栞子「裸しお門?」
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ある日の暮方の事である。
一人の下人が、裸しお門の下で雨やみを待っていた。
菜々「ああ…また雨…」
この下人、名を中川菜々という。
虹ヶ咲学園の前生徒会長である。
菜々「ついてないですね……」
広い門の下には、この女の他には誰もいない。
裸しお門が、虹ヶ咲の敷地にある以上は、この女の他にも、雨やみをする黒髪ロングやポニーテールが、もう二三人はいそうなものである。
それが、この女の他には誰もいない。 何故かというと、ここ二三月、虹ヶ咲には、痴漢とか露出魔とか云う災いがつづいて起こった。
そこで学園のさびれ方は一通りではない。
それもこれも、時の生徒会長の悪政のせいだと、もっぱらの噂だった。
菜々(栞子さん…)
無論、噂は噂である。
責任の所在が生徒会長ではないことを、下人はよく知っていた。
菜々(栞子さんに会いたい…)
そもそも学園の政治の大半は、生徒会長でなく、教師や、その上の理事長の采配によるものなのだ。
菜々(今どこにいるんですか……栞子さん……)
生徒会長――三船栞子は、三日前から失踪していた。 今の虹ヶ咲学園にあって、失踪は珍しいことではない。
こうも災いが度重なっては、学校を棄てて遠方へ引っ越すのも無理もないだろう。
菜々(栞子さん…!)
とはいえ、時の生徒会長が姿を消したとなれば、大事には違いない。
少なくとも、この下人――中川菜々にとっては、生命にもかかわる一大事であった。
菜々(栞子さん…ああ栞子さん…栞子さん…)
下人は、深刻な栞子不足に陥っていた。 この髪を抜いてな、かつらにしようと思ったのじゃ
↑
レイシスト監督のハゲ差別を許すな 三船栞子は、美しかった。
美しく、美しさの中に可愛さもあり、可愛さの中にスケベさもあった。
いや、スケベさが前に出すぎていた。
三船栞子は、スケベすぎた。※1
菜々(栞子さん……栞子さ〜ん……)
栞子がどのようにスケベであったかは、ここには敢えて書かない。
ただひとつ確かなことは、下人は栞子のことをスケベな目で見ていたということである。
菜々(栞子さん…栞子さんが足りない……)
断っておくが、下人の性質はスケベではない。※2
ただ、栞子がスケベすぎるがために、清廉な下人も、ついスケベな目で見てしまうのだ。
※1 スケベ
えっちであること。見る者を欲情させるさま。
(例)千歌ちゃんのドスケベボディには私の股間もヨーソローだ。
※2 スケベ
ここでは、下人自身の性格。性欲が著しく強いこと。
(例)葉月恋は、禁断のセカイが忘れられない、スケベだ。 兎に角、下人は栞子のスケベさを、日々享受して生きていた。
菜々(栞子さんがいない毎日なんて…)
そこに、今回の失踪である。
栞子は忽然と姿を消した――下人は生きる糧を奪われたのだ。
ザアアアアアアアアア…
作者はさっき、「下人が雨やみを待っていた」と書いた。
しかし、下人は雨がやんでも、格別どうしようと云う当てはない。
菜々(何もない…空っぽ……白黒の世界…………)
菜々(これからどうやって生きて行けばいいんですか……私は………)
そこで下人は、栞子のいない明日の暮しをどうにかしようとして――云わばどうにもならない事を、どうにかしようとして、とりとめもない考えをたどりながら、さっきから裸しお門にふる雨の音を、聞くともなく聞いていたのである。 どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる暇はない。
選んでいれば、悶々とした下腹部を抱えて、憤死するばかりである。
菜々(選ばないとすれば――)
下人の考えは、何度も同じ道を低徊した挙句に、やっとこの局所へ逢着した。
しかしこの「すれば」は、いつまでたっても、結局「すれば」であった。
ザアアアアアアアア…
下人は、手段を選ばないという事を肯定しながらも、この「すれば」のかたをつけるために、当然、その後に来るべき
菜々(テイラーでシコるよりほかに仕方がありません)
と云う事を、積極的に肯定するだけの、優木が出ずにいたのである。※3
※3 優木
ご存知、最強ペカペカスクールアイドル、優木せつ菜。
いつもは菜々の精神世界に身を隠しているが、菜々のリビドーが高まると、外の世界に飛び出してくる。
(例)きっと夢だと決めてしまえ ああっ 優木が湧いてきた! 栞子の代わりなら、もっと近いスクールアイドルがいくらでもいるが、下人の心はそれを良しとしなかった。
菜々(類似品では私のチンポコの渇きは満たされません)
菜々(ならばいっそ、全く逆…)
菜々(対偶……)
菜々(上品な大和なでしこである栞子さんの対偶……)
菜々(テイラーでしょう)
菜々(テイラーのデカマラでしょう…)
下人は正しい。
しかし下人がテイラーでシコって性欲を満たすには、大きな問題があった。
菜々(テイラーはまだ14歳のアメリカン…!)
菜々(テイラーでシコったことが誰かに知られたら、私はロリコンで洋モノ好きの変態の烙印を押され、二度と表を歩けません……!) 菜々「っくしゅん!」
下人は、大きなくしゃみをして、それから、大儀そうに立ち上がった。
菜々(ここではシコれません)
菜々(どこか…絶対に人目のつかないところに……)キョロキョロ
菜々「!」
すると、幸い門の上の楼へ上る、幅の広い梯子が眼についた。
菜々(上なら、誰もいないでしょう)スッ…
下人はそこで、耳にかけた眼鏡がずり落ちないように気をつけながら、ローファーをはいた足を、その梯子の一番下の段へふみかけた。 それから、何分か後のことである。
裸しお門の楼の上へ出る、幅の広い梯子の中段に、一人の女が、猫のように身をちぢめて、息を殺しながら、上の様子を窺っていた。
楼の上からさす火の光が、かすかに、その澄んだ黒い瞳と黒い髪を照らしている。
菜々(……………火……?)
ガサガサ… ガサガサ…
菜々(何か……)
???「フーッ、フーッ……」
菜々(誰か…………いる…………?)
この雨の夜に、この裸しお門の上で、火をともしているからは、どうせただの者ではない。
ザアアアアアアアアア…
下人は、ヤモリのように足音をぬすんで、やっと急な梯子を、一番上の段まで上りつめた。
そうして体を出来るだけ、平らにしながら、頸を出来るだけ、前へ出して、恐る恐る、楼の内を覗いて見た。 菜々「!!」
楼の内には、幾つかの女体が、無造作に棄ててあった。
メラメラ… メラメラ…
火の光の及ぶ範囲が、思ったより狭いので、数は幾つともわからない。
ただ、おぼろげながら、知れるのは、その中に少なからず、虹ヶ咲の制服もあるという事である。
菜々(うっ!)バッ
下人は、充満するメスの臭いに思わず、鼻をおおった。
しかし、その手は、次の瞬間には、もう鼻をおおう事を忘れていた。
ある強い感情が、ほとんどことごとくこの女の嗅覚を奪ってしまったからだ。
菜々「――!」
下人の眼は、その時、はじめてその女体の中にうずくまっている人間を見た。
梨子「フフフ…」
はわわ♡ビックリ♡ごたいめ〜ん!!楼の内には―――桜内♡♡♡ 菜々「……………………っ」
下人は、六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、暫時は呼吸をするのさえ忘れていた。
ハターキの語を借りれば、「たぶんさっき飲んだ熱いお茶のせいかな?」というように感じたのである。
梨子「綺麗な音を奏でてね…♡」
すると梨子は、膝元の女体の乳首に両手をかけると、丁度、ノクターンの虱でもとるように、その乳首の先端を爪の先で弾きはじめた。
栞子「あっ、あっ、あっ」ビクンビクン
梨子が抱えていたのは、まぎれもない、三船栞子その人だった。
栞子「あっ、あっ、あっ」ビクンビクン
その乳首が、一回ずつ跳ねるのに従って、下人の心からは、恐怖が少しずつ消えて行った。
そうして、それと同時に、このレズに対するはげしい憎悪が、少しずつ動いて来た。
いや、このレズに対すると云っては、語弊があるかもしれない。
むしろ、あらゆる悪に対する反感が、一分ごとに強さを増して来たのである。
菜々「…………」メラメラメラ…
下人は、もう中川菜々ではいられなかった。 せつ菜「そこで何をしているんですか!!」
梨子「!」ビクンッ
梨子は、一目下人を見ると、まるで先刻の栞子の乳首のように、跳ね上がった。
せつ菜「何をしていたんですか!言ってください」
せつ菜「言わないと……」スウウウ…
下人が息を吸い込む。
優木せつ菜の放つ爆音波は、梨子の優れた鼓膜を軽々と破壊するだろう。
梨子「この娘たちを集めて、この娘たちを集めて、私のレズ帝国を作ろうと思ったのよ」
下人は、このレズの答えが存外、平凡なのに失望した。
せつ菜「そんなことの為に栞子さんを……!」
下人の心は正義の炎で燃え上がっている。
栞子ばかりではない。
そこにいる女体の大半は、失踪した生徒に他ならなかった。
侑「あへぇ…♡」ビクビク
こんなことが許されるハズがない――。
いきり立つ下人を横目に、梨子は口を開いた。 梨子「なるほどね、女をさらって手籠めにするのは、悪いことかもしれないわね」
梨子「けれど、ここにいる娘たちは、みんな、そのくらいのこと、されてもいい人間ばかりよ」
梨子「そこのギャルは、つまらないダジャレでみんなを白けさせた」
梨子「そこのスイスは、デカすぎるお乳で衣服を虐待した」
梨子「そこの大女優は、先輩で気持ちの悪い妄想ばかりしている」
梨子「いま、私が弄っていた八重歯なんかは、幼馴染に塩対応して、曇らせて楽しんでいる」
梨子「でも私は、みんなが悪いことをしたとは思っていない」
梨子「みんな精一杯生きていた。みんな全力で輝こうとしていた」
梨子「だから私も、レズという大好きを貫きとおすのよ」
梨子は、大体こんな意味の事を言った。 菜々「…………」
下人は、いつしか菜々に戻って、冷然として、この話を聞いていた。
しかし、これを聞いているうちに、下人の心には、ある優木が生まれてきた。
菜々「………………………」ウズウズ
それは、さっき門の下で、テイラーでシコろうと思い立ったとき、この女には欠けていた優木である。
そうして、またさっき門の上で、このレズを捕えた時の優木とは、全然、反対な方向に動こうとする優木である。
菜々「きっと、そうですか」
梨子の話が終わると、下人は興奮冷めやらぬ声で念を押した。
そうして、一歩前に出ると、不意に股間に手をやって、ペカーッと笑ってこう言った。
せつ菜「では私が栞子さんでシコっても構いませんね!!」
せつ菜「私も栞子さんが大好きなんです!!」 そういえばこんな話だったな羅生門
注釈あるからなんか中学の教科書思い出す 下人は、すばやく、自分のパンツを剥ぎとった。
それから、乳首にしがみついている栞子の肩を優しく叩いた。
せつ菜「栞子さん!カウントダウンお願いします!!」シコシコシコシコ
栞子「わかりました。3.1415…」
射精までは、僅かに五秒を数えるばかりである。
栞子「926535897!」
せつ菜「Ah〜!!」ドッピュルルルルルル
栞子「そこまでは要らない!」(顔面に精子をぶちまけられながら)
梨子「精通してる、」
栞子梨子「よね?」「ねっ?」 それから、裸しお門の上では、いつまでも、いつまでも、火が灯っていた。
栞子「しおっ、しおっ、しおっ、しおっ、しおっ、しおっ」シコシコ
せつ菜「あ〜っ!しおしおボイスに合わせて無表情手コキダメ〜っ!!」
栞子「そこまでです✋」
せつ菜「うっ!寸止めっ♡♡♡」
梨子「クソわよッお高くとまっちゃって」キュイイイン
栞子「しお?」
せつ菜「やった!!やっぱり栞子さんは催眠に弱い!!これで攻守逆転です!」
しずく「せーのっ」
全員「栞子ッッッッッ!!!!!膣内に射精すぞッッッッッッッ!!!!!!!!」
そこには、明日も、明後日もなかった。
限られた時間の中で、「いま」を精一杯輝こうとするスクールアイドルたちが、ここにいるのだ。
生徒A「中川さん…最近見ないね」
菜々の行方は、誰も知らない。
おしまい これは間違いなく芥川先生…生きておられたのですね… 時にソクラテス的なラ板の伝統的な道徳に、一石を投じる名作ですね >>23
ノクターンの虱ってなんだよ草
奇才だった >梨子「クソわよッお高くとまっちゃって」キュイイイン
ここ突然の印カ登場でダメだった ヨーソローが注釈に使われるほど世の中に浸透しているという事実 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています