愛さん、相撲同好会の助っ人試合で始めての敗北
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重さが物を言う世界では愛さんは無力に等しかった───── ごめん大切なのは勝敗よりまわし着用で吊り上げられたかどうかだよね? そもそも重さが物を言う世界で愛さんに助っ人頼むなよw 从[´・֊・]从 愛さんも土俵からつまみ出されるときは苦しそうな顔するんだね 空手で磨いた打撃技も柔道で鍛えた投げ技もレスリングで学んだ掴み合いの技術も圧倒的な体重差の前には為す術もなく蹂躙される愛さん想像すると捗る 愛さん「舞の海とか、今だと炎鵬とか小柄でも強いじゃんw愛さん瞬発力は自身あるからイケるってw」
侑「この前のボクシング部のときも愛ちゃんすごかったもんね!」
せつ菜「火ノ丸相撲みたいでアツイですね!みんなで応援に行きましょう!」
从[´・֊・]从 … 愛「うっぷもう無理…めちゃんこしんどいわちゃんこだけに…」
从[´・֊・]从 もっと食べてデカくなって 愛さん負けっぱなしじゃいられない──
そこから宮下愛の地獄が始まった
まず何よりも彼女を苦しめたのは食事だった
力士以前に一般の女性と比較してすら細身の宮下には、まず何よりも強度の高い食事量が求められたのである
例を挙げれば日に二度の食事、その両方で米を最低4合ずつ食べなければいけなかった
もちろん初めは食べきれないのだが、食べられませんで済む世界ではない
食べて食べて食べられなくとも口に入れ、苦痛と共に飲み下す
当然だが宮下の体はそれに耐えられず、毎日食べたものを戻す日々
気付けば食べた量より戻した量を気にしていたことに自嘲した、と後の宮下は語った
そんな状態では稽古など出来るわけもなく、初めの二ヶ月は食事をした後は何も出来ず横になるだけの日々が続いたという
しかし力士の世界も異常だが、それに挑む宮下もまた異常であった
食べる、戻す、また食べる
精神的な消耗、肉体への負担は計り知れなかったが、それでも宮下に諦めるという選択肢は一度も浮かばなかった
その不屈の精神は着実に宮下の血肉になり、食事を変えて62日目、ついに稽古場の土俵を踏むことが出来た
この時の喜びは大変なもので、以降宮下は苦難の時にはこの土俵までの道のりを思い出し、自らを奮い立たせるという
かつて50キロを切っていた体重は60キロを超え、体にこんもりとついた脂肪は彼女の努力に与えられた勲章であった 愛さんなら立ち会い変化で勝つぐらいのことはしてくるぞ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています