>3「>5転校な。>7が欲しがってるから」

伝えられた事実に、思いのほか驚きはない。淡々と諭すようなの口調は、むしろすっと胸の奥に届いた。

>3「ずっと>10な。なんでそんなに>12なんや?去年の秋から言ってきたけど、お前>14な」

 異論はない。変われなかったのは自分。むしろ、スクールアイドルとして環境を変える決断をしてくれた>3の“>16”に感謝した。その場で多くの言葉を発することはせず、「>18」と一礼して部室を出た。