(SS)UTX高校スクフェス2対策本部
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ツバサ「集合!…集合!」パンパン
あんじゅ「うるさ」
ツバサ「そこ、暴言にはワンクッション挟みなさい、あんまり急な言葉のナイフは泣くわよ」
あんじゅ「集合も何もテーブル囲んでんでしょうが」
英玲奈「で、なんだ」
ツバサ「あんま興味無いのも泣くわよ、かまちょ全開よ今日」 ツバサ「結局ね、ドラマが足りないのよ私達」
あんじゅ「はぁ」
英玲奈「ドラマ」
ツバサ「見てる人が私達を大好きになる様なシーンが少なかったのよ」
あんじゅ「…無かったとは言わないのはプライドの問題かしら?」
ツバサ「いや少しはあったでしょうが!ライブしたりとか!」
あんじゅ「…?」
英玲奈「…?」
ツバサ「ちょっと待って何その反応」 英玲奈「ライブってどのライブだ」
ツバサ「μ'sがウチの学校来た時のよ!屋上でやったでしょ!」
あんじゅ「あ、オンエア乗ってたのアレ?」
ツバサ「なんで知らないのよ…自分の晴れ舞台でしょ…」
あんじゅ「いや私放送見てないから」
英玲奈「私の家にテレビは無い」
ツバサ「なんだ…?こいつらは…?」 あんじゅ「て言うか私達の見せ場ってどっちかって言うと第1回ラブライブの決勝か第2回ラブライブの予選決勝でしょ」
ツバサ「そっちは放送されてないわよ」
あんじゅ「なんでよ」
英玲奈「その程度の扱いだという事の証左では?」
ツバサ「とにかく!分かったでしょ、私達には見せ場…もとい、ドラマが足りなかったのよ」 大好きになるシーンがあったからこそSSがあるんやね あんじゅ「…で?じゃあそれをやろうって?」
ツバサ「そーよ、当然の帰結でしょ?」
あんじゅ「…はぁーあ…」
ツバサ「とにかく何か…感動的な、ね?」
あんじゅ「しかも特に明確な構想無いのね」
英玲奈「思い付きだけで行動しているのだろうな」 あんじゅ「で?何すんのよ、感動って(笑)」
ツバサ「なんか発音に悪意ない?(笑)って付いてる抑揚だったわよ今の」
英玲奈「感動と言えば?」
あんじゅ「…人死なせとけば良いんじゃないの」
ツバサ「仮にもアイドルが開口一番人死に出せって」
あんじゅ「だって…ねぇ?」
ツバサ「まぁ分かるけど」 英玲奈「…で?やるのか?」
ツバサ「え?何を?」
英玲奈「死ぬのか?」
ツバサ「一考の余地あるの!?」
あんじゅ「どうせならドラマチックに死になさいよ」
ツバサ「どちらかと言えば乗り気なの!?」
あんじゅ「死ぬの私じゃないし」 英玲奈「感動する死に方ってなんだ」
ツバサ「…ベタだけど病死とか?」
あんじゅ「愛でも叫ぶつもり?」
ツバサ「…古くない?一瞬何の事か分かんなかった」
あんじゅ「そんな昔だったかしら?」
ツバサ「…刊行2001年だって」スマホスマホ
あんじゅ「…私達ももう昔の人間なのかしらね」
ツバサ「やめて、泣きそうちょっと」
英玲奈「自分達が泣いてどうするんだ」 あんじゅ「古いか…そうねぇ、今じゃ安易な病死なんてお涙ごっつぁん感動ポルノとしか思われないのかしらね」
ツバサ「人にやらせようとした奴が言っていいセリフじゃ無さ過ぎる…」
英玲奈「…要は“感動させたい”という思惑が先にある様な雑な死、話作りではいけないという事か」
あんじゅ「そうね、ソレでウケるの0年代までってコトね」
ツバサ「じゃあもう死ぬの自体安直なんじゃないの?」 あんじゅ「…いっそダーウィン賞みたいな死に方してみる?」
英玲奈「笑い泣きか?」
ツバサ「私をどうしたいの?」
あんじゅ「…亡き者に?」
ツバサ「私達ホントに友達?」
あんじゅ「あんたがそう思うのならね」 (現実)
あんじゅ「あー…コレはなんとなく分かるわ、没理由」
ツバサ「その心は」
あんじゅ「分かんなくなったんでしょ、着地点」
ツバサ「正解」
英玲奈「話の本筋と言うモノが無いからでは?」
ツバサ「かもしれない、次」 『穂乃果「海未ちゃんがリスカした」』
─────────
海未「おはようございます」(手首に包帯)
穂乃果「う、海未ちゃん…?それ…」
海未「はい?」
ことり「て、手首…どうしたの?」
海未「あぁこれですか、大した事無い怪我ですよ、ちょっと切ってしまっただけです」
穂乃果「…ちょ、ちょっとタンマ!タンマね!」
海未「?はい」
穂乃果「ことりちゃん!どどどどどどうしようアレ!?りりりり、リストカットってやつだよね!?」
ことり「でもでも、海未ちゃんがリスカなんて!」
穂乃果「…じ、自殺、しようとしたって事だよね?アレ…」
ことり「う…海未ちゃんに限ってそんな…」
穂乃果「…穂乃果達、知らない間に海未ちゃんの事、追い詰めちゃってたのかな…」
ことり「…そうなのかな…」
穂乃果「元々、お家でなんか知らないけどお稽古とかしてて、学校でもなんか弓のやつやってて…」
ことり「弓道ね」
穂乃果「弓道やってて…あと学校でもお家でも勉強してて…そこにスクールアイドル掛け持ちさせたり、歌詞書いて貰ったりって、流石に海未ちゃんに甘え過ぎちゃってたのかな…」
ことり「…言われてみれば、そう、かな…」
海未「?」(普通に怪我しただけ) 放課後
部室
穂乃果「緊急会議を開きたいと思います」
ことり「思います」
絵里「な、何?急に…」
にこ「練習中止にしてまでやる事?」
穂乃果「やるよぉ!練習なんかやってらんないよこんな時に!」バァン
絵里「ごめんなさいっ!」ビクッ
花陽「な、なんだろう…そんなに深刻な事なのかな」
凛「でもこういうのって全員集めてやるものじゃないの?海未ちゃんは?」
ことり「その海未ちゃんの事なの」
真姫「海未の?…何よ、何かあったの?」
希「…あ、海未ちゃん今日手首に包帯巻いてたけど、それ?」
凛「手首?」
にこ「包帯?…怪我で練習参加出来ない、とか?」
穂乃果「…そうだよ、海未ちゃんは…」
ことり「リストカット…したみたいなの…」
希「えっ」
にこ「…は?」
花陽「り、リストカットって…あの、リストカットですか?」
絵里「…何リストカットって?」
真姫「…手首を自分で切る、自傷行為ね…自殺に用いられる事もあるわ」
凛「じゃあ何?海未ちゃん自殺しようとしたって事?」
絵里「へ~」
凛「…」
絵里「え゛っ!?」
花陽「ピャアアアアアアア‼︎‼︎!」 一方その頃
弓道場
弓道部の先輩「あれ、どしたの手首」
海未「これですか?昨日ちょっと切ってしまったんです、弓を引くのに支障は無いので気にしないでください」
弓先「そっかー、でさ、怪我してるトコごめんけど頼まれて貰っていい?」
海未「なんです?」
弓先「今日の練習何個か使うモノがあってさ、ちょっと集めるの手伝って貰っていいかな」
海未「あ、はい」 希「…あの包帯、『なんやろアレ』くらいの感じやったけど…思った以上に大変な事になってたみたいやね」
絵里「マジヤベぇじゃないの」
真姫「ヤベぇのよ」
凛「でも喋ってる感じだと普通だったよ?」
真姫「…そう、だからヤベぇのよ、躁かもしれないわ」
凛「躁だけに?」
真姫「そうよ」ドスッ
凛「いっだい!死人増やす気かにゃ!」
希「海未ちゃんまだ死んどらんから」
穂乃果「躁って何?…自殺するくらい落ち込んだりとか、そういうのって鬱って言うんじゃないの?」
真姫「あー…と、要は鬱の逆よ、極端に元気になるとか、そういうの」
にこ「じゃあ海未はそれなの?」
真姫「そうとも限らないわ、双極性障害って言ってね…躁鬱を同時に患った状態よ、逆に、どちらか一方だけなら単極性鬱病とかそんな感じ」
穂乃果「え、結局どっちなのそれ」
真姫「行ったり来たりするのよ、どう?ここ最近の海未、急に落ち込んだり、元気になったりしてなかった?」
穂乃果「…」
ことり「…元から割と感情の起伏激しいタイプだから分かんないや」
真姫「…」 絵里「…ねぇ、仮に海未が躁状態にあるとして…それっていけない事なの?」
花陽「えっ、でも海未ちゃんは手首を…」
絵里「それは分かってるわ、でもそれって多分鬱状態の時にやったんじゃないかしら、で、今は躁」
希「鬱の間はともかく、躁の間は大丈夫…って事?」
絵里「元気なんでしょ?違うのかしら、どうなの真姫?」
真姫「あー…躁真っ盛りならね、多分、大丈夫だと思うけど…」
にこ「と言うと?」
真姫「鬱から躁への切り替わりのタイミングが一番危ないって聞くわ」
穂乃果「え、なんで?」
真姫「えーと…例えば凛、あなたが鬱だとするわよね、ハイ鬱」パンパン
凛「ベッドから起き上がれないにゃ…」
希「適応が早過ぎる」
凛「あまりにも辛過ぎるにゃ…」
真姫「で、あまりにも辛過ぎる凛は自殺をしようかな、と思う」
穂乃果「うん」
真姫「でも、どう?」
凛「ベッドから起き上がれないにゃ…」
真姫「そう、自殺する気力すら湧かないのよ…でも、これが躁への切り替わりのタイミングなら」
ことり「あ、もしかして…」
真姫「えぇ、自殺しようという意思とそれを実行に移すだけの気力、それが揃っちゃうのよ」
絵里「マジヤベぇじゃないの」
真姫「ヤベぇのよ」 にこ「じゃあ何、海未は今が一番危ない状態って事?」
真姫「…多分?」
ことり「…今こうして放置してるのが一番ダメ?」
真姫「…多分」
穂乃果「りりりりり凛ちゃん!出動!」
凛「ベッドから起き上がれないにゃ…」
真姫「躁!凛!躁!」パンパン
凛「いっくにゃー!」ズダダダダダ
絵里「…凛まで自殺するんじゃないのアレ」
花陽「え、えぇっ!?」
ことり「凛ちゃーん!この時間なら海未ちゃん多分弓道場の近くに居ると思うからーっ!」 中庭
凛「見付けたーっ!」
海未「んぁ、凛じゃないですか、どうかしましたか?」
凛「どうかしましたかじゃないよぉ!海未ちゃ…」
海未「はい?…凛?」
凛「…何それ?」
海未「?あぁコレですか、縄ですね、これから木に吊るので」
凛「…ダメだよぉ!」バシッ
海未「えっ?あっ!?り、凛!待ちなさい!縄を、縄を返してくださーい!」
凛「イヤじゃーっ!」ズダダダダ 部室
絵里「とんでもねぇわね」
凛「とんでもねぇよぉ!」
真姫「まさか学校のど真ん中で公開自殺ショーしようとするとは…」
穂乃果「病み過ぎじゃない!?何がどうしたらこうなるの!?」
ことり「こんな縄!こんな縄!」ブチブチブチ
花陽「で、でもこれでなんとかなったよね?」
希「…なったんかな?」
にこ「…他の方法に切り替えるだけじゃないの?」
穂乃果「ゑ゛」
絵里「他の方法って?」
にこ「え?いや訊かれても…飛び降りとかじゃない?道具無くても出来るし…」
絵里「さすがにこね」
にこ「…なんかその言い方私が経験者みたいな…」 一方園頃
海未「まったく凛は…何がそんなに気に障ったと言うのでしょう…」
海未「…縄は…どうしましょう、何か代わりになる物は…」
海未「…あっ」 屋上
海未「確か前にμ'sの練習でロープ的な何かを持ち込んでいた様な…」ガチャ
穂乃果「やれやれやれ全部捨てろ!燃やせ!」
ことり「ちぎれちぎれ!燃やせ!」
凛「うにゃぁぁぁぁぁ!」ブンブン
花陽「え、えーいっ!」ポイポイ
絵里「バケツ!カード!モップ!縄跳び!ラジカセ!全部自殺に使えそう!」
凛「捨てるにゃ捨てるにゃ!」ブン
希「あ゛あ゛あ゛あ゛ウチのカードォォォ!」バッ
にこ「増えたぞ自殺者が!」
真姫「希ー!」
海未「…」バタン ~間~
穂乃果「屋上封鎖完了!」
ことり「やったね!」
絵里「もう飛び降りはできないわね!」
凛「希ちゃんの尊い犠牲の元に」
花陽「アーメン」
凛「ラーメン」
希「骨が折れた気がする」
真姫「捻挫ね、今夜が峠よ」
にこ「骨が飛び出るのって捻挫って言うのね」
真姫「死んでないなら捻挫みたいなモンよ」
にこ「峠なんじゃないの?」
希「死な安マインドは医者が持っててええ志ちゃうやろ」 一方園頃
弓道場
海未「すみません、邪魔が入ってモノが手に入りませんでした」
弓先「ありゃ、災難だったね」
海未「申し訳ありません」
弓先「いやいいよいいよ、元はと言えば先に用意してなかったあたしが悪いんだから」
海未「…そういえば、なんだかさっきより人数が減っている気がするのですが」
弓先「あー、なんかね、屋上から落ちて来たバケツとかラジカセとかが直撃したとかで何人か病院行ったんだよね」
海未「不思議な事もあるものですね」
弓先「だねぇ」 (現実)
ツバサ「とまぁ、こんな感じね」
英玲奈「どんな感じだ」
あんじゅ「没理由は?」
ツバサ「オチが浮かばなかった、それだけよ」
あんじゅ「…まぁ、シンプルなだけに多そうな理由ね」
ツバサ「自発的に考えたネタはオチに困りがちなのよね」
英玲奈「向いてないのでは?」
ツバサ「余計な事言わなくていいのよ、次」 『ツバサ「なんですかコレは」』
─────────
あんじゅ「なんで敬語?」
ツバサ「敬語にもなるわよ、何よこのバカデカい機械は」
英玲奈「バカデカい機械だ」
ツバサ「バカが」
あんじゅ「いいから搬入手伝いなさいバカが」
ツバサ「珍しく私の家集合だと思ったらコレだもの、バカ共が」 ~間~
ツバサ「ね~もうホントやめてマジで、来る度になんかゴミ置いてくのホントやめて」
あんじゅ「失礼ね、いつ誰がゴミ置いてったってのよ」
ツバサ「ゲーム類はまだいいけど意味も無く輪ゴム5箱とか置いてくのホントやめて」
あんじゅ「使えばいいじゃない」
ツバサ「何に使えってのよ」
英玲奈「コンセントに届かないぞ」
あんじゅ「回転させなさい」
英玲奈「そうか」ガリガリガリ
ツバサ「敷金返って来なくなるからやめろバカが!」 英玲奈「届いたぞ」
あんじゅ「よかったわね」
ツバサ「…結局なんなのその機械?なんか乗り物っぽいけど」
あんじゅ「乗り物って、確かに中に入るモノではあるけど」
英玲奈「屋内で何かを乗り回すのはやめた方がいいぞ、床を傷付ける」
ツバサ「乗ってねぇのに付いてんだよなぁガッツリ傷が」
あんじゅ「コレはね…なんて言ったらいいかしら」
ツバサ「…まぁあなた達が持って来るって事はゲームの類なんでしょうけど」
あんじゅ「そうね、ゲームと言えばゲームよ」
ツバサ「…VRとかそういうアレ?最近流行りの」
英玲奈「近頃流行りのデジタル制御だ」
ツバサ「もう近頃じゃないのよその歌」
英玲奈「なんだと」
あんじゅ「西木野さんに頼んで作って貰ったのよ」ペチペチ
ツバサ「あんまμ'sに面倒かけるのやめなさいよあなた達」
あんじゅ「ちゃんとお金積んでるからwin-winよ」
ツバサ「私にも積んで貰っていい?敷金返して」
あんじゅ「イヤ」
ツバサ「蚊帳の外の私が唯一のloseってどういう事?リング上がってないのに」
英玲奈「次は勝てるといいな」
ツバサ「もう抜けたいんだけどこの闇のゲーム」
あんじゅ「いいけど罰ゲームは受けて貰うわよ」
ツバサ「コレがそうでないなら今受けてる仕打ちはなんなの?」 あんじゅ「さてと、無駄話はいいから早くプレイしましょ」
ツバサ「…説明書とかは?何ゲーなのコレ?」
あんじゅ「それは何?ジャンルの話?」
ツバサ「…いやまぁ全部だけど」
英玲奈「…デスゲーム?」
ツバサ「説明無く開催していいモノじゃないからソレ」
あんじゅ「デス違いよ、別にホントに死にゃしないわ」
ツバサ「ホントに死ぬ可能性があってたまるか」
あんじゅ「いいから早く入んなさいホラ」グイグイ
ツバサ「嫌!絶対イヤ!」グググ
英玲奈「…」グイグイ
ツバサ「なんか喋って!無言で詰め込むのやめて!」
あんじゅ「いけっ」ドカッ
ツバサ「人を蹴る時はもっと申し訳無さそうにしろ!気安く蹴るな!」
英玲奈「楽しむんだぞ」バタン
ツバサ「あ゛ー!閉じ込められた!家主が自宅で軟禁されてる!」
あんじゅ「じゃあ私達帰るから」
ツバサ「嘘でしょ!?この状態で放置してくの!?」ウィ-ン
あんじゅ「あんたが寝てんの見てて何が面白いのよ」
ツバサ「やっといて何その言い草!?」ガタガタガタ
あんじゅ「別に放置しやしないわよ、こんなの3台も搬入出来ないでしょ、私達の分は別のトコにあんのよ」
ツバサ「…えじゃあなんで私だけ自宅から!?待って!置いてかないで…ぁ、ぅ…?」シュイ-ン ガクッ
英玲奈「逝ったか」 ~間~
ツバサ「…はっ!?」ガバッ
ツバサ「…部屋白っ…トレモ部屋…?」
真姫「おはよ」
ツバサ「はわっ!?…あ、西木野さんね…お、おはよう?」
真姫「意識はハッキリしてる?ここに来る前の記憶は欠けてない?」
ツバサ「…た、多分?…もうゲームの中なのよね…?」
真姫「そ、あなたも災難ね…こんなのやらされて」
ツバサ「他人事だけどそれを承知で作ったのよねあなた?」
真姫「まぁそんなに警戒しなくていいわよ、そこまで酷い目には合わないでしょ、多分」
ツバサ「多分って、なんで知らないの」
真姫「私が作ったのはハードだけよ、ゲームの内容はノータッチだから」
ツバサ「じゃあ何を根拠に…てか内容は誰が…?」
真姫「あんじゅさんが自分で作るって言ってたわよ」
ツバサ「お、終わった…マジモンのデスゲームのが数倍マシなヤツだ…」
真姫「…デスゲーム?流石に友達にやらせるゲームでそこまでヤバいの作らないでしょ」
ツバサ「やるわよ、あいつはそういう奴よ」
真姫「…話が違うわね…μ'sも参加してくれって言われたからあんまり過激な内容はやめてって言ったのに」
ツバサ「多分話を違えてるつもりはないのよ、あいつにモラルが無いだけよ」
真姫「…要件満たせばどれだけブラック・バジェット出してもいいって言われたからって安請け合いするモンじゃないわね」
ツバサ「そんな事言う奴の倫理観に期待しちゃダメよ」
真姫「そうね、次からそうするわ」
ツバサ「次があって欲しくないのだけど」
真姫「…ま、いいか…」 ツバサ「…と言うか、西木野さんはここで何を?」
真姫「あー…最終調整よ、なんかあんじゅさんがコード提出して来たからその実装」
ツバサ「…調整って、具体的に何?」
真姫「さぁ、私はあんじゅさんの書いたコードを起動プログラムに挿入しただけだから」
ツバサ「見せて!絶対ロクでもない事だから!」
真姫「そこまで言うなら…えー…管理者権限、システムログ…」
ツバサ「わ、わ~…電脳コイルみた~い…」
真姫「…悪趣味ね」
ツバサ「え?電脳コイルが?」
真姫「電脳コイルじゃなくて、あんじゅさんのコード…なんかヤバそう」
ツバサ「そうなんだ…」
真姫「あと私獣の奏者エリン派だから」
ツバサ「そうなんだ…」
真姫「ちなみに希はテレパシー少女蘭派だしにこちゃんはあずきちゃん派よ」
ツバサ「一人だけ古過ぎない?」 真姫「それはともかく、これが調整内容ね…コードだから分かりにくいけど」
jikaku soushitsu in game
※筆者にはプログラミングの知識がありません
ツバサ「なんて?」
真姫「言語化するなら『ゲーム開始時、プレイヤーはこれがゲームだという自覚を失う』ってトコかしら」
ツバサ「あ、あいつ…」
真姫「…ま、ゲームだって自覚してたら命を代償にする様な行動への躊躇が無くなりそうだから分からなくはないけど」
ツバサ「こっちのは?」
gishin to anki no festival
※筆者にはプログラミングの知識がありません
真姫「これは…『疑心の増幅』とかそんな感じかしら?」
ツバサ「なんだ…?私をどうしたら満足なんだ…?」
真姫「…ん?」
chanto yaranakya endless
※筆者にはプログラミングの知識がありません
ツバサ「どうかした?」
真姫「…なんでもないわ」
ツバサ「…あ~あ、今からでも強制終了とか出来ないのコレ?」
真姫「ムリね、出来るけどもうお金貰ってるし」
ツバサ「なんなのその逆奴隷商人みたいな…なんで他の人にお金払ってまで私を苦しめるの…?」
真姫「苦しめてるつもりも無いんじゃないかしら」
ツバサ「そもそもデスゲームがしたくなるってどういう精神状態…?」
真姫「なんか…欲求不満なんじゃない?」
ツバサ「…その言い方だとあんじゅが普段から殺人衝動持ってるみたいじゃない?」 (現実)
あんじゅ「…不名誉~」
ツバサ「コレは…なんだったかしら…」
あんじゅ「デスゲーム系がやりたかったのは分かるけど」
ツバサ「どっちかって言うとひぐらし的なモノをやりたかった様な覚えがあるわ」
あんじゅ「それでこの導入もどうなの、ギャグでしょ」
英玲奈「…向いていないのでは?」 ツバサ「…このくらいかしら」
あんじゅ「あ、終わり?思ったよりかは少なかったわね」
ツバサ「勘違いしないで、最低限導入が書けてるのがコレってだけよ」
あんじゅ「コレ未満のがまだあんの?」
ツバサ「まだまだあるわよ」
英玲奈「恐ろしい話だ」
あんじゅ「他は例えばどんなのが?」
ツバサ「園田さんが増えたり、園田さんが大きくなったり、園田さんが…」
あんじゅ「園田さんになんか恨みでもあんの?」
ツバサ「別に無いけど」
英玲奈「ネタが無いんだな、慢性的に」
ツバサ「後は…バトルロイヤルって言うのかしらね、私以外の13人が戦うssとかもあったわよ」
あんじゅ「…13人も居た?」
英玲奈「高坂雪穂と絢瀬亜里沙か?」
ツバサ「そうそう、それで私が最後の1人になるまで戦えーって」
あんじゅ「どういうストーリーなのソレ」 ツバサ「ssっていう存在を1つの世界として捉えて、13人はそれぞれ全く違うssの主人公なのよ」
あんじゅ「はぁ」
ツバサ「で、物語をやり遂げられなかった事が原因で自分の世界が崩壊しちゃうの、例えば…魔王を倒して世界を救う筈の物語で、途中で旅をやめてしまったりね」
あんじゅ「…それで?」
ツバサ「そこを私に掬い上げられて、戦って勝ち残った者は13の世界の残滓を集めて再構築する事で自分の世界、ssをやり直す事が出来る…そんな感じね」
あんじゅ「分かったような分からないような」
ツバサ「設定だけは決めてたから、13人のssのタイトルはあるのよ」
「デッドオアアライズ」
「フルメタルガール」
「いつも心にファイトだよっ!」
「園田海未の普通の一日」
「魔法少女ことり」
「西木野総合病院ゲーム病専門科」
「星空の旅」
「花陽と世界樹」
「安価で大銀河宇宙No.1アイドルになる」
「洒落にならないという洒落」
「凍り付いた花園」
「私だけのお姉ちゃん」
「不思議の国のアリサ」
あんじゅ「安価スレあるけど」
ツバサ「矢澤さんは安価ssの主人公だから安価を使えるのよ、“他者の意思による現実改変を意図的に引き起こす”っていう能力ね」
あんじゅ「どういう意図で考えたの?」
ツバサ「フォーマットの違う力で戦うのってカッコいいじゃない」
英玲奈「安直だな」
ツバサ「矢澤さんの安価、南さんの魔法と英玲奈のミサイル、東條さんの霊能力に高坂さんの太陽銃…どれが勝つか?面白そうじゃない?」
あんじゅ「太陽銃?」
ツバサ「ssそのものがテーマだからその形式の多さも活かすべきだと思って、クロスssやパロディssの世界もあるのよ、高坂さんの世界は『ボクらの太陽』のパロディss、とかね」
英玲奈「どういうチョイスなんだ」 ツバサ「…まぁ、没ssの話はこんなものね」
あんじゅ「満足した?」
ツバサ「全然、モチベがあなた達の拘束だから」
あんじゅ「チッ」
英玲奈「じゃあ何かする事があるのか?」
ツバサ「…無いけど」
英玲奈「なら何を?」
ツバサ「…なんか…なんかない?今年私達なんかなかった?」
あんじゅ「今年っていうか別に毎年何も無いじゃない」
英玲奈「…私はスタンド出たぞ」
あんじゅ「?…あ、あー…スク感の」
ツバサ「あ、あったわねそう言えば…普通に妬ましい」
英玲奈「ここ10年で一番嬉しい」
あんじゅ「滅多に…って言うか文字通り無かったものね、こういう扱い」
ツバサ「嫉妬で狂いそう、グーパンさせて」
英玲奈「そうか」 あんじゅ「ま、結構大きな進歩じゃないの?少なくとも表立って名前も出して貰えないようなポジションは脱したんじゃない?」
ツバサ「だといいけど」
英玲奈「ユーザー側が選んだから仕方無くとかじゃないのか」
あんじゅ「コレがきっかけで来年何か…あったらいいわね~ってコトで」
ツバサ「…まぁ、うん」
英玲奈「高望みでは?」
あんじゅ「どう?多分これ以上私達関係でポジティブな話題とか存在しないだろうし終わっといたら?」
ツバサ「…そうね、なんかもう…やめるわ…」
あんじゅ「分かり易く拗ねたな…」
ツバサ「私もスタンディ出たかった!」
英玲奈「私に言うな」
あんじゅ「じゃ、帰るから」
英玲奈「じゃあな」
ツバサ「…別に終わりでもいいけどまだ帰れないわよ?」
あんじゅ「は?」ガチャッ
英玲奈「どうした」
あんじゅ「…開かないけど」ガッガッ
ツバサ「それ外からタイマー式で施錠してるから後12時間くらい開かないわよ」
あんじゅ「…」
英玲奈「…」 英玲奈「私達は…まぁ、元気でやっている、たまにはssやイラストを描いてくれると嬉しい」
~終~
去年↓
【SS】A-RISE反省会2021 乙
会話のテンポと雰囲気好きだわ
>>1もSSの完成頑張って (1です)後半短縮した上で6時間もかかっちゃった、こんなタイミングでこんな長時間付き合ってくれてありがとうございました
立つ鳥跡を濁す様な事をするのもアレなんですけどなんか寂しいんで浅ましい真似をさせて下さい
未完成のモノですが1人でも多くA-RISEを好きになって、あわよくば二次創作をしてくれたらなぁっていうアレです
https://i.imgur.com/na4AnOY.jpg ARISESSほんと好き 毎週やって欲しいくらいすき 年越しと深夜ずっと笑いっぱなしになってて楽しい夜だった
大作お疲れ様、新作待ってます 乙
今でもA-RISEは良き先駆者でライバルだったと思う
2ではもっと出番増やしてくれていいのよ? 尻スマホの話はちょっと尻すぼみなだけで完ケツしてね?って思いました
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