ラブライブ ホラーSS 「メリーさん」
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千歌「切れちゃった…」
梨子「誰なの?」
千歌「だからメリーさんだよ。聞いた事ない?メリーさんの怪談」
梨子「メリーさんの怪談?」
千歌「今検索するから待って………ほら、これ!」
梨子「メリーさん…今の千歌ちゃんの状況と同じね」
千歌「でしょ?」
梨子「え…でも…まさか…。こんなの創作よ。あっ!誰かのイタズラじゃない?千歌ちゃんを怖がらせ様として…」
千歌「だとしたら悪質だよ…」 梨子「で…メリーさんは今どこに居るって?」
千歌「⚪︎⚪︎通りだって」
梨子「学校の近くの?」
千歌「うん」
梨子「さっき学校に居るって言ってたけど…」
千歌「うん。言ってた」
梨子「歩くの遅いんだ…」
千歌「徒歩か分からないけど…」 プルルル プルルル
梨子「あっ…」
千歌「また電話…」
梨子「出ない方が良いんじゃない?」
千歌「うん…でも、これ鞠莉ちゃんからだ」
梨子「あっ…鞠莉ちゃんから?だったら…出たら?」
千歌「うん」
ガチャ
千歌「もしもし」
鞠莉『は〜いチカッチ!」
千歌「鞠莉ちゃ〜ん。どうしよう…」
鞠莉『え?何?どうしたの?』
千歌「私…殺されるかもぉ」
鞠莉『え?殺される?どうしたのよ?今どこ?』
千歌「梨子ちゃんの家ぇ…」
梨子「ちょっと千歌ちゃん!!!誤解を生むような言い方…」 鞠莉『梨子も近くに居るのね?』
千歌「うん…」
ブブッ
千歌「あっ、他から着信だ。どうしようぉぉ…鞠莉ちゃーーーん」
鞠莉『落ち着いてチカッチ。今、そっち行くから。待ってて』
ツー ツー
千歌「鞠莉ちゃん来るって…」
梨子「………」
千歌「って言うか多分、通話中にメリーさんから着信あった…」
梨子「言ってたね」 千歌「ほら…非通知からの着信履歴残ってるもん」
梨子「うん…やっぱり誰かのイタズラなんじゃない?多分、幽霊だったら不思議な力で無理矢理にでも通話状態にするわよ」
千歌「不思議な力って?」
梨子「えっと…具体的には…さあ?」
千歌「そっか。そうだよね!もしイタズラだとしたら腹が立って来た」
プルルル プルルル
千歌「性懲りも無く掛けて来たね。文句言ってやる!」
ガチャ
千歌「もしもし!!!」
『もしもし。私、メリーさん』
千歌「本当は誰なの?イタズラだって分かってるから」 『え…』
千歌「イタズラなんでしょ?誰?誰なの?美渡ねえ?それともAqoursの誰か?善子ちゃん?あのね…冗談半分でもやっていい事と悪い事あるよ!」
『………今、⚪︎⚪︎交差点に居るの』
千歌「⚪︎⚪︎交差点?さっきから全然進んでないじゃん」
『………』
ツー ツー
千歌「あっ!切った!分が悪いとみて切ったなぁ」
梨子「やっぱりイタズラみたいね」 千歌「くぅ〜非通知じゃなきゃリダイヤルするのにぃ」
梨子「だから非通知で掛けて来てるんじゃない?」
千歌「早く掛けてこい〜早く掛けてこい〜」
梨子「さっきまで掛けて来るなって言ってたのに…」
千歌「むむ〜………来ない…待ってると来ない」
梨子「来ないなら来ないで良いじゃない」
プルルル プルルル
千歌「来た!」 ガチャ
千歌「もしもし!!!あのね〜誰だか知らないけど私怒ってるんだからね!激オコだよ!!!」
梨子「なんて可愛い怒り方…」
『……私、メリーさん』
千歌「ほ〜性懲りも無く続ける気だね。いいよ、受けて立つよ」
梨子「何を受けて立つの?」
千歌「どこ?今はどこに居るの?」
『今、海沿いを歩いてるの』
千歌「どこ?ここら辺ほぼほぼ海沿いだから!」
ツー ツー 千歌「また切ったよ」
梨子「うん…いつまでやるの?」
千歌「向こうが諦めるまで」
梨子「あの〜…私、やりたい事があるんだけど」
千歌「お気になさらず」
梨子「気にするよ…。メリーさんにもマリーさんにも来て欲しくないし、本当の事言うと今日は千歌ちゃんにも帰って欲しい所なんだけど…」
千歌「えっ!!?随分とハッキリ言うね」
梨子「そりゃあ…うん」
千歌「やりたい事って何?」
梨子「え…っと…それは…」 プルルル プルルル
千歌「掛かって来た」
梨子「もう…自分の部屋で出たら?」
千歌「…もし、本物の幽霊だったら?」
梨子「本物の幽霊だったら、なおさら帰って欲しい」
千歌「酷い!私を見捨てるんだ」
梨子「う〜ん…それは…」 千歌「梨子ちゃんがそんな人だとは思わなかったよ」
梨子「どうして幽霊って前提で話が進んでるの!!?イタズラって事で落ち着いたじゃない」
千歌「気持ちの問題なの」
梨子「そんな事言われたって」
プルルル プルルル
梨子「鳴ってるけど?」
千歌「分かってるよ」
梨子「出ないの?」
千歌「出るよ」 ガチャ
千歌「もしもし?あのねーーー」
『私、メリーさん。今、⚪︎⚪︎公園の前にいるの』
千歌「まだ⚪︎⚪︎公園?歩くの遅くない?付き合ってられないよ。日が暮れちゃうよ」
梨子「もう日は暮れてる…」
千歌「どこぞのどなたのイタズラかは存じ上げませんけど、もうペースを上げてもらわないと梨子ちゃんも痺れを切らせてるよ」
梨子「うん。だから、帰ってやって」
千歌「ほらね?聞こえた?そう言う事なんでペース上げてね」 『…………』
千歌「ってかさ…掛け直して来るならさ、いちいち電話切らなくていいよ」
『…………』
千歌「聞いてる?」
『…………』
千歌「お〜い。今、どこ?」
『今、コンビニの前に居るの』
千歌「コンビニ?あっ、そうだ!もし本当に来るならさ、アイス買って来てくれない?お金は後で払うからさ〜」
『え…?』 こういうギャグはテンポよく読みたいからぶつ切りにするより
書き溜めてから載せた方がいいと思う 千歌「え?ダメ?」
『…………』
ツー ツー
千歌「あれ?切られた」
梨子「相手が誰かも知らないのに…よくお使い頼めるね」
千歌「イタズラしてくるんだからさ〜こっちだってそれぐらい頼んでも良いじゃん」
梨子「まあ…」 千歌「ふぁ〜〜〜あ」
梨子「眠いなら帰れば?」
千歌「でも…メリーさんから電話掛かって来るかもだし」
梨子「自分の部屋でやりなよ」
千歌「そうしようかなぁ」
梨子「そうしなよ」
千歌「うん。帰る」
梨子「また明日ね」
千歌「は〜い。じゃあね」
ガチャ 梨子「ふう…やっと集中出来…」
プルルル プルルル
梨子「え?あっ…千歌ちゃん…肝心のケータイ忘れてる」
プルルル プルルル
梨子「ど、どうしよう…」
ガチャ
梨子「もしもし」
『私、メリーさん。今、あなたの家の前に居るの』
梨子「千歌ちゃんなら帰えりましたけど」
『え………』
梨子「多分寝ちゃったかも」
『………えぇ』 プルルル プルルル
メイ「誰かケータイなってるぞ」
四季「違う」
夏美「私も違いますのー」
きな子「あっ、きな子が鳴ってるっす。あれ?」
メイ「どうした?」
きな子「知らない番号…非通知からっす」 メイ「非通知から?怪しいな」
きな子「出た方が良いっすかね?」
四季「スピーカーにして私達にも聞こえる様にした方が良い」
きな子「スピーカー?」
四季「騙されたりしない様に」
夏美「それなら録音もしといた方が後々良いかもしれませんの。変な電話だったらそれはそれで配信して」
メイ「お前はそればっかりじゃねぇか」
きな子「じゃあ…出るっすよ」 ガチャ
きな子「もしもし」
『私、メリーさん。今、⚪︎⚪︎通りに居るの』
ツー ツー
メイ「今のって…」
きな子「知らない人っす」
四季「メリーさんって言ってた」
メイ「確かに言ってた」
きな子「何か知ってるっすか?」
夏美「知らないんですの?都市伝説のメリーさんの電話」 きな子「都市伝説?」
夏美「とある少女が引越しの際、メリーと名付けられた古い外国製の人形をやむを得ず捨ててしまいました〜〜〜省略〜〜〜私、メリーさん。今、あなたと後ろに居るの」
きな子「ぎゃぁぁぁぁぁぁあ」
メイ「バカ。怖がらせてどうする」
四季「今時…こんな怪談で怖がるのも珍しい」
きな子「でもでもでも…確かにメリーさんから掛かって来たっす。皆んなも聞いたっすよね?」
メイ「ま、まあ…でも…誰かのイタズラだろ?なあ?」
四季「遂に…幽霊の存在を解明する事が出来る」
夏美「緊急生配信の準備をしなければ〜」 メイ「平常運転なのな」
きな子「どどどうしよう。おばけ…」
メイ「安心しろよ。お化けなんて居な…」
プルルル プルルル
メイ「ひいっ」
きな子「ぎゃああ」
四季「電話…」
きな子「掛かって来たっす」
四季「出ていい?」
きな子「………」コクリ
夏美「あっ…まだ配信の準備が…」
ガチャ
四季「もしもし」 『もしもし…私、メリーさ…』
夏美「オニナッツー。日々のあれこれ…」
四季「聞こえない」
夏美「あーーー何するんですの」
メイ「勝手に配信すんじゃねぇよ。映して良いなんて許可してないからな」
『………今、ヒャクキューの前に居るの』
きな子「ヒャクキュー?」
メイ「どこだそりゃ?」
四季「もしかして109…」
夏美「読み方知らないんですの?」
『……………くっ』
ツー ツー メイ「あっ、切った」
夏美「恥ずかしくなって逃げたんですの」
きな子「幽霊も恥ずかしくなる事ってあるっすか?」
四季「さあ?幽霊じゃないから…分からない」
メイ「もう掛けて来ないんじゃないか?私だったら恥ずかしくて掛けられねぇ」
プルルル プルルル
四季「掛けて来た」
夏美「神経の図太い幽霊ですの」
メイ「幽霊もお前には言われたくねぇよ」
きな子「出るっすか?」 夏美「もちろんですの。もしもし〜」
『もしもし。私、メリーさん』
夏美「メリーさんは今どこに居るんですの?」
『今…』
夏美「ちょっと待つんですの。えっと…はい、どうぞですの」
メイ「結局、配信始めてるじゃねぇか…私達は映すなよ」
『今…クレ』
夏美「ちょっと待つんですの。オニナッツー。日々のあれこれエトセトラーあなたのオニサプリ、オニナッツ事、鬼塚夏美ですの〜。今、なんとあの都市伝説で有名なメリーさんから電話が掛かって来ていますの〜。では、さっそく」
『……今、クレー』
夏美「あっ、最初からお願いするですの」
『私、メリーさん。今、クレープ屋さんの目の前に居るの』
メイ「どこのクレープ屋だよ。沢山あるぞ…」 夏美「皆さん〜どうですの?本物のメリーさんですの〜」
メイ「本物かどうかは分からねぇだろ」
夏美「ちょっと…声が入ってるですの」
ツー ツー
きな子「電話…切れてたっす」
四季「また掛かって来る」 きな子「え〜掛かって来るっすかぁ」
メイ「だ、大丈夫だよ。さっきも言ったけど幽霊なんて居ないって」
四季「否定は出来ない」
メイ「なんでそんなに肯定的なんだよ…お前、仮にも科学部だろ?こんなオカルト話…」
四季「だからこそ科学的に解明したい。チャンスが来たのに何もせず否定する様な事はしたくない」
きな子「おぉ…科学者の鑑」
夏美「そしたら私がその過程を配信しますの〜」
メイ「お前等、幽霊より濃いよ…」 四季「幽霊は基本的に薄い」
メイ「上手いこと言わなくていいから」
プルルル プルルル
きな子「あぁ…電話来たっす」
夏美「早く出るんですの」 ガチャ
四季「もしもし」
『もしもし…わた…
ワイワイ ガヤガヤ
メイ「なんだって?」
『………さん…今……』
ザワザワ ザワザワ
『に居るの……』
ツー ツー
メイ「何も聞き取れなかったぞ」
きな子「周りが賑やかだったの伝わって来たっす」
夏美「騒がしい所に居るみたいですの」
メイ「仮に幽霊ならそんな所に居るなよ…」 きな子「東京はどこも賑やかっすから」
メイ「幽霊だとしたら出て来る所絶対間違ってるだろ…」
夏美「ん〜…思ったより視聴者数が伸びませんの」
メイ「だろうな」
プルルル プルルル
メイ「もう出なくても良いんじゃないか?」
四季「そう言う訳にはいかない」
メイ「何でだよ…」
ガチャ
四季「もしもし」 『もしもし。私……メリーさん……………』
きな子「なんか様子が変すよ」
メイ「確かに」
『今……ここ…どこ?』
メイ「…迷子になってるじゃねぇか」
きな子「気持ちは分かるっす。東京は迷路っす」
四季「地図アプリ使えば良いのに」
メイ「幽霊は使えねぇだろ」 全くターゲットに近寄れないメリーさんの立場からしたらホラーSSだぞ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています