可可「今度のラブライブの課題が『バスケットボール』に決まりマシタ」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
かのん「…」バチバチィッ…
果南「…」
鞠莉「果南!」
果南「よし!」バスッ
かのん「させない!」
鞠莉「最強は貴女よ! 私が信じてる!」
果南「おおおおおおおっ!」
果南「らあっ!」ドスンッ
かのん「っ…!」
果南「私だって負けられないんだよ…」
果南「貴女と同じ。好きな人に格好良い姿を見せてあげたいんだ」53-62
かのん「うっ…」 可可「千砂都の様子はどうデスか!」
きな子「千砂都先輩っ!」
千砂都「もう…だいじょうぶ…いける…」
可可「全然行けそうにないデスね!」
可可「ぐぅ…夏美がもう限界デス…!」
きな子「私、準備するっす!」
――「情けない姿ね、嵐千砂都」
千砂都「え…?」
可可「…ここは関係者以外立ち入り禁止デスよ」
可可「ウィーン・マルガレーテ」
ウィーン「いいじゃない。4月からはこの学校に入学するんだから」
きな子「いや、ダメじゃないっすかね…?」 ウィーン「これが念願のラブライブ決勝…貴女はそれでいいの?」
ウィーン「これで終わったら貴女は一生後悔する」
千砂都「分かってるよ…だから行くつもりで」
ウィーン「澁谷かのんは待っているわよ…あのコートで」
千砂都「いやだから行くって」
ウィーン「ふん、やはり澁谷かのん以外は大したことのない面子ね」
ウィーン「これなら私が出た方がよっぽどいいんじゃないかしら」
千砂都(全然話聞かないなこの子…)イライラ
ウィーン「澁谷かのんとダブルセンターを組むのは私、ウィーン・マルガレーテ。これはもう決定事項ね」
千砂都「!!」
千砂都「そんなことない…! かのんちゃんの隣に立つのは私なんだ…!」
千砂都「貴女にだけは…負けない!」
千砂都「可可ちゃん! メンバーチェンジ!」
ウィーン「…」
ウィーン(貴女と組むのも楽しみにしているわ。嵐千砂都…) 夏美「はぁ、はぁ…」
夏美(もう限界ですの…)
夏美(けど、私今日めっちゃ活躍してませんの? スーパーポイントゲッターになってますの)
夏美(ここで倒れても誰も文句は…)
きな子「夏美ちゃーーーーん! あとワンプレーっすーーーー!」
夏美「―――――」ダッ
鞠莉「また―――のスティール…!」ポテッ…
四季「夏美ちゃん、決めて…!」パスッ
夏美(この試合のMVPは千砂都先輩?それともかのん先輩? メイさんもよく頑張ってましたの)パスッ…
夏美(けど…貴女にとってのMVPは私でありたい)
夏美「これが…最後のオニナッツシュートですのーーーーー!」56-62
夏美「あとは…よろしく頼みますの…」フラ…フラ…
すみれ「…!!」 オニナッツちゃんがんばえー!
ついでに恋ちゃんもがんばえー! きな子「夏美ちゃん、夏美ちゃん…」ギュウッ…
夏美「苦しいですの…。早く座らせて…」ゼェハァ
千砂都「みんな、お待たせ…」
かのん「ちぃちゃん!? …行けるの?」
千砂都「もちろんだよ。みんなや1年生たちだって頑張ってくれてる」
千砂都「ここでやらないと女がすたるってもんだよ…!」バチバチィッ…
かのん「うん…」バチバチィッ
鞠莉「ゾーンに入った子が二人…!」
鞠莉「このままじゃデンジャーよ…?」
果南「なぁに、全然問題ないね…」
曜「うん…。むしろこれでやる気100%って感じ」バチバチィッ…
曜「千歌ちゃん! 諦める!?」
千歌「あ…」
千歌「ううん、諦めない! 残り3分! 全力で!」 果南「なあああああっ!」ダムダム
かのん「ぐうううううう…」グイグイ…
果南「鞠莉!」パスッ
鞠莉「ナイスよ果南!」シュッ・・
すみれ(善子に通してくる…!? もう残り時間少ないのにここで3pは打たせられないっ)
善子「残念、外れよ」
鞠莉「そのまま行きマース!」ダムッ
四季「ここでシュート!? 打てるの!?」
四季(―先輩のスティールが間に合わない! 打たれる!)
鞠莉「Shiny Shoot!」シュバッ…
すみれ「あ…」
すみれ「あぁ…」
善子「完璧よ! 3pシュートもいけるじゃない!」56-65 海未「9点差…しかしこの状況でも決して諦めない」
愛「ちぃちぃーーー!」
千砂都(右…左…速さ一つ…いや二つ落として右下に再加速…!)
曜(右…左…うっ…!? まだこんな急激な緩急が…)
メイ「ぬ」
きな子「い」
可可「たデーーース!」
千砂都「やられた分はやり返す! かのんちゃん!」パスッ
かのん「うん! ちぃちゃん!」シュバッ
すみれ「スリー!?」
果南「おいおい、ゾーンに入ってるとはいえやりすぎでしょ…」
果南(あの曜より深くゾーンに入ってる…!)59-65
曜「ぐぅっ…」 千砂都「ゾーン…ってさ。気持ちいいよね」
曜「えっ…?」
千砂都「幼馴染…一番大事な人と戦える感じがしてさ」
曜「そうだね…」
千砂都「けど、深く深くゾーンの底まで沈んでいったら扉があるんだ」
曜「ああ、分かる…」
曜「私は開けられない…」
千砂都「私もね、ずっと開けられなかったんだ」
千砂都「けど…今日はなんだか扉が軽く感じるんだ。向こう側から手伝ってくれてる人がいるんだ」
千砂都「その時分かったんだ。扉の向こうには誰がいるのかを」
曜「え…?」
曜(そっか…)
曜(そういうことなら…私はもう…) …
千歌『梨子ちゃん…。私ね、もう次の試合は出られないかもって』
梨子『あんなに頑張ってきたのにね…』
千歌『こんなの…こんなのってないよ…!』
梨子『千歌ちゃん…』ギュウッ…
千歌『梨子ちゃん…ゴメン…』
千歌『今は、こうさせて…!』
曜『…!!』
曜(そんな…)
曜(やっぱり千歌ちゃんは梨子ちゃんのこと…!)
曜『…』
曜『私…私…!』 海未「曜のゾーンが…」
愛「切れかかってる…!?」
海未「まぁ試合開始からずっと出ていますし、ゾーンまで使っていれば体力の限界は来るでしょうが…」
愛「何かあったのかもね」
愛「ちかっちを投入してゾーンが深くなったところまでは良かったけど…その先に行けなかった」
海未「扉…ですか」
愛「うん。私はアレ開けられそうにない」
海未「私は…」
海未「いつか開けたいとは思っています」
愛「…」
愛「果南は開けられないのかな? まずゾーンに入るところからだけど」
海未「どうでしょうね…。彼女は鞠莉とお付き合いしていると聞いていますから」
海未「鞠莉を幼馴染と捉えるなら入れるはずなんですが…?」 恋「はいっ!」スパァン
善子「んんっ…!? 貴女、いたっけ…?」61-65
恋「ずっとコートにいましたが…」
善子「ああー…なるほどぉ…。貴女が存在感薄すぎて消えてた人だったのね…」
恋「悲しいですがそういうことです…」
恋「ですが、視線誘導を使った立派なテクニック」
恋「私はこの技術でチームの為になってみせます…!」
恋(残り4点差…! 今コートにいる人たちも控えも…体力は残っていません!)
恋(どうにか…!)
曜「はぁ、はぁ…」バチッ…
果南「曜…」
果南「ゾーンが…もう…」
果南「それってつまり…」 すみれ(シュートが入らないならせめて守備で役に立つ!)ガシィッ
すみれ(というか、どうしてこんな私を最後までコートに立たせてんのよ!)
すみれ(私だって出ずっぱりでヘロヘロったらヘロヘロなんだけど!?)
すみれ(可可…!)
すみれ「恋、お願いっ…!」パスッ
恋「はいっ!」
鞠莉「さっきのシュートのせいかもう姿は消せないみたいね」
恋「元々姿を消していたわけではありませんよ」
恋「技術で、避けていただけです!」クルクルッ
鞠莉「ホワッツ!? 流れるようなスピン…こんな動きまで隠しているなんて!」
恋「これで…2点差ですっ!」63-65
恋「さぁ、守りま、しょう…!?」
果南「…」バチバチィッ… ダイヤ(残り30秒…Aqoursの最後の攻撃になろうって時にそれは起こった)
ダイヤ(今までずっとゾーンに入れず…入る必要なく勝ってきた果南さんがゾーンに入った)
ダイヤ(鞠莉さんを想う気持ちで入ったのか…それとも)
ダイヤ(『他の幼馴染がもう一人の幼馴染を諦めたことを悟ったからなのか』)
ダイヤ(とにかく理由は分からない。果南さんは梨子さんと千歌さんの一件を知らない)
ダイヤ(それでも…)
恋「このコートの中で一番パワーのある果南さんが…ゾーンに…!」ゾクッ
善子「本当味方で良かったわ…」
曜「果南、ちゃん…」
千砂都「かのんちゃん」バチバチィッ…
かのん「うん、ちぃちゃん」バチバチィッ…
かのん・千砂都「2人で止めるよ…!」 果南ちゃんも千歌ちゃん好きなんか🥹
幼馴染いないとゾーンに入れないとかいうスルーしてるけどアレな設定なんなの 鞠莉「果南…」
鞠莉(詮索は後よ! 今は勝つことに集中するの!)
鞠莉「果南!」パスッ
鞠莉(いや…勝つことに集中するなら攻めるべきじゃなかったんじゃ…)ハッ
鞠莉(残り時間、自陣でボールを回してれば良かっただけなのに…)
鞠莉(私もあてられてるのね)
鞠莉「行きなさい、果南ーーー!」シュッ
果南「 」バチバチィッ…
千砂都「行かせない!」
果南「…!」ダッ
千砂都「うそっ…!? さっきまでと段違いに速い…! こんな動きも出来たの!?」
かのん「まだまだぁああ!」
果南「っ…」
果南(ゾーン2人に単独突破はやっぱりキツいか…) しかしその梨子ちゃんは千歌ちゃんでなく曜ちゃんのことを… 千歌「果南ちゃーーーん! こっち!」
果南「―――!!」
ダイヤ(ゾーンに入ったLiella!の2人に対し足を止めた果南さんが聞いたのは透き通る声)
ダイヤ(心の奥底に秘めていた想いがパスを決断させる)
果南「千歌っ…!」パスッ
ウィーン(ゾーン同士の対決。誰もが壮絶なぶつかり合いを想像する中で選択された意表をつくパス)
ウィーン(しかし…)
ウィーン(たった一人、それを読んだ人がいた…)
四季「取ったっ…!」スッ
果南「!?」
ウィーン(ゾーンに入れる器ではない…けど、幼馴染を想う気持ち)
ウィーン(それだけは誰にも負けない彼女だからこその、値千金のパスカットだった) 鞠莉・恋「速攻ーーーーーー!!!」
善子(分かっていたはずなのに…油断してた!)
ウィーン(最後のチャンスに、ゾーンに入った2人は一瞬で意思疎通を図った)
ウィーン(それに合わせるように若菜四季・葉月恋も動く)
ウィーン(澁谷かのんが松浦果南の進路をふさぐ)
ウィーン(嵐千砂都が渡辺曜の進路をふさぐ)
ウィーン(葉月恋が小原鞠莉を、若菜四季が高海千歌をマークした)
ウィーン(それまで碌にシュートを入れられていなかったからと油断していた津島善子の動きは遅れていた)
ウィーン(そうして…)
すみれ「…!」ポスッ…
ウィーン(最終局面、残り5秒。フリーの彼女に視線が集まる)
ウィーン(Liella!全員が心の底から信頼する、平安名すみれの最後の3pシュートは…!)
可可「すみれーーーーー! ここで入れたらなんでもしてあげマスよーーーーー!」
シュパッ…
すみれ「うっさい…」
すみれ「こんな最後の最後で決められないなんて…」
すみれ「そういう私はもう卒業したのよ」
すみれ「ラブライブの主役はこの平安名すみれ。バスケになったってそれは変わらないんだから」
ウィーン(綺麗な放物線を描き、ゴールリングのど真ん中へと突き刺さっていった)
すみれ「~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ!!!」グッ epilogue
千砂都「優」ブーーーーーーーーーッ
かのん「勝ーーーーーーー!!!」ギュッ
パチパチパチパチパチパチパチパチパチ
すみれ「ふぅ…」
可可「しゅみれぇぇぇぇ~~~~~!」ダダダッ
すみれ「え、ちょっと…」
恋「しゅみれさんんんん!」ギュゥギュゥ
すみれ「ふ、2人とも苦しいわよっ…」
すみれ「苦しいったら苦しいわよぉ…」グスン
メイ「四季、最後のパスカット最高だったな!」
夏美「1年生の意地をみせてやりましたの!」
きな子「誇らしいっす!」
四季「うん…ありがとう」 善子「ごめんなさい…私が…」カタカタ
千歌「善子ちゃんのせいじゃないよ…私も…悔しいっ…!」
曜「あぁ…!」
果南「っ…」
ダイヤ「果南さん」
果南「何…?」
ダイヤ「今日の敗因はAqours全員がバスケと別のところで浮ついた気分のまま戦ったから」
ダイヤ「対してLiella!は気持ちを固めて試合に臨んできた」
ダイヤ「…それで間違いないですわね?」
果南「うん…」
ダイヤ「鞠莉さんのことを泣かせたら承知しませんから、ねっ!!」バッチィィン
ダイヤ「みなさん! この敗北を糧にするのですわ!」
ダイヤ「堂々として並びましょう…」 かのん(こうして、私たちはラブライブに優勝した!)
かのん「で…なんで課題バスケだったの?」
千砂都「さぁ…?」
すみれ「来年の課題はカバディかしらね?」
可可「今流行りのeスポーツかもしれまセンよ」
恋「ゲームなら任せて下さい!」
かのん(どうしてバスケで勝負することになったのかは今でもよく分からない…)
かのん(けど、私たちLiella!は…最高の仲間たちだ!)
理事長「ウィーン国際音楽学校から留学取り消しのお知らせ…!?」プルプル
理事長「で、代わりにウィーン国際スポーツスクールから留学のお誘い…」
理事長「捨てよ…」ポイッ
完 乙でした
しゅみれが🉑🉑になんでもお願いする話はまーだですかね? バスケ詳しくわからんけど面白かったわ
>>114も早めに頼むぞ 思ったより面白かったわ
ずっといなかったのは恋だったんだな クオリティ高い
ちゃんとキャラに見せ場も作ってるし長いのにダレない めちゃくちゃ面白かった!
スリー決めまくってるし夏美がMVPかな 最後の果南ゾーン→四季パスカット→しゅみれぇぇぇぇぇぇ~🦠が熱すぎる 嘘ついてもアレだから正直に言うけど普通におもんない ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています