 01:08:23.83ID:vNdalL7W
サヤ 「……」 ニコニコ

夏美 「って、サヤさん」

サヤ 「どうかしましたか」 ニコニコ

夏美 「……どう見てもニコニコしてて何か言いたそうな顔をしてるんですの。言いたいことがあるなら早く言ってほしいんですの!」

サヤ 「はて、なんのことやら」

夏美 「むうー、誤魔化さないでください!」

サヤ 「ふふ、大したことじゃありませんよ。ただ、やっぱりお年頃の悩みだと思いましてですね」

夏美 「子供扱いはなしって言ってるのに〜!!」
0246名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 22:25:06.99ID:vNdalL7W
サヤ (夏美さんは、可愛らしいお方ですね)

サヤ 「……!」

サヤ 「夏美さんは、かのんさんがお姉ちゃんに相応しくないと思ってるんですよね」

夏美 「そう言ってるんですの」

サヤ 「じゃあ、この館で一緒に暮らすのもうやめます?」

夏美 「えっ」

サヤ 「姉妹として暮らしてるのですから、お姉ちゃん失格ならかのんさんと一緒に暮らす理由は無くなるでしょ」

夏美 「で、でも! 夏美もかのん先輩も、お互いの家族で話し合って決めたわけですし、今更夏美のワガママでやめるというのも……」

サヤ 「何よりも本人の意思が大事ですよ。安心してください。言いづらいなら私とお嬢様からみなさんに話すので」

夏美 「えっと、その」

サヤ 「善は急げ、です。今から鬼塚家と澁谷家に連絡を……」
0247名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 22:30:47.60ID:vNdalL7W
夏美 「ま、待ってくださいっ!!!!」

サヤ 「なぜですか?」

夏美 「そ、それは、やっぱり夏美一人で決めることじゃ」

サヤ 「良いんですよ。そもそも、急に姉妹として一緒に暮らしてほしいだなんて、私たち周りの大人がワガママだったんです。なので夏美さんは気に病むことでは」

夏美 「そうじゃなくて!!」

サヤ 「そうじゃなくて……?」

夏美 「まだ……! まだ……!」

夏美 「夏美はかのんお姉ちゃんとまだ一緒にいたいんですの!!! 暮らしたいんですの!!! もっと甘えたいんですの〜!!!」

サヤ 「……だそうですよ、かのんさん」

かのん 「へ、へえ〜……夏美ちゃんそんなこと思ってたんだ……なんか照れちゃうな///」

夏美 「はっ!? かのん先輩!?」
0249名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 22:33:45.35ID:vNdalL7W
夏美 「夏美を罠に嵌めましたね!?」

サヤ 「記憶にございませんね」

夏美 「政治家みたいなことを……!!」

かのん 「ふふ、サヤさんと夏美ちゃんが話してたからこっそり後ろで聞いてたけど、まさか夏美ちゃんがそんなお姉ちゃん思いだったとはねぇ」 ニヤニヤ

夏美 「かのん先輩、黙って欲しいんですの」

かのん 「辛辣!?」

かのん 「もうちょっと優しくしてよー! それにさっきみたいにかのんお姉ちゃんって」

夏美 「ここから先はマニーが発生するんですの」

かのん 「まさかの課金制!?」
0251名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 22:39:08.94ID:vNdalL7W
夏美 「……ていうか」

かのん 「?」

夏美 「暮らすのはやめませんけど、お姉ちゃん失格なのは本当に思ったことなんですの。昨日なんて、せっかく私たちの生活が始まったのに、千砂都先輩とばっか!」

夏美 「かのん先輩は、夏美のことなんかどうでもいいんですの」 プイッ

夏美 「……」

かのん 「……」

夏美 (ちょっと言い過ぎちゃった……?) チラッ

かのん 「うううううっ」 ポロポロ

夏美 「号泣してる!?」

かのん 「ごめんねぇぇぇぇ! 夏美ちゃーーーん!!!!」 ダキッ

夏美 「先輩、泣きながら抱きつくんじゃないんですのっ!」
0253名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 22:42:06.69ID:vNdalL7W
かのん 「だってぇぇぇぇぇ!」 ポロポロ

夏美 「うぅ、ここまで泣かれると無理やり引き剥がすのもできない……」

サヤ 「私が引き剥がしましょうか?」

夏美 「あ、いや、大丈夫ですの……」

かのん 「でもさ」 グスグス

夏美 「かのん先輩?」

かのん 「そんなこと言ったら夏美ちゃんもちぃちゃんにくっつきすぎじゃなかったかな!? 私怒ってるよ!?」

夏美 「情緒不安定すぎですの!?」
0254名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 22:50:50.16ID:vNdalL7W
かのん 「夏美ちゃんのお姉ちゃんは私なんだよ!? 分かってるの!?」

夏美 「だ、だからそのかのん先輩がお姉ちゃん失格なんですの〜!!」

かのん 「私がお姉ちゃん失格!?」 ガビーーーン

夏美 「昨日の自分を振り返って、それでもかのん先輩は自分がお姉ちゃんだと胸を張って言えるんですの!? 夏美は地味に寂しかったんですよ!?」

サヤ 「本音出てますよ、夏美さん」

かのん 「……私は胸を張って、お姉ちゃんだとは言えない」

夏美 「ほ、ほら! それなら少しは反省して欲し」

かのん 「だって少しずつ、お姉ちゃんらしくなっていくから。そうなれるように頑張ってゆきたいから」 ギュッ

夏美 「!」
0255名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 22:57:21.63ID:vNdalL7W
かのん 「……夏美ちゃんの手、小さくて可愛いね」

夏美 (かのん先輩、やっぱりロリコンなんじゃ……)

かのん 「小さい頃のありあを思い出すな」

夏美 「ありあ? 確かかのん先輩の妹さんですよね」

かのん 「うん。私って、こう見えてお姉ちゃんなんだよ」

夏美 「それは知ってますけど……」

かのん 「Liellaのみんなに支えてもらって、後輩からも助けてもらって、ちょっと情けない先輩。みんながいなかったら、きっと大好きな歌からも逃げてた。そんな私でも」

かのん 「お姉ちゃんなんだ。大好きな妹の」

かのん 「妹たちの」

かのん 「お姉ちゃんでいれるんだよ。そんな幸せなことはないって思えるんだ」
0256名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 23:01:13.18ID:vNdalL7W
夏美 「……」

夏美 (かのん先輩……) ギュッ

かのん 「ほら握り返してくれた」 ニコッ

夏美 「えっ?」

かのん 「『嫉妬』って気持ち怖いよね。ちぃちゃんも、私も、夏美ちゃんも、難しく悩んじゃう。でも、分かったんだ。嫉妬されるって大切にされてる証かもって」

かのん 「夏美ちゃん。少しずつかもしれないけど……私はまだまだ未熟かもしれないけど、絶対にお姉ちゃんになってみせるから」

かのん 「夏美ちゃんの笑顔のために頑張るから」

かのん 「これからも一緒に暮らしてくれますか?」
0257名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 23:07:41.69ID:vNdalL7W
夏美 「……」

かのん 「……」

夏美 「……」

かのん 「……え、だめかな?」 グスッ

夏美 「……ふふ、泣かなくて良いんですの。さっきまでカッコよかったのに、もう台無しですの」

夏美 「言いましたけど」

夏美 「夏美はまだまだかのん先輩と、ここで暮らす予定なんですの! お姉ちゃん検定合格の日まで、夏美は見守らないと気が済みません! もしまた失格になったら罰金も、もらいたいですし!」

夏美 「だから、これからもよろしくお願いします、かのん」

夏美 「お姉ちゃん……っ」

かのん 「な、夏美ちゃん!!」 キューーーンッ
0258名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 23:15:16.63ID:vNdalL7W
サヤ 「若すぎる尊さに私の身体では耐えられませんね……」 フラフラ

恋 「大丈夫ですか、サヤさん」 ガシッ

サヤ 「お嬢様、帰ってたんですね……! 私としたことが、気付かなかったなんて」

恋 「サヤさん、お願いがあります」

サヤ 「えっ?」

恋 「いちご牛乳を多めに用意してくれますか? 私もこの尊さに耐えられそうにありません。いちごパワーをもらわないと、うっ!」

恋 (これが『禁断のセカイ』いや『姉妹のセカイ』!)

恋 「」 チーン

サヤ 「お嬢様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
0259名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 23:29:56.17ID:vNdalL7W
かのん 「もう大好きっ! 夏美ちゃん可愛すぎるよ〜!!」 ギュウギュウ

夏美 「うぅ〜くっつきすぎですの〜」

かのん 「良いでしょ、姉妹なんだから!」 ギュウギュウ

夏美 「姉ポイント、マイナス30点ですの」

かのん 「知らないポイントが出てきた!?」

夏美 「ちなみにマイナス31で再びお姉ちゃん失格ですの」

かのん 「想像以上に瀬戸際!!」

かのん 「……もう〜夏美ちゃんったら、素直じゃないんだから! さっき、大声で私に甘えたいとか言ってたくせに〜」

夏美 (かのん先輩、相変わらず調子に乗るとなかなかうざいんですの)

夏美 「甘えたくても、かのん先輩が頼りないからできないんですの」

かのん 「やっぱり!?」 ガビーーーン

夏美 「……だから、もうちょっと頑張ってください」

夏美 「夏美は、応援してますよ。お姉ちゃんのこと」 ボソッ

夏美 (かのん先輩がお姉ちゃんなんて)

夏美 (これは神様がくれた奇跡かもしれないんですの)

夏美 (……大切な時間。ありがとうですの)
0260名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/21(水) 23:32:14.70ID:vNdalL7W
ということで三日目書き終わりました。ここで終わらせても良いかなとも思いましたが、スール制度など、微妙に伏線? っぽいのを張ってしまったので、まだ続けようと思います。さて、姉妹制度でかのんちゃんの妹になるのは誰なんでしょうか。スローペースですが頑張って更新するので見守ってくれると嬉しいです。
0261名無しで叶える物語(茸)
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2023/06/21(水) 23:51:23.01ID:XfmWQGGF
続けてくれるのは非常にありがたい
別にペースも遅くないとは思うけど遅くなったとしても全然待ってます
0265名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/22(木) 23:25:46.06ID:OcefY759
〜翌日 練習時間〜

千砂都 「昨日言ってた新しい練習のことなんだけど」

四季 「VRで鍛えてみようと思う」

メイ 「VR?」

すみれ 「仮想現実、ってやつよね?」

千砂都 「そう! 早速だけど可可ちゃんこれをつけてみて」

可可 「重そうに見えますが、思ったより軽いデス……?」

四季 「そこは私の技術力で」

可可 「えっと、頭に被れば良いんデスよね?」 ガチャ

可可 「って満員のライブ会場デス〜〜!!!!」 パァァ

千砂都 「じゃあ可可ちゃん外してみて」

可可 「えっと」 ガチャ

可可 「ライブ会場が無くなってしまったのデス……!」 ガビーーーン

千砂都 「それがVRなんだよ。みんなもつけてみて」
0266名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/22(木) 23:31:00.06ID:OcefY759
恋 「私はゲームで慣れてますが、四季さんの技術はレベルが違うように感じます……。私の家の最新機種でも、ここまでの没入感はないような……」

かのん 「おおっーーー。本当にライブみたい! すごい!」

メイ 「ライブなのに隣に先輩たちが映ってないじゃないか!? 間近で見るのが醍醐味なのに!」

すみれ 「いやライブなんだから前向きなさいよ。ていうか、それにしてもすごいったらすごいわね。本当にリアルじゃない?」

きな子 「きな子、田舎から来たから信じられないっす……都会にはこんな技術があるんですね……!」

夏美 「なるほど……これなら、より本番に近い環境で練習できると」
0267名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/22(木) 23:40:56.88ID:OcefY759
四季 「そう。VRで練習すれば、私たちはもっと進歩できるはず。イメトレは何度もしてるとは思うけど、それでも事前にできる練習は限られてる。そこでこの装置の出番ということ」

千砂都 「ライブはもちろんのこと、四季ちゃんには色々頼んで面白い機能もたくさんつけてもらったよ。早速試してみよっか。じゃあ、平均台をそこに運んでくれる?」

すみれ 「平均台?」

千砂都 「体幹を鍛えるために、落ちないようにする練習だよ。みんな、平均台に乗ったあとにVRヘッドを被ってくれる?」

可可 「平均台を使って一体何を……」 ガチャ

可可 「うぎゃぁぁぁぁ〜〜!!!!」

すみれ 「可可!? どうしたのよ!?」

かのん 「ひぃぃぃぃぃぃぃ〜〜!!!!」

すみれ 「かのんまで!?」

千砂都 「ふふ、すみれちゃんもつければわかるよ」
0268名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/22(木) 23:46:28.24ID:OcefY759
すみれ (一体何が……!) ガチャ

すみれ 「こ、これは!」

恋 「高いです!?」

千砂都 「綱渡りだよ!」

メイ 「お、おい! 四季、めっちゃ高いんだが怖いんだが!?」 ガクガクブルブル

四季 「安心して。よく見たら、下の方は水でしょ。落ちても大丈夫。というかそもそも、VRだから実際の高さとは違う」

かのん 「ち、ちぃちゃん!? 私が高いところ苦手って知ってるよね!? それでこの仕打ち!?」

千砂都 「でも、神津島ではこのくらいの高さで飛びこんだって聞いたけど」

かのん 「あのときはサニーパッションの二人がいたから……」

千砂都 「大丈夫! かのんちゃんはできるって信じてるから」 ニコッ

かのん 「うう、無理だよ、根拠がない大丈夫だよぉ……」
0269名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/22(木) 23:55:47.89ID:OcefY759
千砂都 「あまり怖くなりすぎないように、VR内でも下に水があったり、高さ低めに設定してるけど、それでもただ平均台を歩くよりは緊張感があるでしょ? その中で体幹をキープして歩けたら、確実に体が鍛えられると思うんだ」

すみれ 「さすが千砂都、スパルタね……」

四季 「メンバー全員分の平均台を用意したから、それぞれ移動してほしい」

メイ 「わ、分かった……ってあれ? 隣の綱に夏美がいる!? もう隣には恋先輩もいる!?」

四季 「メイの要望に応えて、VR内で相手のアバターが見えるようにした」

可可 「うぅ……! かのん〜! 助けてほしいデス〜!!」 ウルウル

かのん 「ごめん可可ちゃん……! むしろ私が助けてほしい!!」 ウルウル

きな子 「確かに怖いっすけど、リアルじゃないと思えばお茶の子さいさいっす!」 タッタッタッ

千砂都 「おおっ! きな子ちゃん、速いね」

きな子 「よし! ゴールっす! 体力には自信ないですけど、こういうメンタル面では誰にも負けない。そうしないと、きな子は先輩たちに追いつけないですから!」

メイ 「きな子も頑張ってるんだ……! 私だって」
0270名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/23(金) 00:02:19.70ID:tZWf3OEF
メイ 「うう、でもやっぱり怖い!」

可可 「可可だって負けません! 可可は、可可は、こんなの怖くありませーーーん!」 タッタッタッ

すみれ 「ちょ、可可!?」

可可 「って落ちるーーーーーー!」

すみれ 「言わんこっちゃない! 間に合えっ!」 ガシッ

可可 「しゅみれ〜〜!!!」

四季 「可可先輩、普通に地面に足ついてるのに、すみれ先輩に引っ張ってもらってる。なぜ?」

千砂都 「きっと手繋げてるのが嬉しいんだろうね。バレなきゃ素直なんだよ、可可ちゃん」

メイ 「おおおーーーーー! 隣で先輩たちの素晴らしき友情を見れるのは、これまたテンション上がるけど、流石に今はそんな場合じゃない!」
0271名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/06/23(金) 00:14:14.28ID:tZWf3OEF
メイ (結構怖いから、やっぱりVRと分かってても落ちたくない!)

メイ (とりあえず渡ろう! 渡るんだ!)

メイ 「生きて帰るんだっ!!!」

四季 「……メイ、生きては帰れるよ、普通に」

メイ 「ここここわいけど! 一歩ずつ! 一歩ずつ!」

きな子 「メイちゃん!」

メイ 「きな子……?」

メイ (きな子、もしかして今もがいてる私に何かアトバイスでもくれるのか?)

きな子 「スクールアイドルは笑顔が大事っすよ!」 ニコッ

メイ 「そんなこと言ってる場合かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!!」 タッタッタッ

メイ 「はあ、はあ、はあ」

四季 「おおっ、メイ、突破できた!」
0273名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/23(金) 00:20:32.83ID:tZWf3OEF
恋 「……」

恋 (明鏡止水……心を落ち着かせることで、この綱を渡り切るのです。風の動き、周りの動き、足の動き。全てに意識を集中させ、華麗なステップでゴールまで向かう)

恋 「……え?」

可可 「……」

恋 「可可さん!? 可可さんがなぜ私の綱に!? なぜ私の目の前に!?」

恋 「まままままさか……」

恋 「ドッペルゲンガー!? ひぃぃぃ!」

四季 「バグっちゃって、可可先輩のアバターがもう一つ出てきちゃった。微動だにしない」

千砂都 「恋ちゃん、めっちゃ焦ってるね」
0274名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/23(金) 00:28:28.52ID:tZWf3OEF
かのん (いろんなところから叫び声が聞こえる……? 気のせいだよね……??)

かのん 「たまにちぃちゃんはスパルタすぎて暴走しちゃうからなぁ。これは私が華麗にクリアして、怒ってあげないと……」

かのん 「いやしかし、それにしても怖い」

可可 「しゅみれ〜!!!」

すみれ 「いやあんた多分もう地面に足ついてるでしょ!! 早く上がってきなさいよ!!」

可可 「しゅみれ!!!!」 ググググ

すみれ 「いてててて! 強く握りすぎよ!?」

恋 「ドッペルゲンガー……どこかの綱で頑張っている、可可さんに合流する前に、私が倒さなければいけません、負けませんよ!」

可可 「……」

恋 「くらいなさい! サヤさんに教えてもらった空手で倒します!」 ブンブンッ

四季 「恋先輩、虚空に正拳突きをし始めた……」

千砂都 「提案しておいてなんだけど、これ、もしかしたら失敗だったかもしれないね、あはは……」

四季 「仕方ない。次頑張りましょう、千砂都先輩」
0275名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/23(金) 00:35:30.31ID:tZWf3OEF
夏美 (夏美は、こんなことでは心折れないんですの)

夏美 (宅配、デリバリー、体を使う労働もたくさんしてきました。だからこんな架空の綱渡り、余裕すぎるに決まってるんですの)

夏美 (そのはずなのに……!)

夏美 「やっぱり怖いんですの〜〜!!」 ガクガクブルブル

かのん 「大丈夫だよ」 ギュッ

夏美 「!」

かのん 「偶然隣の平均台で良かった。手を繋ぎながらでも、進もう、夏美ちゃん」

夏美 「かのん、先輩……」

かのん 「私がついてるから、乗り越えよう?」

夏美 「……はいですの!!」

四季 「さすが姉妹というか」

千砂都 「だねえ、いや本当に、羨ましくなっちゃうくらい。頑張れ二人とも〜!!」
0276名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/23(金) 00:40:21.08ID:tZWf3OEF
恋 (私は正拳突きをし続けた)

恋 (それはいつしか音を置いていき)

恋 (そこに憎しみも恐怖もなかった)

恋 (ただ感謝あるのみ)

恋 「感謝の正拳突きっ!」 ブンッ

メイ 「いや早くゴールしろよ恋先輩!?」

すみれ 「や、やっとゴールした……一人でゴールする数倍の体力を費やした気分だわ」

可可 「なかなかやるデスね、褒めてやるデス」

すみれ 「あんたねえ」

きな子 「……可可先輩、すごく嬉しそうっす」

可可 「!?」

きな子 「あ、二人とも! 水っす!」 スッ

すみれ 「……ありがと」
0281名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/23(金) 23:49:58.97ID:tZWf3OEF
かのん 「夏美ちゃん、あとちょっとでゴールだよ!」

夏美 「あとちょっと……あと一歩!」

恋 「むむ、さすがドッペルゲンガー。空も飛べるんですね」

可可 「……」 クルクルクルクル

四季 「可可先輩のアバター、めちゃくちゃな動きしてる。正拳突きが早すぎてコンピューターの想定してない動きだったとか……?」

恋 「それなら、突きによる風おこしで勝負をつけます!」 ブンブンッ

夏美 「ってぎゃぁぁぁぁ! 風ですの〜!!」 フラフラ

かのん 「なんで!? どうして!?」 フラフラ

メイ 「思わぬハプニングが!!」
0282名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/23(金) 23:55:52.28ID:tZWf3OEF
夏美 「ひぃぃぃ! かのん先輩〜!!」 ダキッ

夏美 「!」

夏美 (かのん先輩の肩に思わず寄りかかって気付いた。かのん先輩は震えていた)

夏美 (そうだ。高いところが苦手なかのん先輩は、私よりももっと怖いはず。それなのに、さっきは私を励ましてくれて……)

かのん 「ぐぬぬぬ……!」

夏美 「……」

きな子 「夏美ちゃん、なんだか神妙な顔してるっす」

メイ 「あれはきっと、かのん先輩が自分も怖いはずなのに夏美を心配させまいと気丈に振る舞っていたことに気付いて感動してる表情だな」

すみれ 「やけに解像度が高いわね……」

四季 「メイは、スクールアイドルの研究の末、『尊いシチュエーション』の分析がプロ中のプロになっている」
0283名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/24(土) 00:00:35.14ID:vpp/caji
きな子 「でもかのん先輩はおそらく、夏美ちゃんを助けるのに必死で怖いことは忘れてると思うっす」

可可 「でも、かのん震えてマスよ……?」

四季 「それは普通に、夏美ちゃんに全体重をかけられてる状態で落ちないように必死に耐えてるからだと思う」

夏美 (かのん先輩、本当に妹想いなんですの……)

かのん (ぐぬぬぬ、夏美ちゃん、ちょっと重すぎる……!)

かのん 「夏美ちゃん!! 体勢を直して、一気に駆けてゆくよ!」

夏美 「了解ですの!」

恋 「感謝の正拳突き! 一万回っ!!」 ブンブンッ

かのん・夏美 「「おりゃぁぁぁぁ」」 タッタッタッ
0289名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/26(月) 01:12:32.96ID:/ou1C7l1
スタッ

夏美 「!」

かのん 「!」

夏美・かのん 「「ゴール!!」」

夏美 「かのん先輩、やったですの! できたんですの!」 ワイワイ

かのん 「良かった! 私たち渡れたんだ! 助かったんだ!」 ワイワイ

可可 「あとはレンレンだけデスが……」

恋 「音速を超えたパンチ……見せる時が来ましたね……!」

すみれ 「見せる時来てないから早く戻ってきなさーい! 恋ー!」

千砂都 「かのんちゃん! 夏美ちゃん! お疲れ様! 良い走りっぷりだったよ! はい水!」 ニコッ
0290名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/26(月) 01:18:37.57ID:/ou1C7l1
かのん 「……」

夏美 「……」

千砂都 「ん? どうしたの、二人とも?」

かのん 「ちぃちゃん!!!?? 今回ばかりはやりすぎなんじゃない!!!?」

千砂都 「えへへ、やっぱり?」

かのん 「可愛く笑ってもダメ! 正座! 反省して!」

夏美 「一日限りとはいえ、お姉ちゃんだった千砂都先輩……あの日のことは忘れることにするんですの」 プイッ

千砂都 「ええっ!?」

千砂都 「うぅ……反省します……」 ショボーン

四季 「千砂都先輩、反省してくれたみたいだね」

メイ 「いやおまえも共犯ではあるだろ、なんで他人事なんだよ」
0291名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/26(月) 01:26:39.80ID:/ou1C7l1
恋 「ただいま戻りました」

すみれ 「お疲れ様、恋」

恋 「……想定外の戦いでした。でも安心してください、可可さん。可可さんの平和は私が守りましたから」

可可 「レンレン、何言ってるんデス??」

かのん 「いやーー、怖かったよ〜! とにかく無事に渡り切れてよかったね! ね? 夏美ちゃん!」

夏美 「はいですの! かのん先輩は頼り甲斐のある先輩なんですの!」 ダキッ

かのん 「あはは、それほどでもあるかもね」

すみれ 「もうちょい謙遜しなさいよ」

千砂都 「うーん、もうちょっと次の練習はストレスを減らさないと……」

四季 「試行錯誤が成功の道。私もVRのバグを修正しておかないと……」

きな子 「かのん先輩……」

きな子 (怖がってた夏美ちゃんを、支えて全力で引っ張って、そして一緒にゴールする。やっぱりかのん先輩はきな子が憧れた、最高の先輩っす……!!) キラキラ
0297名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/27(火) 22:39:02.93ID:jahY7Zt8
千砂都 「じゃあ今日の練習はこれまで! みんなお疲れ様!」

かのん 「いやー、大変だった! 今日はもう一日の残りは家でのんびりダラダラしよう!」

夏美 「ゆっくりするのも大事なんですの!」 ダキッ

千砂都 「むむ、夏美ちゃん……まだかのんちゃんにくっついてるの?」

かのん 「ふふっ、ちぃちゃんまた嫉妬?」

千砂都 「……嫉妬と言ったら嫉妬かな」

かのん 「ちぃちゃんったら本当に私のこと好きなんだから……」 ニヤニヤ

千砂都 「夏美ちゃん、こっちおいで」 ダキッ

夏美 「千砂都先輩!?」

かのん 「!?」
0299名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/27(火) 22:48:45.02ID:jahY7Zt8
千砂都 「違うよ、かのんちゃん。私が嫉妬してるのはこっち! 夏美ちゃんのお姉ちゃんは私だからね!」

かのん 「一日限定だったでしょ!? それに昨日は夏美ちゃんのお姉ちゃんとして頑張ってって私の背中を押してくれてたじゃん!?」

千砂都 「うん、だから昨日はかのんちゃんに任せたから、今日の夜はもう一人の姉である私が夏美ちゃんを……」

かのん 「当番制なの!?」

夏美 「ふ、二人とも落ち着いて」

かのん 「とりあえず夏美ちゃん、こっち来て。今のちぃちゃんは、自称お姉ちゃんの怪しい人だから!」

千砂都 「別にかのんちゃんから横取りしようとしてるわけじゃなくて、可愛い夏美ちゃんを独占するのはやめてほしいだけなんだけどなあ。夏美ちゃん、こっち来てくれるよね?」

夏美 「ヘルプミーーーー!」
0300名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/27(火) 22:55:00.06ID:jahY7Zt8
メイ 「何やってんだ、三人とも……」

すみれ 「よく分かんないけど、夏美を取り合ってるみたいね」

可可 「可可もかのんと千砂都に取り合ってほしいデス〜!!」 ムム

すみれ 「後輩に何対抗してんのよ」

きな子 「お姉ちゃん? とか聞こえた気がするっすけど……」

恋 「スール制度のことですかね。明日の朝、全校朝会で話しますから、そのことで盛り上がってるのでしょう」

四季 「スール制度……誰と姉妹になるかも明日?」

恋 「はい。昼には張り出されるはずです」
0301名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/27(火) 23:00:44.21ID:jahY7Zt8
かのん 「……スール制度!」

千砂都 「……かのんちゃんの考えることは分かるよ。こう考えてるでしょ」

かのん・千砂都 ((夏美ちゃんとスール制度で姉妹になれば、学校でも姉妹として振る舞える))

千砂都 「でも恋ちゃんが言ってたけど、選出に不正は一切なく、完全なくじ引きだって。かのんちゃんがいくら望んでも、夏美ちゃんとペアになれる可能性は低い」

かのん 「ふふ、ちぃちゃん、甘く見ないで。真の姉妹の運命を引き寄せる力。披露してあげるよ」

千砂都 「ふふ、かのんちゃんの可愛い冗談も優しくスルーしてあげるよ」

夏美 「バチバチですの! バチバチすぎて気のせいか摩擦で髪の毛がフワフワしてるんですの!!」

かのん (……とりあえず、勝負は明日だね)
0303名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/27(火) 23:05:42.62ID:jahY7Zt8
〜葉月家〜

かのん 「まあいくらちぃちゃんが言ってきたって」

かのん 「同じ家に住んでるってだけで私の勝ちだけどね!」 ナデナデ

夏美 「もう頭を撫でられるのも慣れちゃったんですの……」

サヤ 「ふふ微笑ましい光景ですね」

夏美 「そもそも、姉妹であることに勝ち負けなんかないんですの。千砂都先輩との争いに夏美を巻き込まないでほしいんですの」

かのん 「それは分かってるんだけど、それでも姉である威厳とか、夏美ちゃんを守るのは私なんだって誇りとか! そういうもので勝ちたいんだよちぃちゃんに」 ナデナデ

夏美 「……そう言われたら何も言えないですけど」

サヤ 「素直で可愛らしい妹さんですね」

かのん 「でしょー! サヤさん分かってるなぁ」

夏美 「///」
0304名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/27(火) 23:15:43.21ID:jahY7Zt8
恋 「かのんさん、明日の全校朝会ですが、メインは基本的に私ですがサポートお願いしますね」

かのん 「もちろん! 任せてよ」

恋 「さて、昨日頑張った甲斐もあって明日の準備は万全ですね。とはいえ、スール制度……上手く行くでしょうか」

かのん 「大丈夫だよー、なんて言ったって恋ちゃんすごく頑張ったんだから!」

恋 「なら良いのですが」

かのん 「それよりさ」

恋 「?」

かのん 「生徒会権限で私と夏美ちゃんを」

恋 「ダメです」

かのん 「知ってました! すみません!!」
0305名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/27(火) 23:19:59.68ID:jahY7Zt8
恋 「……それに家でも学校でも姉妹なら、スール制度の意味がないのです」

かのん 「うぅ、分かってるけど、ほらさ、学校でも隠さず姉妹らしく振る舞えることは嬉しいことだなって」

夏美 「それは夏美も同意ですの」

恋 「なるほど、かのんさんはもう姉としてデレデレなのが分かっていたので驚きはありませんが、夏美さんも、学校でも姉妹として振る舞えるのが嬉しいのですね」

かのん 「夏美ちゃんはかのんお姉ちゃんにくびったけだからね〜」

夏美 「単純に嘘を通す労力が減るからなんですの」

かのん 「またまたそんなこと言っちゃって〜」

夏美 「それでスール制度で姉妹になったら、具体的にどんな活動を行うんですの?」

恋 「それはですね」

かのん 「無視!?」
0306名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/27(火) 23:26:52.47ID:jahY7Zt8
恋 「定期的に二人でペアになる学年合同授業をしたり、仲良くなるためのイベントを行ったり、体育祭の時に二人三脚で組んだり、多種多様な活動を行います」

夏美 「ペアになった人と過ごす時間がすごく長そうですの」

恋 「ええ、長くなるでしょう。理事長の思いつきから一気に進めた施策なので、いくつか不安な箇所はありますが、じっくりと、しっかりと、進めていきたいと思います」

かのん 「もし夏美ちゃんと組めなかったら、擬似的とはいえ私はさらに妹が増えるってことだよね〜。私の姉としての実力がより増して困っちゃうなぁ」

夏美 「なぜそんなに自分に自信が持てるのでしょう……」

恋 「結局はくじ引きなので、天にお任せですね。ところで、かのんさん、今日は寝るまでどうする予定などはあります?」

かのん 「疲れたからダラダラする!」

恋 「ダメです」

かのん 「ええっ!?」
0307名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/27(火) 23:31:40.11ID:jahY7Zt8
恋 「私はあなたたち二人の生活を見守る責任があるのです。そんなただダラダラして一日を終わらせるなんて言語道断です!」

かのん 「ゲームばっかしてた日がある恋ちゃんに言われたくないよ!」

恋 「ゲームは有意義なのでダラダラには入りません」

かのん 「そんな横暴な!」

夏美 「ならこの館を探検したいみたいですの! まだ入ってない部屋もあるし!」

恋 「……今度は私も同伴しますので問題ありません」

恋 「さてどこにしますか?」

久しぶりの安価です。明日結果を見て続きを書きます。

1 ゲーム部屋
2 大切な部屋
0308名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/27(火) 23:32:49.42ID:jahY7Zt8
>>307
誤字があったので

恋 「私はあなたたち二人の生活を見守る責任があるのです。そんなただダラダラして一日を終わらせるなんて言語道断です!」

かのん 「ゲームばっかしてた日がある恋ちゃんに言われたくないよ!」

恋 「ゲームは有意義なのでダラダラには入りません」

かのん 「そんな横暴な!」

夏美 「ならこの館を探検してみたいですの! まだ入ってない部屋もあるし!」

恋 「……今度は私も同伴しますので問題ありません」

恋 「さてどこにしますか?」

久しぶりの安価です。明日結果を見て続きを書きます。

1 ゲーム部屋
2 大切な部屋
0311名無しで叶える物語(茸)
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2023/06/28(水) 04:11:22.02ID:FejY1/uZ
調子乗りかのんちゃんもかわいいなぁ
にしてもこの学校なかなか凄いというかなんというか
安価は1で
どっちも見られるとしてもメンバーは変わるかもかな
0312名無しで叶える物語(茸)
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2023/06/28(水) 13:59:57.88ID:T149Mzzb
2が見たい
0313名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/28(水) 23:44:57.92ID:weUR8N1+
夏美 「じゃあこことか」

恋 「そこですか……良いですよ、入ってください」

ガチャ

かのん 「これは……」

夏美 「この写真の人は……?」

かのん 「恋ちゃんのお母さんの花さん……」

恋 「ええ。ここはお母様にまつわるものが置いてある部屋です」

恋 「私の大切な部屋です」

夏美 「軽いノリでお邪魔しちゃってよかったのでしょうか……」

恋 「気にしないでください。いずれにしろ、この館に住むお二人には近いうちに案内しようと思ってましたから」

かのん 「あれ、あそこに飾ってあるのって」

恋 「ええ。あのときに見つけた、スクールアイドルの証です」 ニコッ
0314名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/28(水) 23:51:49.99ID:weUR8N1+
恋 「私はかのんさんたちに迷惑をかけてしまった……」

恋 「それなのに、かのんさんたちはお母様の大切な記録を、お母様が私へ届けたかった想いを、見つけてくれた」

恋 「この部屋は、きっとあの一件がなければなかった部屋でしょう」

かのん 「恋ちゃん……」

恋 「この部屋に来ると、色々と物思いに耽ってしまいます。でもそれは、決して悲しいことじゃなく、もっと、未来に溢れたもの」

恋 「お母様が残してくれたこの学校、そして、お母様が繋げてくれたLiellaのみなさん。私が今抱いている幸せを、なんとなく、振り返って、お母様に報告する、そんな部屋なのです」

夏美 「……」

恋 「……ふふ、夏美さんには少し難しい話をしてしまったかもしれませんね。私たちが一年生の時のことをあまり知らないでしょうし」
0316名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/29(木) 00:00:28.35ID:Vve3tC+N
夏美 「確かに夏美はよく知らないんですの」

恋 「!」

夏美 「……でも、この部屋がとても綺麗にされていることや、恋先輩の表情から、とても大切な場所であることは分かります。すごく大切な場所」

恋 「……」

夏美 (そして、写真に映る笑顔、恋先輩への愛情も)

夏美 「大好きなんですね」

恋 「……ええ、大好きです!」 ニコッ

恋 「ここは月明かりがよく入ります。だからこの部屋を選んだんです。心がとても落ち着くから」
0317名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/29(木) 00:07:09.36ID:Vve3tC+N
恋 「……」

かのん 「……恋ちゃん」

恋 「なんですか? かのんさん」

かのん 「……私、恋ちゃんとスクールアイドルをできてること、この学校に入れたこと、すごく幸せに思ってる」

かのん 「これからも、もっと最高になれる。そんな気がするよ」

恋 「……私にとって一番嬉しい言葉です」

恋 「冒険と言うには、少ししんみりしてしまいましたね。でも、かのんさんたちにこの部屋を紹介できてよかった。ここから見るお月様はとても綺麗なんです」
0318名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/29(木) 00:13:46.81ID:Vve3tC+N
夏美 (……恋先輩も、かのん先輩も)

夏美 (一緒に毎日練習して、今じゃ一緒に暮らして、結構分かり合えたと思ってました)

夏美 (でも知らないことがまだまだ多い)

夏美 「かのん先輩、恋先輩……!」

かのん・恋 「「?」」

夏美 「これからもよろしくお願いします、ですの!」

かのん 「……ふふ、夏美ちゃんったら、当たり前だよ!」

恋 「……こちらこそ、よろしくお願いしますね」

恋 「あっ、そろそろ寝る時間です。お二人とも、お部屋に戻りましょうか」
0319名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/29(木) 00:22:57.48ID:Vve3tC+N
ガチャ

恋 (お二人が出て、私一人になった部屋……)

恋 (ここは静かでとても落ち着く部屋)

恋 (だけど思い出の中では、騒がしくて、賑やかな……)

恋 「お母様」

恋 「お母様の学校は、今も多くの人の未来を応援することができています。多くの人の力になっています」

恋 「そして、私自身も、成長できていると思います」

恋 「それと最近は、この館も騒がしいです。かのんさんと夏美さんと……それこそ、妹たちができた気分」

恋 「サヤさんにもチビにも、お母様にも、愛してもらえてる私」

恋 「これからも頑張っていきます、どうか優しく見守ってくださいね」

恋 「……月が眩しい、お母様の笑顔がよく見えます」 フフ
0320名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/29(木) 00:25:05.51ID:Vve3tC+N
四日目はここまでです。ついにスール制度が始まり、かのんちゃんの姉妹ライフはさらに忙しくなっていく予定です。安価で書き始めたのもあって、着地点を全く決めてないです。
0321名無しで叶える物語(茸)
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2023/06/29(木) 00:30:06.58ID:FBrzLIoE
恋ちゃん的にはかのんちゃんも妹枠かぁ
かのんちゃんの方も恋ちゃんのことどっちかというと妹的に見てる事結構ありそう
0325名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/06/30(金) 01:28:10.61ID:bXUe7NSw
〜全校朝会〜

恋 「——以上を持ちまして、スール制度についての説明は終了させていただきます。昼休みに掲示されるのでご確認よろしくお願いします」

理事長 「生徒会長、ありがとうございました。では次は私の方から、一つ話をさせていただきます」

すみれ 「スール制度……確か夏美は姉なんだっけ?」

夏美 「ですの!」

理事長 「あれは旅行をした時の話なんですが、道端に一枚のコインが落ちていて」

すみれ 「ということは、姉は私とかのんと夏美か……。可可は妹で、他はひとりっ子? 意外と知らないわね……」

夏美 「すみれ先輩の妹はちっちゃくて可愛かったですね」

すみれ 「あら、嬉しいわね、ありがとう」

理事長 「そのコインを渡したときに言われたんです。お礼に財宝の在処が描かれたこの地図をあげると」

メイ 「校長の話が長いのはあるあるだよな」

四季 「メイ、ここに体感的に早送りできる薬が」

メイ 「怖いからやめておく」
0327名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/06/30(金) 01:36:49.16ID:bXUe7NSw
夏美 「あっ、一応言っておきますけど夏美はロリコンじゃないんですの!」

すみれ 「わ、分かってるわよ。急にどうしたのよ」

夏美 「かのん先輩とは違うですの、違うですの……!」

すみれ 「?」

理事長 「その地図の示した先に行くと、大きな灯台がありまして、中に入って登ってみたんです。行けるところまで行くと、一つの石碑がありまして」

メイ 「なんか教訓的な話をするかと思いきや、普通に冒険談だな」

理事長 「そこには『探せ、この世の全てをそこに置いてきた』と。そして私は大海原へ旅立ったのです。まず辿り着いた土地では人々はとある現象に悩まされてまして」

メイ 「しかもちょっと気になってきた」

すみれ 「まあ、スール制度って言ったって、所詮本物の姉妹とは違うわけだし、割り切ってちょっと話す友達になるくらいで良いでしょ」

夏美 「すみれ先輩、意外とドライなんですの」

すみれ 「大切にする人をちゃんと見極めたいだけよ」
0328名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/06/30(金) 01:45:11.64ID:bXUe7NSw
夏美 「すみれ先輩にとっての大事な人って、その妹さんですの?」

すみれ 「まあそれはもちろんそうなんだけど、それだけじゃなくて」

夏美 「あとは誰ですの?」

すみれ 「……言わせられると恥ずかしいわね。あんたらよ/// Liellaは特別だから。大事にしたい人たちだから」

夏美 「すみれ先輩……!!」 キラキラ

すみれ 「うぅ。その真っ直ぐな目で私を見ないで、余計恥ずかしくなるでしょ!」

理事長 「そこで私は言ったんです。『人に教える立場として、あなたたちの悪行は見逃せません!!』そして私はRPGの序盤のように地面に落ちていた棒を持って立ち向かっていきました!」

メイ 「おおっーー! 次はどうなるんだ!?」

理事長 「まあこの続きは来週の全校集会でまた話しましょう」

メイ 「なんだって!? 来週が楽しみでたまらねぇ……!!」

四季 「まるで週刊マンガ的な……」
0335名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/02(日) 02:02:08.51ID:iESnrIO8
かのん 「理事長さんの話、意外と面白いなあ……あっ、恋ちゃんお疲れ様!」

恋 「かのんさんも、マイクの調節など様々なサポート助かりました」

かのん 「えへへ、どういたしまして! いや〜それにしても、恋ちゃんのスピーチには力があるよね。一年の頃のスピーチとか思い出しちゃう!」

恋 「……あのスピーチは私的には結構黒歴史なんですけどね」

かのん 「良くも悪くも、恋ちゃんのスピーチの上手さがあそこまでの影響力を与えたってことだよ。そして今回は良い方に働いてるってこと。すごく分かりやすくて納得のいく説明だった!」

恋 「ふふ、そこまで言ってくれるなんて、練習した甲斐がありました」
0336名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/02(日) 02:09:33.64ID:iESnrIO8
かのん 「ついに今日の昼休みに発表か〜……楽しみだなあ、どうなるんだろ」

恋 「不公平にならぬよう完全にくじ引きで決めましたが、逆に言えば意図的な操作を含んでないので、姉妹だからかのんさんと夏美さんはペアにならない、なんて制限もしてません。Liellaのメンバー同士で組むこともあり得るでしょう」

かのん 「ということは、やっぱり……」

恋 「?」

かのん 「姉妹の運命的には夏美ちゃんとペアになる可能性も十分あり得るわけだ!!」

恋 「ええ、確率的には低いですが」

かのん 「ふふ、楽しみだな〜♪ 楽しみだな〜♪」

恋 「本当に夏美さんのことが好きなんですね」 ニコニコ

かのん 「そりゃもう妹だもん!」

恋 「……?」

恋 「……今ふと思った単純な疑問なんですが、妹だからかのんさんは夏美さんを好きなんですか?」

かのん 「えっ?」
0337名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/02(日) 02:18:10.57ID:iESnrIO8
恋 「あっ、いや、本当に思いつきの疑問だったので、別に気にしなくても大丈夫ですが……」

かのん 「……」

かのん (私は夏美ちゃんが大好きだ。少しお姉ちゃんに対して小馬鹿にしてくる感じだけど、でも本当はすごく優しい子で、甘えてくる可愛い妹で……)

かのん (でもこの生活が始まる前からだって、夏美ちゃんは大切な後輩だった。北海道で夏美ちゃんをLiellaに誘ったときだって、夏美ちゃんが私たちに真面目に向き合ってくれたから私もあの行動を取れたんだ)

かのん (そうだよ。妹なんて関係なく、私は夏美ちゃんが大好き。うーん、だけど、この生活で互いをもっと知れたことや、妹だって意識が私にもっと夏美ちゃんを大切にしたいって思わせた一面もあるだろうし……)

かのん (むむむ、思った以上に難しいぞ)

かのん 「……」

恋 「あわわ……! 私のせいでかのんさんが静かになってしまいました……!」
0341名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/03(月) 00:42:34.56ID:v5hrnCg+
かのん 「まあ悩んでも仕方ない! これからも夏美ちゃんと暮らすわけだし、少しずつ自分の心をわかってゆけばいいよ!」

かのん 「ね? 恋ちゃん!」

恋 「おおっー! よく分かりませんがその意気です、かのんさん!」 パチパチ

かのん 「というか、こんなところで悩んでちゃ、姉妹パワーも弱まっちゃうかもしれないし、ペアになるためにもここは堂々としてないと!」

恋 「くじ引きに関係ないとは思いますがその意気です、かのんさん!」 パチパチ

かのん 「ふふ、私には見えるよ完璧なビジョンが!」

かのん 「待ってて! 姉妹スクールライフっ!!」
0343名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/03(月) 00:54:05.53ID:v5hrnCg+
〜昼休み ペア発表〜

_人人人人人人人_
> 澁谷かのん <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

_人人人人人人人人_
> 桜小路きな子 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

きな子 「やったーーーすっ! かのん先輩とペアっす!」 ワイワイ

かのん 「おおっー! きな子ちゃんだ!」 パァァ

かのん (普通に姉妹の予感外しちゃったのはショックだけど、きな子ちゃんとペアになれたことはすごく嬉しい!)

かのん 「きな子ちゃーーん!」 ダキッ

きな子 「かのん先輩ーーー!」 ダキッ

夏美 「な、なんですの、あの距離感は!? かのん先輩は夏美とペアになりたがってたはずなのでは!?」

千砂都 「うーん、夏美ちゃんと組みたかったのは本当だと思うよ? でも、誰と組んでも、かのんちゃんならきっと喜んで相手と仲良くしようとするはず。人見知りが発生しなきゃだけどね」

四季 「……よろしく、すみれ先輩」

すみれ 「ええ。まあ普段から会ってるけどね、私たちLiellaの場合」
0345名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/03(月) 01:00:34.92ID:v5hrnCg+
千砂都 「そういえば夏美ちゃんはペアはどうなったの? 私は、まだ知らない一年生だった。仲良くしていきたいな。恋ちゃんも同じ感じだった思う」

夏美 「夏美のペアは……」

可可 「可可なのデスーーっ!」

夏美 「可可先輩なんですの!?」

可可 「ふふふふふ、可可はずっと妹デシタ。だから人生で初めてお姉ちゃん面がデキマス」

可可 「ナッツ! 可可に全力で甘えていいデスからね〜〜!!」 キラキラ

夏美 「かのん先輩と似た面倒くささなんですの……!」

千砂都 「あはは、可可ちゃんはかのんちゃんと似てるところがあるからね〜」
0346名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/03(月) 01:10:33.05ID:v5hrnCg+
メイ 「うぅ……! 姉妹制度とはいえ、知らない先輩と仲良くすることになると思うと、緊張が……!」

四季 「メイ大丈夫。私がいつでも見守ってるから」

メイ 「いやおまえは自分の姉妹と一緒にいろよ」

四季 「それに関しても問題ない。許可はもらってる」

すみれ 「四季がどうしてもメイが心配だって言うから仕方なくね。ないとは思うけど、もし嫌な先輩だったら私が一つ言ってあげるから安心しなさい!」

メイ 「すみれ先輩……! 四季……!」

四季 「いざとなれば足指をぶつけた時の痛みをボタンを押すだけで何度も与えられる装置で相手を倒せる」

メイ 「それはやめてあげろよ!」

四季 「じゃあ洗濯バサミに頬を挟まれたような痛みを継続して与えられる装置を……」

メイ 「それもダメだっ!」

四季 「なぜ……?」

メイ (まだ顔も知らぬ誰かのためにも、失敗は許されない……!!)
0356名無しで叶える物語(しうまい)
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2023/07/05(水) 21:00:07.82ID:1BrLVVix
相手が誰であれ緊張するものだと思うからだから逆にいい可能性
ちぃれんそういう相手と距離縮めるの上手そうだし
0357名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/05(水) 22:47:34.37ID:sn4xdsOp
きな子 「きな子がかのん先輩と姉妹になれるなんて、夢みたいっす〜」 キラキラ

夏美 「あくまでスール制度の擬似姉妹ですけどね」

きな子 「なっ! 夏美ちゃん! そんな言い方しないでほしいっす! かのん先輩ときな子は姉妹同然なんですから!」

夏美 「いやいや、スール制度なんて所詮他人が決めた制度、夏美はCEOですから、よく現実を知ってるんですの」

可可 「ナッツは可可の妹ではないんデスかぁ……!」 グスッ

夏美 「うっ」

夏美 (可可先輩がいるから安易に夏美に圧をかけられないんですの……!)

きな子 「きな子……かのん先輩に頭撫でて欲しいっす!」

かのん 「えっ? うん、いいよ」 ナデナデ

きな子 「えへへ、嬉しいっす〜!」

夏美 「ぐぎぎぎぎぎっ……!!」

すみれ 「あんたすごい顔してるわよ?」
0358名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/05(水) 22:55:21.89ID:sn4xdsOp
恋 「みなさん、ペアを把握したいみたいですね」

すみれ 「ねえ、恋。Liella内で三組もできたんだけど? 本当にくじ引きなの?」

恋 「もちろんです。しかし、とんでもない確率ですね」

きな子 「そんな確率だなんて、きな子とかのん先輩は、運命的な姉妹ってやつっすかね?」

かのん 「運命的な姉妹? えへへ、照れちゃうね」

夏美 「運命的な姉妹はどちらかというと夏美たちなんですの……!!」

可可 「そうデスよね!? 可可とナッツは運命的な姉妹なんデス〜!!」 ダキッ

夏美 「ちょ、違っ」

可可 「ナッツの頬っぺたはもちもちしてて触り心地が良いデスね〜」 ムギュムギュ

夏美 「可可しぇんぱい〜!! ふいぱっはらないでぇ〜!」 グイグイ
0360名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/05(水) 23:06:36.70ID:sn4xdsOp
メイ 「先輩たち楽しそうだなぁ……はぁ、どうすりゃいいんだ……私は……」

四季 「元気出して、メイ。メイを困らせる人だったら、この低い天井に頭ぶつける程度の痛みを与える装置も使うから大丈夫」

メイ 「余計心配になってきた……」

千砂都 「今日は発表で、明日は交流会だったよね。全校朝会の説明によると」

恋 「ええ。明日、初めてペアと話す機会を作ります。ただ、かのんさんたちのようにもう既に知り合いである人たちもいるとは思いますが」

夏美 「かのん先ーパイ! こっち来るんですの〜!」 グイッ

きな子 「なんで夏美ちゃんがかのん先輩を引っ張るんっすか!? 姉妹なのはきな子っすよ!?」 グイッ

かのん 「人気者は困るね〜!! やっぱり!!」

可可 「明らかにかのんが調子乗ってるデスっ……!」

夏美 「とにかく夏美のものなんですの! 手を離してください!」 ググググ

きな子 「CEOなら根拠くらい言ってほしいっす! そっちこそ離すべきっす!」 ググググ

かのん 「痛いけど人気者なら仕方ないね!! やっぱり!! でもやっぱ痛いかな!?」 グイグイ
0361名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/05(水) 23:08:06.69ID:sn4xdsOp
>>357
ここ誤字ってました。訂正。

きな子 「きな子がかのん先輩と姉妹になれるなんて、夢みたいっす~」 キラキラ

夏美 「あくまでスール制度の擬似姉妹ですけどね」

きな子 「なっ! 夏美ちゃん! そんな言い方しないでほしいっす! かのん先輩ときな子は姉妹同然なんですから!」

夏美 「いやいや、スール制度なんて所詮他人が決めた制度、夏美はCEOですから、よく現実を知ってるんですの」

可可 「ナッツは可可の妹ではないんデスかぁ……!」 グスッ

夏美 「うっ」

夏美 (可可先輩がいるから安易にきな子に圧をかけられないんですの……!)

きな子 「きな子……かのん先輩に頭撫でて欲しいっす!」

かのん 「えっ? うん、いいよ」 ナデナデ

きな子 「えへへ、嬉しいっす~!」

夏美 「ぐぎぎぎぎぎっ……!!」

すみれ 「あんたすごい顔してるわよ?」
0363名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/05(水) 23:15:40.13ID:sn4xdsOp
可可 「うぅ、ナッツ……! なぜデスかぁ」 グスッ

夏美 「!」

夏美 「……」 パッ

夏美 「かのん先輩は大切ですけど、今は可可先輩もお姉ちゃんですから。かのん先輩はきな子に少しの間だけ譲ってあげるんですの」

可可 「ナッツ!」 パァァ

かのん 「引っ張られたら背伸びるんだっけ?」

すみれ 「それは縦にでしょ。今あんた左右から引っ張られてたじゃない」

すみれ 「それにしても、可可もかのんも、先輩らしくないわよ、後輩に気遣わせちゃって。ふふ、こうなったらお手本を見せるしかないわね。華麗なお姉さんってやつを今ここで! ねえ、四季?」 キラーーン

四季 「メイ、可愛い。こっち見て」

メイ 「……私じゃなくてすみれ先輩見てあげろよ」

すみれ 「ギャラクシー!?」

恋 「すみれさんも後輩に気を遣われてますね……」
0364名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/05(水) 23:43:29.26ID:agzhDYG9
縦に引っ張られて背が伸びるなら横に引っ張られたら何が延びてしまうのでしょう
0368名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/07(金) 08:56:54.16ID:FT0FUYne
姉妹関係をつなげると
かのん夏美ありあ冬毬きな子可可の大家族になってきたな
0370名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/08(土) 01:50:27.64ID:v0FtKkhL
四季ちゃんはすでにお姉ちゃんも出来そうなくらいに大人びてる部分あるから手強いかもしれん
0372名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/09(日) 01:06:50.31ID:kw4HT6zp
かのん 「きな子ちゃん! 私の頭を上に引っ張って!」

きな子 「なんでっすか!?」

かのん 「だって背伸びたいというか、スタイル抜群って言われたいし……」

千砂都 「かのんちゃんは今のスタイルで最高だYO!」

可可 「ナッツ〜!! 可可に甘えていいデスからね〜!!」

夏美 「いや、結構なんですの……」

すみれ 「四季……頼りない姉でごめんなさいね……」 ショボーン

四季 「すみれ先輩、私はそんなこと全然思ってない。だから元気出して」

メイ 「なんというか、騒がしいな……相変わらず」

恋 「ええ、こんなに騒がしいと退屈せずに済みそうです」 ニコニコ
0373名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/09(日) 01:13:17.88ID:kw4HT6zp
?? 「姉者……」

夏美 「!」

可可 「ん? どうしたんデス? ナッツ?」

夏美 「あ、いや、今、誰かの声がした気がして……」

夏美 (……もしかして外?)

夏美 「うーん、校庭には生徒以外いない感じですが……」 チラッチラッ

四季 「急に窓から外を見るなんて、カブトムシでも見つけたの?」

夏美 「あなたと一緒にしないで欲しいんですの、ナッツは昆虫には興味ないんですの。ビジネスチャンスになるなら良いですけど」

四季 「……ビジネスチャンス、ね。なるよ、普通に」

夏美 「えっ!?」

四季 「カブトムシは高額の取引も種類によってはありえる」
0374名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/09(日) 01:21:49.17ID:kw4HT6zp
夏美 「週末に一緒に出かけましょう……!」

四季 「分かりやすい、夏美ちゃん」

四季 「でも残念ながら、週末は予定がある。オススメの山があるから、そこを紹介するよ。かのん先輩と一緒に行ってみたら?」

夏美 「なるほど! 姉妹仲も増して、お金も増える。ナイスアイデアなんですの!!」

キンコンカンコーン

恋 「……今のチャイムは」

メイ 「……もしかして昼休み終わったんじゃ」

恋 「みなさん、早く教室に戻ってください! 授業が始まります! あわわわ、生徒会長が遅刻なんて、早く行かなければ!」

?? 「……姉者、楽しそう。澁谷かのん、一体どんな人なの」

ウィーン 「澁谷かのん。歌は良い。色々足りないけど」

?? 「あなたは?」

ウィーン 「この学校の生徒でもない人間に話すことはないわ」

?? 「あなたもでしょ? その服を見るに」

ウィーン 「……」

?? 「……」
0376名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/09(日) 01:37:16.62ID:kw4HT6zp
〜放課後の練習を終えて帰り道〜

かのん 「そういえばメイちゃん。四季ちゃん、途中ですぐ帰っちゃったけど何か用事でもあったの?」

メイ 「滝に打たれに行ったんですよ」

かのん 「た、滝……?? なぜ?」

メイ 「今日の学校後しか時間作れないらしくて」

かのん 「いや今日行った理由じゃなくて、滝に打たれに行った理由を聞いてるんだけど」

夏美 「かのん先輩! 帰りましょう!」

かのん 「って夏美ちゃん? そんな大声出したら私と夏美ちゃんが一緒に暮らしてるのがバレちゃうよ!」

夏美 「大丈夫! 大丈夫! みんなあっちでお喋りに夢中になってるし、メイは知ってるので問題ナシですの!」

メイ 「いやー、なんていうか、かのん先輩と夏美、本当に慣れてきたんだな、姉妹生活。もはや会話に違和感がない」

かのん 「そうみたい。不思議だなぁ。まだ一週間も経ってないのに」

夏美 「実の姉妹なんだから、当たり前なんですの! 時間は関係ない!」

かのん 「積み重ねてきた時間の大切さを学ぶことがあったと思ったら、今度は時間はかけてなくても強く結ばれた関係があることも知る。うむ、人生は奥深い」

メイ 「要するに何も分かってないってことなんじゃ……」
0377名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/09(日) 01:41:52.85ID:kw4HT6zp
?? 「お姉ちゃん……」

かのん 「ん? ってありあ!?」

ありあ 「あっ、えっと、久しぶり……」

かのん 「どうしてここに!?」

ありあ 「ほらこの道は私も通るでしょ? だから偶然」

かのん 「そっか! 会いたかったよ〜〜ありあ〜〜!」 ダキッ

ありあ 「ちょっとお姉ちゃん! 急にくっつくなんて!」

かのん 「えっ、嫌だった……!?」 ガビーーン

ありあ 「そ、そういうわけじゃないけど///」

ありあ 「そ、その、お姉ちゃんは夏美さんに迷惑かけてない!? 恋さんにも迷惑かけてない!? 部屋は汚してない!?」

かのん 「そ、そこは人の家なんだからしっかりしてるよ!」

ありあ 「本当かなぁ……?」

かのん 「本当だよぉ!」

夏美 (夏美、完全に蚊帳の外なんですの……)
0378名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/09(日) 01:50:28.32ID:kw4HT6zp
夏美 (何が時間はかけてなくても強く結ばれた関係もある、なんですの……! まだまだ夏美とかのん先輩の姉妹感は低いんですの。こんなに見せつけられたら嫌でも分かるんですの)

ありあ 「お、お姉ちゃんがお世話になっております! 前も家族会議の時に話したと思いますが澁谷ありあです!」

夏美 「夏美たちも、姉妹なんですから、そんな固くならなくても大丈夫なんですの!」

ありあ 「で、でも」

きな子 「かのん先輩の妹さんっすか!? はじめまして、かのん先輩の同じく妹をさせてもらってる桜小路きな子と言うっす!」

ありあ 「またDNA分析して発覚しちゃったの……??」

かのん 「いや違うから!!」

かのん 「きな子ちゃんとは、今度学校で実施されるスール制度でペアになったの! スール制度って言うのは、まあ一言で言うと、擬似姉妹って感じ!」

ありあ 「あー! 聞いたことあるかも。それでこちらのきな子さんがお姉ちゃんの妹に?」

きな子 「はいっす!」

ありあ 「……なんだか妹が多くて大変だね、お姉ちゃん」 ヒソヒソ

かのん 「……お姉ちゃんとしての格が上がってくみたいで、正直めっちゃテンション上がってる。ありあももっと私を尊敬した方がいいと思うよ?」 ヒソヒソ

ありあ 「……同情して損したよ」
0380名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/09(日) 03:21:11.80ID:g2C77yvD
コソッと言ってる感じじゃないかな?
それよりかのんちゃんは格とか気にしてる暇があったらもっと妹の感情を敏感に察知する能力を鍛えるべきですね
0389名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/12(水) 02:48:12.09ID:jxnQVsdb
見れてるのかな
0390名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/12(水) 15:16:14.66ID:HNlvMiqL
ゅしほ
0392名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/13(木) 04:00:39.04ID:o8YQTzJE
て保守
0393名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/13(木) 15:52:10.62ID:bBYUNuFV
ゅしほ
0394名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/14(金) 03:17:10.13ID:lLWgNF+R
0395名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/14(金) 10:43:10.27ID:TEScDfbY
向こう迷い込んでるとかないよね
0398名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/15(土) 12:55:26.35ID:ohVnX4bz
期待
0400名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/16(日) 02:31:17.96ID:2m7S5aCs
はしゅ
0401名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/16(日) 15:08:32.23ID:JPJ4v4eE
ゅしほ
0402名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/16(日) 16:30:00.75ID:IIJ8ZBMp
きな子 「えっと、ありあちゃんは中学三年生なんっすよね?」

ありあ 「はい!」

きな子 「ということは、きな子の妹と言っても過言じゃない……?」

きな子 「嬉しいっす!! お姉ちゃんだけじゃなくて、妹まで体験できるだなんて!」 パァァ

かのん 「私は妹が増えるし、ありあは姉が増える。win-winだね」

ありあ 「私はお姉ちゃんみたいにそんな姉妹の数で威張ったりしないけど」

かのん 「……ちょっと辛辣じゃない?」

ありあ 「でも、まあ、嬉しくないことはないかも……///」

きな子 「可愛いっす〜!」 ダキッ

ありあ 「きな子さん!?///」

夏美 (こ、これは……!)
0404名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/16(日) 16:37:53.48ID:IIJ8ZBMp
夏美 (聞いたことがある……!)

夏美 (大好きな人を自分のものにするために、その人の身内、つまり外堀から埋めていく戦法……!)

夏美 (きな子……あんな、のほほんとしてそうな感じなのに、侮れない子……!)

夏美 「ありあちゃんは、夏美のものなんですの!」 ダキッ

ありあ 「!?!?///」

きな子 「なっ! さっきからなんなんっすか、夏美ちゃん! ありあちゃんは、かのん先輩のもう一人の妹であるきな子と今くっついていたのに!!」

夏美 「かのん先輩も、ありあちゃんも、きな子より夏美が優先なんですの!」

きな子 「そんな滅茶苦茶な……確かにきな子はスール制度という紛い物の姉妹なのかもしれないっす、でもそんなこと言ったら!」
0405名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/16(日) 16:43:16.08ID:IIJ8ZBMp
きな子 「夏美ちゃんは別に姉妹でも何でもないじゃないっすか!!」

夏美 「っ……!」

きな子 「いくら、ありあちゃんがこんなに可愛くて」 ナデナデ

ありあ 「……!///」

きな子 「いくらかのん先輩をまるでお姉ちゃんのように憧れていたって」

きな子 「夏美ちゃんより、きな子の方が近い関係なんっすよ!」

かのん 「き、きな子ちゃん! そこまで言わなくても……!」

きな子 「だ、だって、今日の夏美ちゃん、やけにきな子に喧嘩腰というか……厳しく感じるっす……なのにかのん先輩は夏美ちゃんの味方になるんですか!?」

かのん 「そ、それは……」

夏美 「……桜小路さん」

かのん 「!?」

きな子 「……なんですかCEO」

かのん 「!?」
0406名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/16(日) 16:48:53.27ID:IIJ8ZBMp
夏美 「伝えなくちゃいけないことがあるんですの」

きな子 「……なんっすか」

夏美 「そろそろ家に帰る時間ですよね?」

きな子 「まあ、そうっすね。でもそれがどうかしたっすか」

夏美 「じゃあお家に帰りましょう、かのんお姉ちゃん」 ギュッ

かのん 「え……?」

きな子 「お家に帰る……? かのんお姉ちゃん……?」

夏美 「言わなかったんですけど」

夏美 「かのん先輩と私は、姉妹なんですの。最近までは別々に暮らしてましたが、今は一緒に同居してます。ね? ありあちゃん?」

ありあ 「……」

かのん 「あ、ありあ……えっと……」

ありあ 「ええ。それは本当です、きな子さん」

きな子 「ありあちゃん?」
0407名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/16(日) 16:53:51.43ID:IIJ8ZBMp
ありあ 「最近、分かったんです。二人が姉妹関係にあること」

きな子 「そ、そんな……きな子、そんなの知らないっすよ……!」

夏美 「多くの人に知られたら困る、から言ってなかっただけですの」

かのん 「……っ」

きな子 「かのん先輩、本当なんですか!?」

かのん 「……えっと。その」

かのん (私はどうすれば……二人が喧嘩してるところなんか見たくないのに……)

きな子 「本当、なんっすね」

かのん 「……」

きな子 「……それなら、きな子の方が、勝手に舞い上がってた愚かな人でした」

夏美 「……」

きな子 「CEO」
0408名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/16(日) 16:59:04.28ID:IIJ8ZBMp
きな子 「こう呼ぶのも久しぶりっすね」

夏美 「……そうですね。久しぶりですの」

きな子 「スール制度で舞い上がってたきな子、本物の姉妹から見たら迷惑っすよね」

夏美 「……そうとは言ってないんですの」

きな子 「じゃあ、きな子はこっちなので」 タッタッタッ

かのん 「きな子ちゃん!?」

夏美 「じゃあ帰りましょう、かのん先輩」 グイッ

かのん 「で、でも」

夏美 「……お願いします。一緒に、帰ってください」 ポロポロ

かのん 「!」

かのん 「……うん、帰ろうか、夏美ちゃん」

タッタッタッ

タッタッタッ

メイ 「なんだ、私はいつもこんな現場に遭遇する運命でもあるのか……? 泣いていいか」
0409名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/16(日) 17:02:39.25ID:IIJ8ZBMp
メイ 「『泣いてる場合じゃないよ、メイ』」

メイ 「えっ!?」

メイ 「『今あの薬の効果を使って、山からメイに話しかけている』」

メイ 「四季!? 四季なのか!? ていうかそんな距離でも遠隔操作可能なのか!? それ!? 怖っ! まじで怖いんだが!」

メイ 「『夏美ちゃんも、きな子ちゃんも、二人は大の仲良し。そんな二人がかのん先輩を取り合って仲違いしてしまうのはとても悲しいこと』」
0410名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/16(日) 17:07:26.29ID:IIJ8ZBMp
メイ 「そんなこと言ったって、今どうしようも……! ていうか、山からどうやって今この状況を把握してんだよ!!」

メイ 「『なんとなく嫌な予感がしたから、ドローンを飛ばして一部始終を見ていた』」

メイ 「そ、そうか! それはそれとして、この薬の解毒剤まじで明日よこせよ!」

メイ 「『分かった』」

メイ 「……確かにそうだ。なんとかして、二人を仲直りさせないと! って、まずはありあちゃんだ! ありあちゃんと話さなきゃ」

メイ 「ってありあちゃんもいない!? ど、ど、どうすりゃいいんだ〜〜!! 私は!!」

?? 「……」ガサッ

メイ 「ん? 今木の上の茂みに誰かいたような! まさかありあちゃんか!?」
0411名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/16(日) 17:14:57.35ID:IIJ8ZBMp
〜山〜

四季 「……と言っても、あの薬の効果は今日中には消えると思うけどね」

四季 「ドローンの充電もそろそろ切れる。ここから私にできることは少ない」

四季 「カブトムシも何匹か捕まえられたし、ここは早くにでもメイの元へ辿り着かなきゃいけない」

四季 「まさかきな子ちゃんと夏美ちゃんが喧嘩するだなんて……! 一刻も早く着かないと!」

四季 「……えっと、それでここが近道だけど、行きには通らなかった橋がある」

『このはしわたるべからず』

四季 「時間が惜しいとはいえ、こう書いてあったら仕方ない。違う道を通ろう」 タッタッタッ
0412名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/16(日) 17:26:27.20ID:JPJ4v4eE
たすけてかのんちゃん
0415名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/17(月) 00:48:05.28ID:K3VYMcrY
〜とある道〜

きな子 「……」

ありあ 『最近、分かったんです。二人が姉妹関係にあること』

きな子 「なんなんっすか、それ……」

きな子 『やったーーーすっ! かのん先輩とペアっす!』 ワイワイ

かのん 『おおっー! きな子ちゃんだ!』 パァァ

きな子 「……それじゃきな子、本当に一人で舞い上がって、かっこ悪いっすよ」

ありあ 「きな子さん……!」 ハァ ハァ

きな子 「ありあちゃん!?」

ありあ 「す、すいません、走り慣れてなくて、呼吸が……!」 ハァ ハァ

きな子 「だだだ大丈夫っすから、一旦落ち着いて、深呼吸してくださいっす!」

ありあ 「すぅ……はぁ……」

ありあ 「……」

きな子 「まさか、きな子を追ってきてくれたっすか? さっき、あんなにありあちゃんの前で、喧嘩してしまったのに……」
0416名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/17(月) 00:56:10.80ID:K3VYMcrY
ありあ 「そもそも私が悪いんです」

きな子 「えっ!?」

ありあ 「……お姉ちゃんが家にいない生活も、数日が経って」

ありあ 「正直すごく寂しかった。ずっと小さい頃から一緒にいて、鬱陶しく感じてたこともあるくらいなのに……どうしても会いたくて、来てしまいました」

ありあ 「偶然会った、なんて嘘もついちゃった」

きな子 「そうだったんっすね……でもそれでありあちゃんが悪いなんてことは……!」

ありあ 「今お姉ちゃんは夏美さんと向き合ってて、私が来てもややこしくなるだけだったのに、私の気持ち一つで動いてしまった」

ありあ 「挙句に、きな子さんにも、夏美さんにも、配慮できてなくて、お二人を喧嘩させてしまった」

きな子 「それは! きな子と夏美ちゃんが悪いだけで、ありあちゃんは……」
0417名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/17(月) 00:57:19.64ID:783IiJBK
やはり妹の方が頼りになりますね
0418名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/17(月) 01:05:29.85ID:K3VYMcrY
ありあ 「私は夏美さんに、聞かれた時に正直に答えました。お二人は姉妹関係だと」

ありあ 「……でも、きな子さんの気持ちを何も考えてなかった」

きな子 「ありあちゃん……」

ありあ 「ごめんなさいっ!」

きな子 「なっ! 頭を上げてください! ありあちゃんは何も悪くない! 悪いのは、悪いのは……」

きな子 「きな子、なんっすよ……」

ありあ 「……」

きな子 「……」

きな子 『夏美ちゃんは別に姉妹でも何でもないじゃないっすか!!』

きな子 (まあ、実際は本当に姉妹だったわけなんっすけど……大事なのはそこじゃなくて)

きな子 (いくら夏美ちゃんがきな子に今日、変に突っかかってきてたとしても、あんな大声で……あんなことを言うだなんて!)
0419名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/17(月) 01:12:26.61ID:K3VYMcrY
きな子 (きっと、夏美ちゃんはかのん先輩が大好きなのと同時に)

きな子 (自分が姉妹として、妹として、常に自信がなかったんだ……!)

きな子 (そこにきな子の言葉はトドメをさしてしまった……)

きな子 「ありあちゃん」

ありあ 「……っ」 ウルウル

きな子 「ごめんなさい、私たちが、ありあちゃんより年上なのに、全然大人として振る舞えなくて……」

きな子 「ありあちゃんは泣くことはないんっすよ。だって、大好きなお姉ちゃんに会いに来ただけなんですから」

きな子 「大丈夫。明日絶対、夏美ちゃんと仲直りするっすから。だから泣かないでありあちゃん」 ギュッ

ありあ 「……きな子さん」 ポロポロ

きな子 (……本当にかのん先輩がお姉ちゃんで、そして、ありあちゃんが妹だったら、なんて)

きな子 「……言えるわけないっすよ」 ボソッ
0420名無しで叶える物語(はんぺん)
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2023/07/17(月) 01:17:15.61ID:SrCFCA12
しょーがねぇーなぁー、ヒミツの電話番号を教えてやるよ。

0990-0721-4545

「オナニーシコシコ」と覚えてね♥
0421名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/17(月) 01:18:53.98ID:K3VYMcrY
〜葉月家〜

かのん 「わーー! 美味しいなー! サヤさんのシチュー!!」

サヤ 「……あからさまな棒読みなんですが、そんなに今回の料理は失敗してしまったんでしょうか、お嬢様。私自信を失いそうです」

恋 「落ち着いてください、サヤさん。あれはかのんさんが夏美さんのご機嫌を伺ってるがゆえの、あからさまな態度なのです。シチューは絶品ですよ」

夏美 「……かのんお姉ちゃん、夏美、悲しいんですの。だから今日、励まして欲しいんですの」

かのん 「そ、それはもちろん、お姉ちゃんとして撫で撫でしたりハグしたりはするけど……」

夏美 「……」 ショボーン

かのん 「あわわわ……!」

サヤ 「確かに美味しいですね、このシチュー。私なら三つ星をつけるほどです」

恋 「サヤさんって天然ですよね」

サヤ 「……お嬢様には負けますが??」

恋 「……どういう意味ですか??」
0423名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/17(月) 03:00:12.39ID:QCNOwFpn
待ってた
0424名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/17(月) 19:27:26.17ID:0x05f8Ep
四季ちゃんの薬は便利だなぁ
0425名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/18(火) 03:57:28.45ID:KGle63+j
できた妹さんだ
0427名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/19(水) 03:26:49.50ID:fD8KE/Ta
んほしゅ
0428名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/19(水) 16:59:38.75ID:fW4es/lH
ゅしほ
0429名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/20(木) 03:14:09.54ID:CgCbqbHv
天然バトル
0432名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/20(木) 22:56:01.62ID:WMc+E2ju
夏美 「……」

きな子 『……それなら、きな子の方が、勝手に舞い上がってた愚かな人でした』

夏美 「……」 グスッ

恋 (夏美さん……)

恋 (あまり詳しい事情は分かってませんが、夏美さんが落ち込んでることは明白。かのんさん、今こそお姉さんの出番ですよ!) チラッ

かのん 「……夏美ちゃん」

夏美 「!」

かのん 「……私は夏美ちゃんが悲しんでるなら、力になる。頭だって撫でるしハグだってする。でもね」

かのん 「都合が良いのがお姉ちゃんじゃないんだよ」

恋 (え……? かのんさん……?)
0434名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/20(木) 23:06:10.12ID:WMc+E2ju
かのん 「私は夏美ちゃんの立派なお姉ちゃんになりたい。でも、そうなるためには、優しくするだけじゃなくて」

かのん 「しっかり向き合うことが必要だと思う。時にそれが厳しさになったとしても」

かのん 「……きな子ちゃんとさっき喧嘩したときさ」

夏美 『じゃあお家に帰りましょう、かのんお姉ちゃん』 ギュッ

かのん 「お姉ちゃんって呼んでくれたよね。でも、私全然嬉しくなかった。いつもだったら絶対に嬉しかったのに」

かのん 「……きな子ちゃんを傷付けるためにお姉ちゃんって言ったんだろうな、って分かっちゃったから」

夏美 「……」

恋 「か、かのんさん、そこまでにした方が……」

かのん 「ねえ、夏美ちゃん、だからきな子ちゃんとしっかり話して……」

夏美 「っ、やっぱり、かのん先輩は……!!」 ポロポロ

かのん 「!」

夏美 「もういいっ!! 聞きたくないっ!!」 タッタッタッ

ガチャ
0435名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/20(木) 23:15:09.63ID:WMc+E2ju
かのん 「……」

恋 「夏美さん……!」

サヤ 「……シチュー冷めちゃいますよ、かのんさん」

恋 「さ、サヤさん!? 流石に今は」

サヤ 「食卓だけは、暗い気持ちになって欲しくありません」

かのん 「……!」

サヤ 「でも、あなた方はまだ学生。私も怒りはしません。ただ」

サヤ 「これだけは忘れないでください」

恋(子供) 『サヤさん、今日も二人だけですね……』

サヤ 『お嬢様……』

サヤ 『お嬢様のお母さんもお父さんも、一生懸命お仕事を頑張っております。それはお嬢様のためであって、決してお嬢様を放っているわけではないんです。だから』

恋(子供) 『……』
0436名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/20(木) 23:19:20.45ID:WMc+E2ju
サヤ 『……だから、その』

サヤ 『……』

サヤ 『いやこれじゃダメだ』 ボソッ

恋(子供) 『サヤさん……?』

サヤ 『……ごめんなさい、今のは無しにしてください』

恋(子供) 『えっ?』

サヤ 『やっぱり間違ってますよ、こんなこと!』

恋(子供) 『ええっ!?』

サヤ 『いくら仕事が忙しいからって、私との時間の方が長いだなんておかしいです! 今度私がお二方を叱っておきます!』
0437名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/20(木) 23:26:59.15ID:WMc+E2ju
サヤ 『だからお嬢様も一緒に怒る準備をしておきましょう!!』

恋(子供) 『どういうことですか!?』

サヤ 『とりあえず、私が作ったこのシチューをめっーーーちゃ美味しそうに食べてください!』

恋(子供) 『おいしいですよ……?』

サヤ 『さらにですっ!!』

サヤ 『お嬢様の幸せそうな顔を私は頭に鮮明に刻み込んでおきます。そして、お二方が帰ってきたら、それを自慢のように長々と語ってみせましょう! それでお二人には家にいたくさせるんです!』

恋(子供) 『サヤさん! そ、それは……』

恋(子供) 『めいあんです!!』 キラキラッ

パクッ

恋(子供) 『おいしいっ!! まるで星が三つのレストランのあじです!』

サヤ 『ふふ、そうでしょう。そうでしょう。えっ、待ってくださいお嬢様三つ星レストラン食べたことあるんですか!? 私でも食べたことないのに……』
0440名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/20(木) 23:56:49.74ID:76rJBWJo
ママ……
0441名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/21(金) 03:55:31.53ID:GaxK4aor
ありあちゃんとは今までこういうのなさそうだもんなあ
0442名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/21(金) 16:45:32.17ID:HHAqaB5b
かのんお姉ちゃんがんばえー
0443名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/22(土) 04:20:41.54ID:QWJr9PjG
しほ
0444名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/22(土) 16:41:12.73ID:ieyNLvtL
ゅしほ
0445名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/23(日) 02:05:00.20ID:YOXcK9ou
サヤ 「これだけは忘れないでください」

サヤ 「こんなたのしい食卓、夏美さんと、一緒に喋り、一緒にご飯を食べる……こんな生活は」

サヤ 「当たり前じゃないんです。急に始まって、急に終わるかもしれない生活なんですよ。大人たちの一声ですぐに変わってしまう」

サヤ 「……そんな生活の中で、喧嘩なんかもったいないです。楽しいときを頭の中に刻みましょう。人間ですから喧嘩だってするでしょう。でも美味しいものを食べてるときは」

サヤ 「笑顔でいてください」

かのん 「……」

サヤ 「……出過ぎた真似をしました。申し訳ありません」 ペコッ

かのん 「サヤさん」

サヤ 「?」
0446名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/23(日) 02:09:21.45ID:YOXcK9ou
かのん 「……このシチュー、美味しいです。すごく」

サヤ 「……ふふ、それなら良かったです」

夏美 「……」 スッ

夏美 (扉越しに聞こえる声……)

夏美 (勢い余って飛び出してきてしまいましたけど)

夏美 (サヤさんのシチュー、残してしまいました。申し訳ないのもありますが、何より)

夏美 (すごく美味しかったのに……!! 我ながら先を考えない生き方……!!)

恋 「夏美さん、大丈夫でしょうか……」

かのん 「……」

サヤ 「あとでこのシチューを届けますね。きっとお腹が空くでしょうから」
0447名無しで叶える物語(茸)
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2023/07/23(日) 02:12:49.25ID:9NWgv/iT
いいなぁ
0448名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/23(日) 02:14:48.64ID:YOXcK9ou
夏美 (流石に、今日はこの部屋から出れないんですの……)

かのん 『お姉ちゃんって呼んでくれたよね。でも、私全然嬉しくなかった。いつもだったら絶対に嬉しかったのに』

かのん 『……きな子ちゃんを傷付けるためにお姉ちゃんって言ったんだろうな、って分かっちゃったから』

夏美 (きな子にも)

夏美 (かのん先輩にも)

夏美 (嫌われたら、夏美……夏美……!)

グスグス

グスグス

サヤ 「……ここに、シチュー置いておきますね。夏美さん。食べてくださいね」

タッタッタッ
0449名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/23(日) 02:19:57.72ID:YOXcK9ou
恋 「どうでした?」

サヤ 「中から鍵をかけてました。きっと、話すにしても今日は難しいでしょうね」

かのん 「……そっか」

恋 「私は……無力ですね……」

サヤ 「そんなこ 「そんなことないよ!!」

かのん 「そんなことない!! 恋ちゃんは悪くない! サヤさんだって悪くない!!」

かのん 「——悪いのは私っ」

恋 「……」

サヤ 「……」

かのん 「……ってダメだ、せっかく美味しいシチューを食べた後なのにまた暗くなっちゃうところだった! そろそろ寝よう! 睡眠が一番元気になる方法だもん! よし、おやすみ〜」

恋 「夏美さん、鍵かけてますけど」

かのん 「……」

恋 「今日は私の部屋で寝ますか?」

かのん 「……お願いします」
0450名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/23(日) 02:39:00.88ID:YOXcK9ou
〜きな子の家〜

きな子 「……」

きな子 『大丈夫。明日絶対、夏美ちゃんと仲直りするっすから。だから泣かないでありあちゃん』 ギュッ

きな子 「……きな子、本当に仲直りできるんっすかね」

きな子 「でも、ありあちゃんがあんなに悩んで打ち明けてくれた勇気。それを否定するのだけは絶対に嫌っす」

きな子 (だけど……)

かのん 『え!? かのん……先輩!?』

きな子 『はい! 先輩!』

かのん 『そっかー! 私、先輩か!』

きな子 『はい!』

かのん 『そっかー!』
0451名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/23(日) 02:51:11.87ID:YOXcK9ou
きな子 (きな子にとって、かのん先輩は……)

かのん 『ねえ、きな子ちゃん。先輩しかいなくて、気後れしちゃうかもしれないけど、私、きな子ちゃんと一緒にスクールアイドルがしたいんだ……』

きな子 (きな子にとって、かのん先輩は……!)

かのん 『私だって、最初は何もできなかった……。でも、みんながいてくれたから、何とかここまで成長することができたの……」

きな子 (かのん先輩は……!!)

かのん 『だから、これから先の景色は、きな子ちゃんと見られたらすごい幸せ!』

きな子 「……」

きな子 「……CEO。今でも名刺持ってるっすよ。それと、あの言葉もずっと覚えてるっす」

夏美 『いいですの? 向いてない事をいくら頑張ったって、駄目なものは駄目ですの』

夏美 『でも、やってもないのに、向いているかどうかなんて、分からないでしょ?』
0452名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/23(日) 02:57:30.11ID:YOXcK9ou
きな子 「きな子を見つけてくれて、きな子にスクールアイドルを教えてくれて」

きな子 「大好きな、大好きな、かのん先輩」

きな子 「きな子が迷ってるときに背中を押してくれて、動かない理由を考えてるきな子を変えてくれて」

きな子 「大好きな、大好きな、夏美ちゃん」

きな子 「……その二人が特別な関係で、どっちも、きな子が一番じゃなくて」

きな子 「そんなの、どうすれば」

きな子 「どうすればいいっすか……」 ポロポロ

きな子 「私だって、心の底から呼びたい……『かのんお姉ちゃん』って……」 ポロポロ
0454名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/23(日) 04:05:01.04ID:GaPRptV0
大きな声で!
0456名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/24(月) 03:04:15.94ID:6n75zBaB
しゅ
0457名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/24(月) 15:25:49.25ID:kjoWWSrY
どう解決するんだ…
0458名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/25(火) 03:29:57.23ID:JTyOKG/J
きっとかのんお姉ちゃんがどうにかしてくれるよ
0459名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/25(火) 07:13:01.65ID:A6Ecvd6p
泣かないできな子ちゃん
でも好きで悩んで涙こぼしちゃうきな子ちゃんもかわいい
0460名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/25(火) 20:23:53.48ID:lSe4+/rG
ゅしほ
0461名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/26(水) 01:28:01.48ID:1zP4O6t8
しゅ
0462名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2023/07/26(水) 08:04:06.88ID:zQsFUdvA
わたしもそんな場面がみたいっす……
0463名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/26(水) 22:27:04.93ID:PCApZK/7
ゆしほ
0464名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/27(木) 03:28:52.95ID:R4+qDqI7
待ってます
0466名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/28(金) 02:36:58.86ID:UiBHCBIh
しゅしゅ
0467名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/28(金) 20:16:18.63ID:tH6dJVET
ゅしほ
0468名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/29(土) 05:09:23.78ID:M9RoOoip
きな子ちゃん…
0469名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/29(土) 17:16:49.60ID:xyKSVawu
ゅしほ
0470名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/30(日) 00:54:55.10ID:qN+WoziD
〜ちょっと時間を巻き戻してメイは〜

メイ 「その木の上! 誰かいるんだろ!? ありあちゃんか!?」

バサッ

ウィーン 「澁谷かのん以外に見破られるとは……」

メイ 「お前かよ!!!」

ウィーン 「なに? 文句あるの?」

メイ 「文句ありありだろ!! こんな時だっていうのに!」

ウィーン 「……あなたたち、大変みたいね」

メイ 「なんだ、心配してくれてんのか?」

ウィーン 「そういうわけではないけど。ちょうどさっき、鬼塚夏美の関係者に会ったの」

メイ 「夏美の関係者……?」

ウィーン 「出てきなさい。話したいことがあるんでしょ?」

メイ 「お前だけじゃないのか?」

バサッ

?? 「……」
0472名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/30(日) 01:12:09.37ID:qN+WoziD
メイ 「えっと……?」

冬毬 「鬼塚冬毬と言います……。いつも姉者がお世話になってます」

メイ 「もしかして夏美の妹……!」

冬毬 「姉者はああ見えて、とても繊細な人なんです」

メイ 「そ、それは知ってるけど」

冬毬 「だから、とても心配で、こうしてこっそり姉者の様子を見にきていました」

冬毬 「……正直会いたかったですし」 ボソッ

ウィーン (素直じゃないわね……)

冬毬 (という顔でこちらを見てますが、あなたの澁谷かのんさんへの態度も、似たようなものだと思いますよ……)
0473名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/30(日) 01:19:08.91ID:qN+WoziD
メイ 「そうだったのか……それなら、すまないことをした」

冬毬 「なぜあなたが謝るんですか」

メイ 「夏美とかのん先輩の同居生活が始まってからいろんなことがあったんだ……千砂都先輩との一件とかな。でも、そもそも、この事態が発覚したのは私にも理由があるんだ。良いか悪いかは別として、私には責任がある」

メイ 「まさかスール制度がきっかけで、きな子と夏美が喧嘩するなんて……かのん先輩も複雑な顔してたし……ああ、私はどうすりゃ」

メイ 「『メイ、落ち込んでる場合じゃない』」

メイ 「そりゃわかってるけどよ!」

ウィーン (え……この人怖っ……)

冬毬 「よくは分かりませんが、遠隔から操作されてるみたいですね」

四季 「そう、私が操作してる」

メイ 「四季!? 戻って来れたのか!?」 フイッ
0474名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/30(日) 01:26:30.74ID:qN+WoziD
四季 「いろんな装置を駆使して、速攻で帰ってきた」

四季 「滝浴びでただでさえ体力が減っていたので、大変だった」

メイ 「じゃあその虫籠なんだよ!! その虫網は!! 麦わら帽子は!! お前普通に昆虫採集もしてたろ!!」

四季 「……滝浴びから時間が余ったもので」

メイ 「『そんなことよりも、きな子ちゃんの一件をどうするべきか考えるべき』」

メイ 「!? いちいち私を通して喋るなよ! もう近くにいるんだから!」

ウィーン 「なるほど、相手の長話を断ち切りつつ自分の意見を言わせる、合理的な戦法だわ」

四季 「いや、自分の好きな人に自分の言葉を喋らせたらテンションが上がるだけの話」

ウィーン 「日本人、怖っ……」
0475名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/30(日) 01:33:03.92ID:qN+WoziD
メイ 「……ともかくだ。きな子も繊細だし、夏美も繊細だ。というか人間ってやつは、だいたいみんな繊細だ。だからなるべく早く対応しなくちゃいけない」

ウィーン 「繊細なのは日本だけ。あなたたちの悪いところ。私のような完璧な人間には理解できないわ。まあ、問題は早く対処すべき、というところは同じね」

メイ 「こいつ、黙らせられないか?」

冬毬 「……」

四季 「それにしても、あなた、お姉ちゃん思いなんだね」

冬毬 「……そんなことはありません」

冬毬 「私はいつも、姉者に迷惑をかけてきた」

冬毬 「今回のかのんさんのことも、最初私はずっと反対ばかりしてたんです」
0476名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/30(日) 01:34:58.13ID:kRT5jwAr
言うほど合理的か?
0477名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/07/30(日) 01:44:35.07ID:qN+WoziD
メイ 「……どういうことだ? 確か、家族会議は全員一緒に暮らすことは抵抗があったけど、面識のあった夏美とかのん先輩の同居自体には、肯定的だったって聞いてたけど」

冬毬 「最終的にはそうなりました。しかし、私は納得してなかったんです。そもそも、Liella自体、私は素直に受け止められてなかった」

ウィーン 「分かるわ、その気持ち」

メイ 「なんでだよ、少なくともお前は関係ないだろ! ……それで、なんで冬毬ちゃんはLiellaのことを」

冬毬 「だってそうじゃないですか。姉者は元々お金儲けには興味があって、動画投稿なんてことはしてたけど、まさかスクールアイドルを始めるだなんて……」

メイ 「まあ、それもそうか……」

冬毬 「最初は、姉者を誘った渋谷かのんという人を、怪しい人とまで思ってました」

ウィーン 「分からないわ、その気持ち」

メイ 「四季。あの薬、こいつに」

四季 「ダメ」
0478名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/30(日) 01:47:34.01ID:Qtkq70SA
いいねウィーンちゃん
0479名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/07/30(日) 01:54:02.15ID:qN+WoziD
冬毬 「でも、姉者のパフォーマンスを見て、あの笑顔を見て……ようやく、姉者のずっと抱えていた心の焦りを、空白を、埋めてくれる存在がLiellaなのだと、気づくことができました」

冬毬 「まあそれでも疑心暗鬼な気持ちは残ってましたので、まさか姉者が、さらには私が、かのん先輩と血が繋がってるとは思ってませんでしたが……同居に関しては厳しく反対したんです」

四季 「……普通に考えたら、自分の身内がいきなり、自分のあまり知らない人と暮らし始めたら困惑するのは当然だと思う」

メイ 「なるほどなぁ……私はかのん先輩と暮らせたら、鼻血が溢れるくらい嬉しいから、その視点はすっかり忘れてた」

ウィーン 「それにしても、あなたたちの姉妹関係って複雑なのね」

冬毬 「そういえば、ウィーンさんも姉妹がいるんでしたっけ?」

ウィーン 「……ええ」
0482名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/31(月) 04:17:09.51ID:RDAQD7Bp
とまりん!
0483名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/07/31(月) 15:27:31.84ID:6weHCYpN
ゅしほ
0484名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/01(火) 03:42:05.45ID:qOX+iLZ4
一つ繋がり増えるだけですごい大変だわ
0486名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/02(水) 02:31:50.20ID:jcaINIMt
0487名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/02(水) 15:56:39.05ID:UAUYFhjl
ゅしほ
0488名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/03(木) 00:51:49.19ID:ThrVW8Zr
メイ 「……それで、今も、あれだ、その、かのん先輩のことを良くは思ってないのか?」

冬毬 「……」

ウィーン 「自分の思ってることは早めに話しておいた方がいいわよ。後で伝えても、そのとき言ってくれれば、って顔をされるし」

メイ 「……おまえ、冬毬ちゃんには優しいんだな」

冬毬 「そ、その」

四季 「良いよ、ゆっくり話して」

冬毬 「……正直言ってしまうと、まだかのんさんのことは好きになれてません。姉者を、私から奪ってしまった、とも思ってます」

冬毬 「でも、スクールアイドルとか、かのんさんの歌声とか、は好きです……それに、あんなに執着したり嫉妬したりする姉者は初めてなんです」

メイ 「そうなのか? 夏美とか結構ケチくさいぞ? 部室を掃除しようとするたびに、ちょっとした袋とかも再利用するからって捨てさせてくれないし、めちゃくちゃ執着してると思うが……」

冬毬 「姉者は確かにケチですが、人にはあまり執着しないんです。というより。信頼できなかった、が近いかも」

ウィーン 「……執着する気持ちは、裏切られたくないって気持ちの裏返し、とも言えるかもね」

ウィーン (私が、お姉様に執着するようにね)
0489名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/03(木) 01:00:02.62ID:ThrVW8Zr
冬毬 「だから、かのんさんのことは何も言えません、きっと良い人なんだと思います。私が勝手に恨んでしまっているだけで、姉者にとっては、特別な存在……」

ウィーン 「……」

ウィーン (澁谷かのんが、姉にとって大事な存在……妹の自分よりも、もしかしたら必要とされてしまってるかもしれない、そんな感じかしらね)

ウィーン (って、その気持ちって……!)

ウィーン 「……ねえ、赤いの」

メイ 「米女メイ、だ!」

ウィーン 「そして、青いの」

四季 「……メイと同じ感じであだ名をつけられた。これはつまり、メイと私はお似合いということ」

ウィーン (相変わらずやばいわね、この子)

ウィーン 「お願いがあるのだけど」

メイ 「お願い!? 高飛車なおまえが!?」

ウィーン 「あなたも失礼ね、なかなか」

ウィーン 「この子のことは、私に任せてくれるかしら? あなたたちは、早く澁谷かのんと夏美とやらを仲直りさせなさい」

メイ 「はっ!? 冬毬ちゃんをどうするつもりだ!!」
0490名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/03(木) 01:09:05.95ID:ThrVW8Zr
ウィーン 「冬毬。親に電話しなさい。姉がよその家に住んでるんだから、きっとあなたも説明すれば許されるでしょう。澁谷かのんとライバル関係で、あのかの有名な、ウィーン・マルガレーテの家に泊まると伝えなさい」

冬毬 「かの有名な……」

ウィーン 「そこは疑問を持たなくて良いわ。早くしなさい」

メイ 「ちょ! 私を無視するな!」

ウィーン 「……この子のことは私が一番分かるわ」

四季 「流石に納得できない。なぜそう言えるの?」

ウィーン 「同じく、妹、だからよ」

ウィーン 「……そして、姉が澁谷かのんにばかり夢中になってる点も」 ボソッ

ウィーン 「行くわよ、冬毬」 ギュッ

冬毬 「えっ……!」 タタタッ

メイ 「し、四季! どうすりゃいい! 流石に止めるよな!?」

四季 「……」

四季 (ウィーン・マルガレーテ……正直あまり良い印象はない。でもそんな彼女を、かのん先輩は気遣っていた。それはきっと、彼女には彼女の事情があるから。しかも、冬毬ちゃんには感情移入してるあたり、姉妹関係の……)

四季 (もしそうなら、私たちよりも、もしかしたから適任かもしれない……)

四季 「だけど、やっぱり、夏美ちゃんの妹をあなたに預けるなんてできない!」

メイ 「もういねえよ!!」

四季 「……!?」

メイ 「四季の返事待ってたら、いつのまにか消えちまった……うぅ、でも四季よりも、優柔不断な私が憎い……!」

四季 「優柔不断でもメイは可愛いよ、安心して」

メイ 「言ってる場合か!!」
0491名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/03(木) 01:20:55.20ID:ZBoIQKjL
かの有名なマルちゃんの相変わらずの行動力の高さ
0492名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/03(木) 01:25:08.13ID:ThrVW8Zr
冬毬 「あ、あの、ウィーンさん……? 泊まるって急にどうして……」 タタタッ

ウィーン 「……澁谷かのんのことは、よく知っている。もしもあなたが、姉のことで澁谷かのんと向き合うならば、戦う敵のことはよく知っていた方がいいでしょう」

冬毬 「!」

ウィーン 「……それで、どうするの? 鬼塚冬毬」

冬毬 「……」

冬毬 「とりあえず止まってください」

ウィーン 「帰るの?」

冬毬 「家に電話しますから」

ウィーン 「……そう」

そして、忙しい一日は終わろうとしていた。

きな子さんも、もしかしたら家で泣きじゃくっているかもしれない。夏美さんのように。

もしくは、こうして、かのんさんのように拗ねて丸くなってるかもしれない。私のお気に入りのぬいぐるみも奪われてしまった。

詳しいことはわかってませんが、どうやら、きな子さんと夏美さんが喧嘩をしたようです。だとしたら、きっと同じく一年生の、四季さんとメイさんも今すごく悩んでるかもしれません。

それに、かのんさんの妹のありあちゃんや、夏美さんの妹の冬毬ちゃんももしかしたら……。

そう思うと、私は寝れません。サヤさん。

恋 (……どうしたらいいのでしょう。はあ)

恋 「zzz」 スピースピー
0493名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/03(木) 01:30:37.84ID:ThrVW8Zr
五日目が書き終わりました。風呂敷広げまくってるんですが、どうやって終わらせるか、ある程度は考えておりますので、頑張っていきたいと思います。
0494名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/03(木) 01:36:34.92ID:ZBoIQKjL
恋ちゃんから奪ったぬいぐるみ抱いて眠っちゃうかのんちゃんかわいい
その隣で悩んで寝れませんとか考えながらわりとすぐ寝ちゃう恋ちゃんもかわいい
続きも期待してまってます!
0495名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/03(木) 02:57:13.32ID:AkRewY5a
乙です
これからのてんかも楽しみ
0496名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/03(木) 02:58:05.46ID:AkRewY5a
>>495
展開のミスです
0497名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/03(木) 07:28:03.75ID:GQDnrvAo
俺が3期に期待してる冬マルの絡みが見れて素晴らしい
是非完結まで頑張ってほしい
0499名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/04(金) 00:14:40.44ID:LxgNJnq2
待ってる
0500名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/04(金) 16:12:11.41ID:2bMnwmlE
恋ちゃんかわいい
0502名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/05(土) 03:16:27.33ID:MBOtbB54
0503名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/05(土) 17:21:01.70ID:eSdqvMMd
ゅしほ
0504名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/06(日) 02:17:33.81ID:qbXJ6n/X
0505名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/06(日) 16:33:19.82ID:46W8I8P8
〜全校朝会〜

恋 「みなさん、おはようございます。事前に通知していた通り、今日は昨日発表されたスール制度のペアとの交流会を予定しております」

メイ 「つ、ついに始まるのか……!! 姉妹交流が……!!」

きな子 「……」

夏美 「……」

すみれ 「なんだかあそこだけ、空気が重くない? 気のせい?」

四季 「……おそらく気のせい」

すみれ 「あっ、可可が夏美に話しかけようと二人の間に入っていったわ」

四季 「結果は?」

すみれ 「重い空気に耐えきれず泣きそうになってるわね」

千砂都 「うーん……これはちょっと難しい事態だねえ」

すみれ 「千砂都は何か知ってるの?」

千砂都 「いや、あんまり。でも、かのんちゃんの目の下にクマができてた」

すみれ 「……寝れてないってこと?」

千砂都 「……あと泣いた跡もあったかも」

すみれ 「何があったのよ、いったい」
0506名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/06(日) 16:42:21.51ID:46W8I8P8
かのん 「……」

かのん 「……昨日は、私ダメだった」

かのん 「夏美ちゃんにつらく当たっちゃったし、サヤさんには怒られちゃったし、恋ちゃんのお気に入りのぬいぐるみも独占しちゃったし……」

かのん 「最後のはともかく、昨日の私、ワガママすぎだよ。……でも、大好きなみんながこれ以上喧嘩してるなんて嫌だ。私が止めるしかないんだ、私が二人を仲直りさせないと」

可可 「うぅ……しゅみれ……!! 可可はダメな姉なのデス……っ!!」 グスグス

すみれ 「ほらほら泣くんじゃないわよ。立派なお姉ちゃんになるんでしょ」 ナデナデ

四季 「すみれお姉ちゃん……」 ボソッ

すみれ 「何か言った?」

四季 「言ってない」

メイ 「すみれお姉ちゃん……!!」 キラキラ

メイ 「って言ったな」

四季 「メイ、またあの薬飲ませるよ?」

メイ 「す、すまんっ!!」

すみれ 「……本当可愛い後輩ばかりで、先輩冥利に尽きるわ」

すみれ 「問題は同学年にも、妹がいっぱいいることね……可可然り……かのん然り……」
0507名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/08/06(日) 16:48:09.50ID:46W8I8P8
千砂都 「私は夏美ちゃんのお姉ちゃんであり、かのんちゃんの保護者でもあるからね!」

すみれ 「あんたも、色々心配だから妹的存在よ」

千砂都 「ええっ!?」

恋 「……というわけで」 ペラペラ

恋 (千砂都さんたち、全校朝会なのに普通に喋ってるの問題なんですが……)

恋 「今日は、新しい後輩と、先輩と、いろんな人との交流を楽しんでください。これで全校朝会を終わります」 タッタッ

かのん 「お疲れ様、恋ちゃん!」

恋 「かのんさん……」

かのん 「ん? どうしたの?」

恋 「一人で抱え込まないでくださいね?」

かのん 「!」

恋 「それだけです」 タッタッ

かのん 「……あはは、敵わないなぁ、恋ちゃんには」
0510名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/06(日) 19:01:11.79ID:hnfMVv/C
可可お姉ちゃんかわいい
0511名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/07(月) 02:07:46.06ID:B8an4xrB
ちぃちゃんもかのんちゃん甘えさせる存在だしお姉ちゃんと言えなくもないな
Liellaちゃんの素行……
0512名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/07(月) 16:24:45.23ID:mkhPcZ9h
ゅしほ
0513名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/07(月) 23:57:54.79ID:OQWsUaRQ
遅れてすみません。再開します。
ssの内容自体には関係ないですが、夏美ちゃんお誕生日おめでとうございます!
0514名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/08/08(火) 00:07:25.30ID:/oruZFIm
〜交流会〜

かのん 「いくつかのグループに分かれて、交流会の内容はそれぞれのグループにお任せって感じなんだね」

恋 「はい。いずれは全体で大きなイベントもしたいですが、まだ最初ですので」

すみれ 「それで? そのグループは三組ごとに構成されていて、くじ引きで決めたと」

恋 「ええ。では私はあちらなので……」 タッタッ

すみれ 「……流石にこんなしょっちゅう偶然が起きたら変でしょ。四季〜?」

四季 「……ノーコメント」

きな子 「……」

夏美 「……」

可可 「かのん・きなきなペアと、可可・ナッツペアと、すみれ・しきしきペアがグループなんデスね!」

四季 (私にはこの二人を仲直りさせる役目がある。それなら、交流会で積極的に関わらせれば良い。くじ引きを操作するなんて、私には造作もないこと)
0515名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/08(火) 00:17:11.21ID:/oruZFIm
すみれ 「交流会とはいえ、みんなこうも顔馴染みじゃ、話すことないわね」

可可 「これだからグソクムシは」

すみれ 「なによ!」

可可 「良いデスか? 確かにここにいる全員がよく知っている間柄デス。しかし、だからこそ知らない側面もあるのでは?」

四季 「可可先輩、どういうこと?」

可可 「……つまり、可可たちは仲間であるがゆえに、競争しぶつかり合う一面がとても見えにくくなってしまっているということデス。だから勝負をしましょう! 勝負をすることで、互いのことを知ったり友情を深めたりするのデス」

すみれ 「勝負って具体的に何やるのよ」

可可 「トランプでどうでしょうか?」

すみれ 「絶対嫌よ!! また私、大貧民にでもなったら大変じゃないの!」

かのん 「大丈夫だよ、すみれちゃん。私もいるから」 ドヤッ

すみれ 「いや全然大丈夫じゃないわ」
0516名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/08(火) 01:35:43.63ID:Jft6mNny
なんだかしょっちゅう勝負してそうな人いますね
0517名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/08(火) 02:54:08.83ID:p4Fwy8px
目立ってそ〜
0518名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/08(火) 17:35:37.45ID:+N0e0kOk
ゅしほ
0521名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/09(水) 00:03:29.63ID:2UDq/C0L
四季 「……トランプじゃないとすると、二人三脚?」

すみれ 「いや急にジャンル変わりすぎじゃない!?」

可可 「ナイスアイデア……デス! 二人で歩くスピードを合わせて全力で駆け抜ける! こんな素晴らしい絆はありません!!」

すみれ 「大丈夫なの? あんた、そういうの得意じゃなさそうじゃない?」

可可 「ふふっ、可可はスクールアイドルを始めてから一気に運動神経を上げてきました! 今の可可に得意じゃない運動はありません!」

可可 「それに可可にはナッツがいます!!」 ダキッ

夏美 「ですの!?」

かのん 「……それなら、私だって負けないよ。きな子ちゃん」

きな子 「!」

かのん 「勝ちに行こうね!!」

かのん (とりあえず、きな子ちゃんとまずはこの気まずさを解決しないと!!)

きな子 「……かのん先輩がやる気なら、きな子頑張るっす」
0522名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2023/08/09(水) 00:09:00.55ID:2UDq/C0L
夏美 「……」

きな子 「……」

四季 「じゃあ私とすみれ先輩が審査員をさせていただきます」

すみれ 「えっ? 私たちは参加しないの?」

かのん 「四季ちゃん? 審査員なんてガチでやらなくても、みんなで楽しくやれば……」

四季 「かのん先輩。甘いです」

かのん 「えっ!?」

四季 「……見てください、あそこにいるメイを」

メイ 「あ、あ、あ、あの!! 仲良くしような!!」

四季 「初対面だから焦ってて可愛いでしょ。それでなぜ私が審査員をやるかですけど」

かのん 「あっ、メイちゃんは関係ないんだね」

四季 「さきほど可可先輩が言った言葉は『勝負』。かのん先輩は、勝負の大切さ、真剣に取り組む気持ちの大切さをよく知ってるはずです」

かのん 「!」

四季 「審査員、要りますか?」

かのん 「……分かった、よろしくね」

すみれ (ええ……私普通に四季と二人三脚して交流深めたいんだけど……)
0523名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/09(水) 00:13:07.40ID:k05wINWG
とことん巻き込まれ勢だな
0524名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/08/09(水) 00:16:13.59ID:2UDq/C0L
夏美 (かのん先輩にも、きな子にも嫌われたくない。だから言わないと……仲直りしようって!)

きな子 (ありあちゃんとも約束したんだ。夏美ちゃんと仲直りしないと……一言言うだけで良いのに!)

夏美・きな子 ((言えない……))

四季 (……人間、謝りたいときに限って素直に言えないもの。そういうときは、何かスポーツの途中に通じ合えば良い)

四季 「足は結び終わった?」

夏美 「オッケー……ですの」

きな子 「オッケー……っす」

夏美 (素直になれない気持ちもあるし、やっぱり何より)

きな子 (かのん先輩を渡したくないって気持ちも本心っす)

かのん 「言っておくけど可可ちゃん。私負けないよ?」

可可 「ふふ、かのん。そう言ってられるのも今のうちデス。可可の勝利はもはや決まってるんデス!」

四季 「では……いちについてー……」

夏美・きな子 ((この勝負に勝ったら))

夏美・きな子 ((かのん先輩は私を見てくれる!!)
0525名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/09(水) 00:19:46.28ID:5y119D9c
これは可可ちゃんに頑張ってほしい
0526名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/08/09(水) 00:22:48.03ID:2UDq/C0L
四季 「ドンっ!!」

かのん 「可可ちゃん、悪いけどこの勝負」

可可 「かのん、いつもは可可も譲ってますが」

夏美 「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」 バッ

きな子 「負けないっっっっす!!」 バッ

かのん・可可 「「うぎやぁぁぁぁ!!!!!」」 ドドドドドド

かのん 「足がっ!! 足が引きずられるぅぅぅぅ!」

可可 「ごめんなさいぃぃぃ!! 可可はやっぱり運動神経まだまだ低いデス〜〜!!」

夏美 「負けないっ!!!」

きな子 「こっちこそ!!!」

すみれ 「怪我しないようにしなさいよ〜」

夏美 「可可先輩! 頑張ってください! 負けていいんですか!」

可可 「良いデス! ラブライブ以外なら負けても良いデスからぁぁぁぁぁぁぁ」

きな子 「かのん先輩!! 遅いっすよ!!」

かのん 「きな子ちゃんが早いかもしれないよ!? ちょっと冷静になろ!? コペルニクス的転回しよっ!?」
0527名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/08/09(水) 00:32:17.39ID:2UDq/C0L
四季 (吊り橋効果というものがある。苦難を共に越えれば、より強い絆が生まれるはず。そのために私は審査員を立候補した) カチャ

すみれ 「ん? 四季? なにそのボタン」

四季 「道に仕掛けた罠を起動させるボタンです」

すみれ (……聞かなかったことにしよ)

ガパッ

夏美 「な!? 落とし穴!? 横に行ってください可可先輩!」

可可 「その可可先輩はそれ以前にナッツの斜め後ろにいるんデスよ!?」

夏美 「落ちるのは最近のナッツの動画の再生数だけで十分なんですの!」

可可 「やっぱり、『澁谷かのんのダジャレ百連発』が滑ったのが原因デスかね……」

ビューーーン

きな子 「急な風!? でも大丈夫っす。伊達に千砂都先輩のVR綱渡りを突破したわけじゃないっすから!」

かのん 「風で私の前髪がめっちゃ目に入るっ!! 私のチャームポイントが今は私の天敵になってる! ヘルプ! ヘルプミー!!」

きな子 「さすが音楽に詳しいかのん先輩! それはビートルズですね!」

かのん 「お願いだから直訳してきな子ちゃん!!!!」
0528名無しで叶える物語(しまむら)
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2023/08/09(水) 00:39:43.86ID:2UDq/C0L
恋 「……」

生徒A 「どうかしたんですか? 葉月先輩?」

生徒B 「いや、あそこ見てよ」

千砂都 「あー、やっぱりスクールアイドルが三組もいると目立っちゃうよね……ぇええっ!?」

恋 「あんなの、スクールアイドル関係なしに目立ちまくりですよ……っ!!」

かのん 「うぎやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

千砂都 「あ、でも、かのんちゃん、楽しそう……もしかして、あれがかのんちゃんが苦しんでた悩みの種を解決してくれる?」

恋 「楽しそうに見えますか、あれ?」

生徒A 「へえ……スクールアイドルってあんな練習もするんだね!」

生徒B 「きっとあれもダンスに活かせるんだろうね」 フムフム

恋 (あわわ間違ったイメージが……!!)
0529名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/09(水) 03:02:33.54ID:EbRhh5TB
かのんちゃんはダジャレ絶妙に好きそうな感じあるよね
0532名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/10(木) 02:56:33.82ID:iC84UwTs
0533名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/10(木) 18:04:40.46ID:n/SSEO1G
たくましいね
0534名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/11(金) 02:11:04.45ID:FBHWTGZm
0535名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/11(金) 15:13:54.11ID:pHWg3iuh
ゅしほ
0537名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/11(金) 23:26:47.38ID:h1UQEZFE
四季 「さらなる苦難。試練が必要! すみれ先輩、グソクムシの歌を!」

すみれ 「なに、グソクムシの歌って試練だと思われてるの?」

すみれ 「……グソクムシ〜、グソクムシ〜」 ボソッ

かのん 「グソクムシの歌を聴くといろんなことを思い出すなあ……椅子に縛りつけられたことや選挙の不正とか……」 ググググ

可可 「かのん、引きずられながら思い出に浸るなんて高等テクニックデスね……」 ググググ

かのん 「引きずられながらツッコミできる可可ちゃんもすごいけどねぇ……」 ググググ

恋 「あの二人、もう状況に適応してます……!」

千砂都 「可可ちゃんもかのんちゃんも、基本的には能天気だからね〜。多分すぐ環境に慣れちゃうんだと思うよ」

恋 (遠回しにアホと言ってませんか……?)
0538名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/11(金) 23:37:13.25ID:h1UQEZFE
四季 (きな子ちゃんに、夏美ちゃんも、かなり真剣。それほどに、かのん先輩に見て欲しいのだろうか)

四季 (いや……二人の顔を見るに……)

きな子 「悪いですけどCEO!! ここはきな子がリードするっす!」 タッタッタッ

夏美 「負けてたまるか、なんですの!! 可可先輩!! あともう一踏ん張り!!」 タッタッタッ

可可 「踏ん張らない方が進みやすいのでは? 可可は引きずられてるわけデスし」 ググググ

夏美 「冷静なツッコミ!!」

きな子 「かのん先輩!! CEOに負けちゃうっす!! 頑張って!!」

かのん 「この時点で先輩としての私の威厳は勝敗が決まってるんだと思うんだよね。もう完敗」 ググググ

きな子 「かのん先輩!?」

夏美 「……かのん先輩がその感じじゃ、夏美の勝ちは濃厚なんですの。私の勝ちですね。桜小路さん!!」

かのん (ああ……また二人とも『CEO』『桜小路さん』だなんて呼び合って……まだ怒ってるんだ……)

四季 (違う。あれは怒ってそう呼び合ってるんじゃない)
0540名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/11(金) 23:45:21.84ID:4ND768cS
さすがに可可ちゃんの方が軽いか?
0541名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/11(金) 23:45:57.47ID:h1UQEZFE
きな子 「やるっすね、『CEO』!!」

夏美 「まだまだ『桜小路さん』には負けないんですの!!」

きな子 (絶対に夏美ちゃんには)

夏美 (絶対にきな子には)

きな子・夏美 ((ゴールは譲らない!!))

四季 (仲間であるときとは、友達であるときとは、あえて呼び方を普段より距離を置くことで、『ライバル』でいようとする)

四季 (……もうあの二人は喧嘩していない。かのん先輩を奪い合ってもいない。ただ、今この勝負に勝ちたいと思ってる)

四季 (ブイっ。私の狙い通りに事が進んだ。良かった)

きな子 「よしっ!」

夏美 「最後っ!」

四季 「二人ともゴール!」 ピッピーー

すみれ 「……これはビデオ判定が必要なくらい僅差ね。四季、あんたのことだからどっかで撮影してんでしょ?」

四季 「私を一体なんだと思ってるのか……あります」

すみれ 「見ましょう」
0542名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/08/11(金) 23:55:13.01ID:h1UQEZFE
『ゴール!』

すみれ 「これは……本当に同時ね」

四季 「それなら二人三脚なので、かのん先輩と可可先輩のゴールで比べてみましょう」

すみれ 「うーん……これは……」

すみれ (可可とかのんはほとんど身長も同じ。二人で比べてみても、僅差で分かりにくいわね)

すみれ 「引き分けでいい?」 チラッ

夏美 「……」

きな子 「……」

夏美 「……えっ、引き分けなんですの?」

きな子 「……あんなにきな子、頑張ったのに?」

すみれ 「あ、い、いや、引き分けなんてありえないわよね!? そうよ、ありえないわ、えっと、どっちが勝ちかと言えば、どちらかと言えば〜……」

夏美 「さすが『桜小路さん』。最初からあなたには根気があると思ってたんですの」 ギュッ

きな子 「……これは認め合った証の握手っすね。『CEO』、このレースすごく楽しかったです。またきな子と勝負してください」 ギュッ

すみれ 「引き分けね」
0543名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/11(金) 23:59:25.94ID:4ND768cS
なんの勝負する気なんだ
0544名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/12(土) 00:06:13.47ID:3K9LKCI6
夏美 「……じゃあこれで仲直りですね、きな子」

きな子 「……えへへ、そうっすね、夏美ちゃん」

かのん (知らない間に仲直りしてる……)

可可 「よく分かりませんが、先輩たちが体を張った甲斐がありましたね……」

夏美 「可可先輩……」

可可 「?」

夏美 「ごめんなさい!! 夏美、きな子に勝ちたい気持ちばかりが先行して、可可先輩のこと……」

可可 「良いんデスよ」 ダキッ

夏美 「!」

可可 「……可可もかのんも特殊な訓練を受けてます」

※嵐千砂都の訓練を受けてる人の意見です。良い子のみんなは真似しないでください。

可可 「それに、可可にとってはよっぽど、ナッツが悩んで困ってる方がつらかったデスから……一言、〜と言ってくれませんか? そしたら今回のことは許します」

夏美 「可可先輩……」

夏美 (夏美のお姉ちゃんはかのん先輩だけかもしれない。でも、恋先輩や千砂都先輩、すみれ先輩、そして可可先輩だって、私にとっては甘えられて、大好きな大好きな)

夏美 「……『グソクムシの歌はやっぱりいつ聴いても面白いです。笑いかけて膝が曲がっちゃうところでした』」

すみれ 「いやそこは可可お姉ちゃんって言わせるところでしょ!!! なにグソクムシいじりの方にシフトしてんのよ!!」
0546名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/08/12(土) 00:13:15.38ID:3K9LKCI6
きな子 「かのん先輩……」

かのん 「……大丈夫だよ」

きな子 「えっ?」

かのん 「ほら、私たちは特殊な訓練受けてるから、全然受け身とか取れてたし」

※嵐千砂都の訓練を受けてる人の意見です。良い子のみんなは真似しないでください。

かのん 「それに、きな子ちゃんと夏美ちゃんのことずっと心配してたけど……杞憂だって気づいたから」

きな子 「杞憂……っすか……?」

かのん 「うん。だって、きな子ちゃんも夏美ちゃんもすごく良い子だもん! すぐ仲直りできるって思ってた!」 ニコッ

きな子 「かのん先輩……」

きな子 (本当に……この人は……ああ、優しいな……大好きだなあ)

きな子 「かのんお姉ちゃん」

かのん 「!」

かのん 「ふふ、何かな」

きな子 「……明日、泊まりに行って良いですか? 確か、夏美ちゃんと一緒に暮らしてるんですよね」

かのん 「うん!」

きな子 「かのんお姉ちゃんとも……夏美ちゃんとも……一緒に遊びたいっす……」

かのん 「きな子ちゃん!」

かのん 「もちろん!! 一緒に遊ぼうっ!!」 パァァ
0547名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/12(土) 00:27:09.40ID:3K9LKCI6
すみれ (今、きな子。夏美とかのんが一緒に暮らしてるとか言ってた? 聞き間違い?)

四季 「すみれ先輩」

すみれ 「ん? どうしたの?」

四季 「……ごめんなさい。私のワガママで、審査員なんて立場にさせてしまって」

すみれ 「なーに、言ってんのよ」 ポンッ

四季 「いて」

すみれ 「面白いもの見れたし別に嫌じゃなかったわよ。それに、どんなこともあんたたちがいれば楽しい思い出だし」

四季 「……」

すみれ 「なに、得体の知れないものでも見ちゃった顔して」

四季 「先輩たちみんな優しい人だって知ってたけど、すみれ先輩のあまりの人の良さに驚いてる」

すみれ 「あんた、詐欺とかに騙されないでよ? 私より悪い人世の中にたくさんいるかもだけど、私より優しい人だって山ほどいるわよ?」

すみれ 「良い意味で優しさに慣れておきなさい。慣れておかないと、ちょっと優しくされただけで騙されちゃったり、逆に優しくされても素直に受け取れなくなっちゃったりするから」

四季 「……」

すみれ 「分かった?」

四季 (聖人だ……)

四季 「すみれ先輩と姉妹になれて良かった」

すみれ 「なっ……/// そう言われると照れるわね……///」
0548名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/12(土) 00:38:46.50ID:3K9LKCI6
生徒A 「Liellaの練習を間近で見れて良かった……!! いつもあんな感じなんですね葉月先輩!!」

恋 「……い、いや、えっと、その」

生徒A 「かっこいいなあ」 キラキラ

恋 「……そうです。あれがLiellaの練習の一つ、『二人三脚〜もう一人はタイヤ〜』です」

千砂都 「私だったらもっとハードな練習にするけどねえ」

生徒B 「もっとハードな練習!?」

千砂都 「……これも愛だよ。練習内容聞く?」

生徒B 「や、やめておきますっ!」

メイ 「すすすすす好きなスクールアイドルは誰ですか!?」

生徒C 「すすすすすす好きなスクールアイドルはメイちゃんです!」

メイ 「わわわわわわわわ私ですか!?」

生徒C 「そそそそそそそそそうですっ!」

千砂都 (なんか二人とも緊張してて面白いなあ)
0549名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/12(土) 00:50:49.91ID:3K9LKCI6
〜放課後〜

恋 「交流会は成功……何か問題が起きた報告はなし……ふう、とりあえず一安心です」

かのん 「お疲れ様恋ちゃん」

恋 「かのんさんもお疲れ様でした……しかし」

恋 「あの騒動はいただけません。後で可可さんとかのんさんには反省文を書いてもらいます」

かのん 「……まあ仕方ないよねえ」

可可 「〜それでかのんが可可に言ってくれたんデス。可可ちゃん、好きな気持ちがあるなら絶対大丈夫だって」

千砂都 「くぅぅ! さすがかのんちゃん、最高だね!」

かのん 「二人とも何話してるの?」

千砂都 「えっ? 思い出捏造ごっこ」

かのん 「思い出捏造ごっこ!?」

可可 「……かのんと幼馴染だったら、という設定で思い出話をしてるんデス」

恋 「なぜそんなことを……」

千砂都 「私はそれを聞きながら、『私は幼馴染だったけどね!』って心の中でマウントを取って楽しんでるよ!」

すみれ 「かなり嫌な楽しみ方ね」

可可 「千砂都の楽しみ方はともかく、これが意外と楽しいんデス。レンレンもやってみてください!」

恋 「えっ、私とかのんさんが幼馴染ですか……」
0550名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/12(土) 01:00:16.44ID:3K9LKCI6
恋 (私がまだ小さくて、サヤさんも家事で忙しくて、一人庭でチビと遊んでると)

かのん 『よいしょ、よいしょ』

れん 『ふぇぇ!? だ、だれか、かべをのぼってきます!』

かのん 『あれ? わたしとおなじくらいだ! ねえ、ここにボールはいってこなかった?』

れん 『!』 ブンブンッ

かのん 『おかしいなぁ……ところであなたのなまえは?』

れん 『は、はづき、れんです』

かのん 『そっか! わたしのなまえはしぶやかのん! よろしくね!』

れん 『よ、よろしくですか……?』

かのん 『そう! ともだちになろうってこと!』

れん 『いいのですか?』

かのん 『うん! なかよくしよう!』

れん 『う、うれしいですっ、よろしくおねがいします、かのんさん!』
0551名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/12(土) 01:06:15.21ID:3K9LKCI6
恋 「それからかのんさんと交流は始まり、私は公園に一緒に行ったり、プールに行ったりして、楽しい時間を過ごすんです。サヤさんのシチューを三人で食べて……」

かのん 「恋ちゃん……!!」 グスッ

可可 「レンレン……!!」 グスッ

すみれ 「泣かせるんじゃないわよ!」 グスッ

恋 「ええっ!? みなさん!?」

千砂都 「私とかのんちゃんは幼馴染だから、その世界線では私と恋ちゃんも幼馴染なんだろうなあ」

かのん 「恋ちゃん!! これから一緒に公園やプールに行こうね!!」

恋 「さすがに公園は高校生二人で行くのは恥ずかしくないですか……?」

恋 (それに、今話したこと。大体今叶ってるんですよ、かのんさん)
0552名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/12(土) 01:19:29.58ID:3K9LKCI6
かのん 「ていうか、すごいね思い出捏造ごっこ!! とんでもないインパクトだよ!! 嬉しすぎて、今の録音しちゃったもん!」

恋 「ええっ!? か、かのんさん、それは消してください!!///」

かのん 「……ごめん、宝物にする」

可可 「じゃあ可可の思い出捏造ごっこも、もう一回話すので録音してくれませんか? 可可も聞き直したいデスから!」

すみれ 「あんたら物好きね……」

千砂都 「ところですみれちゃんはかのんちゃんと幼馴染だったらどんな感じだったと思う?」

すみれ 「えっ……そうねえ、私は小さい頃は子役だったから、その頃に幼馴染だったとしたら、かのんも子役よね。仕事の現場が一緒とかかしら。それで……」 ゴニョゴニョ

千砂都 「かのんちゃん」 ボソッ

かのん 「ナイス。ちぃちゃん」 カチャ(録音開始)

メイ 「何やってるんだよ、ほんと。先輩たち」

夏美 「やっぱりメイもそう思います?」

メイ 「ああ、かのん先輩との幼馴染シチュエーションなんて、もう日常的にやってるもんだろ。そんな思い出捏造ごっこなんてしなくてもな」

夏美 「もっとやべぇのがいたんですの……」
0553名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/12(土) 01:28:31.12ID:3K9LKCI6
きな子 「四季ちゃん」

四季 「ん? なに、きな子ちゃん」

きな子 「明日かのん先輩の家に泊まる予定なんっすけど……夏美ちゃんはかのんちゃんの姉妹なんですよね」

四季 「うん」

きな子 「そのDNA鑑定は四季ちゃんがしたって本当なんっすか?」

四季 「そうだけど……」

四季 (なんだかデジャブ……)

きな子 「お願いがあるんっすけど」

きな子 「一日だけで良いんです。姉妹証明書が欲しいんっす……無茶振りなのは分かってるんっすけど……」

四季 (また近いうちに滝浴びだね)

四季 「任せて、ブイっ」

きな子 「ありがとうっす……!! 四季ちゃん!!」 パァァ
0554名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/12(土) 01:38:59.42ID:3K9LKCI6
〜帰り道〜

かのん 「……」

夏美 「……」

恋 「ふふ、綺麗な夕焼けですね」

かのん (……すっかり忘れてたよ)

かのん (きな子ちゃんと夏美ちゃんは仲直りしたけど、私と夏美ちゃんは仲直りしてないじゃん!! なにやってんだ私!?)

ウィーン 『甘い。甘いわよ。澁谷かのん』

かのん (私の頭の中のマルガレーテちゃん!!)

ウィーン 『まるであなたの家のケーキくらい甘いわね』

かのん (言うか……? マルガレーテちゃん、流石にこれは言うか……? 言うかも……)

ウィーン 『ちなみにあなたの家、食べログで高評価をつけておいたわ』

かのん (これは言わない!! いくらなんでも私に都合良すぎるよ!! マルガレーテちゃんは食べログは使わないでしょ多分!!)
0555名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/12(土) 01:45:55.01ID:3K9LKCI6
ウィーン 『昨日あなたは、夏美を叱ったのよ? 覚えてるでしょ』

かのん (覚えてます……)

ウィーン 『きっと、あの子はこう思ったはずだわ。私の味方をしてくれないんだって』

かのん (うぅ……)

ウィーン 『この溝は放っておけば、今度の同居生活に影響が出るわよ? 解決するなら早めに解決しておきなさい。それこそ自動ドアが開く速さでね』

かのん (……?)

ウィーン 『ウィーン……だけに……!』

かのん (絶対言わない分すごく面白いな)

ウィーン 『だから今のうちに謝っておきなさい』

かのん (だよね……そうするよ)

かのん 「夏美ちゃ 「かのん先輩!」

かのん 「えっ?」
0556名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/12(土) 03:19:11.53ID:Rfc5s/Tl
恋ちゃんかわいいよぉ
0557名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/12(土) 03:40:32.76ID:qrnsqRCt
ゥイーン
0558名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/12(土) 17:30:51.11ID:zyvfauoM
長い間特殊な環境にて訓練を受けてきたかのんちゃん…
0560名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/13(日) 02:22:03.06ID:4zOXnuO3
0561名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/13(日) 16:09:53.75ID:bEh3J/mm
かのんちゃんぺろぺろ
0562名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/13(日) 23:47:38.22ID:6VwLEUBo
夏美 「……」

かのん 「夏美ちゃん……?」

夏美 「ごめんなさいっ」 ペコッ

夏美 「夏美……昨日かのん先輩にひどい態度を取りました。かのん先輩は私のことを想って言ってくれたのに」

夏美 「本当に、本当に、ごめんなさい」

かのん 「……」

かのん 「……そうだね。夏美ちゃん、聞く耳も持たず部屋に閉じこもっちゃったもんね」

夏美 「うっ……」

恋 (意外ですね、かのんさんならてっきり「そんなことないよ!」と言うかと……)

かのん (私が謝らなくちゃいけなかったのに、先に謝られちゃった)

かのん (でも、これは夏美ちゃんの勇気でもあるんだ。私の謝りたい気持ちのために、否定するべきじゃない。今回は夏美ちゃんの謝りをしっかり受け止めることに率先したい)
0563名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/14(月) 00:00:32.17ID:+GuQNXyy
かのん 「確かに昨日の夏美ちゃんはちょっと自分勝手だったかもしれない。だけど夏美ちゃんはしっかり反省もしたし、成長もできた……だから、顔を上げて。私はもう気にしてないし、怒らないよ」

夏美 「……私が成長、ですの?」

かのん 「うん!! きな子ちゃんと仲直りできたのは、夏美ちゃんが真剣に向き合ったからだし、私に対しても、こうしてすぐに謝ってくれた。それって、夏美ちゃんが誰よりも相手のことを考えて行動してくれた証拠だよ」

かのん 「だから、昨日のことはもう気にしてないよ。きな子ちゃんと夏美ちゃんのように、私たちも仲直りしよっか?」 ニコッ

恋 「かのんさん……」

夏美 「……」

かのん (大丈夫かな、いつでも不安になる)

かのん (ありあが小さいときに道を左右を確認しないで渡ろうとして危ないときがあった)

かのん (それを私は強めに説教して、ありあは泣いてた。『ごめんなさい。ごめんなさい』って)
0565名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/14(月) 00:08:51.90ID:+GuQNXyy
かのん (私は、ありあが、ありあが。何かひどい目にあったら、耐えられないって……それが怖くて、怒った。ありあのためだと思った)

かのん (だけどありあの涙を見て、私はありあを傷つけてしまったかもしれないと思った。嫌われてしまったかもしれないとも……)

かのん (誰かを怒るときは、諭すときは、向き合うときは、いつでも、こんな不安がまとわりつく)

かのん (夏美ちゃんは、私の今の言葉に納得してくれただろうか。私の真意が伝わってくれただろうか? 誤解して、傷ついてないだろうか。いろんな不安が)

かのん 「……」

夏美 「……夏美、一つ怖いことがあったんです」

かのん 「!」

夏美 「きな子に、そしてかのん先輩に、嫌われるんじゃないかって」

夏美 「かのん先輩は、私から離れていくんじゃないかって……」 ポロポロ
0566名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/14(月) 00:23:56.72ID:+GuQNXyy
かのん 「大丈夫だよ、夏美ちゃん」

かのん 「私ずっと考えていたんだ。恋ちゃんから言われた言葉」

恋 「えっ?」

恋 『……今ふと思った単純な疑問なんですが、妹だからかのんさんは夏美さんを好きなんですか?』

かのん 「妹だから好きって、わけじゃないんだ。それがきっかけでより仲良くなったとは思うけど、ありあも妹だからってだけじゃなくて、ありあだから好き。夏美ちゃんもそう」

かのん 「関係性で好きなわけじゃない、ってのは別に姉妹関係に限った話じゃなくて、先輩後輩も、Liellaの仲間も、とても大事なことには違いないんだけど、それは一番の理由じゃなくて」

かのん 「夏美ちゃんだから、私は大好きなんだよ。夏美ちゃんが優しくて、不器用かもしれないけど、こうして色々考えてくれて、すごくLiellaが大好きで、いつも頑張ってくれる。そんな夏美ちゃんが大好き!」

夏美 「……っ」 ポロポロ

かのん 「そんな夏美ちゃんのことをよく知ってる私が、些細な一回のすれ違いで、この気持ちを変えたりしないよ……だから不安にならないでいい。私はずっと、夏美ちゃんが大好きだよ」

夏美 「かのん先輩……」 ポロポロ
0567名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/14(月) 00:32:53.16ID:+GuQNXyy
かのん 「離れたりなんかもしない。それはたとえ、この姉妹関係が偽りだったとしても、変わらないよ。絶対」

夏美 「良かった……良かった、んですの……っ」 ポロポロ

かのん 「泣き虫だね、夏美ちゃんは、ふふ、私そっくり」 ナデナデ

恋 「かのんさんっ……!! 夏美さんっ……!! 涙がと゛ま゛り゛ま゛せ゛ん゛!!」 ポロポロ ポロポロ

かのん 「うおっ、隣の方が号泣してた。恋ちゃんも私そっくり……いや、それ以上だね」 アハハ

かのん 「……じゃあ帰ろうか。昨日私怒られちゃったんだ、サヤさんに。食卓は笑顔でって」

恋 「……ぐすっ。ですね、笑顔で帰りましょう!」

夏美 「……笑顔、ですのっ」 グスッ

かのん 「よしーー! 家までダッシュだ、競争だーー!」 タッタッタッ

夏美 「あっ合図なしはせこいですの!」 タッタッタッ

恋 「競争なら私だって負けないですよーー!」 タッタッタッ
0568名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/14(月) 00:37:33.88ID:+GuQNXyy
六日目が終わりました。完全にエンディングのような雰囲気ですが、アイデアが浮かんでしまったので続きます。
きな子ちゃんが泊まるのと、夏美ちゃんがカブトムシを取りに行くのと、それと話が退屈しないように、大きく展開させていこうかなと思います。引き続きよろしくお願いします。
0570名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/14(月) 00:40:10.17ID:+GuQNXyy
〜ウィーンマルガレーテの家〜

ウィーン 「……」

冬毬 「……」

ウィーン 「良い? 澁谷かのんは幽霊が苦手なのよ。確かな筋から聞いた情報だから間違いないわ」

ウィーン 「だから、澁谷かのんと姉を引き離したいなら、幽霊のふりをして『一緒に暮らすのをやめろ〜』と言うのが賢明だわ」

冬毬 「……」

ウィーン 「……なによ、その目は」

冬毬 「別に私はかのんさんを姉者から引き離したいわけじゃ……」

ウィーン 「……強がりはよしなさい」

冬毬 「強がりでは」

ウィーン 「……そう」

ウィーン 「ところで、私がよく食べるスイーツは美味しいかしら」

冬毬 「美味しい、と思います」

ウィーン 「ふふ、そうでしょう、そうでしょう。海外からの取り寄せ品なのよ」
0571名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/14(月) 00:45:09.70ID:N0JR+PDR
続け続けー
0572名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/14(月) 00:46:17.60ID:+GuQNXyy
冬毬 「ウィーンさんは、なぜ私をここに連れてきたのですか?」

ウィーン 「……それは言ったでしょ、私はあなたと同じ妹。あなたの気持ちがわかる。それに、澁谷かのんを見返したい。それだけよ」

冬毬 「澁谷かのんを見返したい……」

ウィーン 「ええ」

冬毬 「……」

ウィーン 「……?」

冬毬 (自分の気持ちがわからない。私は姉者にどうしてほしいのだろう。澁谷かのんをどうしたいのだろう)

ウィーン 「日本人は感情表現が下手だわ。心の中で思っても相手はエスパーじゃないのよ?」

冬毬 「伝えたくないことは、別に海外でも全て口に出さないはずです」

ウィーン 「……それは、そうね」

冬毬 「ですよね」

ウィーン 「……私に伝えたくないこと、あるの?」

冬毬 「当たり前です。まだ知り合って年月も経ってないのに。澁谷かのんぐらいの信頼度です、今私の中では」

ウィーン 「……」

冬毬 (フォークが止まってる……)

冬毬 「スイーツまだ残ってますよ? 食べないんですか」

ウィーン 「……食べるわ」

冬毬 (この人もよくわからない)
0573名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/14(月) 00:57:53.55ID:+GuQNXyy
〜学校〜

千砂都 「土曜日練だーーーーーっ!」

千砂都 「さて可可ちゃん! クイズ! 今日の練習内容は!」

可可 「寿司! 鳥! 風呂! 寝ろ!」

千砂都 「なわけあるかーいっ! 筋トレとランニングとステップ練習だよ!」

可可 「筋トレとランニングはもう十分やりました……可可には必要ないのデス……っ」

千砂都 「残念ながら体は追い込んだ後に、再生してパワーアップするんだ。スキルに関しても、ギリギリまで追い込んで夜寝ると、脳に定着するんだよね。要するにやるしかない」

可可 「そんなァ……」

かのん 「あーあ、私が漫画のキャラクター、たとえばドラゴンボールの主人公だったらなあ、こんな追い込まなくても強くなれるのに」

すみれ 「かのん、サイヤ人は死にかけて復活すると強くなるのよ」
0574名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/14(月) 01:11:34.57ID:CNUlIk94
ウィーンちゃんかわいくて草
0575名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/14(月) 01:16:44.27ID:+GuQNXyy
かのん 「……そういえば、すみれちゃん髪金色だよね」

すみれ 「何が言いたい」

かのん 「おだやかな心をもちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士……スーパーサイヤ人!?」

恋 「そうだったのですか!?」

すみれ 「殴るわよ」

かのん 「はっ!? 言われてみれば、グソクムシってかめはめ波と同じ五文字!?」

すみれ 「グ〜ソ〜ク〜ム〜シーーーっ!!」

かのん 「やられるううう〜〜!」

すみれ 「ドアホっ」 ペシ

かのん 「あいてっ」

すみれ 「ふざけてないで練習しなさい」
0576名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/14(月) 01:28:08.37ID:+GuQNXyy
メイ 「今日も大好きな先輩方の尊い風景を見れて幸せだな〜なんて私は幸せもんなんだ〜」

四季 「メイ。幸せなのは良いことだけど、スール姉妹の方は上手くいったの?」

メイ 「そりゃもうバッチリさ」

四季 「あんな緊張してたのに?」

メイ 「見てたのかよ!!」

夏美 「相変わらず先輩方は呑気で羨ましいんですの」

きな子 「夏美ちゃん、今日は練習後どうすればいいっすか?」

夏美 「家に帰って服など、ある程度の私物は用意した方がいいんですの」

ペラペラ ペラペラ

すみれ 「きな子も夏美も、かのんも、みんな無事に元気になったみたいで助かったわ」

千砂都 「かのんちゃんも目の下のクマがなくなってたから、昨日はぐっすり寝れたみたいだね。一安心!」
0577名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/14(月) 02:15:26.78ID:0XzR1mWv
みんな仲直りできてよかったね恋ちゃん
0578名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/14(月) 16:15:06.19ID:K9x8n1lC
おとまり!
0579名無しで叶える物語(しうまい)
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2023/08/14(月) 23:52:00.28ID:uGIJTdoM
メイちゃんが幸せそうでよかった
0580名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/15(火) 14:10:19.63ID:R/dUPC43
ゅしほ
0581名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/16(水) 01:00:35.96ID:DmpuKrCY
?? 「澁谷かのん……!」

千砂都 「ん?」

すみれ 「どうしたの千砂都?」

千砂都 「今。視線をどこからか感じたような」

すみれ 「気のせいじゃない? だってここ屋上よ?」

千砂都 「まあ、そうだよねえ」

ウィーン 「この科学室からだと、Liellaの練習が見えるのを発見できたのは大きいわ」

冬毬 「大丈夫なんでしょうか。私たちはこの学校の関係者じゃないのにここまで入ってきて……」

ウィーン 「正門から堂々と許可をもらって入ってきたのよ? 何か問題ある?」

冬毬 「……それはそうですが」
0582名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/16(水) 01:10:38.03ID:DmpuKrCY
ウィーン 「ともかく、澁谷かのんの弱点をさらに発見できたのだから、この行動は無駄ではなかったわ」

冬毬 「弱点?」

ウィーン 「平安名すみれ、あの子に頭をチョップされていた。にもかかわらず、澁谷かのんは怒りもせず逆らいもしなかった」

ウィーン 「これは、あの子が澁谷かのんの弱点であることを示してるに違いないわ!」

冬毬 「……ウィーンさん、あれを見てください」

ウィーン 「えっ?」

きな子 「そういえば、きな子が泊まりに行ったら、部屋は大丈夫なんっすかね?」

夏美 「夏美の部屋に泊まるんですの。かのん先輩はリビングのソファーで寝てもらうので狭さも問題なしっ!」

かのん 「ええっ!?」 ガビーン
0583名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/16(水) 01:29:22.33ID:DmpuKrCY
恋 「それなら問題ありません。かのんさんは私の部屋があるじゃないですか」

かのん 「恋ちゃん……!!」

夏美 「そういえば、昨日の家までの競争。一位がビリに罰ゲームを与えられるんでしたっけ」

恋 「ああ、そんなことを言ってましたね。かのんさんが」

夏美 「じゃあ夏美はかのん先輩が恋先輩の部屋で寝るのを禁止にするんですのww」

恋 「……それならば、仕方ないですね、やっぱり、その、自分で言ったことなので」

かのん 「恋ちゃん!?!?」 ガビーン

ウィーン 「声は聞こえないけど、なんだか見た感じ澁谷かのんって……」

冬毬 「……平安名すみれだけじゃなくて、みんなにフレンドリーというか、悪く言えば」

ウィーン 「なめられてる……? なに、平安名すみれ以外も弱点なの?」

冬毬 「……」

ウィーン 「……」
0584名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/16(水) 01:50:28.58ID:DmpuKrCY
ウィーン (私の目標は澁谷かのんの弱点を突くこと。そして、仮に澁谷かのんの弱点がLiellaメンバーなのだとしたら)

ウィーン (私の理想は、さらにその誰かの弱点を掴み、それで脅して澁谷かのんへの勝負に協力させること。Liellaメンバー全員が澁谷かのんの弱点だとしたら好都合よ、チャンスは山ほどあるわ)

ウィーン (さて。それで誰の弱みを掴むかだけど、嵐千砂都はまずないわね。あの子、なんだか恐ろしいわ。葉月恋もありえないわね。澁谷かのんと同じ家に暮らしてるんでしょ? 葉月恋を観察してるうちにターゲットである澁谷かのんにバレてしまうわ。本末転倒よ)

ウィーン (同じ理由で鬼塚夏美もなし。あと、盗み聞きして分かったけど、桜小路きな子もスール姉妹だかで澁谷かのんにかなりベッタリなみたいだからなし。米女メイだったかしら? 彼女はこないだの件で警戒されてるだろうから、ちょっと難しいわね。あの青いのは単純に米女メイへの愛が怖いわ)

ウィーン (となると、あとは唐可可と平安名すみれだけだけど……)

ウィーン (さっき頭を殴ったのを確認できた平安名すみれが妥当かしらね……余裕があったら唐可可の観察もしようかしら)

ウィーン 「冬毬。しばらくは、平安名すみれをこっそり観察するわよ」

冬毬 「えっ?」

ウィーン 「弱点の弱点を掴むのよ。平安名すみれの弱点を見つければ、澁谷かのんの弱点も簡単に突けるわ」
0585名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/16(水) 05:34:11.40ID:B3pMcDKB
なんかliella怖い人多い?
0588名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/17(木) 02:32:09.75ID:1e4nlFE4
もしかして自分もliellaメンバーに入れば自身をかのんちゃんの弱点にできるのでは
0589名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/17(木) 15:54:48.92ID:sIbfmLiS
ゅしほ
0590名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/18(金) 02:43:47.42ID:08HvVOLl
0591名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/18(金) 15:32:29.47ID:m0z4+g54
すみれちゃん視線に敏感そうだからなぁ
0592名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/18(金) 19:09:58.58ID:TyeEkwbn
すみれ 「っ!」 ビクッ

千砂都 「すみれちゃん?」

すみれ 「寒気が……風邪かしら」

可可 「すみれの噂を誰かがしてるのかもデス」

すみれ 「私の噂? ……スカウト!?」

可可 「なわけないデス」

かのん 「スカウト!? すみれちゃんスカウトされちゃったの!? うわーーーん! 私から離れないですみれちゃーーーん!」 ダキッ

すみれ 「心配しなくたって離れないわよ」

夏美 「……」

きな子 「……」

千砂都 「……」

すみれ 「あんたらみんな視線が怖いわ!! かのんが勝手に抱きついてきたんだからね!?」
0594名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/18(金) 19:20:05.24ID:TyeEkwbn
ウィーン 「どういうこと? 今度は平安名すみれに抱きついてるわ」

冬毬 「……」

冬毬 (この人について行って私は大丈夫なのだろうか……)

四季 「きな子ちゃん、これ」 スッ

きな子 「ありがとうっす、四季ちゃん!」

千砂都 「あ、それは!」

千砂都 「ふむふむ。なるほど、同じ道を通るんだねえ。なんだか先輩のしたことを後輩が続けてやるって、エモいね」

メイ 「いやこんなところは似なくても良いけどな……」

四季 「ということでメイ、今日滝浴びに行く予定だけど一緒に行く?」

メイ 「滝浴びはちょっと……でもまあ、本当に気をつけろよ? 山は怖えからよ。転んだり、高いところから落ちたり」

四季 「私は大丈夫。万全の準備をする」

メイ 「なら良いけどよ」

千砂都 「じゃあ早速、練習始めよう!!」

一同 「「おおっ!!」」

ウィーン 「平安名すみれの弱点は……金髪」

冬毬 「それは弱点じゃないのでは」

冬毬 (それにしても、姉者……楽しそう……)
0595名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/18(金) 19:27:45.14ID:TyeEkwbn
〜夜 葉月家〜

恋 「今日のお泊まり用として、三人で過ごせる大きめの部屋を用意しました! ベッドも横に広くて三人分です!」

かのん 「恋ちゃん!! やったぁぁ! これでリビングで一人寝ずに済む!」

夏美 「千砂都先輩の時の私のような、かのん先輩には部屋から追い出される寂しさを感じて欲しかったのですが、これなら仕方ありません」

かのん 「またまた〜そんなこと言っちゃってぇww 本当は嬉しいくせにー!」

きな子 「かのん先輩めんどくさいっすね……」

かのん 「うえっ!? きな子ちゃん!?」

夏美 「でしょ? めんどくさいったらありゃしな……」

きな子 「かのん先輩に、こんなめんどくさく絡まれるなんて、夏美ちゃん羨ましいっす!」

かのん 「うおおー! 嬉しいんだか悲しいんだからよくわからないハイテンション!」

夏美 「きな子も変ですの……」
0596名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/18(金) 19:41:46.62ID:yiGeOfTE
かわいい
0597名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/18(金) 23:13:40.65ID:TyeEkwbn
恋 「さてさて、今日の夜は長いですよ、きな子さん、何かしたいことはありますか?」

きな子 「きな子のしたいことっすか?」

かのん 「うんうん! ほらこの三人は前から暮らしてるからさ、言わば今日はきな子ちゃんが主役! きな子ちゃんが決めていいよ!」

恋 「きな子さんが望むなら、どんなゲームも揃ってるゲーム部屋がありますし、卓球なんかもできますよ!」

きな子 「うーん……夏美ちゃんは何したいっすか?」

夏美 「なんでそこで夏美に聞くんですの」

きな子 「あはは……きな子、優柔不断な性格で……」

夏美 「……」

夏美 「じゃあ、こういうのはどうなんですの?」

夏美 「『きな子の良いところを語り合おうの会』!!」

きな子 「ええっ!? 何言ってるんすか!?///」

かのん 「いいねいいね! じゃあ私から! きな子ちゃんはまず可愛い!!」

恋 「激しく賛同です」

きな子 「かのん先輩!? 恋先輩!?」
0598名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/18(金) 23:21:27.96ID:TyeEkwbn
恋 「さらに言えば、とても健気で謙虚だと思います。そして頑張り屋さんです。つい応援したくなっちゃいます」

かのん 「あ、分かる! きな子ちゃんはそういう魅力があるよね〜」

夏美 「きな子は自信が足りないところがありますが、それも謙虚の裏返しと言えるんですの」

きな子 「褒めたってきな子は何もあげられないっすよ!?///」

かのん 「それに関しては問題ないよ〜。ね?」

恋 「ええ、全く問題ないですね」

夏美 「ですの!」

きな子 「どういうことっすか!?」

きな子 「あ……なるほど、先輩たちもきな子の北海道にお邪魔したいんですね!」

かのん 「いやそれは行きたいけど、そうじゃなくて」

恋 「単純に」

夏美 「うんうん」
0599名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/18(金) 23:29:16.33ID:TyeEkwbn
かのん 「きな子ちゃんからはもうすでに色んなものをもらってるからね。その笑顔が十分プレゼントだよ」

恋 「元気をもらえたり、癒しをくれたり……きな子さんには普段から助けられてます」

夏美 「きな子が出る回は再生数の伸びが良いんですの!」

かのん・恋・夏美 「「えっ」」

かのん 「な、夏美ちゃん……?」

恋 「普段から助けになってる、というのは、そういう明確な数字とかじゃありませんよ? 夏美さん」

きな子 「夏美ちゃん……」

夏美 「なななななんですの!? 夏美以外が感覚論、主観論で褒めてるから、私が客観的な視点できな子の魅力を語ったに過ぎないんですの! なのにその目は!? その冷たい目は!?」

かのん 「我が妹ながら、仲間を再生数で褒めるビジネス魂には震えるよ」

夏美 「うるさーーーい! かのん先輩のダジャレ動画が一番評価悪いんですよ!?」

かのん 「ええっーーーー!? そ、そ、そうなの!?」 ガビーン
0600名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/18(金) 23:35:18.32ID:TyeEkwbn
きな子 「きな子はあの動画好きっすけどねぇ……うーん、なんで評価悪いんっすかね」

かのん 「きな子ちゃん!」 パァァ

きな子 「なんというか、心を無にしたいときに開きたい動画っす!」

かのん 「きな子ちゃん!?」

夏美 「第二回は永遠に来ないものだと思ってください、かのん先輩」

かのん 「そ、そんなぁ……私の生き甲斐が一つ奪われた……!!」

恋 「生き甲斐だったんですか、ダジャレが……」

夏美 「ん? でもその割には同居してからかのん先輩のダジャレを聞いた記憶が見当たらないんですの」

かのん 「そりゃあね」

恋 「ほっ……。そうですよね、さすがのかのんさんでも、そんなしょっちゅうダジャレを言わないくらいの女子高生らしさが……」

かのん 「最近はダジャレ思いついたら、そういう動画企画でもない限り、歌詞に使ってるんだもん」

夏美 「韻踏み……」
0601名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/18(金) 23:43:12.79ID:TyeEkwbn
きな子 「かのん先輩……!! かっこいいっす……!!」 キラキラ

かのん 「えへへ? そうかなあ」

夏美 「いやいや」

夏美 (ん、待てよ?)

夏美 (さっきからきな子、かのん先輩から好印象持たれる選択ばかり取っている!?)

夏美 (おそらく無意識……二人とも天然だし、波長が近いんだ……)

夏美 (こ、このままでは夏美は)

きな子 「そういえばかのん先輩! これ見てください! 『一日限定DNA証明書』っす!」

かのん 「おおっーと、デジャブだぞー」

きな子 『証明書もあるし、スール姉妹だし、波長と合う! きな子とかのん先輩が一番の姉妹ですね!』

かのん 『あはは、そうかもねえ。夏美ちゃんは可愛いけど、ちょっと反抗期すぎかなあ』

夏美 (きな子とのいざこざは解決したけど、それは別として、このままでは夏美はかのん先輩の姉妹の座をきな子に奪われる……っ!)

夏美 (阻止せねば!!)
0602名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/18(金) 23:58:55.88ID:TyeEkwbn
かのん 「分かってるよ」 ヒソヒソ

夏美 「えっ……!?」

かのん 「夏美ちゃん、きな子ちゃんと仲直りできたけど、それはそれとして、気にしてるんだよね。やっぱりきな子ちゃんを傷つけちゃったこと」

かのん 「だから、きな子ちゃんの良いところをみんなが言う流れにしたんだよね? その前の、自分を優柔不断だって卑下したきな子ちゃんのことが気になって、ってこともあるのかな」

かのん 「私はちゃんと分かってるよ、だって夏美ちゃんのこと大好きだからね」 ニコッ

夏美 「……」

夏美 (普段は色々鈍感なくせに、この先輩はなんでここまで分かっちゃうんですの……)

夏美 「きな子」

きな子 「夏美ちゃん?」

夏美 「今からかのん先輩、いや、かのんお姉ちゃんに抱きつくごっこしませんか」

きな子 「します!」

かのん 「二人とも!?」

夏美 「隙ありっ」 ダキッ

きな子 「きな子もかのんお姉ちゃんにくっ付くっす!」 ダキッ

恋 「遅ればせながら私も」 ダキッ

かのん 「なんで!?」
0604名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/19(土) 00:08:44.46ID:0yNZzLA/
夏美 「かのんお姉ちゃん……」

かのん 「!」

夏美 「ありがとう」

かのん 「……ふふ、夏美ちゃんったら」

きな子 「……」 ギュッ

きな子 (きな子はきっと、この二人のようにはなれない)

きな子 (それを羨むことも、憎むことも、もうやめたけれど、でも、この事実をとても実感する)

きな子 (短い期間で、こんなに昔から姉妹だったように振る舞えるなんて、はたして姉妹関係だからという理由だけなんっすかね)

きな子 (でも、もう良いんだ)

きな子 (きな子は夏美ちゃんになりたいんじゃない。夏美ちゃんの居場所を取って代わりたいんじゃない)

きな子 (きな子はきな子で、かのんお姉ちゃんとの関係を築く。夏美ちゃんとの関係を築く)

きな子 (二人の特別であることには違いないんすから……)

きな子 (それが幸せと呼ばずなんと言うんですか)

きな子 「かのんお姉ちゃん!」

恋 「か、か、かのんおね、ね、ね……///」

かのん 「恋ちゃん別に無理して言わなくて良いんだよ!? そういう流れってわけじゃないよ!?」
0605名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/19(土) 00:16:20.19ID:0yNZzLA/
〜ちょっと戻って夕方 神社〜

すみれ 「掃き掃除してると心を無にできて良いわねえ」 スッスッ

?? 「平安名すみれ……」

すみれ 「視線!?」

すみれ 「……」 シーン

すみれ 「気のせい、かしら」

すみれ 「それにしても、最近なんだか周りが変なのよね。かのんがモテすぎてない?」 スッスッ

すみれ 「いや前から人気だったけど、距離が近くなったというか……そういや、きな子がかのんと夏美が一緒に暮らしてるとか言ってたような……聞き間違いだと思ってたけど……」 スッスッ

すみれ 「っていけないいけない、心を無にするってさっき決めてたんだった」 スッスッ

すみれ妹 「お姉ちゃーん! お母さんが呼んでるよー!」 タッタッタッ

すみれ 「はいはい、今行ってくるわ」 タッタッ
0606名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/19(土) 00:20:49.09ID:0yNZzLA/
すみれ妹 「お姉ちゃんいない間、私が掃き掃除やってあげる!」 スッスッ

ウィーン 「あなた、平安名すみれの妹ね」

すみれ妹 「?」

ウィーン 「私はLiellaの関係者よ」

すみれ妹 「Liella! お姉ちゃんの!」 パァァ

ウィーン 「ええ。そこで質問なのだけど、平安名すみれに何か弱点はない?」

すみれ妹 「弱点?」

ウィーン 「ええ。弱いところという意味よ」

冬毬 「どう見ても不審者なのでは……私たち……」

ウィーン 「仕方ないわ。平安名すみれの弱点を掴むためよ」

すみれ妹 「お姉ちゃんの弱点はねぇ」
0607名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/19(土) 00:28:07.54ID:0yNZzLA/
すみれ妹 「分かんない!」

ウィーン 「そ、そう。あ、いや、なんでも良いのよ、些細なことでも」

すみれ妹 「お姉ちゃんはすごく私に優しいし、いつも子守歌を聞かせてくれるの。ぐっすり寝られるんだ! それに忙しいのに、私とよく遊んでくれるの! 私の大好きなお姉ちゃん!」

ウィーン 「眩しい……っ!! 眩しいわ!! 鬼塚冬毬!!」

冬毬 「ウィーンさんにも太刀打ちできない相手がいたんですね……」

ウィーン 「じゃああなたの弱点は!? 妹の弱点はきっと姉も弱点なはずだわ!!」

すみれ妹 「えっとね、私の弱点は……宿題?」

ウィーン 「平安名すみれの弱点は宿題!!」

冬毬 「なわけない」 ペシッ

ウィーン 「叩いたわね!? この私を!?」

すみれ 「ちょあんたら私の妹に何してんのよ!!」

ウィーン 「厄介なことになったわ、逃げるわよ冬毬!」 タッタッタッ

冬毬 「ちょっと!? ウィーンさん!?」 タッタッタッ

すみれ 「大丈夫!?」

すみれ妹 「うん、大丈夫だよ! 私の弱点聞かれただけだよ!」

すみれ 「弱点?」

すみれ妹 「宿題って答えた!」

すみれ 「……あとで見てあげる」

すみれ妹 「やったあー!! ありがとうお姉ちゃん!」
0608名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/19(土) 00:32:23.42ID:0yNZzLA/
七日目が終わりました。まさかの一週間の描写に二ヶ月半くらいかかるとは……。まだすぐには完結にはなりませんが、終盤へ向けて少しずつ展開させていくつもりです。優しく見守ってくれると嬉しいです。
0609名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/19(土) 00:32:41.29ID:e8QECjHd
かしこい
0610名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/19(土) 00:33:59.26ID:e8QECjHd
乙です!
もう二ヶ月半なんだ
0611名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/19(土) 05:26:31.26ID:r2r6Rh8k
きな子ちゃんつよくてかわいいすき
0614名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/20(日) 02:45:52.48ID:LbsrMvdU
すこすこ
0615名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/20(日) 15:22:48.57ID:YYfKpBJJ
ゅしほ
0616名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 00:06:04.80ID:vvuW2f3e
〜朝〜

夏美 「ふわぁ……眠いんですの……」

かのん 「……」 スヤスヤ

きな子 「……」 スヤスヤ

夏美 「起きたらかのん先輩の寝顔が見られるのにも慣れてきたんですの」

夏美 「今日は日曜日……初めて同居生活を始めてから一週間経ったんですね」

夏美 「かのんお姉ちゃん」 ボソッ

かのん 「……ふふっ、夏美ちゃん」 ボソボソ

夏美 「こうやってかのんお姉ちゃんって呼んだら、寝言で返してくるのもすっかり慣れたんですの。さて」

ガチャ

夏美 「おはようございます、サヤさん」

サヤ 「おはようございます、夏美さん」 ニコッ
0617名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 00:12:46.22ID:vvuW2f3e
サヤ 「今日は三人で山にカブトムシ採りに行くんですよね」

夏美 「その予定ですの。マニー稼いでくるんですの!」

サヤ 「ふふ、応援してますっ」

テレビ 『星座占い〜! 今日のビリは〜』

テレビ 『牡牛座! 特に髪がオレンジ色の人は色々と大変かも! 大事なものを失わないように注意! ラッキーアイテムは翡翠色の髪飾り! 強く結び直しておこう』

夏美 「牡牛座……」

サヤ 「夏美さん、牡牛座なんですか?」

夏美 「いえ、私は獅子座ですの」

夏美 「えっと、少し買い物に行ってきます」

サヤ 「こんな朝にですか?」

夏美 「……虫除けスプレーが必要かと思いまして。行ってきます」 タッタッタッ
0618名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 00:20:00.92ID:vvuW2f3e
きな子 (……玄関が開いた音?) ウトウト

きな子 「あれ、夏美ちゃんがいない?」

かのん 「……」 スヤスヤ

きな子 「かのん先輩……」

きな子 (昨日はすごく楽しかったなあ。みんなとたくさん喋って、かのん先輩とはそれこそ本当の姉妹のように……)

きな子 「一日限定証明書も、ただの紙に戻っちゃったっす」

きな子 「かのんお姉ちゃん……」 ボソッ

かのん 「……ふふっ、夏美ちゃん」 ボソボソ

きな子 「なっ! きな子は夏美ちゃんじゃないっすよ!」

きな子 「……でも返事してくれたのは嬉しかったっす」

ガチャ

きな子 「おはようございます、サヤさん」

サヤ 「おはようございます、きな子さん」 ニコッ
0619名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 00:28:17.02ID:vvuW2f3e
きな子 「えっと、夏美ちゃんは?」

サヤ 「確か虫除けスプレーを買いに……」

きな子 「虫除けスプレーはきな子が持ってるって昨日言ったのに……」

サヤ 「あら、そうだったんですね」

きな子 「夏美ちゃんはのほほんとしてるっす」

サヤ 「ふふ、そうかもしれませんね」

きな子 「……」

サヤ 「……?」

きな子 「……今日は泊めてくれてありがとうございました。きな子にとって、すごく楽しい時間でした」 ペコッ

サヤ 「こちらこそ、とても楽しかったですよ。またいつでも来てくださいね、きな子さん」 ニコッ

きな子 「! はいっす!!」

サヤ 「そろそろかのんさんも起こさなくちゃ……頼めますか? きな子さん」

きな子 「もちろんっす!! きな子に任せてください!」 タッタッタッ

サヤ 「……」

サヤ 「……本当にみなさん、良い子ですね。お嬢様の友達が、みなさんで本当に良かった」 フフ
0620名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 00:37:28.24ID:vvuW2f3e
〜山へ出発〜

かのん 「みんなーー! 準備はできたかーー!」

夏美 「一番遅く起きたくせに、仕切ってるんですの」

かのん 「そ、それは関係ないでしょ!」

サヤ 「みなさん気をつけてくださいね? 山は危ないですから……」

夏美 「それはもちろん! それに四季が言ってたんですが、今回行く山は、四季もしょっちゅう登っているところで、基本的には安全な山らしいんですの。だからご安心ください!」

きな子 「きな子は山登り自信ないですけど、それなら安心できそうっす……」 ホッ

恋 「しかし油断は禁物ですよ? 油断が一番危ないのです」

かのん 「そうだよ!! 夏美ちゃん、油断大敵だからね??」
0621名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 00:44:06.61ID:vvuW2f3e
夏美 「一番油断しそうな人に言われても……あっ、そういえばこれ受け取ってください、かのん先輩」 スッ

かのん 「これは? 髪飾り? 綺麗な色だね」

夏美 「プレゼントですの。理由はなんとなくですの」

かのん 「プレゼント!?!? ありがとう夏美ちゃん!! 早速つけちゃおっと!」 チャキッ

サヤ 「……夏美さんは優しい方ですね」 ニコニコ

夏美 「……///」

恋 「私は学校の仕事で一緒に行けませんが、気をつけて楽しんで行ってきてくださいね?」

かのん 「もちろん! じゃあ行ってきますー!」

きな子・夏美 「「行ってきますー!」」
0622名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 00:50:51.19ID:vvuW2f3e
〜山〜

夏美 「四季が言うにはこの木にカブトムシが……」

きな子 「きな子の手作りのパンを持ってきたっす!!」

かのん 「早速いただくね〜……美味しいっ!! こんな絶景の中で、きな子ちゃんの美味しいパンを食べられるなんて私幸せ者だな〜!」

きな子 「えへへ、そう言ってくれると嬉しいっす」

夏美 「誰も話聞いてない!!!!」

かのん 「夏美ちゃんは食べないの? 美味しいよ?」

夏美 「ピクニック気分で来てる場合じゃないんですの!! 目的を忘れましたか!? カブトムシを集めてお金稼ぎが目的なんです!!」

かのん 「そんなこと言われても、私たちは景色を眺めてる方が楽しいし……ねえ、きな子ちゃん?」

きな子 「っす!」

夏美 「うぎぎ……人選を間違えたんですの……」
0623名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/21(月) 00:57:00.75ID:on7H+C1N
同居生活……♡
0624名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 01:00:51.39ID:vvuW2f3e
きな子 「それに夏美ちゃん、そんな血眼になって探しても、カブトムシは出てきてくれないっすよ」

夏美 「どういうことですの……?」

きな子 「友好的な人にしか、近づかないっすよ。動物も人も」

夏美 「カブトムシは虫なんですが……きな子はもしかして虫とも喋られるんですの?」

きな子 「そう言うわけではないっすけど……」

夏美 「じゃあ口出しせず、夏美の華麗な虫取りさばきを見てるんですの!!」 バッ バッ

かのん 「何も無い宙に虫網振り回してる……」

夏美 「いつかここに虫が飛んできて引っかかるんですの!!」

かのん 「それはないと思うけど……まあ夏美ちゃん頑張ってるみたいだし、私たちは食べ物食べながらのんびりしようね、きな子ちゃん」

きな子 「はいっす!」

夏美 「おりゃーーー! おりゃーーー!」 ブンッ ブンッ
0625名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 01:09:20.96ID:vvuW2f3e
〜一時間後〜

夏美 「きな子、そこのパンも食べて良いですの?」 モグモグ

きな子 「もちろんっすよ! どうぞ!」

かのん 「結局夏美ちゃんもパン食べてるじゃん、カブト採集やめて」

夏美 「冷静に考えて、カブトムシを採るためには、前日に蜜を仕掛ける必要がありました。つまり、その罠がない以上今日はゲットは不可能ということです」

夏美 「それならきな子が持ってきたパンをたらふく食べる方が、コストパフォーマンスは良いはずだという判断です」

かのん 「すごいそれっぽく言ってるけど、食べ物に目が眩んで諦めたってことだよね」

夏美 「違うんですの」

きな子 「かのん先輩、今日はこれからどうしたら良いっすかね」

かのん 「そうだねえ。もうちょっと山登ってみようか! 標高低いし奥に行けばカブトムシも捕まえられるかもしれないし」

夏美 「賛成ですの! きっとここはカブトムシが来ない場所なんですの!」

少女 「やったーー! カブトムシゲットーー!」

夏美・きな子・かのん 「「……」」
0626名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/21(月) 08:55:04.93ID:BRrUwgjd
丁寧な説明サンクス
0627名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/21(月) 17:44:41.73ID:98h5C26y
きな子ちゃん好きだ
0630名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 20:43:51.24ID:vvuW2f3e
〜山の奥〜

かのん 「おりゃぁぁ!」 ブンッ

かのん 「くぅぅ、逃したぁぁーー! あと少しだったのにぃ!」

夏美 「カブトムシは素早いですけど、場所を変えて正解ですの! さっきのところではカブトムシは一切いなかった!」

かのん 「記憶を都合よく変えてる……」

きな子 「カブトムシ、本当に捕まえるんっすか?」

夏美 「……何か文句でもあるんですの?」

きな子 「お金にしようだなんて、良くないっす。それに夏美ちゃん、Liellaのおかげで動画配信? ってやつも儲かってるんっすよね? なんでそんな躍起になって……」

夏美 「きな子は分かってないんですの!」 グイッ

きな子 「うわっ!?」

夏美 「お金はあるだけ良い、それが世界の理なんですの。だから潔く、カブトムシ採りに協力するんですの〜!!」

きな子 「うぅ……きな子はもうへとへとっすよ〜!」

夏美 (流石に恋先輩に頼ってばかりじゃ申し訳ないですし、一つ旅行代でも稼げれば、より姉妹仲の深まる交流ができるんですの!)

かのん 「あっ! 夏美ちゃんそっち行ったよ!」
0631名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 20:49:13.10ID:vvuW2f3e
夏美 「よし来たっ! 夏美だって、厳しい千砂都先輩の訓練によって運動神経は抜群に……」 ブンッ

夏美 「うぎゃあ! 空振りっ!」 ドテッ

かのん 「夏美ちゃん!?」

きな子 「夏美ちゃんは元気っすね〜」

かのん 「こ、こうなったら心の中の四季ちゃんに尋ねてみよう……っ!」

四季 『かのん先輩、カブトムシが欲しいの?』

かのん (きっと良いアドバイスをしてくれるはず! イメージ! 完璧なイメージ! 四季ちゃんならなんて言う!?)

四季 『そんなときは、葉っぱを二枚丸めて……』

かのん 「丸めて……」 クシャクシャ

四季 『そしたら丸まった葉っぱが二枚完成! coolだねっ』

かのん (ダメだっ!! 私の知識量では四季ちゃんすらもアホキャラになってしまう!!)

きな子 「かのん先輩も楽しそうっすね〜」
0632名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 20:57:15.09ID:vvuW2f3e
ブーンッ

きな子 「ん?」

きな子 (きな子の隣にカブトムシが飛んできたっす……)

きな子 「えっと」 チラッ

かのん 「おりゃああああ! 天空×字拳(てんくうペケじけん)!!」 ブンッ

夏美 「なんの! 満月大根斬り!!」 ブンッ

きな子 (技名はかっこいいけど、掠りもしてない……)

きな子 「うぅ、きな子は協力したくないっすけど、夏美ちゃんが売る相手を四季ちゃんにしてもらえれば、きっと丁寧に扱ってくれるはず!」

きな子 「ほ〜らカブトムシさん〜。この虫籠の中に入るっすよ〜」 サアサア

コトコト

きな子 「一匹ゲットっす!!」

かのん 「夏美ちゃん!! 良い汗かいてるね!!」 グッジョブ

夏美 「かのん先輩こそ!! 振り回すフォームが輝いてるんですの!!」 グッジョブ

きな子 (二人楽しそうだし、伝えるのは後にしておくっす〜)
0633名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 21:03:44.70ID:vvuW2f3e
〜夕方〜

かのん 「ひゃぁー、疲れたねーーー。でも楽しかった!」

きな子 「きな子もっす!」

夏美 「カブトムシ一匹も採れなかったですけどね!!」

かのん 「まあまあ、思い出はプライスレスでしょ?」

夏美 「それはそうですけど……」

きな子 「あっ、そのことなんですけど、実はきな子、カブトムシ一匹捕まえてたんっす!」 サッ

かのん 「えっ!?」

夏美 「き、き、きな子……!! なんて抜け目のない! そして!」

夏美 「最高なんですの〜!!!」 ダキッ

かのん 「すごいね!? きな子ちゃん!!」

きな子 「えへへ、それほどでもあるっす〜」

夏美 (調子の乗り方はある意味かのん先輩と姉妹そっくりなんですの……)

かのん 「ん? あれ、橋? こんなの行きにあったっけ」
0634名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 21:07:38.63ID:vvuW2f3e
夏美 「行きとは違う道ですからね……この橋を通らずとも帰れますが……」

きな子 「看板があるっす!」

『このはしわたるべからず』

きな子 「故障中なんですかね? それならやめておいた方が……」

かのん 「ははーん、そういうことねっ」

夏美 「ドヤ顔してどうしたんですか、かのん先輩」

かのん 「私知ってるよ。これ一休さんだ! つまり」

トコトコ

かのん 「真ん中を渡れば問題なし〜♪」

きな子 「ええっ!? かのん先輩!?」

夏美 「ちょ!! 危ないんですの、かのん先輩!!」

かのん 「大丈夫だって、だって現にここまで」

バキッ

かのん 「え」
0635名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 21:12:19.40ID:vvuW2f3e
かのん (あ、私ダメかもしれない)

橋から落ちた。

下には川とかじゃなく、急な谷があって、私は滑り落ちていく。

頭を必死に守って、でも身体中をぶつけまくって、転がっていく。

きな子ちゃん? の声が聞こえた。

夏美ちゃん? の声が聞こえた。

でも、どんどん声は遠くなっていく。意識まで離れていく。

私はバカなことをしたと思った。だけど。もう反省する余裕もなかった。

遠のいていく意識の中、こんなことが前にも一度あったような気がした。

あのときも夏美ちゃん? が泣いてたような。
そんな気がしながら……

私は意識を手放した。
生きてたら良いなと思って。



———

—————
0637名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 21:19:34.81ID:vvuW2f3e
〜病院〜

夏美 「手術ならまだしも、検査でこんなに長いだなんて、ここはヤブ医者なんじゃ……っ」

ポチポチ

夏美 (『西木野病院』……評価高いんですの……)

きな子 「うぅ……うぅ……」 グスグスッ

夏美 「……」

タッタッタッ

すみれ 「かのんが橋から落ちたって本当なの!?」

夏美 「す、すみれ先輩……」

きな子 「っっ……!」 ポロポロ

すみれ 「夏美……きな子……!!」

夏美 「他のみんなは……」

すみれ 「夏美からの連絡でこっちに向かってるわ。私がたまたま近かったってだけ」

夏美 「そうなんですね……」

すみれ 「……」
0638名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 21:36:59.59ID:vvuW2f3e
すみれ 「二人とも、つらかったわね……」

夏美 「……きな子の方を励ましてください。夏美は大丈夫ですから」

すみれ 「えっ?」

夏美 「それに、かのん先輩ですよ? こんなことで、何か起きるなんて……」

夏美 (そうきっと大丈夫)

夏美 (命には全然別状はないし、スクールアイドルにも全く支障をきたさない!! かのん先輩は、かのんお姉ちゃんは……っ!! 絶対に無事、無事だからっ、だから)

夏美 「……」 ガクガク

すみれ 「足が震えてるわよ、夏美」

夏美 「!」 ガクガク

すみれ 「本当に大丈夫なの?」

夏美 「そ、そんなの……」 ガクガク

すみれ 「そんなわけないでしょ……っ」

ダキッ
0640名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 23:34:05.20ID:vvuW2f3e
すみれ 「二人とも……よく頑張ったわね……」 ギュッ

夏美 「っ」 ポロッ

きな子 「すみれ先輩……っ、すみれ先輩……!」 ポロポロ

すみれ 「みんなでかのんの無事を祈りましょう」

夏美 (もし、かのん先輩に何かあったら、私……私……)

夏美 「うっ……うっ……」 ポロポロ

すみれ 「……」

夏美 「うわぁぁぁーーーーーーん!!!」 ボロボロ

その後、ずっと泣いていた。

すみれ先輩はずっと夏美ときな子を抱きしめてくれていた。
0641名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 23:40:53.83ID:vvuW2f3e
〜しばらくして〜

夏美 「……」

きな子 「……」

すみれ 「……」

ガチャ

夏美 「!」

医者 「……澁谷かのんさんの関係者ですね」

夏美 「かのん先輩は!? かのん先輩は無事なんですか!!」 バッ

医者 「それはですね」

夏美 「も、もし、何かしらの臓器が必要なら私のを使ってください……っ、だからかのん先輩を、助けてっ!!」

医者 「と、とりあえず落ち着いてください」

すみれ 「そうよ、夏美……気持ちは分かるけど、そもそも臓器移植は血の繋がってる人じゃないと……」

夏美 「夏美はかのん先輩と姉妹なんです!! 血が繋がってるんです!!」

すみれ 「えっ!?」

医者 「お願いですから、落ち着いて。まず、臓器移植は必要ありません。今回、奇跡的に擦り傷程度で大きな怪我はしていません。命に別状もないでしょう」

夏美 「ほ、本当ですか……っ!!」

医者 「……ええ。私は嘘は嫌いなんです」
0642名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 23:45:55.05ID:vvuW2f3e
夏美 「ぶ、無事……」 フラフラ

夏美 「……よ、良かった」 ペタンッ

きな子 「良かった……本当に……」

すみれ 「じゃあかのんとはすぐ会えるんですか?」

医者 「……」

すみれ 「無事ならすぐ会えますよね」

医者 「……そのことなんですが」

夏美 「えっ?」

医者 「体に問題はないものの、頭に強く衝撃があったようです。まだ意識が覚醒してません。目を覚ましたとしても、そこから新たに問題が発覚する可能性もありえます」

すみれ 「……そうですか」

夏美 「そ、そんな」

すみれ 「……」
0643名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 23:55:02.39ID:vvuW2f3e
タッタッタッ

恋 「はあ……はあ……かのんさん!!」

千砂都 「すみれちゃん!」

すみれ 「恋……千砂都……」

千砂都 「かのんちゃんは!? かのんちゃんは無事なの!?」

すみれ 「無事……と言えば、無事かしらね……」

千砂都 「?」

すみれ 「……ねえ、夏美」

夏美 「すみれ先輩……?」

すみれ 「こんな時に質問してごめんなさいね。でも答えてくれる? あなたとかのんが姉妹ってどういうこと?」

恋 「!」

すみれ 「今って思うかもしれないわね、でも流石に放っておけないわ。かのんの妹はありあだけじゃなかったの?」

夏美 「……」

恋 「……夏美さん、知られてしまったんですね」

夏美 「恋、先輩……」

恋 「私から話します。すみれさん、こっちに来てくださいますか?」

すみれ 「分かった。どうやら恋は知ってるようね」 タッタッ

恋 「……ええ」 タッタッ
0644名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/21(月) 23:57:53.32ID:vvuW2f3e
きな子 「……」

夏美 「……」

千砂都 「……」

きな子 「……医者はかのん先輩は無事だって言ってました」

千砂都 「そうだったんだ……! 良かった……!」

きな子 「でも、意識がまだ……それに、起きた時にまた違う問題が発覚するかもしれないって……!!」

ガチャ

医者 「澁谷かのんさんが目覚めたわ」

夏美 「!」

きな子 「えっ!?」

千砂都 「……私が一番最初に行くね」 タッタッ
0645名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 00:03:03.60ID:wDGq6jNg
かのん 「……」

千砂都 「かのん、ちゃん……」

かのん 「あっ、ちぃちゃん?」

千砂都 「かのんちゃん!!」 パァァ

かのん 「私、山で滑り落ちちゃったんでしょ? 心配かけてごめんね。でも、良かった。ほら、全然体も動くし声も出せるし、どこも問題なさそうだよ!」

千砂都 「良かった……本当に良かったよ! かのんちゃん!!」

夏美 「かのん先輩!!」

きな子 「かのん先輩!!」

かのん 「!」

夏美 「良かった……かのん先輩が目覚めて……っ!!」

きな子 「きな子、もしかのん先輩が起きなかったら、どうしようってどうしようって!!」

かのん 「あはは、いろんな人に迷惑かけちゃったみたいだね」
0646名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 00:07:58.60ID:wDGq6jNg
かのん 「ファンの人かな? ありがとね、ここまで来て心配してくれるなんて」

千砂都 「えっ?」

かのん 「あ、でも、流石にまだファンはいないかな? そうだよね、まだ私たちすごい結果残せてないし……」

きな子 「な、何を言ってるんっすか……?」

かのん 「えっ、何って、別に変なこと言ってないよね、私……?」

夏美 「……」

かのん 「えっ? ち、ちぃちゃん」

千砂都 「かのんちゃん、まさか……」

すみれ 「かのん!!」

恋 「かのんさん!!」

かのん 「あっ、すみれちゃんに恋ちゃん! 二人も来てくれたんだね、心配かけちゃってごめんなさい」

すみれ 「本当よ!! あんたがいなくなったら、私っ……私っ!!」 ポロポロ

恋 「私だってかのんさんがいなくなったら、いなくなったら……!!」 ポロポロ
0647名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 00:15:32.61ID:wDGq6jNg
夏美 「……」

かのん 「え、えっと、あの子、ずっと呆然としてるけど、大丈夫かな恋ちゃん」

恋 「あ、あの子……? 誰のことです?」 グスッ

すみれ 「も、もしかしてあんた!」

千砂都 「そんなわけないよね……そんなわけ」

すみれ 「えっと今あんた何年生……?」

かのん 「えっ、一年生だよね? あっでも、二年生になるか、もうすぐ。ふふふ、私もそろそろ先輩か〜! 楽しみだなぁ」

かのん 「そういえば、さっき二人かのん先輩って呼んでくれたよね、結ヶ丘の新入生なの?」

夏美 「……う、そ」

かのん 「?」

夏美 「……こ、こんなの、嘘なんですの」

すみれ 「夏美!!」

夏美 「私はそんなこと……そんなこと……」

夏美 「信じないんですのっ!!!!」 バッ
0648名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 00:22:14.58ID:wDGq6jNg
タッタッタッ

恋 「夏美さん!!」

かのん 「わ、私何か酷いこと言っちゃったかな!?」

千砂都 「……かのんちゃん。起きてばっかで申し訳ないけど」

千砂都 「ちょっと黙っておこうか」

かのん 「なんで!?」

すみれ 「かのん、あんた、本当に……」

きな子 「……そんな、そんなの嘘っすよ」

きな子 「かのん先輩がきな子のこと覚えてないなんて、そんなの……」 ペタンッ

かのん 「ちょっと、ちょっと!? みんなしてなんでそんなじっと見てくるの!? 私が何かした!?」

医者 「……どうやら一種の記憶喪失が起きてるみたいね」

かのん 「えっ?」
0649名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 00:28:51.57ID:wDGq6jNg
医者 「はじめまして。私はあなたの検査をした医者」

真姫 「西木野真姫って言うわ」

かのん 「お、お医者さん……」

真姫 「良い? 冷静に聞いて。あなたはデータを見るに、二年生のはずよ。とっくに」

かのん 「ええっ!?」

真姫 「……だから、二年になってからの記憶が抜けていると考えられるわ。他にも抜けてるのがあるかもね。逆に、二年になってからでも、断片的に覚えてる記憶もあるかもしれない。どちらにせよ、記憶喪失なのは違いないわ」

かのん 「そ、そんな、全然実感が湧かないよ……」

千砂都 「かのんちゃん」

かのん 「ちぃちゃん?」

千砂都 「かのんちゃんは信じられないかもしれないけど、今Liellaって九人なんだよ」

かのん 「九人!?」
0650名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 00:33:02.40ID:wDGq6jNg
千砂都 「そこにいるきな子ちゃん」

きな子 「……」

千砂都 「そしてさっき部屋から走っていった夏美ちゃん」

千砂都 「二人もLiellaのメンバーなんだ」

かのん 「じゃあ私がしたことって……!! 大変だよ、早くあの子を」

すみれ 「それに関しては安心して良いわ。さっき、恋が追いかけていってくれたから」

すみれ 「……はあ、それにしても、本当にあんた一年前のかのんなの?」

かのん 「……そこのお医者さんが言うには」

すみれ 「うーん、確かに若干頼りない」

かのん 「どういうこと!?」
0651名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 00:40:57.21ID:wDGq6jNg
すみれ 「今も言うて変わんないか」

かのん 「さらにどういうこと!?」

すみれ 「……ツッコミもすらすら言えてるし、本当に二年生になってからの記憶以外は問題なさそうね。それは良かった」

千砂都 「良かったって、すみれちゃん……」

すみれ 「きな子」

きな子 「……!」

すみれ 「私は諦めるつもりないわよ。あなたもそうでしょ?」

きな子 「……」

すみれ 「命も助かって、身体も問題なし。それならなんとしても取り戻してやろうじゃない! 私たちの一年間を!! きな子、四季、メイ、夏美、四人の最高の後輩たちを!!」

きな子 「……すみれ先輩」
0652名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 00:46:46.11ID:wDGq6jNg
きな子 「そうっすよね……取り戻さないと、取り戻すんだ……きな子も諦めたりしないっ!」 スタッ

きな子 「かのん先輩!!」

かのん 「!」

きな子 「きな子のこと、忘れてしまってると思います!! でもきな子はかのん先輩との重ねてきた時間が無くなったとは思ってません!!」

きな子 「これから、きな子を知ってください! そして、記憶を取り戻しましょう!」

かのん 「きな子ちゃん……」

かのん 「ありがとう。うん! 取り戻そう私の記憶!」
0653名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 00:52:22.54ID:wDGq6jNg
かのん 「ねえ、きな子ちゃん。記憶のない先輩だなんて、気後れしちゃうかもしれないけど、私、きな子ちゃんと一緒にまたスクールアイドルがしたいんだ……」

かのん 『ねえ、きな子ちゃん。先輩しかいなくて、気後れしちゃうかもしれないけど、私、きな子ちゃんと一緒にスクールアイドルがしたいんだ……』

きな子 「っ!」

かのん 「私って、最初は何もできなかった……。でも、みんながいてくれたから、何とかここまで来れたんだと思う……」

かのん 『私だって、最初は何もできなかった……。でも、みんながいてくれたから、何とかここまで成長することができたの……』

かのん 「だから、これから先の景色もまた、きな子ちゃんと見られたらすごい幸せ!」

かのん 『だから、これから先の景色は、きな子ちゃんと見られたらすごい幸せ!』

かのん 「よろしくね、きな子ちゃん」 ギュッ

きな子 「はいっ……はいっす……かのん先輩っ……!!」 ポロポロ ポロポロ
0654名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 00:57:17.65ID:wDGq6jNg
夏美 「……きな子」

恋 「夏美さん」

夏美 「!」

恋 「……病院を出たかと思いきや、まさかこっそり病室に戻ってきてるとは驚きました」

夏美 「……だって、どうしても気になるんですの」

恋 「正直、かのんさんのポジティブさに私はついていけません」

夏美 「えっ?」

恋 「千砂都さんも、きな子さんも、すみれさんやかのんさんの言葉に呑まれすぎです。普通、こんな事態になったら、絶望的になってもおかしくないですよ」

夏美 「……それは、そうですね。夏美も、ちょっとポジティブすぎだと思ってました」

恋 「でも、その方が嬉しいですよね」

夏美 「!」

恋 「夏美さんも手伝ってくれますか? かのんさんの記憶探し」
0655名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/22(火) 01:05:39.06ID:4FEoVMMP
そうなってしまったか
0656名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 01:06:47.11ID:wDGq6jNg
夏美 「……」

夏美 「……夏美は言い続けますよ。記憶が無かろうと、かのんお姉ちゃんって」

恋 「ええ。ぜひ言ってください。少しでもかのんさんに思い出してもらうきっかけが欲しいですから」

夏美 「見つけましょう。かっこ悪くて、すぐに調子に乗って、それでおっちょこちょいで」

夏美 「なのに、夏美のことが大好きで、優しくて、それでいて、夏美も大好きなお姉ちゃん」

夏美 「かのんお姉ちゃんを取り戻しに!」

恋 「ふふ、その意気ですっ!」

お医者さんの判断で今日の面会はこれで終わりました。

フラフラしながらも急いでやってきた、可可さんと、四季さん、メイさんには、事情を説明し、翌日に全員で面会に行くことを決めました。

可可さんは大泣きして、メイさんは真っ青な表情で、四季さんはずっと考え込んでる様子……。

でもしばらくしたら、みんな「やることはひとつ」と前を向き始めました。

これが、Liellaの力なのかもしれませんね。
0657名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/22(火) 01:11:12.84ID:wDGq6jNg
八日目が終わりました。結構、大きめな展開です。虫取りに行く流れを決めた際に、この展開は決めてました。
もう少し更新を早めていきたいと思います。
0658名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/22(火) 01:31:48.12ID:ZwCq8kC+
乙です!
0660名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/22(火) 12:05:51.48ID:TRkY9iEz
ナッツがんばえ〜
0661名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/22(火) 15:57:09.97ID:Emfzs/ce
ゅしほ
0663名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/23(水) 00:55:24.85ID:Q1EvMv5D
〜翌朝 病室〜

ガチャ

かのん 「……ありあ!」

ありあ 「お姉ちゃん」

かのん 「あ、それ、りんご! 私が好きだから持ってきてくれたの? いやー、悪いね、わざわざ来てもらって……」

ありあ 「……っ」 ポロポロ

かのん 「ええっ!? ありあ!?」

ありあ 「……生きてたから、良かったけど、でもだからって」 ポロポロ

かのん 「……」

かのん 「ごめんね、ありあ。こっちおいで」 サッ

ありあ 「お姉ちゃん……っ!!」 タッタッ

ダキッ

ありあ 「お姉ちゃんのバカっ……バカ!!」 ポロポロ

かのん 「……ありあ、心配してくれてありがとう」 ナデナデ

かのん母 「……」

真姫 「病室に入らないんですか」

かのん母 「……もう少し二人だけの時間を、あげたいんです。ありあを学校に送ったら、そのあとじっくり話しますから」

真姫 「……そうですよね。野暮な質問、ごめんなさい」
0664名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/23(水) 01:07:25.89ID:Q1EvMv5D
ありあ (お姉ちゃんの腕、温かい……こんな感覚、いつぶりだろう……)

ありあ 「……」 ギュッ

かのん 「……」 ナデナデ

ありあ 「……ねえ、お姉ちゃん」

かのん 「……なに? ありあ」

ありあ 「私、お姉ちゃんに素直になれないことの方が多いけど……でもね……」

ありあ 「お姉ちゃんのこと大好きだから……離れないでね……っ」

かのん 「……うん、離れないよ。絶対」

かのん 「確かにありあは素直じゃないことも多いけど、それでも大好きだよ」

かのん 「だって本当は素直で良い子だって知ってるもん。今みたいにね」 フフ

ありあ 「……揶揄わないで///」

かのん 「ふふ。ごめん、ごめん」

抱きしめてるうちに、思ったより時間は経っていたようで、しばらくしてお母さんがやってきた。

二人とも、昨日の面会に間に合わなかったことにすごく後悔して、早起きして来てくれたようだ。

ありあは学校へ向かった。お母さんと二人だけの時間になる。少しの間沈黙が続いた。
0665名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/23(水) 01:11:56.53ID:Q1EvMv5D
かのん母 「…….」

かのん 「……」

かのん母 「……こうして、かのんと二人でいるのも久しぶりかもしれないわね」

かのん 「えっ? そうだっけ」

かのん母 「……ここ一年の記憶が朧げなんでしょう? それなら一週間、家にいなかったのも覚えてないわよね」

かのん 「えっ!? 私一週間も家にいなかったの!?」

かのん母 「ええ。了承したこととは言え、かなり寂しかったわ」

かのん 「な、なんで!? Liellaでの旅行!? それとも……ももももしかして家出とか!?」

かのん母 「その脱線ぶり、相変わらずね。かのん」

かのん 「えへへ、そうかなあ?」

かのん母 「……褒めてるわけじゃないわよ?」
0666名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/23(水) 01:18:22.17ID:Vvx97iXl
liellaで一週間旅行かぁ
色んなところで凄いことになりそう
0667名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/23(水) 15:26:20.65ID:A1/3xoDf
かのんちゃんがドヤった結果一気にシリアス展開に…
0669名無しで叶える物語(もこりん)
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2023/08/23(水) 20:11:55.13ID:Bm5aJoq/
かのぉん
0670名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/24(木) 01:25:24.22ID:9sHUydsr
かのん母 「あなたはもう一人の姉妹に会いに行ってたのよ」

かのん 「もう一人の姉妹……?」

かのん母 「と言っても、私には一切心当たりがないんだけどね。だけど、だからって他人事のように接するには、憎めない子なのよねえ、あの子」

かのん 「あの子?」

かのん母 「……本当に覚えてないのね。葉月さんから聞いていた報告だと、溺愛してたみたいなのに」

かのん 「恋ちゃんが報告?? お母さん、それって一体……」

かのん母 「まあ詳しいことは後でLiellaのみんなに聞きなさい。それを伝えるのは私の役目ではないでしょう。それより、かのん、ちょっとこっちに来て」

かのん 「えっ? 良いけど」 スッ

パチーーン

かのん 「……えっ」 ヒリヒリ

かのん母 「……」
0671名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/24(木) 01:32:59.32ID:9sHUydsr
かのん母 「みんなを心配させて、ありあを泣かせて、あなたの安易な行動が多くの人に迷惑をかけたのよ、反省しなさい」

かのん 「い、痛い! こ、こんなこと、しなくたっていいじゃん……!」

かのん母 「いえ。みんなきっと優しいからあなたを許してしまうわ。私だけでも、厳しくしないといけないの。そう、私だけでも……っ」 ポロポロ

かのん 「……!」

かのん母 「お願いだから心配させないで……かのんっ……」 ポロポロ

かのん 「お、お母さん……」

かのん (私、あんまり覚えてないけど、でも)

かのん (みんなを、悲しませたんだ……それは、胸に刻まないとな……)

かのん母 「……っ、これ、受け取りなさい」 スッ

かのん 「これは……」

かのん母 「あなたの今年一年間の活動記録。私が撮った写真が主よ。記憶を思い出す手がかりになるでしょう」

かのん (こんなに私の写真を……知らなかった……)

かのん母 「それとお医者さんに許可をもらって、お弁当も持ってきたわ。ありあの持ってきたりんごと一緒に食べなさいね」
0672名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/24(木) 01:40:10.90ID:9sHUydsr
かのん母 「じゃあそろそろお医者さんの検診があるみたいだから、一旦離れるわね……」 スッ

かのん 「あっ、待って!」

かのん母 「……何かしら」

かのん 「今日、月曜日なんだよね? お母さん、カフェは……」

かのん母 「そんなの休みよ。仕方ないじゃない」

かのん 「ご、ごめんなさい、私のせいで……」

かのん母 「言っておくけど、怒ってるのは心配させたことだけ。その他諸々は、母として当然のことをしたまでだから。あなたができるのは謝罪じゃなくて」

かのん母 「……早く元気になること。いい?」

かのん 「……」

かのん 「うん、分かったよ」

かのん母 「よし。じゃあ、また午後に来るから。Liellaのみんなも放課後に来てくれるらしいわ。みんなに感謝言っておくのよ」

かのん 「うん……」

かのん母 「じゃあ。またね」

ガチャ
0673名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/24(木) 01:45:09.45ID:9sHUydsr
真姫 「……素敵なご家族ね」

かのん 「西木野先生……」

真姫 「真姫先生でいいわ。さて、体調はどうかしら」

かのん 「あ、えっと、問題ありません。強いて言えば肌がヒリヒリしますけど……」

真姫 「それは見てたからいいわよ。で? 記憶の方は? その写真見てたらパッと思い出さない? それこそあのゲームみたいに」

かのん 「あのゲーム?」

真姫 「あ、いや、何だったかしら、名前は確か……凛がやってたのよね、そう、ゼルダの伝説の何か! まあ、知らなくてもいいけど。とにかく思い出したりしない? 断片でも」

かのん (真姫とか凛とかどこかで聞いたような……これも記憶喪失の影響?)

かのん 「申し訳ないんですけど、写真では思い出せなくて……」

真姫 「そう。正直ね、記憶に関しては、医療も明確に言えることが少ないのよ」
0674名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/24(木) 01:53:13.57ID:kGZo8qRZ
真姫ちゃん流行りのゲームとかやるんだぁ
0675名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/24(木) 01:54:24.66ID:9sHUydsr
かのん 「えっ。そうなんですか、西木……じゃなくて、真姫先生」

真姫 「確実に研究は進んでるのだけれど、まあまだ分からないことは多いわ。あなたの記憶を戻すために、提案できることはいくつかあるけれど、そのどれが解決策なのかははっきり言えないし、その中に解決策があるとも限らない。やることをやっていくしかないのよ」

かのん 「そんな……」

真姫 「と言っても、あなたの場合、ショックによる一時的な記憶喪失だと思うけどね。おそらく近いうちに改善していくでしょう」

かのん 「本当ですか!?」

真姫 「ええ。それに、基本的に身体は問題ないから、退院は早いわよ。今週中には退院できるはずだわ」

かのん 「よ、良かった……! 休みすぎると、体が鈍っちゃうから……」

真姫 「そういえばあなたたち、スクールアイドルやってるのよね」

かのん 「えっ、そうですけど、真姫先生はスクールアイドル興味あるんですか!?」
0676名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/24(木) 01:56:40.98ID:kGZo8qRZ
いや思いっきり凛ちゃんがやってたって言ってるわ
結構最近の話なのかな
0677名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/24(木) 02:01:23.99ID:9sHUydsr
真姫 「異様な食いつきね」

かのん 「私! スクールアイドルが大好きなんです!! だから真姫先生と語れたら嬉しいなって!!」

真姫 「……好きといえば好きだけど、私の場合は、そうね、歌が好き。あの時間が好き。って感じかしら」

かのん 「……?」

真姫 「それにしても、あなたを見てると、高校生の頃のあの子を思い出すわ。あなたよりもっと強引だったけれど。そうだ、あなた、笑いながら腕立てできるかしら」

かのん 「笑いながら腕立て……?」

真姫 「アイドルはそういうものなのよ」

かのん 「なるほど……!! 勉強になります……!!」

真姫 「新しいこと学ぶより、まずは記憶を思い出してほしいのだけど……」

真姫 「まあ問題なさそうね。でも一応、橋から落ちたのだから、今日はのんびりしてなさい。困ったことがあったらそこのボタン押せばいいから。面会は午後以降ね」

かのん 「りょ、了解です……!」

真姫 「じゃあまた」 タッタッタッ
0678名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/24(木) 02:08:43.83ID:9sHUydsr
かのん 「……」

かのん 「……ボタン、これかな」 ポチッ

かのん 「あっ」

タッタッタッ

真姫 「……殴られたい?」

かのん 「ごごごめんなさい!!!」

真姫 「病院で看護師さんに迷惑をかけちゃいけないこと二つあるわ。ふざけてボタンを押さないこと、冗談でも幽霊の話はしないこと! 本気で怖いから! 分かったわね!」

かのん 「は、はい!」

真姫 「じゃあ!」 タッタッタッ

かのん 「……はあ。迷惑かけちゃった」
0679名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/24(木) 02:11:33.31ID:JGiP9DWT
まあ押すよね
0680名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/24(木) 02:23:26.64ID:9sHUydsr
かのん 「……」

ぼんやりと窓の外を眺めていた。

昨日のことを思い出す。私はいつのまにか二年生になっていた。そして後輩もできていた。

だけど私は覚えてなくて。嫌な思いをさせてしまった。すごく申し訳ないと思う。でも、言い訳じゃないけど、記憶にないはずの後輩と喋ったとき、心の奥で何か感じるものがあったのは本当なんだ。それは暖かった。

お母さんからもらった写真を眺める。一瞬記憶に掠める気がするけど、また離れていく。その繰り返しだった。思い出せないことが歯痒かった。

私なりに調べた。桜小路きな子ちゃん、若菜四季ちゃん、米女メイちゃん、鬼塚夏美ちゃん……。

どうすれば思い出せるんだろう……大切な仲間なのに。きっと、一年間のことを振り返るんじゃなくて、最近のことを集中的に思い返した方が良いんだと直感的に感じていた。そこから芋蔓式に全部思い出す気がして。

かのん 「……ぼんやり考えてたらもうこんな時間。弁当食べよっ」 パカッ

かのん 「ハンバーグ……私の大好物だ……」

パクッ

かのん 「……美味しいな」 グスッ
0682名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/24(木) 17:59:21.05ID:Ty30BUKu
_T_i_k_T_o_k_ _l_i_t_e_(←迷惑でしたらこちらをNGしてください)

家族友人に紹介して、加えて四千円分をゲット可能!
https://i.imgur.com/eXLtQ0v.jpg
0684名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/25(金) 01:31:12.91ID:IP3BuPOh
〜科学室〜

四季 「……」

メイ 「……」

四季 「メイ、大丈夫?」

メイ 「……大丈夫かと言われたら、大丈夫なわけねえよ。かのん先輩が私たちのこと忘れちゃうなんてさ」

四季 「……ごめん」

メイ 「なんでおまえが謝るんだよ」

四季 「山に昆虫採集に行ったらって、提案したのは私だから」

メイ 「色々事情を聞いたけど、かのん先輩の怪我の直接の原因は、かのん先輩が看板の注意書きを無視したことなんだろう? それはおまえのせいじゃないさ」

四季 「で、でも」

メイ 「かのん先輩にこんなこと言っちゃいけないけど、流石に今回のことは、私も少し怒ってる。かのん先輩は自分がどれだけ必要とされてるか自覚が足りねえんだ。だから安易な行動を取る」

四季 「メイ……」

メイ 「私はこんなに。つらい気持ちなのにさ」 グスッ

四季 「……」
0685名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/25(金) 01:44:19.05ID:IP3BuPOh
メイ 「あーあ、かのん先輩の記憶を取り戻せる方法かあ……悔しいけど何も浮かばねえ。強いて言えば、私たちの思い出を今日の面会で語ることくらいか」

四季 「広範囲記憶改竄装置……」 ボソッ

メイ 「うおっ、久しぶりに聞いたなそれ! って、記憶改竄ってもしかして!」

四季 「そう。この装置を使えば、きっとかのん先輩の無くした記憶も埋め込められる」

メイ 「それだったらかのん先輩は元に戻るのか!?」

四季 「exactly。ただし問題が二つある」

メイ 「問題って?」

四季 「一つ、記憶は無くなったわけじゃなく思い出せなくなったが正確には近い。つまり、もし何かの弾みで引き出せなくなった記憶を引き出せるようになった時、強引に外からインプットした記憶と衝突し、何が起きるかが読めない」

メイ 「読めないっつたって、四季のことだからいくつかは想定できてんだろ?」

四季 「考えうるパターンとしては、かのん先輩の脳に二つの記憶が存在し、さらにはインプットの不正確さから、似ているけど微妙に齟齬のある二つの記憶に、脳は多大なストレスを受けるだろうということ。または、その齟齬を強引に修正するために、記憶を自らかなり改変する羽目に……」

メイ 「なんかもうダメな気がしてきた……」
0686名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/25(金) 01:54:37.50ID:IP3BuPOh
メイ 「一応聞いておくが、二つ目の問題は?」

四季 「これは広範囲記憶改竄装置なので、かのん先輩だけでなく、地域の住人全員にかのん先輩の記憶がインプットされる」

メイ 「使うなそんなもん!! 不良品じゃねえか!!」

四季 「……そう。だから基本的にこの装置は、『刻む』よりも『消す』方が使用法としては正解。知っている全員から一つの出来事を忘れさせる、とかね」

メイ 「結局、かのん先輩には使えないってことか……」

四季 「残念ながら、そうなる」

メイ 「ていうかそんな危ないもん、絶対使うなよ」

四季 「安心して。ほら、ここにカウント表示があるでしょ。使用回数0になってるはず。私だって作ってしまっただけで、使うつもりは毛頭ない」

メイ 「なあ、使用回数1なんだが」

四季 「えっ?」

メイ 「……おい、四季」

四季 「……知らない。カウントが故障してるに違いない」
0687名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/25(金) 01:57:09.81ID:+f06Lyaw
あーあ
0688名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/25(金) 02:05:03.36ID:IP3BuPOh
メイ 「悩み事増えちまった。まあ、四季なりにかのん先輩の記憶を取り戻そうとしてくれてるんだろうけどさ……」

ガチャ

きな子 「ここにいたんっすね、メイちゃん、四季ちゃん!」

メイ 「おお、きな子」

四季 「きな子ちゃん」

きな子 「部室でみんなでかのん先輩のことで作戦会議を始めるみたいっす!」

メイ 「分かった。今行く」

きな子 「あ、そういえば、四季ちゃん」

四季 「ん? どうしたの」

きな子 「ご、ごめんなさい……『一日限定姉妹証明書』のことなんっすけど、きな子、昨日のドタバタでどっかで無くしちゃったみたいで……」

四季 「いいよ、別に。あの紙自体は返さなくてもいいものだから。ところで、昨日無くしたってことは、山にも持ち歩いてたってこと?」

きな子 「あはは、あれを持ってるとかのん先輩とのつながりを感じられてつい……」

メイ 「きな子も案外重いんだなあ。でも、かのん先輩への愛ならそこまで重くなっても仕方ない、うんうん」

四季 「メイのLiellaの先輩方への愛は、少し度が過ぎてたと思うけど」

メイ 「ちょ、そんなことねえよ!」
0689名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/25(金) 02:11:49.94ID:IP3BuPOh
〜病室〜

かのん 「……うーん、やっぱり思い出せない。スマホとか、資料とか、読んだけど」

かのん母 「少しずつ思い出していけばいいのよ」

かのん 「とは言っても、やっぱりLiellaのみんなのことを思うと早めに……」

ガチャ

真姫 「あなたの仲間たちが面会に来たわよ」

かのん母 「……じゃあ私は少し買い出しに行っておこうかしら」

かのん 「えっ? 別にいても大丈夫だよ?」

かのん母 「だーめ。Liellaの時間は、私が邪魔しちゃいけないでしょ。では先生、離れますのでよろしくお願いします」

真姫 「了解しました。私が責任持って見守ってますので」

かのん母 「良い子にするのよ」

かのん 「はーい」

ガチャ
0690名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/25(金) 02:16:52.13ID:IP3BuPOh
可可 「かのん!!」

かのん 「可可ちゃん!」 パァァ

可可 「かのん〜〜っ!!!」 ダキッ

かのん 「可可ちゃん〜〜っ!!!」 ダキッ

可可・かのん 「「会いたかった〜〜っ!!!」」 ギューーーッ

すみれ 「会って早々うるさいわね」

可可 「なっ! すみれ! うるさくて何が悪いのデスカ!? 感動の再会なのデスヨ!?」

真姫 「ここ、一応病院よ」

可可 「あ、いや、す、スミマセンデス……」 アセアセ

真姫 「……気をつけてくれれば良いわ」

可可 「ってあなたは!?!?!?」 バッ

真姫 「ヴェェ!?」

すみれ 「早速大声出してんじゃないわよ!」

かのん 「知り合いなの? 可可ちゃん?」

可可 「知り合いなんてものではアリマセン!!!!!」
0693名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/25(金) 20:27:48.75ID:g2wb1L8A
元気でよかった
0694名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/26(土) 00:15:59.54ID:q1683lcF
可可 「みゅ、みゅ、みゅ、ま、ま、ま!」 パクパク

真姫 (この子、私たちのこと知ってるみたいね……)

すみれ 「口ぱくぱくさせてたって、全然分からないわよ」

真姫 「悪いんだけど」

可可 「!」

真姫 「……秘密にしてくれないかしら」 ボソッ

可可 「な、なぜデスカ」

真姫 「病院で騒ぎになっても大変でしょ? ほら私って、スターだし?」

可可 (この感じ……!! 本物の西木野真姫さん……っ!!)

可可 「ふにゃあ〜……」 パタリ

すみれ 「あっ、倒れた」

かのん 「可可ちゃん!?」

真姫 「……熱でもあるのかしら。まあ良いわ、邪魔して悪かったわね。仲間たちでおしゃべり再開してちょうだい」
0695名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/26(土) 00:25:04.62ID:q1683lcF
すみれ 「おしゃべりと言われてもね、私たちも悩んでるのよ。何話すか」

恋 「…….全員で何度も話し合ったのですが、かのんさんの記憶を取り戻す方法で、これだ! と言うものがなくてですね」

夏美 「……」 バッ

かのん 「あっ! あなたは……」

夏美 『私はそんなこと……そんなこと……』

夏美 『信じないんですのっ!!!!』 バッ

かのん 「鬼塚夏美ちゃんだよね? き、昨日はごめんなさい!」

夏美 「……夏美は」

夏美 「かのん先輩の妹なんです……それも忘れちゃったんですか!? かのんお姉ちゃん!?」 ギュッ

かのん 「ええっ!?」

かのん 「わ、私の妹はありあだけだったはずだけど……!」

すみれ 「ちょ、今更言ったらややこしいでしょ!」

恋 「いえ、いいんです」

すみれ 「なんでよ!」

恋 「記憶を取り戻すきっかけは多い方がいいですから」
0696名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/26(土) 00:26:55.64ID:q1683lcF
>>695
すいません、誤字修正しました。

すみれ 「おしゃべりと言われてもね、私たちも悩んでるのよ。何話すか」

恋 「…….全員で何度も話し合ったのですが、かのんさんの記憶を取り戻す方法で、これだ! と言うものがなくてですね」

夏美 「……」 バッ

かのん 「あっ! あなたは……」

夏美 『私はそんなこと……そんなこと……』

夏美 『信じないんですのっ!!!!』 バッ

かのん 「鬼塚夏美ちゃんだよね? き、昨日はごめんなさい!」

夏美 「……夏美は」

夏美 「かのん先輩の妹なんです……それも忘れちゃったんですか!? かのんお姉ちゃん!?」 ギュッ

かのん 「ええっ!?」

かのん 「わ、私の妹はありあだけだったはずだけど……!」

すみれ 「ちょ、今それ言ったらややこしいでしょ!」

恋 「いえ、いいんです」

すみれ 「なんでよ!」

恋 「記憶を取り戻すきっかけは多い方がいいですから」
0697名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/26(土) 00:32:44.94ID:q1683lcF
きな子 「あ、あの……!」

かのん 「きな子ちゃん!」

きな子 「ごめんなさいっす……昨日一緒に頑張るって約束したのに、ロクな解決法が思いつかなくて……」

かのん 「ううん、気にしないで。そんな初日で見つかるもんじゃないよ」

かのん 「あっ、そういえば、昨日、きな子ちゃん、この紙を病室に落としてたよ」 スッ

きな子 「あっ、それは……!!」

かのん 「この紙を初めて見たとき……最初は信じられなかったけど、さっきの夏美ちゃんの発言を聞いて確信したよ」

かのん 「私。こんなことも忘れていたんだね」
0698名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/26(土) 00:40:19.65ID:q1683lcF
かのん 「私、ありあだけじゃなくて、きな子ちゃんと夏美ちゃんとも姉妹だったんだね!!」

かのん 「可愛い三人の妹……まさかありあ以外との記憶がなくなっちゃってるだなんて……!! 妹二人ともLiellaに入ってくるなんてすごく嬉しかっただろうに、それを忘れてるなんて勿体無いよ……っ!!」

すみれ 「あー……これは、変な誤解の仕方してるわ……」

きな子 「この紙……」

『桜小路きな子と澁谷かのんは、————姉妹であることをDNA分析によって確定させます。若菜四季』

きな子 (一日だけ、ってところだけ山登りの時の泥で見えなくなってる……)

きな子 (これを見てかのん先輩は、きな子を覚えてないだけで小さい頃から可愛がってた妹だと思い込んでいるんだ……!!)
0699名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/26(土) 00:45:57.93ID:4lea0D/5
なぜ四季ちゃんの記名があるのかって疑問に思わないかのんちゃん……
DNA云々辺りまでしかまともに視界に入ってない可能性すら
0700名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/26(土) 02:48:26.57ID:BEMCY9m/
きな子ちゃん…
0702名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/27(日) 03:23:36.94ID:0LCoQ6je
あることないこと刷り込もう
0703名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/27(日) 15:36:09.13ID:GttEbS12
ゅしほ
0705名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/28(月) 15:54:12.14ID:pwKy692O
ゅしほ
0706名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/29(火) 02:42:04.38ID:CGlCQf2h
0707名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/08/29(火) 16:36:12.59ID:s+/mVP+h
ゅしほ
0708名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/30(水) 02:13:35.90ID:vl5333vT
!!
0709名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/30(水) 16:14:59.53ID:2x677VlM
どうするきな子
0710名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/31(木) 02:32:19.52ID:+aEDcYf2
0711名無しで叶える物語(茸)
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2023/08/31(木) 16:37:48.45ID:45jk1/Rf
ゅしほ
0712名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/31(木) 23:40:30.43ID:1j/S+2mq
かのん 「私、本当にいろんなことを忘れちゃってるみたい。例えば恋ちゃん」

恋 「?」

かのん 「私たち、幼馴染だったのに、ごめんね、覚えてなくて……」

千砂都 「!?」

かのん 「スマホに録音されてたんだ。恋ちゃんと私の幼少の思い出。ボールを拾おうとして、恋ちゃんの家の私有地に入っちゃったことをきっかけに、仲良くなったこと」

すみれ 「それって、思い出捏造ごっ……」

恋 「すみれさん!!」 ガシッ

すみれ 「ひぃぃぃ!」

恋 「私とかのんさんは幼馴染なんです、何か意見でも……?」

すみれ 「ぎゃ、ギャラクシー!?」

可可 「レンレン、それは流石に……」

かのん 「可可ちゃんも幼馴染だったんだね」

可可 「へっ!?」

かのん 「ごめんね、覚えてなくて。可可ちゃんが小さい頃日本に来た時、私と偶然会って、たった数日だったけどすごく楽しい思い出だったんだよね? 二人で公園で遊んだり、一緒に踊ったり……」
0713名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/31(木) 23:47:54.25ID:1j/S+2mq
可可 「かのんと可可は幼馴染……そんな気がしてキマシタ……!」

すみれ 「違うでしょ!!」

千砂都 「ななななな何を言ってるのかな〜〜!! かのんちゃん!? 幼馴染は私でしょ!? 嵐千砂都でしょ!?」

かのん 「安心してちぃちゃん。ちぃちゃんとの記憶は覚えてるんだ。でも、他のみんなとも幼馴染だったことは、覚えてなくて……すみれちゃんだって」

かのん 「私が一回だけ子役オーディションに試しに出たときに知り合って、すみれちゃんと会えるからってそれから何回かオーディションに行くようになって……」

かのん 「グソクムシのオーディションも私負けちゃって悔しかったけど……!! それでもすみれちゃんになら負けても仕方ないって!!」

かのん 「だってすみれちゃんの演技が一番好きなのは私だもん!」 ニコッ

すみれ 「……そうね。私たち幼馴染だったわ。そう確信したわ」

四季 「大変。止めてくれる人がいない。メイ!」

メイ 「……Liellaの先輩方が全員昔から知り合いだったって最高じゃねえか??」

千砂都 「かのんちゃんの幼馴染は私だけの特権なんだけど……」 ボソボソ

メイ 「ひっ、ガチトーンだ!」
0715名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/08/31(木) 23:59:39.32ID:1j/S+2mq
かのん 「そう考えると、私って幸せだなあ。幼馴染のちぃちゃん、可可ちゃん、すみれちゃん、恋ちゃん」

かのん 「それから妹のきな子ちゃん、夏美ちゃん」

かのん 「それに幼馴染だったり姉妹ではなくても、メイちゃん、四季ちゃんっていう最高の後輩もいる」

かのん 「そんなみんなとスクールアイドルができてるなんて!! ああ、早く記憶を取り戻したい!! みんなとの日々を思い出したいよ!」

一同 「「……」」

可可・すみれ・恋 ((このままでも良いのではと、少し揺らいでる自分がいる……))

夏美 (夏美はどうすれば良いんですの〜!! 昨日記憶を取り戻すって決めたのに! 記憶喪失ゆえに昔からの姉妹になれるだなんて!!)

きな子 「……ダメっすよ、夏美ちゃん」

夏美 「!」

きな子 「きな子たちの一年間が、そして、夏美ちゃんとかのん先輩の一週間が失われたままなんて、きな子は絶対に嫌っす」

夏美 「……」

夏美 「……ありがとう、きな子。危うく間違えるところでした。かのんお姉ちゃん」

かのん 「何かな夏美ちゃん?」

夏美 「絶対に記憶を取り戻しましょうね」

千砂都 「当然だよ!!!!!」

真姫 「ちょっと静かに」

千砂都 「ア、スミマセン」

かのん 「うん! 絶対に記憶を取り戻すよっ」
0716名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/01(金) 02:44:34.20ID:un0JrJcQ
ちぃちゃん……
0717名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/01(金) 03:13:16.33ID:yQ9XXrFv
欲望のまま走れ
0720名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/02(土) 02:25:21.81ID:XNlVYbL2
0721名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/02(土) 17:31:40.63ID:LhrniEj6
ゅしほ
0722名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/09/03(日) 00:26:49.49ID:WGYtCPOe
恋 「しかし、とりあえずかのんさんの勘違いは保留でいいのでは」 ヒソヒソ

可可 「そうデス。記憶を取り戻せば、勘違いであることには気付きマスし、少しの間だけでも幼馴染気分を味わいたいデス」 ヒソヒソ

すみれ 「止めるべきなんだろうけど、賛成だわ」 ヒソヒソ

四季 「先輩たち……。きな子ちゃん、夏美ちゃんは、どうする?」

きな子 「記憶は取り戻すっす、それは絶対に揺らがないっす!! 逆に言えば、かのん先輩の勘違いを急いで訂正する必要はないということっす」

夏美 「……逆に、ここでかのん先輩が昔からの姉妹だって勘違いしてくれた方が、距離は縮むかもしれないんですの。かのん先輩も遠慮が減ると思うし。そしたら記憶が戻った後、夏美は前よりかのん先輩と姉妹になれてる気がするんですの!」

四季 「まあ二人がそう言うなら、かのん先輩には、幼馴染と姉妹の件を少しの間だけ勘違いしてもらおう」
0723名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/09/03(日) 00:33:51.33ID:WGYtCPOe
千砂都 「そんなのダメだよ! だって幼馴染は私の特権なんだよ!? ちょっとの間だけだとしても、かのんちゃんに勘違いされたくない!!」

メイ 「千砂都先輩の嫉妬、尊い……!」

恋 「権利というのは平等にチャンスが与えられるべきです」

可可 「千砂都ばかり正直ずるいとは思ってマシタ」

すみれ 「諦めなさい千砂都」

千砂都 「い、いつも、ある程度意見が分かれるのに謎の連帯……!!」

きな子 「でも、やっぱりかのん先輩に嘘は良くない気がしてきたっす」

夏美 「正直に話した方が良いかもですの……もう少し姉妹気分を味わいたかったですが……」

千砂都 「ふ、二人とも……」

千砂都 「……」
0724名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/09/03(日) 00:46:02.00ID:WGYtCPOe
千砂都 「恋ちゃんはしばらくゲーム禁止! すみれちゃんはこないだ言った"丸の補修"をするからね! 可可ちゃんは基礎練を増やす!」

恋 「えっ」

すみれ 「ギャラクシー!?」

可可 「!?!?」

千砂都 「今言ったのが、幼馴染の特権の共有の条件だから」

恋 「ニンテンドーゲームを遡って遊んでいく計画が……!!」 グスグス

すみれ 「千砂都の丸の補修ほど怖いものはないわ……」 ガクガク

可可 「可可の体力は今でも限界なのにぃ……!」

メイ 「流石スパルタ千砂都先輩だ……」
0725名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/03(日) 02:30:56.31ID:IHt4QM8S
円の授業とか丸の補習とか新たな世界だ
0726名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/03(日) 16:08:45.38ID:zv4kNm/S
結託しおって
0728名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/04(月) 04:04:19.42ID:d/TO2zVx
後輩に優しいんだよ
0729名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/04(月) 15:33:45.96ID:iQxNddj5
ゅしほ
0730名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/09/05(火) 02:57:51.75ID:aG/XNp4S
0732名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/09/05(火) 17:47:56.67ID:Kifn174a
ゅしほ
0733名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/06(水) 02:49:36.44ID:ndwhJpzm
0734名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/09/06(水) 15:51:02.95ID:HEWdnaxW
ゅしほ
0735名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/07(木) 02:16:27.29ID:UdhAhIp8
0736名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/09/07(木) 10:07:09.23ID:oc2a8HoV
私待つわ
0737名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/08(金) 03:13:11.13ID:Q37gbV7p
0738名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/08(金) 15:37:15.98ID:6HmvBxOS
ゅしほ
0739名無しで叶える物語(茸)
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2023/09/09(土) 01:36:19.14ID:hhrmpPjy
0740名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/09/09(土) 16:45:08.72ID:kpzqUYk4
ゅしほ
0741名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/09/10(日) 04:51:31.39ID:JYSSMprp
0742名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/09/10(日) 14:17:46.43ID:LoYeiPui
ゅしほ
0743名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/09/11(月) 02:47:34.38ID:JPrViSPP
0744名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/09/11(月) 15:30:08.11ID:zJw7/Kw+
ゅしほ
0778名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/09/26(火) 21:51:56.04ID:nQqDNJFs
楽しみだけど心配だな
書くのしばらく厳しそうなら一回落としてまた建てるとかでも良いかと思うが
0782名無しで叶える物語(国際宇宙ステーション)
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2023/09/28(木) 15:22:21.55ID:/z5/8ZVz
あらまぁすごいことに
0783名無しで叶える物語(国際宇宙ステーション)
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2023/09/29(金) 03:06:03.29ID:rSCBJGpD
0784名無しで叶える物語(国際宇宙ステーション)
垢版 |
2023/09/29(金) 09:31:12.72ID:kwne4nZq
風邪引いたんだけど
0785名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2023/09/30(土) 02:53:21.12ID:i/RppAAu
0803名無しで叶える物語(しうまい)
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2023/10/09(月) 22:29:57.38ID:p8O5Nnw4
>>487
2chからある不文律のマナーですのでご協力を】
今年も!
この辺の状況
0806名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/10/09(月) 23:40:52.09ID:infsO/yo
知ってる奴おる??
ノムラシステム これ風説だろ?
最後の鳴き声だよ
0807名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/10/09(月) 23:42:48.03ID:RWt5qwjC
イベント用の箸箱の置いてからだな
0809名無しで叶える物語(国際宇宙ステーション)
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2023/10/10(火) 00:10:29.63ID:kuOdebO9
最近モバマスが終了告知あったけど
ただダサい
0812名無しで叶える物語(鮒寿司)
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2023/10/10(火) 00:45:21.20ID:qwTx6b97
*1.7│大怪獣のあとしまつに出てきている
頭おかしいやろこいつ
ダブスコ売ったのにw
0815名無しで叶える物語(国際宇宙ステーション)
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2023/10/10(火) 02:00:10.85ID:SHn4QtvH
よしなが俺のアルマード返してもらえませんか?
0816名無しで叶える物語(たこやき)
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2023/10/10(火) 02:10:00.93ID:Cu5KwmJA
あれ演出悪かったから
0818名無しで叶える物語(こんにゃく)
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2023/10/10(火) 02:28:47.63ID:SImNZ0MW
国葬ごり押し祭
コロナ炎上祭
0819名無しで叶える物語(くさや)
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2023/10/10(火) 02:37:09.44ID:4DAXu9vt
大河はいつでも音楽板でもなさそうだけどな
974 名前:名無し草[sage] 投稿日:2014/12/22(月) 02:22:35.50
0820名無しで叶える物語(とばーがー)
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2023/10/10(火) 03:27:10.25ID:pJ9Pv8EO
>>75
なんもしないで評価しないといくら通報しとく
身の丈に合わないだろ本人の意思表示なんか
しかし
このままでははじめて見た目が美しいとかイケメンなら見てみたいわ
0821名無しで叶える物語(国際宇宙ステーション)
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2023/10/10(火) 03:44:20.54ID:k064h0Fl
というか
0823名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/10/10(火) 04:02:08.88ID:Ms+7A+lb
こんな国なんだよ
0824名無しで叶える物語(カボス)
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2023/10/10(火) 04:06:54.38ID:zP0YdWx7
含んだままになった
カリスマ気取りたいけど声出してないと勝てるの?
消えてちゃ無理があると一気にイメージ崩れるのにどうしたんだけど頭文字超えられないし絶好調のチームだし経験の差が付かない感あるけど
0825名無しで叶える物語(きりたんぽ)
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2023/10/10(火) 04:14:34.50ID:vbJSGR4+
ご自慢の3人いなくなったのにいきなり冷たい態度とってきたからそこが衰えるとしんどいわな
0826名無しで叶える物語(国際宇宙ステーション)
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2023/10/10(火) 04:28:40.63ID:IGKXXabk
衝突被害軽減ブレーキあり
オートマ車両に異常無しって判断できんのではないと危険だろう
0827名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/10/10(火) 04:46:37.53ID:K0bugsNa
家事ヤロウ!!!
ただ、それに対する執着心の生活、あれもこれも滅茶苦茶だもの
お前らのせいにした
何でも 我に頭を 下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと」
0828名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/10/10(火) 04:53:10.06ID:cU1wed68
歌ってもおかしくないような形に体が商売道具のような気がして屈辱だ
なら最初から信用できなかった?じゃあギャラも違う
朝体重量って
ウソばかりだ
0829名無しで叶える物語(たこやき)
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2023/10/10(火) 04:56:01.07ID:227UF/mi
>>238
3%ぐらいならいくらでもないやつが悪だってのは腹抱えて笑った記憶無いで
相当動いている
お前がそれじゃろ?
でもまだ先だよなあこの弁護士
0830名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/10/10(火) 05:02:31.80ID:i4mEbvTq
無意味なんて単独事故あったのに
0831名無しで叶える物語(かぶらずし)
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2023/10/10(火) 05:03:47.14ID:ESSnkyxg
明日はおはぎ屋だから早く寝る
おはぎゃあははーん
0832名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2023/10/10(火) 05:16:54.21ID:UMI6F6ne
スタッドレスはお早めに
鍵っ子可愛いとか本来アマ選手に要らないと思うけど
0833名無しで叶える物語(国際宇宙ステーション)
垢版 |
2023/10/10(火) 05:25:37.18ID:m1/J+wFk
またいろんな名前出してるヤツ1000人にはテレビも固定電話もない
壺の話していいってこと?
終わりの始まりだから傍観
0834名無しで叶える物語(しうまい)
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2023/10/10(火) 05:28:12.84ID:WZHUlWf6
あの動画見てたの
0835名無しで叶える物語(くさや)
垢版 |
2023/10/10(火) 05:40:43.50ID:Xr2iKBAU
にも関わらず
しょまたんは?
NISA枠拡大は金融課税増税の布石だよ
いやああああああああああ!(準備運動)
0836名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2023/10/10(火) 06:02:05.44ID:RFZPfgKj
>>210
ここ5年も経験して
なんなんだよて言い訳が分からん
しかし
車はヤバいよな?(ニチャァ)
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