花帆「もう梢お姉さまったらひどいですよー」

花帆「ユニット内ではセンパイのことをお姉さまって呼ぶ伝統があるの教えてくれないなんてー」

梢「……誰からそんな話聞いたの?」

花帆「ノートに書いてありました!」ジャーン

梢「伝統、ではないのだけれど……」

花帆「えぇっ!? そうなんですか!?」

花帆「じゃあ今まで通り梢センパイで──」

梢「待って」

梢「あの元気一杯な花帆さんがわたくしをお姉さまと言って慕うのもギャップがあって素敵よね……でも今まで通りのセンパイ呼びは花帆さんらしくて捨てがたい……」ブツブツ

花帆「梢センパイ?」

梢「実はね、伝統と言ってもスクールアイドルクラブの伝統ではなくてスリーズブーケの伝統なの」

梢「だから、花帆さんはわたくしをお姉さまと呼んでくれると嬉しいわ」

花帆「あー、そうなんですね!」

花帆「じゃあ梢お姉さまって呼びますね!」

花帆「梢お姉さま!」

梢「」トゥンク

みたいな伝統をねじ曲げる梢センパイいいよね