璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
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かすみ「ねぇりな子、歩夢先輩への誕プレ決まった?」
璃奈「まだ決まってない….しずくちゃんは?」
しずく「私は歩夢さんが欲しがっていたコスメをあげるつもり」
栞子「なるほど。たしかに歩夢さんは美容にも気を使っていましたからね」
璃奈(しずくちゃん…歩夢さんが欲しがっているコスメ知ってるんだ…)
璃奈(いつの間にか歩夢さんと仲良くなってる…) 璃奈「かすみちゃんと栞子ちゃんは?」
かすみ「かすみんは特製コッペパン!」
栞子「私は、卵焼きを作ろうと思います」
かすみ「え!?しお子が手料理するの?」
栞子「なっ!なんですか!その反応は!」
かすみ「いやぁ〜だってしお子って〜
栞子・かすみ「」キャンキャン しずく「あはは…まぁ栞子さんは歩夢さんに手作りの卵焼きを食べさせてもらってたから、そのお礼もあって、手作りの卵焼きをごちそうしたいんだろうね」
璃奈「…..」
璃奈「手作りの卵焼き…栞子ちゃん凄いな…歩夢さん絶対喜ぶよ…」
しずく「璃奈さんうかうかしてると、栞子さんに歩夢さんをとられちゃうよ」
璃奈「っ///」
璃奈「やめてよ/// しずくちゃん///」 しずく「ふふっ。でも璃奈さんが心を込めたプレゼントなら,きっと歩夢さんも喜んでくれるよ」
璃奈「そうかな….?」
しずく「大丈夫だよ。璃奈さんだって、歩夢さんにプレゼントを貰ったら嬉しいでしょ?」
璃奈「うん、すごくうれしい…」
しずく「だから難しく考えなくてもいいんじゃない?」
璃奈「うん…」
同好会のみんなは各自でプレゼントを決めて準備していたが、
私はプレゼントを決められていなかった… ー 放課後 ー
璃奈「…..」
璃奈「どうしよう…」
案がない訳ではない…
歩夢さんが好きなこと、私が時間内でできることを考えるとゲームを作るという選択が妥当だけど…
もっと歩夢さんが喜んでくれるものがいいなって思う…
ゲームでも喜んでくれると思うけど…
歩夢さんへのプレゼントって考えると…
もっと可愛いものだったり、手作りで気持ちがこもったプレゼントだったり…
そうやって悩み続けている時に… 歩夢「あっ!璃奈ちゃん!」
璃奈「!」
璃奈「あ、歩夢さん…」
当の本人に会ってしまった…
歩夢さんに会えたのは嬉しいけど、気まずい… 歩夢「丁度よかった。璃奈ちゃんを探していたんだよ」
璃奈「私を?」
歩夢「うん。最近美味しいケーキ屋さんができたから、璃奈ちゃんと一緒に食べに行きたいって誘おうとしてたところなんだ」
歩夢「璃奈ちゃんが好きないちごのショートケーキがたくさんあるからきっと喜んでくれるって思って」
歩夢「それで…一緒にどうかな…?」 璃奈「…///」
璃奈(歩夢さんの方から、誘ってくれるなんて…///)
璃奈(凄い嬉しい///)
璃奈(歩夢さんとケーキが食べられる♪)
私の心情は”プレゼントの内容が決まらない悩み”から、”歩夢さんと一緒にケーキを食べに行ける喜び”へ完全に移り変わった 璃奈「うん!私も食べたい」
歩夢「よかった〜 じゃあ行こっか」
璃奈「うん…///」
璃奈(楽しみ…///) ー ケーキ屋 ー
オシャレな店内にはケーキの甘い香りが漂っている
最近オープンしたばかりなので、お店には行列ができていた
歩夢「結構並んでるね」
璃奈「でも、ここまで来たら食べたい」
歩夢「ふふっ、そうだね。じゃあゆっくり待とう」
私達は雑談をしながら順番を待った やっとショーケースの前まで来ると、私達はケーキに目を奪われた
歩夢・璃奈「わぁぁぁぁぁぁ!!!」
ショーケースには様々な種類のケーキが綺麗に陳列されていおり、どれも美味しそうだ
「歩夢さんはどのケーキがいい?」と聞こうと思い、歩夢さんの方を向くと
歩夢「どれも美味しそう〜どうしようかな〜」キラキラ
そこには子供のように目を輝かせた歩夢さんがいた 焼き菓子同好会に行った時もこの表情をしていたと思い出す
歩夢さんは表情がコロコロと変わる、そこが歩夢さんのいいところの一つだし私もすき
璃奈(ずっと見ていたい…///)
私はケーキより歩夢さんの表情を見ていた 歩夢「ああ〜迷っちゃうな〜」
璃奈「…..」じぃー
歩夢「璃奈ちゃんはどのケーキがいい?」
璃奈「.....」じぃー
歩夢「璃奈ちゃん?」
璃奈「あっ.....///」 歩夢「大丈夫?ぼーっとしてたみたいだけど...」
璃奈「う、ううんっ!なんでもない、大丈夫」
歩夢「そう?大丈夫なら良いけど」
璃奈(歩夢さんをずっと見てたなんて言えない...///) 璃奈(話を逸そう///)
璃奈「それにしてもどのケーキも美味しそうだよね」
歩夢「そうだね〜いちごが旬だからショートケーキもいいし、このモンブランもおいしそう...
あとチョコレートケーキもいいなぁ」
璃奈「そ、そんなに食べるの?」
歩夢「へ!?あ、い、いや///」
歩夢「も、もちろん1個だよ!沢山食べちゃったら太っちゃうからね!べ、別に全部食べたいなぁとか思ってないよ!う、うん」
璃奈(歩夢さん、そんなにケーキ好きなんだ) 歩夢「じゃあ私は…..このチョコレートケーキにする!」
璃奈「私はショートケーキにする」
会計を済ませて席についた
歩夢「わぁ〜♡やっぱり美味しそう♡」カシャ カシャ
璃奈「待った甲斐があったね」
歩夢「ね〜♡やっと食べられるよ〜♡」
歩夢「それじゃあ…」
歩夢・璃奈「いたただきます!」 書き留めが無くなったので今日はこれでおしまいにします 歩夢「ん〜♡おいしい〜♡」
璃奈「最高〜♡」
歩夢「は〜♡幸せ〜♡」
歩夢さん、いい笑顔…
歩夢さんが幸せそうに食べているの、すき…/// 誰かが美味しそうに食べるところがすきって言う人がいるけど
今ならその気持ちがわかる
歩夢さんが美味しそうに食べてるのずっと見ていたい
歩夢さんが幸せなら、私も幸せ…/// 璃奈「…..」じぃー
歩夢「璃奈ちゃん?」
璃奈「えっ!」
歩夢「またぼーっとしてるけど…」
璃奈「なんでもない…///」 歩夢「本当?大丈夫?」
璃奈「うん../// 大丈夫だから///」
歩夢「そう…」
歩夢「…」パクッ
歩夢「ん〜♡」チラッ
璃奈「….」じぃー 歩夢「璃奈ちゃん、またぼーっとしてるね…」
璃奈「っ/// き、気のせいだと思う…///」
歩夢「嘘、バレバレだよ」
璃奈「うっ…///」
歩夢「ぼーっとしてると言うか、ずっと私のこと見てたよね?」
璃奈「…..」 完全にバレてる…
これは….正直に答えよう….
璃奈「うん…///」
歩夢「どうして?」
歩夢「こっちも流石にじぃーって見られちゃうと…恥ずかしいし…///」 璃奈「それは…///」
璃奈「歩夢さんが幸せそうにケーキを食べていたから…///」
璃奈「それがあまりも素敵な笑顔だったから…つい…///」
歩夢「っ…///」
歩夢「もう…///」
歩夢「恥ずかしいよ…///」
璃奈「私歩夢さんが美味しそうに食べてるところ、すき」
璃奈「それに、歩夢さんが美味しそうに食べてるケーキもより一層美味しそうに見える」 歩夢「じゃあ、璃奈ちゃんも食べてみる?」
璃奈「え?いいの?」
歩夢「うん、璃奈ちゃんにもこのケーキの美味しさを知って欲しいし」
璃奈「ありがとう、歩夢さん!」
歩夢「ふふっ」ニコニコ
歩夢「じゃあ璃奈ちゃん、あ〜ん」 璃奈「!?」
璃奈「えっ///….恥ずかしい…///」
歩夢「えぇ…食べたくないんだ…」
歩夢「じゃあ、私が食べちゃお〜」
璃奈「ああっ!待って!」
歩夢「ふふっ。さっきは私が恥ずかしい思いをしたけど、今度は璃奈ちゃんの番だよ」
璃奈「ううっ…///」 歩夢「璃奈ちゃん、あ〜ん」
璃奈「あ〜ん…..///」パクッ
璃奈「….」
璃奈「美味しい….///」
歩夢「私もね璃奈ちゃんが食べてるところ好きだよ」 璃奈「ええっ///」
歩夢「とっても可愛いからずっと見てたくなっちゃうんだ」
璃奈「恥ずかしいよ…///」カァァァァァァ
歩夢「これでおあいこだよ」
璃奈「ううっ…///」 あ〜んは恥ずかしかったけど…
歩夢さんにしてもらったのは嬉しかった///
一緒にケーキを食べて過ごしたこの時間
それは私が食べたショートケーキのいちごよりも、甘酸っぱかった
また歩夢さんとケーキを食べたいな…///
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー ケーキを食べた後、私と歩夢さんはショッピングを楽しんだ
歩夢「ふふ・・・クソゲークソゲー」ニコニコ
璃奈(歩夢さんが見てるの、クソゲーだよね….)
璃奈(しかも、相当な…)
歩夢「このゲームとっても面白いんだよ」ニコニコ
璃奈「う、うん…」
ゲームを一緒に見たり 璃奈「どうかな….?」
歩夢「おおおおっっ!!」
歩夢「可愛いよおぉ!!!璃奈ちゃん!!似合ってるよぉぉ!!!」
璃奈「そうかな….///」
歩夢「可愛すぎてたまんないよ!!!」ギュッ
璃奈「わぁっ///ちょっ///急に抱きつかれたらっ///」
歩夢「あぁ〜だって璃奈ちゃんが可愛いだもん〜」ギュゥ
璃奈(歩夢さんが可愛いって言ってくれて、しかも抱きついてくれてる///)
璃奈(私、幸せ///)
歩夢さんに服をコーディネートしてもらったり 歩夢「この髪飾り、璃奈ちゃんにぴったりじゃない?」
璃奈「わぁ///綺麗…///」
歩夢「ふふっ可愛い。やっぱり似合ってるよ」
璃奈「えへへ///」
歩夢「じゃあ、これ買ってくるね」
璃奈「え!?そんな、歩夢さんに悪いよ」
歩夢「いいの。元は私がいきなり誘ったんだから、そのお礼だよ」
璃奈「歩夢さん…///ありがとう…///」
髪飾りを買ってもらうなど、歩夢さんと一緒に楽しい時間を過ごした やっぱり歩夢さん、すき
お姉ちゃんみたいで優しくしてくれる
一緒にいると心が落ち着く
しかし、私は完全に歩夢さんの誕生日プレゼントのことを忘れてしまっている…
それどころか、逆にプレゼントをもらってしまった… 今日はここまでです。結構長めのSSになるので、コメントいただけると本当にありがたいです。明日は忙しいので、夜に投下します。 歩夢「あっ!見て綺麗な花」
璃奈「凄い綺麗」
私達は丁度通りかかったお花屋さんに寄った
色鮮やかな花が沢山あり、とても綺麗だった 璃奈「歩夢さんって、花が好きなの?」
歩夢「うん。花って綺麗なのも魅力だけど、一つ一つに言葉が込められてるのが好き」
歩夢「相手に花を贈ることで自分の思いを伝えることができるのが素敵」
璃奈「確かに。お祝いの時も花言葉の思いを込めて花を贈るね」
璃奈「歩夢さんは花を贈られたら嬉しい?」
歩夢「もちろん。その人が思いを込めてくれた花なんだから嬉しいよ」 璃奈「!」
璃奈「そうだよね!私も贈ってもらったら嬉しい!」
その時、私は歩夢さんのプレゼントのことを思い出した
けど以前のような内容を決められないという悩みは無くなっていた
今日歩夢さんと一緒に遊んで多くのヒントを得ることができたのだから
歩夢さんがとびきり喜んでくれるプレゼントを贈ろう!と、私は決意した 歩夢「璃奈ちゃんどうしたの?凄いウキウキしてるみたいだけど」
璃奈「え?ああっ、今日歩夢さんと一緒に遊んで楽しかったなって思ってた」
歩夢「ふふっ、私も楽しかったよ璃奈ちゃん」
歩夢「もう夜だし、今日はここでお別れしようか」
璃奈「えっ…そんな…」
歩夢「明日も学校だしそろそろ帰らないと」
璃奈「嫌!もっと歩夢さんと一緒にいたい!」ギュッ 歩夢「えぇ!?そんなこと言われても…」
璃奈「お願い…」
歩夢「うっ…///ずるいよそんな可愛い顔するなんて///」
璃奈「歩夢さんと一緒にいたいの…..」
璃奈「だめ?」
歩夢「うううっっっ…..///」
歩夢「じゃあ…..夜ご飯一緒に食べるまでならいいよ」 璃奈「やった!!」
璃奈「ありがとう歩夢さん!」
歩夢「もぅ...///あんな風に言われたら断れないよ…///」
璃奈「えへへ」
今日は歩夢さんと夜ご飯まで一緒にいることができた
こんなに長く一緒に時間を過ごせて幸せ…///
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー 翌日…
私は歩夢さんへの誕生日プレゼントに、手作りのケーキと花を贈ることに決めた
インターネットで色々調べていると…
璃奈(ドライフラワー?)
璃奈(永久ではないけど花を長持ちさせることができるんだ。けど乾燥するのに時間がかかる) 璃奈(色々な使い方ができるけど、ハーバリウムにするのが良さそう)
璃奈(よし!早速準備しよう)
そして、昨日歩夢さんと一緒にきたお花屋さんに行き花を買おうとしていたのだが、
璃奈「どうしよう…どの花がいいんだろう…」
また悩んでしまった… 店員「何かお困りですか?」
璃奈「えっ!あっ…その誕生日プレゼントに花を贈りたいんですけど….」
店員さんが話しかけてきてくれた
それもそのはずだ
かなり長い時間、悩んでいたからだ… 璃奈「色々調べたんですが…どの花がいいのか分からなくて悩んでいたんです…」
店員「なるほど。でしたら誕生花を贈るのはいかがでしょうか」
璃奈「誕生花…?」
店員「生まれた月日にちなんだお花のことを言います。自分の誕生花を贈られたなら、きっと贈られた方も喜ばれると思います」
店員「あとはバラも多いですが、ガーベラも誕生日に贈る花として人気ですよ」 璃奈「誕生花…いいかも….」
璃奈「あの、3月1日の誕生花ってどんな花ですか?」
店員「3月1日…誕生花で贈るとすると…プリムラ・オブコニカですね」
店員「えっと….こんな花になります」 店員さんは店内から探し出してその花を見せてくれた
ピンク、紫、黄色など様々な色合いでとても綺麗な花だった
璃奈「綺麗…」 店員「とてもいい花なのですが…3月1日となるとあと一週間ありますので、今すぐ花束にするのはおすすめできませんね..」
璃奈「いえ、ドライフラワーにしてハーバリウムを作ろうと思っているんです」
店員「なるほど。それでしたら今すぐご用意できます」 璃奈(やっぱり花束にして贈ることが多いのかな)
璃奈(花束にした方が良かったのかな)
璃奈「あの、やっぱり花束にして贈ることが多いですよね?」
店員「確かに花束で贈ることは多いですが、ドライフラワーにするために花を買うお客様もよくいらっしゃいます」
店員「この花もハーバリウムにするととても綺麗なので、きっと素敵なプレゼントになりますよ」 璃奈「そうですか…」
優しい店員さんの言葉でハーバリウムでも良かったんだとちょっと安心したが
やはり花束にして贈った方が歩夢さんに喜んでもらえるとも考えてしまった…
ハーバリウムにすると長持ちはするけど、花束より綺麗さは落ちる
逆に花束にすると時間は短いがやっぱり綺麗さは1番だ
どうするべきか… そこで私は歩夢さんが言っていたことを思い出す
歩夢さんは綺麗さだけでなく花言葉が一つ一つ込めらていることが好きと言っていた
花の綺麗さだけでなく花言葉にも着眼して、歩夢さんに伝えたい思いを込めて花を贈ることが大切なのかも… 璃奈「うーん…」
璃奈「すみません…もう一度考えてみてから花をを選んでもいいですか?」
店員「ええ。もちろんどうぞ」
璃奈「ありがとうございます」 私は一度お花屋さんを離れてじっくり考えた
自分が伝えたい歩夢さんに思っていること、伝えたいことはどんな思いか
そしてその思いを伝えるためにどんな花が相応しいか
花言葉を調べたり、ハーバリウムにするか花束にするのかももう一度考え直した
そして… 璃奈「すみません…お花を買ってもいいですか」
店員「はい。もちろん構いませんよ」
璃奈「では…」
ーーー
ーー
ー 店員「なるほど…これだとお値段はかかりますが、よろしいでしょうか?」
璃奈「はい、大丈夫です」
店員「分かりました。では早速ご用意します」
ーーー
ーー
ー 店員「レシートとお釣りでございます」
璃奈「ありがとうございます」
璃奈「…..」
璃奈「あの…もらって喜んでもらえますかね…」
私が不安そうに聞くと店員さんがニコっとして
店員「はい。お客様が長時間熟考されて思いを込めたお花ですから、きっとそのお方にも喜んでいただけますよ」ニコッ
璃奈「っ…///」
璃奈「ありがとうございます…///」 店員「きっとお客様の思いは伝わります。頑張ってください!」
璃奈「はい!」
私はお花屋さんを後にして、残りの必要な物を買った
親切な店員さんのおかげで、とってもいいプレゼントになると思った 歩夢さんに喜んでもらえるハーバリウムにするために、家に帰った私は早速ドライフラワーを作り始める
ハーバリウムの容器に入れやすくするためにまず花を小さくカットする。
次に密閉容器にドライフラワー用の乾燥剤を敷き詰めて、その中に花を完全に埋める
最後に容器の蓋を閉めて、一週間放置する
これで下準備は終了 次はケーキだが、まず料理上手な彼方さんに相談することにした
彼方「ケーキの作り方か〜」
璃奈「うん彼方さんならきっと知ってると思ったから」
彼方「へぇ〜歩夢ちゃんに自分の手作りケーキをプレゼントしたいんだね」
璃奈「うっ…///何でそれを…///」 彼方「まぁ歩夢ちゃんの誕生日近いからね。あと最近、璃奈ちゃんよく歩夢ちゃんと一緒にいるのよく見かけるから」
璃奈「うっ…..///」
彼方「璃奈ちゃん、歩夢ちゃんのこと大好きだもんね」
璃奈「恥ずかしい…///」
彼方「ごめんね〜よし、からかうのもここでやめにしてっ」 彼方「じゃあ一緒に私の家でケーキ作ろっか」
璃奈「えっ?いいの?」
彼方「うん。彼方ちゃんも歩夢ちゃんにスイーツをプレゼントしたかったからね」
彼方「どうせなら、一緒に作ったほうが楽しいよ」
璃奈「うん!ありがとう彼方さん!」 私と彼方さんはまずスーパーで材料を買い、彼方さんの家で一緒に作ることにした
彼方「さてと、始めようか」
璃奈「うん。お願いします!」
私は彼方さんに教えてもらいながらケーキを作った 璃奈「おいしくできるかな….」
彼方「じゃあ、歩夢ちゃんがおいしくケーキを食べてるところを想像してみて」
璃奈「歩夢さんがケーキを食べているところを?」
彼方「うん、私も遥ちゃんに何か作る時は遥ちゃんが美味しそうに食べてくれるところを想像しながら作ってるんだ」
彼方「そうすれば、相手の為においしく作ろうって気持ちになるよ」 璃奈「相手の為に...」
璃奈「…..」
ー
ーー
ーーー
歩夢「ん〜♡おいしい〜♡」
歩夢「璃奈ちゃん、ありがとう♡」
歩夢「ねぇ….私、もっと璃奈ちゃんのケーキが食べたいの….」
歩夢「だから….ずっと一緒にいてくれない….?」
ーーー
ーー
ー 璃奈「よし!やる気が出てきた!」
彼方「おおっ!いいね!その調子だよ璃奈ちゃん!」
その後も私はケーキ作りを一生懸命に頑張った 彼方「璃奈ちゃん上手だね〜」
璃奈「そう…かな?」
彼方「うん。歩夢ちゃんもきっと喜んでくれるよ」
璃奈「えへへ///」 初めてのことで大変だったけど、とっても楽しかった
彼方さんは私に教えてくれながら自分が贈る用のスイーツも作っており、レベルが高いなと思った
しかも美味しそう、やっぱり彼方さんは凄い
そして、あっという間に時間が過ぎていき、遂にケーキが完成した 璃奈「やった!!できた!!」
彼方「おおおおっ!!!凄いよ璃奈ちゃん!!とっても綺麗で美味しそう!!」
璃奈「彼方さん、ありがとう!!」
彼方「ううん。璃奈ちゃんが頑張ったからだよ。歩夢ちゃんもこれは大喜び間違いなし!」 璃奈「….」ギュゥ
彼方「えっ…///璃奈ちゃん!?」
璃奈「私、彼方さんに相談してよかった。今日はありがとう、彼方さん」
彼方「もぉ照れるよ〜///璃奈ちゃん///」 ケーキを作り終えた私は家に持ち帰った
また、お花屋さんで花束を受け取り、
最後にハーバリウムを完成させようとしていた 璃奈「よし!ラストスパート!」
私は容器から花を取り出し、乾燥していることを確認した
花は完全に乾燥しており、ドライフラワーになっていたのでこれでハーバリウムにすることができる
璃奈「ハーバリウムを完成させよう」 私は花が入る細長いボトル、専用のオイル、ドライフラワーを用意した
ボトルの中にドライフラワーを入れ、オイルを注ぐ
あとはしっかり蓋をしてこれで完成 璃奈「終わった….」
璃奈「歩夢さんへの誕生日プレゼントが全て揃った!」
璃奈「これで、歩夢さんも喜んでくれる!!」
璃奈「楽しみだなぁ」 ケーキとハーバリウムと花束、全てのプレゼントが揃い、私は達成感と優越感に浸っていた
明日の誕生日パーティーが待ち遠しい、楽しみで仕方ない
プレゼントをもらった歩夢さんの喜んでいる顔を思い浮かべるだけで幸せだった
けど翌日、そんな気持ちはぐちゃぐちゃに壊れた….. 翌日…
今日は待ちに待った歩夢さんの誕生日当日
こんなに胸がドキドキしているのは初めてのライブ以来だ
学校に行く準備を済まして、最後にプレゼントを持つ 璃奈「うっ….重い…」
それもそのはずだ。ケーキの袋を抱え、さらにハーバリウムと花束を入れた袋も持っている
小さい私にとってかなりの負担になっていた
歩くたびにフラフラとしてバランスが取れない 複数回に分けて持っていくか、誰かを呼んで手伝ってもらうなどの考えをすれば良かったのだが
その時、冷静さを失っていた私にはこんな考えなど浮かばなかった…
璃奈「よし….行こう….」
なんとかマンションを出ることができたが….
璃奈「うっ….」 足元は全く見えず、見るからに危なかったそして
璃奈「えっ!あっ!うわぁ!!」コテッ
ガシャーーン ビチャァ グシャァ
璃奈「痛っ….」
璃奈「あっ!ああっ!!」
体制を崩した私は、そのまま転んでしまった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています