すみれ 「ティアラが風に飛んだことについて?」
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千砂都 「うん。よくよく考えたらティアラってそんなに軽いのかなって」
すみれ 「言われてみると……確かに少し不思議かも、可可に聞いてみましょう。可可」
可可 「なんデスカ?」
すみれ 「ティアラって、もっと重いイメージだったけど、このティアラって軽いじゃない? その理由を聞きたいのだけど」 可可 「それはデスネ、そのティアラは特殊な素材で作ってるからデスヨ」
千砂都 「特殊な素材?」
可可 「ええ。万が一にも、壊れないように、軽くて丈夫なそれでいて光沢が美しい素材を使ってるのデスヨ」
すみれ 「可可……! 私のためにそこまで……!」 キューン
可可 「なっ! 違いマスヨ!?/// 可可は自分が作ったものが壊れるのが嫌だと思っただけで……」 千砂都 「ん? よく見たら、このティアラ、機械みたいなのがいくつか付いてない?」
可可 「あっ、それは警備装置デス」
すみれ 「警備装置!? そんなの付いてたの!?」
千砂都 「すごい……景観を損ねない程度の本当に小さな装置がいくつか付いてる」 可可 「万が一にも、盗まれたら大変デスカラネ」
すみれ 「可可……! 私のためにそこまで……!」 キューン
可可 「なっ! 違いマスヨ!?/// 可可は自分が作ったものが盗まれるのが嫌だと思っただけで……」
千砂都 「このやりとり、さっきも見たYo!」 すみれ 「……で、この装置はどういう機能が付いてるわけ?」
可可 「すみれ以外の人の悪意を感知したら自動的にさまざまな攻撃で対処してくれマス」
千砂都 「悪意を感知って……オーバーテクノロジーなんじゃ……」
可可 「まず、軽い電撃を喰らわして、バナナの皮で派手に転ばせたあと、グソクムシの歌が延々と流れマス」 千砂都 「なんて酷い、恐ろしいことを……!」
すみれ 「なんでグソクムシの歌が攻撃の一つとして入ってるのよ!?」
可可 「これで、すみれを危機に晒した相手はトラウマで、二度とすみれに危害を加えないはずデス……!」
すみれ 「でもちょっとやりすぎなんじゃないの?」
千砂都 「これ練習にも使えるかな……」 可可 「さらには、仲間を呼ばれないように、怪しい通信や映像は全部妨害できるジャミング……通称『ジャミングソクムシ』も導入されていて………」 ペラペラ
すみれ 「……」
すみれ (軽い電撃にバナナの皮でしょ? いや、ある程度加減はされてるのか? うーん、でも、誤作動とかあったら取り返しつかない程度には痛いだろうし……)
千砂都 「すみれちゃん」
すみれ 「!」 千砂都 「……あんまり否定しないであげて。可可ちゃんは、可可ちゃんなりにすみれちゃんのことを考えた結果だと思うし」
千砂都 「なによりそのための悪意感知装置でしょ? 誤作動は絶対ないよ。すみれちゃんが悪意に危害を与えかけられた時にだけ、発生する、そんな優しさの塊だよ、これは」
すみれ 「千砂都……」
すみれ (そうよね。可可は、私の身を案じてここまで丁寧に作ったんだから……なにより、そんな装置よりも、このティアラ自体が、あの時の私を救ってくれたから……) すみれ 「それを否定しちゃいけないわよね」 ボソッ
すみれ 「ありがとう、可可」 ダキッ
可可 「へっ!?/// すみれ!?///」
すみれ 「あんたの気持ち、改めて感じたわ……このティアラ、前から大事にしてたけどもっと大切にする。絶対に離さない」 可可 「すみれ……」
すみれ 「……」 ギュッ
可可 「あなたは本当に大馬鹿モノデスネ……でも、ありがとうございます……可可、嬉しいデス」
すみれ 「……」
可可 「……」
千砂都 「……うんうん、二人仲良しで何より!」 〜翌日〜
かのん 「ふふふふふふふ」
かのん (私はまだ覚えてるよすみれちゃん! 私を捕まえて無理やり椅子に縛ったこと!)
かのん 「いくらグソクムシがバレてほしくないからってあれはやりすぎたよ……! だから今度は私がすみれちゃんを捕まえてロープで縛っちゃうよ〜!!」
すみれ 「あら、かのん、にやにやしてどうしたの?」 かのん 「すみれちゃん覚悟〜!!」 バッ
すみれ 「え?」
ビリビリビリビリビリ
かのん 「ゔぎゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!」
すみれ 「かのんーーー!?」
バナナ 「」
かのん 「バナナの皮!?」
スルッ
かのん 「ひてぶっ!」 すみれ 「だ、大丈夫、かのん!?」
グソクムシ〜♪
グソクムシ〜♪
かのん 「ごめ゙ん゙な゙ざい゙っ゙っ゙っ゙っ゙っ゙
グゾグム゙ジの゙がみ゙ざま゙!!!!」 ポロポロ
すみれ 「な、泣かないで、かのん!」 アセアセ
すみれ (やっぱり、やりすぎよ可可〜〜!!) 恋 「ぎゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!」
恋 「『禁断のセカイ』クライマックスだったのにぃぃぃーーーーー!!!」
恋 「み゙れ゙な゙い゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙」 ポロポロ
おわり 千砂都 「ということがありまして……」
恋 「禁断のセカイの禁断症状が……」 ガクガク
かのん 「グソクムシさま怖い……」 ガクガク
すみれ 「二人して何やってるのよ全く……」
可可 「……」
すみれ 「ってどうしたの? 可可?」
可可 「可可の作ったティアラでこんなことに……」 ショボーン すみれ 「別に可可が気にすることないでしょ。恋は学校で変なの見てるのがまず問題だし、かのんはまぁ……私の因果応報なところあるから……」
可可 「で、でも……」
すみれ 「かのん、あのときは悪かったわね。それと今回のことも」
かのん 「……ううん、別に良いよ。その分、すみれちゃんには色々助けられてるもん。なのに今回は心の悪魔に唆されてこんなことしちゃったけどね」 アハハ 千砂都 「……ねえ、恋ちゃん。ちょっとダンスのステップをしてみて」
恋 「えっ?」
可可 「……千砂都? なんで今、ステップなんて」
恋 「こ、こうですか……」 タッタッ
かのん 「! こ、これは!」
千砂都 「やっぱり!! 恋ちゃん!!」 ガシッ
恋 「ど、どうしたのです、千砂都さん!?」 千砂都 「禁断のセカイの禁断症状による体の揺れが、ステップのキレを格段に上げてるよ!!!!」
恋 「ええ〜〜!?」
千砂都 「それとかのんちゃんも!!」
かのん 「へっ? 私も?」
千砂都 「ステップ踏んでみて! あと歌ってみて!」
かのん 「え、えっと……」 タッタッ
可可 「かのんまで!?」 かのん 「ラーラーラー♪ これでいいの?」
すみれ 「ただでさえ歌上手いけど、さらに上手くなったような……」
千砂都 「……」
かのん 「……な、なんで?」
千砂都 「電気だ」
千砂都 「微弱な電流によって肩こりが治るって聞いたことがある……! それと同じ要領できっとかのんちゃんの調子も上がったんだ」 千砂都 「……」
すみれ 「なんかちょっと嫌な予感がするわね……」
かのん 「あはは、同感……」
千砂都 「大会までは恋ちゃんは、禁断のセカイ禁止!!!!」
恋 「な、何と言いましたか……!?」
千砂都 「サヤさんに伝えておくから!」 千砂都 「可可ちゃんに協力してもらって、その電気のやつは練習に取り入れる! そうしたらみんな完璧だよ!」
すみれ 「なっ!」
可可 「ち、千砂都! それはちょっとやりすぎでは!?」
かのん 「ちぃちゃん、勘弁してぇ〜!!」 ポロポロ
こうして、恐ろしいトレーニングがLiella!に取り入れられたが、その後、一年生が加入することで、このトレーニング法は封印された。しかし、葉月恋の『禁断のセカイ禁断症状トレーニング』は継続され、結果、今度はゲーム依存へと走っていく。
おまけ おわり ティアラはかなり軽いでしょ
スカスカだから風の抵抗受けなくて飛ばないけど まぁクゥクゥもスペック高いからな
四季がいなければ真姫希りなりー枠だったかも ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています