千砂都「誕プレが全部たこせんだった」
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〜朝の通学路〜
かのん「おはよーちぃちゃん」
千砂都「かのんちゃん!ういっす〜!」
かのん「ういっす〜!ちぃちゃん、お誕生日おめでとう!放課後部室で、みんなでお祝いするからね!」
千砂都「わぁ...ありがとうかのんちゃん!放課後が今から楽しみだなぁ」
かのん「ふふっ、でもその前にぃ、はいこれ!お誕生日プレゼントだよ!」 千砂都「わっ、ありがとう!すっごく丸い包みだね!(あれ?なんかやけに軽いような...)」
かのん「誰よりも早くちぃちゃんに渡したかったんだよね。ねっ、開けてみて?」
千砂都「かのんちゃん...」ジーン
千砂都「分かった、開けるね!どれどれ...えっ?こ、これって...?」
かのん「たこせんだYO!」
千砂都「嘘でしょ...」 かのん「ちぃちゃんの大好きなたこ焼きをさらに進化させる魔法のアイテムだよ!最近テレビで知って閃いたんだよね。今年のプレゼントはこれしかないって!」
かのん「本当は江ノ島の本格的でやたら高いのを用意したかったんだけど、お小遣いが足りなくて...スーパーのやつになっちゃったんだけどさぁ」
かのん「絶対喜んでもらえると思ったんだよね。丸いし」
千砂都「そ、そっかー。わぁい嬉しいなーちぃちゃんたこせんだーいすき」 かのん「そうなんだ!喜んでもらえて良かったよ!」
千砂都(た、誕プレが駄菓子って...こんなのってないYO!あんまりなんじゃない!?) 〜教室〜
千砂都(せめてお高いやつなら素直に喜べたけど...スーパーの駄菓子はちょっと凹むよ...)
可可「千砂都!お誕生日おめでとうございマス!」
千砂都「あっ可可ちゃん、ありがとー」
可可「可可、プレゼントを用意してきまシタ!受け取ってくだサイ!」
千砂都「わぁ...ありがとう!なんだろう、楽しみだなぁ」
可可「ソレはデスね...」
千砂都「それは...?」
可可「ソレはぁ...!」
千砂都「それはぁ...?」ドキドキ
可可「たこせんデス!!」
千砂都「またかYO!」ズコー 可可「あぇ?」
千砂都「あっ、なんでもないなんでもない!うわーたこせんかぁ。ありがとう嬉しいなぁ!」
可可「本当デスか!?良かったデス!ぜひ千砂都の作ったたこ焼きを挟んでくだサイ!」
千砂都「うん、そうさせてもらうね...ところで可可ちゃん、よくたこせんの食べ方なんて知ってるね」
可可「テレビで見たのデス!可可これは絶対喜んでもらえると確信しまシタ!とても美味しそうデシたし!あと丸いデスし」
千砂都「あはは...(即決がすぎるYO!)」 千砂都 (もしかして丸いものなら何あげても喜ぶと思われてる?私って一体...)
すみれ「おはよう2人とも」
千砂都「すみれちゃん...ういっすー」
可可「おはようございマス!ふふ、すみれぇ?一足遅かったデスね!可可が先に、千砂都におめでとうと言ってしまいまシタよ!」
すみれ「別にそれくらい気にしないわよ...千砂都、お誕生日おめでとう」
千砂都「うん、ありがとうね」 すみれ「これ、カリスマギャラクシーな私が選んだギャラクシーなプレゼントよ!ありがたく受け取ることね!」
千砂都「う、うん」
可可「可可の前でそんな大口を叩いていいのデスか?後悔しても知りまセンよ!」
千砂都(こっちのセリフだYO!) 千砂都(よくたこせんであんなに自信満々になれるね)
すみれ「あんたのプレゼントには負けないったら負けないわよ!...ところで可可、あんたはなにを渡したわけ?」
可可「聞いて驚けたこせんデス!」
すみれ「え...」
千砂都(そりゃそうなるよ)
すみれ「それは奇遇ね!」
千砂都「ん?」 千砂都「す、すみれちゃん?w」
すみれ「まさかあんたと被るなんてね」
千砂都(可可ちゃんどころか3人被ってるYO!)
可可「今日はたこ焼きが降りマスね」
すみれ「それはちょうどいいわね」フフ
千砂都「よくないYO!」 千砂都「そんなもん降ったら街が汚れちゃうしたこ焼きが可哀想でしょ!」
すみれ「たしかに、境内の掃除が面倒になるわね...」
可可「千砂都なら外に飛び出して校庭を駆け回るくらい喜ぶと思いまシタ」
千砂都「私は雪の日の犬じゃないんだよ」 〜お昼休み〜
千砂都(誕プレが3人も被るなんて...しかもたこせんって...なにか臭うな〜...おっ、恋ちゃんからメッセージがきてる)
恋『今日のお昼なのですが、よければ2人でお食事でもいかがでしょうか?部室でお待ちしております』
千砂都『おけマル〜!』
千砂都「2人ともごめん、恋ちゃんにお昼誘われたからちょっと行ってくるねー」
かのん「そうなんだ、いってらっしゃい!すみれちゃんにも伝えとくね」
千砂都「うん、お願い!」
可可「レンレンによろしくデス〜」 千砂都「恋ちゃんお待たせ〜」
恋「千砂都さん!いえいえ、私も先程来たばかりですよ」
千砂都「恋ちゃんそれ、デートの時に言うやつじゃ〜ん!」
恋「デデデ、デートですか!?///いえ!私は本当のことを言っただけです!深い意味などありませんよ!///」
千砂都「なぁ〜んだ、残念♪」
恋「残念!?///...コホン!」
恋「千砂都さん、なんだか楽しそうですね...?」
千砂都「恋ちゃんと2人で食べるのなんて久々だからさ、なんか楽しくなっちゃって」
恋「ふふっ、それは私も同じですっ」
千砂都「あはは」 千砂都「それにしても、パーティ仕様の部室で食べるお昼ご飯は美味しいねぇ」モグモグ
恋「ええ、本当に。そうです千砂都さん、どうですか?このバルーンたちは」
千砂都「すっごくいい!みんな丸くてかわいい〜」
恋「千砂都さんなら絶対に喜んでくれるだろうと、みんなで頑張って飾りつけたんですよ」
千砂都「いやー嬉しいなぁ!こんなに丸まみれだと小躍りしたくなっちゃうよ!」
恋「踊るのは構いませんが、勢い余ってバルーンを破裂させたりしないでくださいね」
千砂都「はっ!確かにその恐れはあるね。やめとこーっと」 千砂都・恋「ごちそうさまでした!」
千砂都「誘ってくれてありがとうね恋ちゃん、楽しかったYO!」
恋「お礼を言うのは私の方です。私のお願いで千砂都さんに来ていただいたのですから」
千砂都「いやいや、いいってそんなの!またいつでも誘って?」
恋「はい!...それと、実はお昼ご飯以外に、お呼びした理由がもう一つあるのです」
千砂都「そうなの?それってまさか」
恋「はい!実はプレゼントを用意したのです!受け取ってもらえますか...?」
千砂都「もちろん!...それにしても2人きりのところで渡そうだなんて、これは期待しちゃってもいいのかな?」
恋「はい!喜んでいただけること請け合いかと!」 千砂都(自信満々...なにを用意してくれたんだろう。恋ちゃんの好きな苺とかかな?)
恋「こちらです!どうぞ!割れないように学校まで持ってくるのが大変だったのですよ!」
千砂都「わぁ〜軽い上にまる〜い!もしかしなくてもこれって」
恋「たこせんです!!」
千砂都「なんでやねん!!!」 千砂都(恋ちゃん、お前もか)
恋「わぁ〜、関西弁ですね!初めて生で聞きました!」
千砂都「なんか喜んでるし...ねぇ、なんでたこせんなの?」
恋「それは私の自由に使えるお金で用意できる精一杯の品がたこせんだったからです。丸いですし」
千砂都「あっそうなんだ...なんかごめんね。すっごく嬉しいよ、ありがとう」
恋「喜んでいただけて何よりです!」
千砂都(いくらお金がなくても他に候補はいくらでもあるんじゃないかな...?というかそこまで逼迫してるの?恋ちゃんの家...なんか普通に美味しそうなお弁当食べてたけど??)
千砂都(う〜ん...?) 千砂都(こんな揃いも揃って、誕プレにたこせん渡されるなんてありえるのかな...?もしかして、誰かの陰謀なんじゃない...!?)
千砂都(確かに私は丸いものはなんでも好きだけど...私の大好きなたこ焼きにまつわるものとはいえ、4人のプレゼントが被るなんて絶対おかしいYO!)
千砂都(それがたこせんとかいう素敵駄菓子なのはさらにおかしい!!さすがに誕プレが駄菓子はないYO!小学生でも喜ばないよ!?)
千砂都(もしかしなくてもこれって、バースデーサプライズというやつなのでは...?皆、放課後に本当のプレゼントをくれるんだよね??じゃないとちぃちゃん1ヶ月は拗ねるからね!)
千砂都(皆本当、頼むからね!!) 〜放課後〜
きな子「千砂都先輩!お誕生日おめでとうございますっす〜!」
夏美「もちろん、アレのほうも用意してありますの〜!」
メイ「私たち4人で一生懸命考えて選んだんだ」
四季「受け取って欲しい」
夏美「ほら千砂都先輩!カメラの準備も万全ですの!早くプレゼントを開けてくださいですの!後輩からのプレゼント!鬼の部長の目にも涙!バズリエラ間違いナシですの〜!」
千砂都「みんな...私、こんなに素敵な後輩達に恵まれて、本当に幸せ者だよ!ありがとう!!開けてみるね!!!やっぱりたこせんやないかい!!!!」スパーン!
夏美「ナツゥ!?」スパァアアアアアン 夏美「ど、どうして私のお尻にツッコミを...?」ヒリヒリ
千砂都「4人で考え結果がこれ!?一昨日きなYO!」
メイ「おいどうするんだよ、千砂都先輩滅茶苦茶怒ってるぞ」
きな子「やっぱりちゃんと1人1枚用意すべきだったっすかね...」
千砂都「当たり前だよ。問題はそこだけじゃないけどね」
四季「でもそれだと、4人の想いも4等分になってしまう...」
千砂都「ならないし、そもそもたこせん一枚じゃ4人の想いを受け止めるのは無理だよ」
かのん「そうかな?やってみないとわからないんじゃない?」
千砂都「かのんちゃんいつのまに!?」
夏美「スルーですの...?」サスサス きな子「千砂都先輩!安心するっす!実はファンのみんなから千砂都先輩へのプレゼントを預かってるんすよ!ほら、これ全部千砂都先輩へのプレゼントっすよ!」
千砂都「えっすごい!こんなに!?本当にもらっちゃっていいの?」
四季「もちろんです」
きな子「どうぞっす!たこせん1年分っす!」
千砂都「」スパパパパーン
夏美「ヒイイイイ!お尻が、夏美のお尻が二つに割れてしまいますのおおおおお」
メイ「いや尻は元々割れてるだろ」
スパアアアアアン!! かのん「というわけで〜♪」
8人「ドッキリエラ大成功〜!」
可可「千砂都〜、驚きまシタ!?」
千砂都「うん」
きな子「夏美ちゃんが考えたんすよ!」
千砂都「分かってるよ!」スパァン
夏美「ナ゙ヅゥ゙///」
メイ(羨ましい...) かのん「ちゃんと本当のプレゼントも用意してるから、安心してね!」
千砂都「本当!?よかったー安心したよ」
すみれ「まあ、さすがにね」
恋「喜んでもらえるといいのですが...」
千砂都「いまうれちぃハードルすっごく下がってるから安心していいよ」
可可「そこまで下げていただかなくても大丈夫デス」
かのん「それじゃあ改めて、ちぃちゃん!」 8人「誕生日おめでとう〜!」
千砂都「...うんっありがとう!みんな!」 きな子「あっ、きな子たちはたこせん1年分にお金を使い果たしてしまったので、本当のプレゼントはありませんっす」
メイ「まぁ、たこせん1年分とたこせん1枚がプレゼントってことで...」
四季「ファンからのpresentなどなかった」
千砂都「マル...じゃない!!」
おしまい 〜おまけ〜
千砂都「あ〜楽しかった!なんだかんだ楽しめたドッキリだったかも。たまにはこういうのもありだね〜」
かのん「それなら良かったよ」フフ
千砂都「おや?下駄箱の中に包みが...」
可可「チョコ!本命チョコデスね!?」
すみれ「いやバレンタインとっくに終わってるから」
千砂都「なんだろ、開けてみるね」ガザガサ
千砂都「こ、こぉれはぁ...!江ノ島のやたら高いたこせん...!これ、マルガレーテちゃんからだ...」 かのん「え?マルガレーテちゃん?」
千砂都「もうかのんちゃんったら、マルガレーテちゃんまで巻き込んでたの?それなら部室に呼んであげたら良かったのに!」
かのん「いや、今回は誘ってないけど...まだお誕生日会とかは居づらいかなと思って」
千砂都「え?じゃあこれって」
恋「本命たこせんですね!?分かりますとも!」
マルガレーテ(千砂都、喜んでくれたかしら...)
おしまい と言うわけでちぃちゃんお誕生日おめでとう!
慣れないけどSS書いてみたよ! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています